Netflix映画『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール』ネタバレあらすじ感想!黒人賛歌の西部劇考察・報復の荒野評価・ラストの意味や伏線解説

  • 2023年1月22日

映画『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール報復の荒野』ネタバレあらすじ解説

過去

幼いナット・ラブが家族で団欒をしていると、ルーファス・バックという父に恨みを持つガンマンが現れ、母と父を目の前で銃殺します。

バックはカミソリを取り出し、ナット・ラブのひたいに十字傷をつけたのでした。

現在

主人公ナットラブと仲間たち

成長したナット・ラブは、かつてルーファス・バックの仲間だった右手にサソリの刺青を入れた男を銃殺。

ナットの仲間ピケットとジムは、街で銀行強盗をしたクリムゾンフッドという集団を谷間で待ち伏せして殺害し、金を奪います。

しかしその金はルーファス・バックの一味のものでした。

ルーファス・バックの復活

ルーファス・バックはすでに逮捕されていましたが、仲間のトルーディとチェロキー・ビルが移送中の列車を襲って警備兵士たちを皆殺しにし、彼を外へ出します。

ルーファス・バックはかつて自分が作った町レッド・ウッドへ行き、自分を裏切って保安官になっているワイリーをボコボコにしました。

レッド・ウッドの住民たちに、この土地が白人たちに買収されないために金をかき集めろと脅しました。

ナット・ラブの決起

ナット・ラブは元恋人メアリーの店へ行き彼女に殴られます。メアリーは復讐ばかりで帰ってこないナットに我慢ならなかったのです。店の用心棒の女性ガンマン・カフィーが横目で見ています。

かつてルーファス・バックを逮捕した保安官が店にやってきて、ナットを逮捕しました。しかしそれは2人が仕組んだ芝居でした。

ナットは仲間たちを復讐に巻き込みたくなかったので、保安官と2人だけでバック一味への復讐をしようとしていたのです。

メアリーたちはそれに気づき、復讐に加わることにします。

ナット・ラブは父から受け継いだ金の指輪をメアリーに渡しますが、彼女は受け取りません。

メアリーはルーファス・バックたちがいる町レッド・ウッドへ偵察へ行き、捕まってしまいました。

ナットはメアリーを助けるために町へ行きますが人質を取られているので手が出せず、ボコボコにされます。

バックはナットを放し、「金をもってこればメアリーと交換する」と言います。

ナットはカフィーたちと白人だけの町メイズ・ビルの銀行を襲い大金を手に入れました。

最後の銃撃戦のあとの真実

ナット・ラブたちは金を持ってレッドウッドへ舞い戻ってきます。トルーディがメアリーを外へ連れてきました。

ジムが敵のチェロキー・ビルと早撃ち対決をしようとしますが、ビルはカウントが終わる前に彼を撃ち殺します。

ナット・ラブは怒り、仲間のピケットに狙撃させ金をダイナマイトで爆破。ナットとバックの人間たちの激しい銃撃戦が幕を開けます。

カフィーの助けで拘束を逃れたメアリーは、トルーディを追って彼女と格闘し、銃でブン殴り戦闘不能に。

ピケットは敵の銃弾を受けますが銀貨が弾丸を受け止めて助かりました。しかし直後、チェロキー・ビルに後ろから撃たれます。そばにいたカフィーは怒り、早撃ち勝負でビルを倒して「ジムの方が早い」と言いました

ナット・ラブは肩に銃弾を受けながらもバックの前に立ちます。

バックは丸腰で泣きながら、「昔父親が母を殺して家を出ていき、その復讐のためにお前の親を殺した。自分たちは義理の兄弟だ」と話します。

ナット・ラブは衝撃の事実にショックを受けますが、ルーファス・バックを殺害

復讐と抗争が終わり、カフィーは保安官見習いになることになりました。

ナットはジム、ピケットの墓に加えて自分の墓も作って死んだことにし、メアリーと旅立ちます。

遠くの丘から謎の人物(トルーディ)がナット・ラブたちを見つめています

最後のまとめ

映画『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール』は、スタイリッシュで無慈悲なガンアクションがたっぷり堪能でき、黒人讃歌にもなっている斬新かつハイクオリティな西部劇でした。

復讐の仇が義兄だったというショッキングな展開も良かったですし、ガンマンたちを黒人だけで固めることによって、差別の問題なども社会性も逆説的に表現していたのも興味深いです。

最後に敵だったトルーディがサラッと出てくるあたり、続編も期待していいのかもしれません。楽しみですね!

ここまで読んでいただきありがとうございます。Netflix『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール』レビュー終わり!

2021年配信ネットフリックス映画関連記事

関連記事

Netflix映画『消えない罪』は、サンドラ・ブロック演じる警官殺しで20年服役した女性が出所後、生き別れた最愛の妹に逢おうとする物語。 CineMag ストーリーはなかなか緻密なものの、ラストで悪い意味でのどんでん返しが待[…]

Netflix映画『消えない罪』
関連記事

Netflix映画『ブルーズド打ちのめされても』アカデミー賞女優ハル・ベリーの監督デビュー作にしてひどい駄作でした。 内容は格闘技+ヒューマンドラマですが、格闘シーンは迫力がなく、ストーリーも設定をツギハギ感が拭えず全てにおいてボロボ[…]

Netflix映画『ブルーズド打ちのめされても』
関連記事

Netflix映画『アーミー・オブ・シーブズ』(Army of Thieves)は、ザック・スナイダー監督のゾンビ映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』の前日譚を描いたもの。 前作にも登場した金庫オタクの変人・ディーター(セバスティアン)[…]

Netflix映画『アーミー・オブ・シーブズ』