韓国ドラマ『イカゲーム』の第1話をシーンごとに分解して感想や考察、小ネタを述べています!
(全話のネタバレありなので注意してください。)
イカゲームの第1話の各シーン考察
イカゲームのルール
第1話のオープニングではまず、“イカ”と呼ばれる子供の遊びのルールが説明されます。
- 攻撃側と守備側に別れる
- 攻撃側は片足ケンケンでしか動けない
- イカの腰をまたげたらアメンオサと唱えて両足になれる
- 決戦で先端の三角の先に攻撃側がいけたら勝ち、線の外に押されたら死亡(負け)
“イカ”というゲームでは、線の外に出たら死んだ扱いになります。
ゲームで負けたらリアルに死ぬ、今後の展開の伏線にもなってますね。
そう考えると感慨深いですね。
競馬と暴行と娘の誕生日
主人公・ギフンは娘ガヨンの誕生日だからという理由で、母親(海街チャチャチャにも出ている女優キム・ヨンオク)のカードで金を引き出して競馬で勝ちます。
しかし、ギフンは借金取りに追われている途中、偶然セビョクにぶつかって金を取られます。
ギフンは借金取りから腎臓と目玉を貰うと言われます。デスゲーム運営側が行っている臓器売買とつながっている集団なのかもしれません。
ジュノが見つけた島で臓器売買をやっている集団は、この借金取りたちに死者の臓器を売り捌いてもらうのでしょう。
その後、ギフンはガヨンの誕生日プレンゼントを得るためにクレーンゲームをしますが、中身はなんと銃のオモチャでした。この辺も皮肉が効いてますね。
ゲームで得られるのはさらなる争いだと、のちの展開を暗示しているようです。
赤青メンコゲーム
メンコ男(コン・ユ)がギフンにメンコ勝負を持ちかけます。これを第0ゲームとカウントしても良いでしょう。
メンコは赤色と青色になっており、青色を選んだギフンはこの時点でデスゲーム運営側(赤い服)でなく参加者側(緑ジャージ)にカウントされます(マトリックス方式ですね)。
そして、メンコ男の発言から、借金取りたちがギフンの情報を流していたことがわかります。
その後、ギフンは母との会話でガヨンのアメリカ行きを知り、ギフンは確かな経済力を得てガヨンを取り戻すためにデスゲームへの参加を決意します。
ギフンは自分のためでなく、家族のために参加しているのです。
だるまさんがころんだ
ギフンは車に乗る前に合言葉として「だるまさんがころんだ」と言わされています。
会場について起きてからは、黒幕であるおじいちゃんオ・イルナムとギフンの初対面。ギフンが「僕は456番だ」と言ったあと、イルナムは少し間を空けてから「知ってる」と返します。これにはお前の顔もナンバーも、すでにデータで見て知っているという意味も込められているように思えました。
しばらくすると、赤い服の運営側の人間がやってきて、参加者たちにもう1度選択の機会を与えると発言。(「負けたら死ぬ!」とは言いません。)
考えてみるとイカゲームは第2話の投票だけでなく、この時にもゲームを辞退するチャンスがあったんですね。
そして、456人の参加者は階段がたくさんある部屋に連れて行かれます。
この部屋はエッシャーの騙し絵をモチーフにしており「もうここから出られない」というメッセージになっているのでしょう。社会の縮図のようでもあります。
そして、だるまさんがころんだでの大量殺戮開始!迫力や臨場感が凄すぎます。そして血が飛び散る描写がグロいです。
ギフンは転びそうになりますが、アリに支えられ残り1秒でなんとかクリアしました。
『イカゲーム』第1話の感想まとめ
改めて見返してみると、第1話から予想以上に伏線的演出が多いことがわかりました。
ファン・ドンヒョク監督は1話〜2話までの脚本を練るのに数ヶ月かかったと言っており、完成度が高いのもうなづけます。
あとはやっぱり、だるまさんがころんだは、目の前の人がアップで撃たれるカットが多く、視聴していても実際に参加しているような気がしてきますね。
もし第1話が“型抜き”だったら、こんなにブームになっていなかったかもしれません。
韓ドラ イカゲーム関連記事
Netflix史上最高の大ヒット韓国ドラマ『イカゲーム』(英題:Squid Game)は、人生に絶望したクズ人間456人が孤島に集められ賞金を賭けて壮絶な殺し合いデスゲームを繰り広げるトリッキーな物語! 韓国版『カイジ』と呼べる作品で[…]
全世界で大ヒット中のNetflix韓国ドラマ『イカゲーム』は、韓国版カイジと言われていますが、ネット上で「カイジのパクリ?」と噂されていることも多いので、考察してみました。 『イカゲーム』は日本のデスゲーム作品のパクリなのでしょうか![…]
世界83ヶ国で1位を獲得しNetflix史上最大のヒット作品となったドラマ『イカゲーム』。 ファン・ドンヒョク監督によるとシーズン2の制作が2021年11月に決定し、制作陣で構想を話し合っている段階のようです! 日本の作品のパク[…]
Netflixでイカゲームを見たときに、デスゲーム×ビジュアルの派手さがあったので、「ヒットはするだろうな」と思っていましたが、全世界1億1100万世帯が視聴しNetflix史上No.1の作品になるとは驚きました! イカゲームは全9話[…]