Netflix『フィアー・ストリート Part 2:1978』は、呪われた街のサマーキャンプでの大量殺人を描いたスプラッターホラー映画!
前作Part 1:1994よりは若干パワーダウンしていた感があるものの、オノによる派手な殺害のシーンが楽しめる良作でしたー。
- ネタバレあらすじ解説
- 評価やぶっちゃけ感想
- Part 2の伏線やグロシーン考察
を書いてみましたー!
Netflix『フィアー・ストリート Part 2:1978』作品情報・キャスト
公開・制作国:2021年7月9日 Netflix アメリカ
監督:リー・ジャニアク
脚本:ザック・オルケヴィチ
原作:R・L・スタイン『Fear Street』
主演:セイディー・シンク/ジギー・バーマン役
出演:エミリー・ラッド/シンディ・バーマン役
出演:ギリアン・ジェイコブス/C・バーマン(1994年)役
出演:マケイブ・スライ/トミー・スレイター役
出演:ライアン・シンプキンス/アリス役
出演:テッド・サザーランド/ニック役
前作は『フィアー・ストリート Part 1:1994』。
Netflix映画『フィアー・ストリートPart 1:1994』はある街で巻き起こる呪いの連鎖を描いた3部作の傑作ホラーエンタメ! カラフルな蛍光色が目立つモールでの殺人と、街の悲惨な歴史に迫るワクワク感が同時に味わえて最高でした。 […]
次作は完結となる『フィアー・ストリート Part 3:1666』。
主演ジギー役のセイディー・シンクはNetflix『ストレンジャーシングス3』で有名ですね。
ニック役のテッド・サザーランドは『ウォーキング・デッドワールドビヨンド』にも出演。
ウィル・フェレル主演の映画『カジノハウス』の娘役だったライアン・シンプキンスを久しぶりに見ました。
『フィアー・ストリート Part 2: 1978』評価・感想レビュー
Netflix『フィアー・ストリート Part 2:1978』の評価は81点。
Part 1の“呪われた奴の血を追ってくる”のような斬新な設定がなかったため普通のホラーになってしまった印象。
謎解きも自力でなく、ほぼメアリーのノート頼りだったのもちょっと残念です。
ナイトウィングの斧を使っての殺しのシーンはインパクト大でしたが、良質なホラー止まりという感じで、Part 1のようにぶっ飛んだ要素が欲しかったです。
最後に木の周りで個性的な殺人鬼たちに囲まれるシーンは、ホラー版アベンジャーズのようで見ていてワクワクしましたねー。
ナイトウィングことトミーは斧を持っているし、キャンプ場が舞台なので13日の金曜日のジェイソンのよう。
壁を破るシーンはジャック・ニコルソンの『シャイニング』っぽかったですね。
バットを持った子供殺人鬼個人ビリー・バーカーも現れましたが、個人的には彼が人を襲うシーンも見たかったですー。
伏線考察!フィアー・ストリート Part 2: 1978
1994年にいるのはC・バーマンなので、頭文字的に姉・シンディ(Cindy)だと思いましたが、妹ジギーが生き残っていたのが意外でしたねー。
さらに1994年のC・バーマン(ジギー)は、時計や鍵を何個もセットして強迫性障害のような感じでしたが、1978年では姉・シンディの方が几帳面キャラだったのも巧みなミスリード!
なぜクリスティンが本名にも関わらず、ジギーと名乗っていたのか考えてみましょう。
冒頭で1994年にクリスティンが飼い犬にトム少佐と名付けていたので、彼女がロックスターのデヴィッド・ボウイ好きだとわかります。
(名曲「スペイス・オディティ(Space Oddity)」の歌詞にトム少佐が出てきます)
ボウイは1972年からジギー・スターダストという架空のキャラを演じ、同名アルバムを発表しています。
その影響を受けて、クリスティンは当時ジギーというあだ名だったのでしょう。
ジギーはボウイの仮面であり、クリスティンの過去を隠す仮面でもあったのです。
ボウイから連想されるジギー・スターダストというキーワードが、少女・ジギーの本名が別にあるという伏線だったとわかります。
ちなみにC・バーマンが冒頭で聴いていたのは、NIRVANAがデヴィッド・ボウイの曲「世界を売った男/The Man Who Sold the World」をカバーしたもの↓↓。
Part 2のグロシーン紹介
『フィアー・ストリート Part 2:1978』でも楽しいグロスプラッターシーンはたくさんありました。
まずアリスの彼氏・アーミーの頭が真っ二つに割れるシーンはインパクト大でしたね!
