5話「世子、死亡」
王は世子が重病だったのを隠していたことに怒り、クォン医官を投獄。ファリョンに中宮殿から出るなと言い放つ。
ファリョンは筆写(書物を書き写す)の罰を徹夜で終えて王の尚膳(サンソン/王の部下)に呼び、世子の容体を聞き出す。
ファリョンはテイン世子の母・ユン元王妃と会う。テイン世子については体に傷があったので明らかに殺人で、「大妃が牢獄にいる自分に殺害関与を自白して笑った」と言った。現世子とテイン世子の病状は違うようだ。
ソンナムたちは重態の世子や、母ファリョンに会うこともできなかった。
ソンナムは中宮殿に忍び込んでファリョンに会う。ファリョンは「外部の医師の治療を世子に施したと絶対に知られてはならない」と言った。
クォン医官は大妃の部下に拷問され、病状を隠しての治療は王妃の指示だったと白状するが、外部の医師の治療を施したとは言わなかった。
ソンナムは西村へ行ってトジ先生に会い、世子の状態と治る方法を聞き出そうとする。
ウォニョンが兵曹判書(ピョンジョパン)のユンと密会し、廃世子の意見に賛同してほしいと頼む。見返りは兵曹判書の娘が世子妃になることだ。
大臣たちは王に廃世子を提案するが、王は断固として拒否。
行く末を迷った王はテ昭容とポゴム君に会う。ポゴムは「廃世子が王の権力を引きずり下ろすことにも利用されている」と意見を述べた。
大臣たちが中庭に集まり廃世子を叫ぶ。大妃からは「大臣たちの提案を受け入れなければあなたが失脚させられる」と言われる。
ファリョンが中庭にあらわれて、廃世子を叫ぶ大臣たちに怒りをぶつけた。
それを見た王は「王妃の意志は私の意思だ。廃世子はしない」と集まった大臣たちを解散を命じる。
しかし世子の容体が急変。ファリョンと王が駆けつけた時にはすでに死亡していた。
ファリョンは世子からの「決して屈しないでください」という約束に返答できていないままだったと泣きじゃくる。
死んだ世子の手を取り、息子や孫たちの命を守ることを誓った。
エピソード5 END!
5話の感想・考察
世子の容体を早く聞きたいがために筆写を徹夜で頑張るファリョンがすてきでした。
しかし願いは届かずなんと世子は死亡。
パク・ヘスの泣き叫ぶ姿が鬼気迫っており、胸を突かれました。
今後の世子の座争いがどうなるか全く読めないです。
ウィソンでは明らかに役不足でしょう。なので秀才ポゴム君がいい奴と見せかけて世子の座を狙いにくる敵になると予想します。
6話「狙われる世子孫」
世子の葬式が終わり数日が経過。
王は毎夜ファリョンが眠りにつく前に建物の外から様子を見にきていた。
ソンナムは兄を救えなかったことで自分を責めて引きこもり、ファリョンに王宮を離れたいと言った。ファリョンは「世子がおまえに何を望んでいたか考えろ」と諭す。
ファン・ウォニョン領議政は王に択賢(テクヒョン/王妃以外の息子から学力で世子を選ぶ)を決断させるため、世子が毒殺された可能性を話す。
ウォニョンの目論見通り、宮中ではファリョンが世子を毒殺したという悪いウワサがたち、流れは択賢に傾いた。
ファン貴人は父であるウォニョンに「ウィソンのためにクォン医官に頼んで世子に毒を飲ませていた」と白状した(ファン貴人とクォンは肉体関係?)。
ファン貴人は「殺すつもりはなく、弱らせるためだった」と続けた。
ウォニョンはクォンが娘のことを喋るのを恐れて拷問を取りやめる。
シン尚宮がウォニョンに尋問されていると知り、ファリョンは慌てて止めに入った。
ポゴムは宗学でウィソンに盾ついて斬られそうになり、ソンナムに助けられる。
ソンナムは勉強に本腰を入れるようになった。ファリョンは息子たち4人を氷風呂に入れ、精神の鍛錬をする。
ポゴムは「択賢が会っても母上が王の侍女(身分が低い)せいで世子になれない」と、不満をあらわにした。
テ昭容はファリョンとシン尚宮の会話を聞き、世子の治療に外部の薬が使われていたことを知る。
テ昭容はポゴムを世子にするため兵曹判書のユン・スグァンに後ろ盾を頼み、見返りにファリョンが世子に外部の薬を使っていたと教えた。
ユンはウォニョンに外部の薬について話した。ウォニョンは王や関係者を集めて鞠問(キクモン/世子の死についての会議)を開くことに。
