今日は朝からバットマンビギンズを観てレビュー、先週観たダークナイトは飛ばして、『ダークナイト・ライジング』を昼から観るというバットマンな1日でした。
ヒースレジャー演じるジョーカーはもういませんが、ライジングはダークナイトトリロジー(ノーラン監督の3部作)の完結編にして、個人的に3作品の中で一番好な作品です。
そんな『ダークナイト・ライジング』について、あらすじや解説、素晴らしい点やちょっとイマイチな部分などを、徹底考察して行きますよ!
映画『ダークナイト・ライジング』あらすじ
ベイン(トム・ハーディ)は飛行機を墜落させ、原子物理学のパヴェル博士を誘拐していた。
ハービー・デントが死に、ゴッサム・シティからバットマンが姿を消してから実に8年が経っていた。
ブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)はレイチェルを失った悲しみが消えず、誰とも会わずに引き篭もっていた。
ブルースの部屋へメイドへ扮した泥棒セリーナ・カイル(アン・ハサウェイ)が侵入し、母の形見であるパールのネックレスを奪われてしまう。
地下のバットケーブ(バットマンの洞窟)で久しぶりにセリーナについて調査をするブルースを、アルフレッド(マイケル・ケイン)が心配そうに見守り、「あなたは7年間姿を消していたが、ゴッサム・シティへ戻ってきて欲しくなかった。
毎年のフィレンツェへの休暇でそこで素敵な奥様と第二の人生を歩んでいるあなたを見かけたかった」という発言をする。
ブルースは調査を終え、セリーナがネックレス目当てでなく、自分の指紋を採取していたと知る。
※以後ダークナイト・ライジングネタバレあり!
映画『ダークナイト・ライジング』ネタバレあらすじ解説
1:騙されたセリーナ
セリーナは場末のバーで取引相手のダゲットにブルースの指紋を渡すが、約束していたクリーンスレート(犯罪者の履歴を抹消できるソフト)を貰えず殺されそうになり、ダゲットの部下と戦闘になる。
騒ぎを聞きつけたゴードン(ゲイリー・オールドマン)ら警察が駆けつけるが、ダゲットの部下はマンホールから下水道へ逃げた。
ゴードンは下水道を詮索するが、敵に暴行されベインの元に連れて行かれる。
ゴードンはベインとの会話の一瞬の隙をついて下水の滝へ身を投じ、部下のブレイク(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)に助け出される。
ブレイクは孤児院で暮らして自らも心に傷を負った経験から、ブルースがバットマンだと見抜く。
2:仮面舞踏会
尾行しているセリーナが向かった先は新エネルギー開発に力を注ぐテイト(マリオン・コティヤール)仮面舞踏会。
ダンスと皮肉的な会話を楽しみ、ブルースはネックレスをセリーナの首から取る。
しかし駐車券を奪われており、逆に車をパクられる。
ベインは証券取引所を襲撃。
警察とバットマンはベイン一団を追い激しいカーチェイスが勃発。
しかしベインは目的通りブルースの指紋を利用して取引しウェイン産業を破産させる。
ダゲットの屋敷に侵入し、クリーンスレートを奪おうとするキャットウーマン(セリーナ)だったが、ベインによって阻まれ、バットマンのザ・バットという飛行物体に乗り逃げ切る。
屋敷に帰ったブルースだったが、アルフレッドに「バットマンはベインには勝てない。死ぬのを見たくない」と言われ、言い争いに。アルフレッドは屋敷を去る。
3:ベインの猛攻
ウェイン産業を乗っ取るつもりだったダゲットはその座をテイトに奪われベインに激怒するが、逆に殺される。
キャットウーマンの案内でベインの地下アジトへたどり着いたバットマンだったが、キャットウーマン自身もベインに脅されており、バットマンはベインと殴り合いの一騎打ちをするハメに。
ベインはバットマンを敗るが殺さず、自分がかつて暮らしていた地下刑務所にブルースを送り、ゴッサム・シティが滅亡する様子を見させて絶望させることにする。
地下刑務所は巨大な穴になっており、力があれば挑戦して側面の崖を這い上がり脱獄することができる仕組みになっていた。
しかし、過去に脱獄したのは一人の子供だけで、それがどうやらベインらしい。
ラーズ・アル・グール率いる”影の組織”にいたが、破門されたのがベインの正体だということも知った。
4:ゴッサムを支配したベイン
一方ゴッサム・シティでは、ベインの一団がウェイン産業が密かに開発していた核エネルギー炉を奪いパヴェル博士を脅して中性子爆弾に作り変えさせ、応用化学部にあるタンブラーなどの兵器も奪った。
さらに街の至るところを爆破。アメリカンフットボールの会場も占拠され爆発した。
インフラは崩壊し、地下組織を調査しようとしていた警察官はほぼ全員地上に出られない状態になる。
ベインはゴッサムの市民に中性子爆弾の存在を伝え、「スイッチを持っているのは一般市民の一人であり、街から誰か一人でも脱出したら爆発する」と発言し、警察を頼りにしない自警団の結成を呼びかけゴッサムの支配を強化する。
さらにハービー・デントは英雄でなく、ゴードンの家族を殺そうとしたと暴露。
ブルースはゴッサム・シティを救うため地下牢で自分を位置から見つめ直し、崖を登り上げ脱獄に成功!