2回切るんかいー!っていう。
最高の盛り上がりはシンディとジギーの姉妹が、ナイトウィングのオノと、ハリー・ルーカーのナイフでそれぞれグッサグッサやられているシーン。
シンディの「2度と離れない」という言葉もあり、姉妹が殺されながら絆を確かめ合うのが素晴らしかったです。
見ている側も、感動と可哀想どちらの感情にフォーカスしてよいかわからない複雑さが新鮮でした。
洞窟の巨大心臓もグロかったですね。ハエを大量にたからせたことで、臭気を感じさせグロ度合いがアップしていたと思います。
キリスト教の悪魔「ハエの王ベルゼブブ」が関わっているのでしょうか?
地下洞窟からボットン便所にたどり着く流れはよくできてましたが、個人的にはちょっときつかったです。
登場人物たちウ○コまみれですからね…(ウ○コがリアルに描かれてなかったのが救い)。
Part 2も良いシーンは多かったですが、全体的には緑のクリームに頭を突っ込ませてパンスライスで切るPart 1のほうが視覚的なインパクトは強かったです。
映画『フィアー・ストリート Part 2:1978』ネタバレあらすじ解説
→前作『フィアー・ストリートPart 1:1994』のネタバレあらすじ←はこちら。
ディーナとジョシュは、魔女サラ・フィアーの呪いで凶暴化したサムを縛り、1978年のナイトウィングキャンプ事件の生き残りであるC・バーマンの家へ行きます。
バーマンは「終わりはない」と言い、1978年のナイトウィングのサマーキャンプで何が起こったのか語り始めました。
1978年:ナイトウィングキャンプ場の悲劇
↓サマーキャンプの初めのシーン↓
シェイディサイドの少女・ジギーは破天荒な性格もあって、サマーキャンプでサニーヴェイルのシーラたちにいじめられ、火傷を負わされます。
保健員のメアリー・レーンが火傷に薬を塗ってくれますが、ジギーは彼女がノートに魔女の印を書いているのを見てしまいます。
メアリーは、1965年に友人7名を殺害して自殺したルビー・レーンの母親でした…。
ジギーの姉・シンディとその彼氏・トミーが喋っています。
そこへやってきたメアリーは「お前は今夜死ぬ。避けられない運命だ」とトミーに言い、包丁で刺しかかってきました。
トミーはメアリーを突き飛ばし、彼女は頭がおかしくなったとして病院に運ばれます。
ジギーは青年ニック・グッド(のちのグッド保安官)と仲良くなり、シーラをトイレに呼び出しバケツに入れた大量の虫をぶっかけて閉じ込めます。
夜、シンディの友達・アリスがメアリーの魔女についてのノートを見つけ、印がある地点へ探索に向かいます。
石造の地下階段の下に誰かが住んでいた空間があり、ロウソクなどさまざまな道具がありました。奥の部屋には、床の石板に魔法陣のようなものが刻んであります。
奥へ行くと、石板にシェイディサイドの殺人鬼たちと並んでトミー・スレイターという名前が彫ってありました。
トミーが突然狂って近くにあった斧を持ち、アリスの彼氏アーニーの頭をかち割って殺害。
シンディとアリスたちはパニックになり奥の部屋へ逃げます。石が崩れ、トミーはこちらに入ってこれません。
外へ出たトミーは、カラー戦争ゲームをしている子供達を殺しまくりました。
シンディたちは、洞窟がメアリーの日記の魔女の印と同じ形だと気づき、奥へ進みます。
洞窟中心部には、ハエがたかった巨大な心臓がありました。
アリスがその心臓を触ると過去の殺人鬼のビジョンが見えてパニックに。走って落ちて足を骨折しました。
シンディはアリスが落ちた場所に赤い苔があることから、そこがキャンプ場のボットン便所の下だと気づきます。
ニックやジギーはキャンプ場の殺人に気づき、子供たちを一箇所に集めます。
ジギーはゲイリーと、トイレに閉じ込めたシーラを助けに行きます。