ファンは事前に内医院で働く人物を脅し、クォン医官が外部の薬を使っていたと証言させる。
しかしファリョンは世子が過去にも毒殺されたことがあると話題をそらし、1日目の鞠問を乗り切った。
大妃は「明日の鞠問であなたが逆賊であるテインの母と密会したことを話す」とファリョンを脅した。大妃はコ貴人の侍女から情報を得ていたのだ。
ファリョンは世子孫(世子の息子)に会いにいき、太ももに針で刺された跡があるのを見つけて驚愕。保母尚宮(保育係)がやったようだ。
さらに世子孫のお膳の銀のさじが変色している(毒の反応)に気づき、慌てて料理をはかせようとする。
エピソード6 END
エピソード6の感想・考察
世子の次は世子孫…。暗殺の脅威はおさまりません。ただ「死んじゃう!」みたいな状況でのクリフハンガーはちょっと単調な気もしてきます。
また、ファン貴人がクォンに頼んで世子に毒を飲ませたという事実もイマイチ盛り上がりに欠ける気が…。
直接の死因は別だったとあとで判明するのかもしれません。
演出は相変わらず細かく、ラストはファリョンが毒味をしたものの世子孫が好きな肉だけに毒が入っていたという“してやられた”感は素晴らしかったです。
7話「世子嬪、追放」
ファリョンは世子孫に針を刺していた保母尚宮を問い詰める。
保母尚宮は「家族を人質に取られていて仕方なくやった。食事に毒を盛ったのは私ではない」と言って舌をかんで自殺。黒幕はわからずじまいだった。
ソンナムは王に自分が外部から薬を持ってきたことを話し、王に証拠をつかめと言われる。しかし鞠問までに失踪したトジ先生を見つけられなかった。
鞠問が始まり、クォン医官が「外部の薬は王妃からもらった」と証言。
ファリョンは「その薬は世子嬪から渡された」とウソをつく。
世子嬪に世子殺しの容疑がかかる形で鞠問は終了。
ソンナムは世子嬪が罪を被らないよう、王になんとかできないか相談する。しかし「おまえが機会を逃した」と言われてしまった。
ファリョンは大妃に会い「テイン世子を殺したと知っている」と脅した。ファン・ウォニョン領議政も呼び、世子嬪と世子孫を追放して庶民の身分とし、択賢(テクヒョン)を開催することで合意する。
ファリョンはソンナムに「おまえが択賢で世子になれ」と言う。
ポゴム君は大妃に会い、後ろ盾になってほしいと頼んだ。大妃は快諾する。
王宮から出て移動中、世子嬪と世子孫はウォニョンの刺客に狙われた。しかし、それを見越したファリョンは2人を別の場所に移動させていた。
追放されたクォン医官はトジに会っていた。
王は択賢を決断。しかし方法は自分で決めるという。
択賢の方法は競い合い(目的地までのマラソン)だった。
山に運ばれた王子たちがスタートと同時に走り出す。
エピソード7 END
エピソード7の感想・考察
秀才ポゴム君が動き出してきましたね。やはりソンナムのライバルとなるのはウィソンでなくポゴムです。
ソンナムはトジ先生に振り回されてばかりですが、謎はトジとクォンの関係に絞られました。
クォンはファン貴人とデキてることが発覚しましたが、もしかするとトジがその件に意外なかたちで絡んでおり、クォンは世子に毒を飲ませてはいないのかもしれません。ここが複雑なら物語がグッと面白くなりますね。
択賢の方式はまさかのマラソン?ルールがよくわからないですが、多分、他の試験もあるんでしょう。
8話「ソンナム暗殺未遂」
マラソンと弓矢の得点でムアンは100点、ケソンは90点、ウィソンは90点、ポゴムは80点を記録していた。
試験本番は4日以内にパク・ギョンウとソ・ハムドクという人物を探して王宮に連れてくるというもの。
ギョンウは王の親友だったが即位に反対、ハムドクは謀反の罪でそれぞれ追放された人物であり、領議政のウォニョンは自らの権力が危うくなると不満を募らせる。
街へ出たウィソンとポゴム、ソンナム、シムソはパク・ギョンウを追って馬を走らせた。
イリョンは試験そっちのけで天文学者のムン・ピルに会いに行くことにし、ホドンもついて行く。
ムアンは恋心を抱くチョウォルに会いに行き、彼女が妓生(音楽を奏でたり使者の世話をする人)になると聞いて驚いた。
