映画『ヴェノム2』ネタバレあらすじ感想!カーネイジやラストシーン考察・評価・キャスト解説

  • 2024年2月23日

マーベル映画『ヴェノム2レットゼアビーカーネイジ』は連続殺人鬼が怪物になりヴェノムと戦うシンプルなストーリーで、期待してたよりはおもしろかったです。

主演はトム・ハーディ(『マッドマックス怒りのデスロード』)、ヴィラン・カーネイジ役はウディ・ハレルソン!2人のキャラやバトルが最高でした。

海外の評判はそんなに良くないですが、前作は上回っていると思います。

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ちなみにカーネイジの意味は「大虐殺」。なのでタイトルのLet there be carnage(レットゼアビーカーネイジ)は「大虐殺よ、起これ」的な意味になります。

キャスト・キャラ紹介ぶっちゃけ感想・評価ラストシーンの意味考察全ストーリーネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに記事をまとめました。

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです)

映画『ヴェノム2レットゼアビーカーネイジ』の評判 投票結果

映画『ヴェノム2レットゼアビーカーネイジ』キャスト・作品情報

公開・制作国・上映時間:2021/12/03・アメリカ・97分
原題:『Venom Let There Be Carnage』
監督:アンディ・サーキス
脚本:トム・ハーディ/ケリー・マーセル
原作:トッド・マクファーレンのアメコミ『ヴェノム』
撮影:ロバート・リチャードソン
制作:マーベルエンターテインメント・コロンビアピクチャーズ

本作はSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)で、MCUと世界線が繋がるかの答えが本作で明らかになります。SSUの次作はジャレッド・レト主演の吸血怪物映画『モービウス』(2022)。

なんと主演のトム・ハーディが脚本にも参加しています!

監督のアンディ・サーキスはDC映画『ザ・バットマン』(2022)に執事アルフレッド役で出演!

ヴェノム(エディ・ブロック)|トム・ハーディ

ヴェノム(エディ・ブロック)を演じる俳優トム・ハーディ

エディ・ブロックはシンビオートという軟体のエイリアン・ヴェノムに寄生され共存している人物。

もとは人気記者でしたが、今は世間から忘れられています。

恋人アンも離れていきました。

俳優トム・ハーディは『マッドマックス怒りのデスロード』『ダークナイトライジング』『オンザハイウェイその夜86分』などで有名。

カーネイジ(クレタス・キャサディ)|ウディ・ハレルソン

カーネイジ(クレタス・キャサディ) 俳優ウディ・ハレルソン

クレタス・キャサディは刑務所に収監されている連続殺人鬼。

幼い頃に両親から虐待を受けたせいで性格が歪み、祖母・母を含め多数の人間を殺害してきました。

そんな彼にカーネイジが宿ります。

映画『スリー・ビルボード』『ゾンビランド』シリーズで有名。Netflix任侠アクション『KATEケイト』への出演でも話題に。

シュリーク(フランシス・バリソン)|ナオミ・ハリス

シュリーク(フランシス・バリソン)を演じる女優ナオミ・ハリス

シュリークは、研究施設レイヴンクロフトに収監されている女性ヴィラン。

とてつもない叫び声で空間を振動させて攻撃します。

両親から虐待を受け、その結果音波による超能力が身についたと言われています。

若い頃にクレタス・キャサディと同じ矯正施設で暮らし、彼の恋人でした。

女優ナオミ・ハリスは『007ノー・タイム・トゥ・ダイ』などに出演。

その他の登場キャラ

アン・ウェイング(ブロックの元婚約者)|ミシェル・ウィリアムズ

ダン・ルイス(アンの現在の婚約者)|リード・スコット

パトリック・マリガン(刑事)|スティーヴン・グレアム

チェン(コンビニ店主)|ペギー・ルー

ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ

 

あらすじ:記者ブロックは、ヴェノムに寄生される生活に嫌気がさしていました。ある日、刑務所の連続殺人鬼クレスタ・キャサディの取材をすることになり、彼の過去の事件を暴きます。ブロックのせいで死刑が決まったクレスタは怒り狂い…。

ストーリーは単純ですが、トム・ハーディやウディ・ハレルソンの真に迫る演技が楽しめます。

他のマーベルヒーロー作品と比べると完成度はやや劣る気がしますが、痛快アクションが観たい人にはオススメです。

おすすめ度 82%
アクション 86%
ストーリー 80%
IMDb(海外レビューサイト) 6.1(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 批評家59% 一般84%

※以下、『ヴェノム2レットゼアビーカーネイジ』のストーリーネタバレありなので注意してください!

『ヴェノム2レットゼアビーカーネイジ』ネタバレ感想・評価

ヴェノム2レットゼアビーカーネイジ

マーベル映画『ヴェノム2レットゼアビーカーネイジ』の評価は82点。
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トム・ハーディとウディ・ハレルソンの狂気の演技が楽しめたので満足です!
トム・ハーディは1人2役というか、頭の中で暴言を吐いてくるヴェノムと会話するシーンが見応えありました。
あとはやっぱり“ヴェノム”というスライムような怪物が織りなす個性的なアクションシーンが素晴らしいですね。グロいようでアート的な不思議な感覚になります。
ギャグシーンも前作『ヴェノム1』よりパワーアップしていた印象。
ヴェノムの世間的な評判などほとんど描かれず、ヒーロー映画としては珍しい“内輪の話”に終始していたのも見やすくてよかったです。
CineMag
残念な点は、ストーリーがシンプルすぎたこと。
わかりやすかったですが、予想通り脱獄したクレタス(カーネイジ)と戦うだけだったので、物足りなさもありました。
あとは、ウディ・ハレルソンのカーネイジが好きだったので、死んでしまって続投はないと思うとちょっと残念です。

ラストシーン考察

本作の最後では死んだはずのパトリック刑事が息を吹き返します。

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きっとカーネイジの一部が取り憑いたのでしょう!

ただパトリックの目が青かったので、シュリークが乗り移ったようでもあります。

続編の『ヴェノム3』で明らかになるのでしょう。

また、エンドロールの後でトム・ホランド/スパイダーマンが映っていだので、SSUがMCUと合流するのがほぼ確定でしょう。

もしくは2022年公開の『スパイダーマン/ノーウェイホーム』は時空が分裂する話なので、その中の1つの世界線でヴェノムと交流が描かれるのかも!

CineMag
もしかすると、ヴェノムの続編の前に『スパイダーマンVSヴェノム』があるかもしれませんね!

幼少期の虐待のトラウマを具現化

今作の主要3キャラ、ブロック(ヴェノム)、クレタス・キャサディ(カーネイジ)、シュリークは、それぞれが幼少期に親から虐待を受けていた点が共通しています。

特にヴェノムやカーネイジは、特定の形を持たず衝動的で頭に語りかけてくるので、虐待によるトラウマが怪物として具現化していたようにも見えました。

CineMag
ラストでクレタスが「お前と友達になりたかった」と言ったシーンに感動してしました(直後にヴェノムに喰われますが…)。
ヴェノムは虐待のトラウマのメタファーなのかもしれません。
宿主であるブロックもクレタスも自分の感情を表に出さずシニカルに振る舞います。しかし心の傷による奥底の怒りがヴェノムとして現れているようでもあります。
グロテスクでシュールな物語の裏側に冷たい影が見え隠れする味わい深いストーリーですね。

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