シーラが激怒してつかみかかってきたので、ジギーは彼女を殴って気絶させました。
ボットン便所の下からシンディたちの声が聞こえます。
ジギーとゲイリーはロープでアリスを引き上げようとしますが、トミーがやってきてゲイリーの首を切断。
ゲイリーの死体はボットン便所に落ち、アリスの足に直撃しました。
ジギーは逃げてニックと合流。
しかしまたトミーに襲われ、ニックは足を怪我してジギーは1人で逃げます。
ジギーは礼拝堂にやってきたトミーに麻袋を被せました。洞窟から礼拝堂の地下へ抜けてきたシンディが、包丁でトミーを滅多刺しにします。
アリスがやってきて、ボットン便所の下に魔王の岩があり、そこで見つけたサラ・フィアーの右手首を出しました。
それを触ったジギーは魔女サラの呪いのビジョンを見ます。
トミーが復活し、アリスを斧で斬り殺します。
さらに地下洞窟の心臓からルビー・レーンなどの殺人鬼たちが次々に生まれ、ジギーたちを追ってきました。
ジギーとシンディは、サラ・フィアーの死体があるはずの木の下を掘りますが、“魔女は永遠に生きる”と書かれた石が出てきただけ。
殺人鬼たちに取り囲まれ、ジギーは牛乳配達員ハリー・ルーカーに滅多刺しにされ、シンディはトニーに斧で胸を切り刻まれて死亡します。
ニックがやってきてジギーに心臓マッサージを施し、彼女は蘇生しました。
再び1994年現在
ディーナとジョシュは、生き残ったC・バーマンがジギーの方だったと知って驚きました。
バーマンはニック・グッド保安官に16年ぶりに連絡を取ります。
ディーナとジョシュは、シェイディサイドモール(ナイトウィングキャンプ場の跡地に建設)へ行き、木の下を掘るとサラ・フィアーの右手首を発見。
バーマンの話から、魔女サラの手首と死体を合わせれば街の呪いが解けると考えたディーナ。
森の死体を掘り起こし、手首を載せます。
するとディーナの意識が1666年当時に飛び、サラ・フィアーの体に乗り移っていました。
Netflix映画『フィアー・ストリート Part 2:1978』ストーリー完!
ストーリーの補足と謎
今作ではルビー・レーンの母親・メアリーが、娘の事件のような悲劇を起こさないためにとご丁寧にかなり下調べを済ませており彼女のノートに書かれた洞窟の位置や秘密に沿ってストーリーが進行しました。
メアリーが最初にトミーを襲ったのも、彼の名前が石板に書かれていて連続殺人鬼になるとわかっていたからです。
パート2で、
- 魔女サラの手首や死体に血を垂らすと呪われる
- サラ・フィアーの右手首と死体を合わせれば呪いが解ける
という新ルールが登場。
Part 2時点で1番謎なのが、なぜジギーはサムのようにサラ・フィアーに狙われたにも関わらず、サムのように変貌せず生きているのか?です。
結局パート1から引き続きその疑問は持ち越し。Part 3の1666年編で解明されるのでしょう。
Part 2のラストでディーナの意識が1666年に飛んでいましたが、これはディーナ=サラ・フィアーということなのか!?
Part 3はタイムリープ要素も入ってくるのかもしれません。気になりますね!
最後に本作のまとめ
映画『フィアー・ストリート Part 2:1978』は、斧によるヒャッハーな惨殺や、ボットン便所洞窟での冒険が楽しめるホラーの佳作でした。
3部作のちょうど真ん中のためか、ちょっと展開が無難だったのがもったいないですね!
さて、次はいよいよ完結編の「Part 3:1666年」。楽しみです!
Netflix『フィアー・ストリート Part 2:1978』評価・感想レビュー終わり!
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