ファリョンは後宮たちが不正をしないように全員中宮殿に集めて刺繍をさせる。
しかしファン貴人はすでに人を使ってウィソンにギョンウの情報を渡していた。さらにファン貴人は他の後宮を脅し、ヨンミン君とファピョン君を辞退させてもいた。
大妃からギョンウの情報を貰ったテ昭容だったが、ファリョンのせいでポゴムへの使いを送れずにいた。
ソンナムは山でイ・オックン率いる盗賊に命を狙われるが、王宮の兵士たちに助けられた。
ソンナムの暗殺未遂を知った王は怒り、首謀者と思わしきウォニョン領議政を呼び出す。
しかしウォニョンは、数十年前に大妃がテイン世子を殺した現場を王が目撃していたことを知っており、それをネタに脅した。
王は仕方なく択賢中の犯人探しを取りやめる。
ファリョンは激怒し、自ら捜査に乗り出すことにした。
ファリョンは王妃たちにソンナムの暗殺未遂を伝え、残党を捕らえたとウソをつく。明らかにファン貴人は動揺していた。
ウォニョンは、盗賊に依頼したのはソンナムの足止めだけだったのになぜ暗殺を決行しようとしたのか気になったが、証拠が出ないようにとりあえず行方不明の盗賊の副統領を探させる。
ウォニョンの動きを察知したファリョンは部下に命じて先に副統領を探し、逆さ吊りにして脅した。
すると、大妃の命令でナム尚宮が後から盗賊にソンナムの暗殺司令を出していたと判明。
ファリョンは大妃に「次に大君の命を狙ったら許さない」と釘を刺した。
ソンナムは浜でユン・チョンハと偶然会う。
ソンナムとポゴムは離れ島にいるパク・ギョンウを発見。しかしギョンウは王宮には戻らないと言う。
ソンナムは崖から飛び降りてギョンウが盲目だと偽っていることを証明し、3日の猶予をもらってギョンウを説得することに。
エピソード8終わり
エピソード8感想
今みたいにネットのない時代に4日以内に人探しって相当大変そうですね。
王子たちは街の外で馬を走らせ、後宮の母親たちは裏工作をこそこそやる内外の対比が面白かったです。
9話「シムソ君の悲しみ」
ソンナムはパク・ギョンウが算数を教えている子供に勉強の道具をプレゼントする。
ソンナムを好きなチョンハは同じ場所に泊まりたいと言い、ソンナム、ポゴム、ギョンウの3人が同じ部屋で寝る羽目に。
ムアンは飲み屋で絡まれているチョウォルを助け、「好きだ」と告白した。
ファリョンは王に大妃がソンナムの殺害を目論んだと話す。
王は怒り大妃を問い詰めるが、大妃はファリョンからもらった毒草を飲んでしまったと芝居をし、王はそれ以上追求できなくなった。
ファリョンは大妃に「世子には息子がなる」と宣言。大妃は「世子は私が選ぶ」と笑った。
テ昭容は大妃からファリョンの秘密を聞き出し、大君のうち1人が王の実の息子じゃないと街に張り紙をさせた。
ファリョンからソンナムへ盗賊をけしかけた証拠をつかまれて脅されたウォニョンとファン貴人は大妃のところへ。
ソンナム殺しの罪を着せられたと考えたウォニョンは怒りをぶちまける。大妃は茶をこぼして帰れとうながした。
盗賊に身ぐるみはがれて王宮に帰ってきたシムソは、母のコ貴人に見つかる。「命を失っても帰ってくるな」と言われ、飾りを渡された。
シン尚宮が倒れているシムソを見つけ、ファリョンが食事を与える。
コ貴人がすごいけんまくで入ってきて「いっそ死ね。役立たずは産まなきゃよかった」と叫んだ。
ショックを受けたシムソは翌日首吊り自殺を図る。ファリョンが見つけ、なんとか脈を取り戻した。
コ貴人がシムソのもとに駆けつけると、ファリョンから「シムソはあなたがくれた飾りを握っていた」と聞かされて息子に対しての行いを反省する。
シムソはファリョンにさとされ、試験をあきらめることにした。コ貴人が息子の背中を優しく見守る。
ケソンは、試験で探していたソ・ハムドクが僧侶のふりをして王宮へ謀反を企てる組織を率いていると知る。
ハムドクはギルミョンという人物の殺害容疑で逮捕された。ウィソンが監獄で「ギルミョンは俺が殺した。死刑になりたくなければいうことを聞け」と脅した。
ハムドクの牢屋に、なんとクォン医官とトジ先生がやってくる。
エピソード9 END
エピソード9 感想・考察
クォン医官とトジ先生もハムドクの仲間で王朝転覆を企てているのでしょうか!?
