Netflix韓国映画『20世紀のキミ』(20th Century Girl)。90年代の高校生の切なすぎる初恋を真空パックしたような作品でした!
キラキラの若手女優キム・ユジョンが主演です!
作品情報・キャスト・あらすじ・見どころ、ぶっちゃけ感想・評価、ラスト意味・メッセージ考察
、ストーリーネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに徹底レビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
作品についての視聴者・口コミアンケートも投票お願いします↓
Netflix映画『20世紀のキミ』作品情報・キャスト解説
韓国語タイトル:『20세기 소녀』英題:20th Century Girl
ジャンル:青春・恋愛
監督・脚本:パン・ウリ(『Mrs. Young』)
20世紀のキミ,キャスト紹介
©︎Netflix
出演:キム・ユジョン(ボラ役)、ピョン・ウソク(ウノ役)、パク・ジョンウ(ヒョンジン役)、ノ・ユンソ(ヨンドゥ役)
主演はナ・ホンジン監督の傑作サスペンス『チェイサー』や歴史ドラマ『トンイ』の子役で有名なキム・ユジョン。
キュートさと美しさを兼ね備えた女性に成長しファンタジードラマ『ホンチョンギ』ではヒロインに抜擢されました。最近のNetflix映画だと『第8の夜』にも出演していましたね。
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2023年はソン・ガンが出演の恋愛ファンタジー『マイ・デーモン』でもヒロインを務めています。2024年はNetflixドラマ『タッカンジョン』にも出演。
父親役のチョン・ソギョンは近年のドラマだと『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『田舎街ダイアリーズ』『調査官ク・ギョンイ』『ムーブ・トゥ・ヘブン』など色んなドラマで見かけます。相変わらずいい味出してますね。
あらすじ
現在
ナレーターの仕事をするナ・ボラの実家に、ジョセフという人物から「情事」という18禁のビデオが送られてきた。そのビデオを見たボラは初恋を思い出す。
1999年
高校生になったナ・ボラは、心疾患の手術でアメリカへ渡った親友・ヨンドゥのために、彼女が恋をしているペク・ヒョンジンという男子生徒の身辺を調査する。
ペク・ヒョンジンは自分の周りをうろつくナ・ボラに興味を持つ。ヒョンジンの親友プン・ウノもボラのことが気になっていた。
仮病で保健室へ行ったボラはヒョンジンが放送部に入ると聞いて、自分も入部のオーディションを受ける。しかしヒョンジンは入部を辞退。
放送部に入ったボラはウノとペアを組むことになる。カメラに興味があるウノは、こっそりボラの動画を撮っていた。
ボラは公衆電話からヒョンジンに電話したつもりがウノに繋がり、自分が電話をかけていることがバレてあせる。
ボラはウノから「ヒョンジンのポケベルの番号を教えてやるから、お前の実家のレンタルビデオ屋にある「情事」という18禁映画を貸してくれ」と言われる。
ボラはそのビデオテープを学校に持っていくが、手荷物検査でエロビデオを持っているのがバレて廊下に立たされ、ウノを恨んだ…。
ネタバレなし感想・海外評価
甘く切ない高校生の初恋の物語。甘酸っぱい青春の思い出を振り返りたい人にぴったりです。
少女漫画のような雰囲気なので好みは分かれるかもしれませんが、最後の意外な展開含めて見る価値はあります。
Netflixオリジナルの韓国恋愛映画だと最近は『甘酸っぱい』(2021)や『モラルセンス』(2022)がありましたが、『20世紀のキミ』はそれらの作品に比べると対象年齢は低め。
ただメッセージ性は高いのでどの年代が見てもちゃんと楽しめると思います。
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おすすめ度 | 75% |
初恋のみずみずしさ | 90% |
ストーリー | 70% |
IMDb(海外レビューサイト) | 7.3(10点中) |
※以下、Netflix映画『20世紀のキミ』のストーリーネタバレありなので注意してください!
Netflix『20世紀のキミ』ネタバレ感想・考察
少女漫画のようなストレートな王道ストーリーをしっかり見応えある作品に仕上げたのが素晴らしいと思いました。
演出やディティールが微妙なら凡作か駄作になりそうな物語ですが、ディティールの良さもあり完成度はなかなか高かったです。
過去の映像がタイムカプセル的な役割を果たすのはさまざまな映画で使われ尽くした感がありますが、ヒロインの実家がビデオ屋であり思い出の映像がVHSに録画されていたことで、ノスタルジーに現実味があったのが素敵。
連絡はポケベルかレトロなPCでのメールなど、日本でも90年代に青春を過ごした人ならドンピシャの小道具ではないでしょうか。
親友ヨンドゥがウノとヒョンジンを間違えていたことやラストの他には、大枠では意外なところはありません。
中盤まではずっと少女漫画的な雰囲気が続きますが、それでも引き込まれたのは18禁のビデオをめぐって2人の初恋がはじまるなどディティールに個性があったからだと思います。
結果、1本のビデオテープに凝縮された青春に視聴者のだれもが感情移入できる作品に仕上がっていたと思います。
切なすぎラスト考察
ラストは予想を裏切ってきましたね。てっきり個展を開いていた映像作家・ジョセフの正体が初恋の相手・ウノだと思いきやウノの弟で、ウノはすでに死んでいるという…。悲しすぎます。
中盤までのラブコメ雰囲気だとヒロイン・ボラはウノと再会してめでたしめでたし!と予想していたので、死んでいたパターンが斬新に感じられました。
ちなみにウノがなぜ死んだか劇中では語られませんでしたが、急に連絡が途絶えたことから推測するに、病死ではなく事故死なのでしょう。
そしてボラが、15年前にウノが撮影した当時の自分の映像を見て涙を流すシーンで締めくくられます。
斬新で切ないだけでなく、15年の月日が流れてメタファーとしてボラの青春も死んだという結末にも感じられました。
「誰にとっても青春はかけがえのない美しいもの。だけどずっと過去を見ては生きられない」というメッセージだと思いました。
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