Netflix韓国映画『夜叉 容赦なき工作戦』はイカゲームでブレイクしたパク・ヘスが中国で超危険なミッションに巻き込まれるスパイアクション!
タイトル的に任侠映画と思いきや韓国の特攻野郎Aチームが日本人をボコボコにするアクションの凡作でした。
日本の池内博之がヴィラン役で登場しています。
作品情報・キャスト・あらすじ、ネタバレ感想・評価、演出の解説、韓国人が日本人をボコるコンテンツ考察を知りたい人向けに記事をわかりやすくまとめました。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目からどうぞ)
Netflix映画『夜叉 容赦なき工作戦』作品情報・キャストと演技の印象
英題:『Yaksha: Ruthless Operations』
ジャンル:スパイアクション
監督:ナ・ヒョン
脚本:ナ・ヒョン/アン・サンフン
配給:Netflix
ハン・ジフン検事|cast パク・ヘス
©︎Netflix
ハン・ジフンは正義感が強すぎて財閥社長の賄賂で失敗した検事。本庁への復帰のため、中国・瀋陽へ飛ばされます。
パク・ヘスは『イカゲーム』のチョ・サンウ役が記憶に新しいですね。ドラマ『刑務所のルールブック』(2017)などでも有名です。Netflixドラマ『ナルコの神』でも主要キャストで今年はネトフリ作品に出まくりです!
本作ではずっと真剣だけどなんか笑えるような不思議な印象のキャラクターでした。
チ・ガンイン/夜叉|cast ソル・ギョング
©︎Netflix
チ・ガンインは中国の瀋陽で活動を続ける韓国のスパイ。国家情報局に睨まれている。
俳優 ソル・ギョング代表作:『オアシス』『ペパーミントキャンディー』。
オザワヨシノブ|cast 池内博之
オザワはアジアで暗躍するスパイ集団のトップ。
池内博之は海外で絶大な人気を誇るドニー・イェン主演のカンフー映画『イップマン序章』の三浦役のやられっぷりが印象に残っており、それもあってキャスティングされたのでしょう。任侠でいうと『アウトレイジ最終章』にも出ていますね。
その他の出演作は映画『ヤウンペを探せ』や、ドラマ『恋に落ちたおひとりさま スタンダールの恋愛論』など。
その他の登場キャラ・キャスト
ホン課長|演 ヤン・ドングン
ヒウォン|イエル(映画『モラルセンス』)
ヨム局長|チン・ギョン
北朝鮮の女スパイ|イ・スギョン
イ・チャンヨン会長|演 (『あなたに似た人』)
チン・ギョン
ソン・ジェリム
パク・ジニョン
映画『夜叉 容赦なき工作戦』ネタバレなし感想・あらすじ・見どころ・海外評価
あらすじ:ハン・ジフン検事(パク・ヘス)は、正義感から部下の失態を揉み消すことができず、巨大企業の賄賂追求に失敗して左遷される。本庁の検事として復帰するために中国の瀋陽支部を監査する任務に命じられるが…。
「時間があったら見てもいいかなあ」のクオリティです。
シリアスなわけでもなく、アクションがめちゃくちゃすごいわけでもなく、感動できるわけでもない…。ただところどころ迫力のシーンもあり、何も考えずに楽しめます。
おすすめ度 | 68% |
アクション | 78% |
ストーリー | 60% |
IMDb(海外レビューサイト) | 6.2(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家60% 一般60% |
※以下、Netflix映画『夜叉 容赦なき工作戦』のストーリーネタバレありなので注意してください!
Netflix『夜叉 容赦なき工作戦』ネタバレ感想・評価
任侠映画かと思いきや、こてこてのスパイアクションでした。
仲間のために命をもいとわない義理人情も垣間見えるのですが、基本ドタバタ劇で緊張感はイマイチです。
パク・ヘス演じるジフンと母・娘の関係も浅いですし、夜叉と北朝鮮の女スパイが実は恋愛関係なのですが女性のほうの描かれ方が雑で、叶わない恋のような感動も生まれていませんでした。
ジフン検事の正義も、「ルールを守るだけが本当の正義じゃない」という至極当たり前な結論でラストが締め括られるのも微妙でした。
設定もかなり厨二的。池内博之演じるオザワは各国で2重スパイを量産している“なんとなくすごい悪いやつ”なんですが、誰の利益のために動いているのか詳細は良くわかりません(笑)。
アクションもバイオレンス感は薄く、イマイチ乗れませんでした。
ストーリーもツッコミどころ満載。正義感を振りかざす超めんどくさい検事ジフンは、中国で巨悪を暴こうとしている夜叉たちを邪魔しまくるのですが、なぜか仲間として任務への同行を許されます。
なぜ命懸けの任務でチョンボしたジフンがボコボコにされて捨てられないのか、そして身内の裏切りが発覚したときになぜ彼が真っ先に疑われないのか。ツッコミどころが多く、観賞中飽きませんでした。
ストーリー展開はトラックが車に突っ込む、ラストは爆発して生死不明など、映画あるあるも多く、決して凝っているとは思いませんでした。むしろスパイモノにしては非常にシンプルですね。
日本大使館にドローンで大量のネズミをばら撒いて、害獣駆除として侵入する場面など、アイデアは良いにしてもリアリティに欠ける展開も多かったのも少し残念。
良かった点としては、舞台である中国の夜景が美しかったです。ネオンギラギラの街並み、雑多なアパートなど、異国情緒的な楽しみ方もできました。
全体的にテンポの良さで退屈はしませんでしたが、ストーリーがB級的で面白いかと言われると首を捻らざるを得ません。
演出について・なぜ日本語の会話なの
演出で1番特徴的だったのが、池内博之演じる日本人ヴィラン・オザワに合わせて、夜叉(ソル・ギョング)やジフン(パク・ヘス)たちまで日本語で喋るところ。
二人とも普通に聞き取れる日本語なのですが、めちゃくちゃ上手なわけではないので、それなら池内博之にカタコトの韓国語を喋らせても良かったのでは?という疑問が湧きます。
ただ、中国を舞台にした韓国人と日本人の決闘が日本語で行われるのはなんか不思議な雰囲気で、ある種のトリッキーさを狙っていたなら正解だったと思いました。
あとはオザワは超悪い奴なのに、パソコン業務をしている従業員?には敬語だったり、夜叉にはタメ口だけどジフン検事には敬語だったりするのがなんか面白かったです。
世界に散らばっているブラックチームのメンバーに集合の通知がいくエンドロールもお決まりパターン過ぎでしたね。シリーズ化を狙っているのでしょうか。
続編『夜叉2』ができるのであれば、アクションコメディに振り切るか、もっとシリアスにするかどっちかにしてほしいものです。
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