一気に面白い展開になってきました!
シムソとコ貴人の衝突と和解が泣けました。教育ママに心を引き裂かれたシムソ。自分のしてきたことを後悔するコ貴人。
ファリョンが7割以上注いだら全部こぼれる酒杯でシムソに人生を教えていたシーンもすてきでした。
自分の意思にそぐわず過剰に頑張りすぎると全部壊れてしまうことがある。そんな教訓が伝わってきました。
10話「二次試験合格者は?」
ファリョンはチョウォルと一緒に寝ているムアンを発見して説教する。ムアンは試験を辞退することに。
ファリョンはチョウォルに辛く当たる。チョウォルは母・オリを救って恵月閣(ヘウォルガク)へ入れてくれた感謝を述べた。
ソンナムとポゴムはパク・ギョンウの帳簿を見て、彼が島民たちから得た手数料で島民が借りた穀物の代金を支払っていたと知る。
王からの手紙で王子たちがくることを知らされていたギョンウは、2人について王宮へ向かうと言う。事前に王から世子の師になれと言われていたのだ。
ギョンウは王宮で旧友だった王に挨拶をした。
王妃の懐妊が王の喪中だったからソンナムは実子ではないというウワサが街に広まっていた。王は激怒する。
ケソンはハムドクの正体を王に伝えようと急いでいたが、ファン貴人の部下に捕まり、偽の遺書を書かれて首吊りで殺されそうになる。ファリョンの部下がケソンを助け、隠れ家に運び込んだ。
逆賊のソ・ハムドクはウィソンの提案をのみ王宮へ。ウィソンはハムドクが逆賊だと王に教え、ハムドクは捕まる。謀反の仲間であるクォン医官とトジはハムドクが捕まったと聞いてあせった。
ファン貴人は王をコ貴人の部屋に招き、女装したケソンの絵があると言う。
ファリョンもやってきた。しかし王が絵を見ると描かれていたのはトラだった。コ貴人は事前にファリョンに相談し、絵をすり替えていたのだ。
ファリョンはケソンの偽の遺書をナム尚宮が書いたとウソをつき、ファン貴人の罪を大妃になすりつけようとする。
ファリョンはファンを貴人から後宮最下位の淑媛(スグォン)へ落とし「おまえを殺せるけどケソンの秘密を守るために生かしておいてやる」と脅した。
択賢(テクヒョン)の二次試験に合格したソンナム、ポゴム、ウィソンは最終試験に挑むことに。最終試験は異例の儒生による審査だった。
エピソード10 終わり
10話の感想・考察
ファリョンが人間力と知略で継承者争いを乗り切っていくさまが痛快でした。
クォン医官とトジは逆賊ソ・ハムドクの部下だったんですね。ファリョンの部下の1人もハムドクの仲間のようです。
回想で幼いソンナムの首にはアザがありましたが、本当に王の実子ではないのでしょうか?11話が気になりますね!
