Netflixのスペイン映画『エクストレモ/XTREMO』は、マフィアの義兄弟が血肉の争いを繰り広げる任侠アクション!
リアリティのある肉弾戦で殺しまくり。「 ジョン・ウィック」シリーズぽく殺しのア イデア満載でアクションは楽しいけど、ストーリー性はほぼ無し!
ネタバレあらすじや、感想・評価をぶっちゃけます。
ちなみに スペイン語の「XTREMO」は英語でいうExtreme。日本語では“極端”や“行き過ぎ”の意味になります。
主人公が日本ヤクザかぶれの義兄に復讐する話。アクションだけ見られればいいという人ならちょっとは楽しめるだろう凡作。
エクストレモの基本情報
配給:2021年6月 Netflix 制作国:スペイン
監督:ダニエル・ベンマヨール
脚本:イバン・レデスマ
主演:テオ・ガルシア/マックス( マキシモ)役
出演:オスカル・ハナエダ/ルセロ役
出演:オスカル・カサス/青年レオ役
出演: アンドレア・ドゥーロ/マリア役
監督ダニエル・ベンマヨールは映画『トレーサー』などで知られる人物。
『エクストレモ』正直な感想・評価
評価は70点くらい。
『エクストレモ』はアクションオンリーの作品で、ストーリーや登場キャラに特に魅力はありません。
素手や武器を使い敵をあらゆるア イデアで殺していくアクションが見どころで、コンセプト的には映画『ジョン・ウィック』シリーズと同じです。( コンクラーヴェでのマフィアの決闘っていう設定も似てますね。)
特に中盤の自動車工場での戦闘が素晴らしく、主人公・マックスは工具、シートベルトなどありとあらゆるものを使って敵を殺していくさまは痛快です。
殺しも結構生々しく、血が飛び散り、刃物が肉に突き刺さりといったグロくてゴアな表現が好きな人は楽しいでしょう。
ただ、近距離撮影すぎてアクションが見づらいシーンも多々あるのが難点。ノーラン監督の『ダークナイト』や実写『るろうに剣心』シリーズみたいに、何をやっているのかよくわからない場面はちょっと残念でした。
せっかく俳優が体を張った肉弾戦をしてくれているので、もっと編集でわかりやすく見せることができるのでは?と感じました。
もしかすると、打撃をしっかり当ててないので、ヒットポイント見せられない場面が多かったのかもしれません。
またストーリーも、息子の復讐というド直球で、同じ Netflix格闘系映画だと『バルトコヴィアク』の方がまだ面白みがあります。
あとは登場人物がみんなタフすぎて、その点は現実味がないですね。
主人公のマックスは日本人ヤクザに蹴られまくって階下に落ちても大したダメージ負ってないように見えるし、敵のフィ ニートがマリアに車で撥ねられて吹っ飛んでも、大した怪我を負っていないのが笑えました。
敵の日本ヤクザかぶれについて
本作の ヴィランであるルセロが日本にヤクザ留学していて、刺青ばっちりのヤクザかぶれの設定が笑えました。
日本はスペインマフィアの留学先なのでしょうか?ルセロの部下に日本人ヤクザがいたことを考えると交換留学制度もあるのかもしれません(笑)。
もしくはルセロが父から疎まれていたことを考慮すると、“左遷先”の可能性もあります。
ルセロは、ヤクザの影響で凶暴性や残虐性が増してしまったかのような発言もありました。
ヤクザの世界に詳しいわけではないですが、いくらなんでも『エクストレモ』ほど残虐ではないでしょう。
考えてみるとルセロはヤクザというより、 北野武映画に影響を受けたような 中二病っぽいキャラですね。
ダニエル・ベンマヨール監督が 北野映画を好きなのかもしれません。
あとは、部下の日本人ヤクザと日本語で会話するシーンがあるのですが、基本何をいっているのか聞き取れません。字幕をつけて欲しかったですw。
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