5:バットマンVSベイン
ブルースはゴッサムに戻り、バットスーツを装着。地下に閉じ込められていた警官たちを解放し、ベイン一団に決戦を挑む。
キャットウーマンは市民の避難経路を確保するため、バットポッド(バットマンのバイク)に乗りトンネルを塞いでいる障害物を破壊。
ブレイクは子供たちをバスで市外に避難させようとするが、軍隊に街を出ることを止められる。
バットマンとベインのマスクを外し肉弾戦では勝利するが、テイトに背後から刺され重傷を負う。
実はベイン率いる影の同盟のボスはテイト=タリアで、地下牢をよじ登って脱出した子供であり、ラーズ・アル・グールの娘だったのだ!
中性子爆弾のスイッチを押したタリアだったが、ゴードンが輸送中の中性子爆弾を見つけ出し、フォックス(モーガン・フリーマン)から受けっとった電波妨害装置を取り付けたため爆破せず。
タリアはタンブラーに乗り込み中性子爆弾を直接爆破させようとする。
6:バットマンの最期
ベインはバットマンを殺そうとしたが、キャットウーマンにバットポッドで襲撃され死亡。
バットマンはザ・バット(飛行艇)に乗り込みタンブラーで走るタリアらを爆撃。タリアは中性子爆弾が収納されているトラックに乗り込むが、バットマンの爆撃によりトラックごと転落して死亡。
タリアが中性子爆弾のシステムを上書きし、フォックスが遠隔で爆発を食い止める事が不可能になったため。
バットマンはキャットウーマンとゴードンに別れを告げ(ゴードンはこの時の発言でブルースがバットマンであると勘付く)、ザ・バットで爆弾を吊って飛び立ち、海の彼方で爆破させる。
市民はバットマンが英雄だと理解し、ブレイクは警察を辞めロビンとして悪に立ち向かうことを決意。
アルフレッドはブルースの死を知り墓の前で泣き崩れるが、休暇で行ったフィレンツェでブルースとセリーナを見かける。
映画『ダークナイト・ライジング』感想ぶっちゃけ
ダークナイト・ライジングですが、ダークナイトの次作でありながら、実はバットマン・ビギンズのストーリーから引き継いている部分が多い!物語的にはビギンズの続編という要素が強いです!
ダークナイトがめちゃくちゃヒットしたので、今回もタイトルにダークナイトを入れたかったのでしょう!
3部作が7年かけて完成!そして感無量のエンドだと思いました。
3部作全部のシーンを思い出して考えると、ビギンズで死ぬ思いでバットマンになり、ダークナイトでレイチェルを失い、ライジングでは誰からも、アルフレッドからも認められずに最後まで体を張って戦ったバットマンに感動します。
ブルース・ウェインが杖ついてヨロヨロしててしかも引きこもりなのがショックでした(笑)。
アメコミヒーロー的にはありえない登場シーンだけど、スーパーパワーを持たない普通の人間なので、今までの闘いの後遺症が凄かったんだろうな〜。
むしろおじいちゃん執事のアルフレッドの方がピンピンしてる(笑)ダークナイト・トリロジーはその辺リアルを追求していていいですね!
スケアクロウ役の個性派俳優キリアン・マーフィーも好きなのですが、今作では裁判シーンで少し登場しただけ、個人的にはもうちょっと彼のシーンを観たかった!
映画『ダークナイト・ライジング』ラスト考察
ダークナイト・ライジングのラストで、バットマンは中性子爆弾と一緒に海で爆発するのですが、最後のアルフレッドのフィレンツェでのシーンで、セリーナと一緒に映っています。
しかし、これが単にアルフレッドの妄想か現実かはっきりしないので、観た人が自分で考えてくれ!ということなのでしょう!
- アルフレッドの願望で実際は死んでいる
- ブルースは生きている
皆さんはどっちだと思いますか?
実は劇中にヒントがあります。フォックスが、「ザ・バット」の自動操縦システムがブルース・ウェインによって修正されていると知る場面です。
つまり、バットマンは自動操縦システムで原子爆弾を運ぶ事ができたわけです。
自動操縦システムが機能していたということで、バットマンのラストの解釈が一段深くなります。バットマンは、
- もうやり残したことないし、未練も無いから死のう
- 途中で離脱しよ。その方が誰にも追いかけられず静かに暮らせる
のどちら選択できたことがわかります。
僕は2番だったと思いたいですね!
どちらのパターンとも取れるラストはノーラン監督のインセプションの結末と同じですね。
この結末は余韻があってとても素敵だと思います。
バットマン・リターンズか原作コミックの影響かわかりませんが、ノーラン監督はバットマンとキャットウーマンの恋を成就させたかったのでしょう。
映画『ダークナイト・ライジング』の好きなシーン時系列
ブルースとセリーナの仮面舞踏家でのダンスシーン
お互いジッと見つめ合って踊りながら会話をする素敵なシーン。
実は、ティムバートン版のバットマン・リターンズという映画でもブルースとセリーナの仮面舞踏会のダンスシーンがあるので、もしかするとそれも意識しているのかもしれませんね。
アンハサウェイのキャットウーマンがセクシー
ライジングでのキャットウーマンの設定についてはもっと色々叩かれそうなもんですが、なぜかそうはなりません!
なぜなら、キャットウーマンの格好したアン・ハサウェイが可愛くてセクシーだから!
映画『ダークナイト・ライジング』登場人物・キャスト作品情報
公開年/制作国 | 2012年・アメリカ |
監督 | クリストファー・ノーラン |
脚本 | クリストファー・ノーラン ジョナサン・ノーラン デヴィッド・S・ゴイヤー |
キャスト | クリスチャン・ベール トム・ハーディ アン・ハサウェイ ゲイリー・オールドマン マイケル・ケイン マリオン・コティヤール ジョセフ・ゴードン=レヴィット モーガン・フリーマン |
音楽 | ハンス・ジマー |
興行収入 | 約1193億円 |
今回も出演者は超豪華!でもちょっと待てよ!
トム・ハーディ、マリオン・コティヤール、ジョセフ・ゴードン=レヴィットはノーラン監督の大ヒット映画で僕も大好きな『インセプション』組じゃないですか!
(ちなみにインセプションにはマイケル・ケインとキリアン・マーフィーも出演してますね。)ノーラン監督は結構役者と仲良くなって使い回す派なんですね!
ちなみにマイケル・ケインは2020年公開のクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』にも出演。
ダークナイトライジングは興行収入がスゴイ!
興行収入は日本円に換算すると1193億円!トータルでみると前作ダークナイトを上回っています!
ただ、アメリカではダークナイトの方が高い売り上げだったようです。
ダークナイト・トリロジーの始まりはビギンズ
ノーラン監督による3部作=ダークナイト・トリロジーの第1作に当たるのがバットマン・ビギンズ!
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映画『ダークナイト・ライジング』キャスト解説
トム・ハーディのベインが最高!
『ダークナイト・ライジング』の見どころは、トム・ハーディが出す重厚感バツグンの悪役ベインです!
ムキムキで残虐非道!怪力で、素手にも関わらず相当な戦闘力を誇ります。
口元は痛みを緩和するためのマスクで見えませんが、そのぶん表情が見えず怖いです。
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そんな難しい役柄を完璧に演じています!
ゴードンはライジングでも大活躍するんですが、キャラクター的に有能すぎると物語がおかしくなりますよね。
よく考えるとすごい働きをしてるんだけども、ちょっとまどろっこしい動きでうまくバランスを保っています。
ブラッド・ピットがゴードンを演じたゲイリー・オールドマンを神だと崇めるのも納得!
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最後のまとめ
ダークナイト・ライジングは、ダークナイトの反省点を活かし一番完成度が高く面白い作品になっていると個人的には思います。
ノーラン監督の3部作:ダークナイト・トリロジーを締めくくる最後の作品なので、記事がボリューミーになってしまいましたが、果たして最後まで読んでくれた人はいるのでしょうか?
今この文章を読んでいるアナタ!本当にありがとうございます!なんかコメントあったらください!
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