あとはテ昭容が淑媛にされたファンにめちゃくちゃ嫌味を言っていたシーンが笑えました。
11話「ソンナムが世子に!」
ソンナム、ポゴム、ウィソンは王との質疑応答の試験を終える。
儒生たちが集められ3人を徹底的に評価する議論がはじまった。
はじめの数日はソンナムが多くの支持を得たが、ウォニョンや大妃の買収や裏工作でだれが世子に選ばれるかはわからない状態に。
ウォニョンはこのままでは負けると考え、ファン貴人と一緒に大妃に頭を下げた。ファンはウィソンが世子に選ばれたあかつきには自分の権力をすべて大妃にゆずると約束した。
大妃はテ昭容とポゴムを呼び出して、「最初からお前を世子にするつもりはなかった。競い合いを辞退しろ」と命令。ポゴムとテ昭容は泣く泣く従った。
ファリョンはソンナムが実子ではないと噂を流したテ昭容に下女への降格を命じ、寝室の掃除をさせる。ポゴム君に母を罰しないでくれと言われていたファリョンは降格を取り下げ、テ昭容を許した。
ファリョンは儒生たちの食事に隠されていたウィソンを世子に選べという手紙を見つけ、「この件は罪に問わないが次はない」と説教。
劣勢だと知ったウォニョンは「ソンナムが王の実子かどうか噂が出回っているから確かめる必要がある」と言う。
血液検査ではウォニョンが事前にほどこした小細工が見抜かれる。
身体の検査の結果、ソンナムにも王と同じ耳の裏の骨の突起があると確認された。
ファリョンは先王が死ぬ前にソンナムを身ごもっていたが、大妃たちに喪中に身ごもったと噂を流されてソンナムを王宮の外で育てる以外方法がなかったと当時のことを告白する。
儒生たちは新しい世子にソンナムを選んだ。
ウィソン君はまだあきらめておらず、母のファン貴人にソンナムを引きずりおろそうと言う。
牢屋にいる逆賊・ハムドクの前にクォン医官がやってきた。
エピソード11 END
11話の感想
ソンナムが世子になったのもそうですが、何より王の実子だとわかってひと安心。
最終回まであと5回!今後は世子嬪選びと反乱者・ハムドクとの対決になりそうですね。
12話「世子嬪はチョンハに!」
ソンナムが連れてきた王の旧友パク・ギョンウは、世子の教育係ソヨングァンになりたいと言う。王は財政担当の戸曹判書(ホジョパンソ)との兼任なら許可すると返答した。
世子の教育がはじまりウォニョンが意地悪な質問をする。ソンナムはどんな問題にもすばらしい回答をした。
ソ・ハムドクはクォン医官から「一時的に呼吸困難にして救出します」と言われて渡された液体を飲む。しかしそれは毒でハムドクは死亡。
クォン医官はハムドクが名誉の自決をしたと革命の仲間たちに伝え、トジはテイン元世子が殺されたと証拠をつかめば革命を起こせると考える。
世子の妻を選ぶ三揀択(サムガンテク)が開催されることになった。
ファリョンは名家の娘たちが着物屋にきたときの態度を隠れてみてだれが妃にふさわしいか判断していた。
ファリョンは外でユン・チョンハが未亡人を買取詐欺から助けているのを目撃。チョンハと茶を飲み三揀択に出るようすすめる。
チョンハはすでに想いをよせる人がいると断った。しかしファリョンはチョンハが持っているソンアムの似顔絵を見てこの人が世子だと言う。
大妃は兵曹判書のユン・スグァンに会い、あなた娘から世子嬪を出したいと言う。
そこへチョンハが三揀択に出たいと入ってきた。大妃はおてんばな長女が世子嬪になれば世子を引きずりおろせると考え、チョンハを推すことに決定。
三揀択がはじまり、チョンハが世子嬪に選ばれた。
チョンハはファリョンが王妃だと知って驚く。ファリョンが事前に女性を守る法を教えていたおかげもあり合格できたのだ。
ソンナムとチョンハの顔合わせの儀式がはじまり、ソンナムは顔をみて驚いた。
しかしソンナムは床入りの儀式で険しい表情をし、部屋から出ていく。
夜の王宮に赤子を抱いたチョウォルがやってきて門の前で「この子の父親を探している」と言った。
エピソード12 終わり
エピソード12の感想・考察
衝撃のラストでしたね。チョンハが世子嬪になってめでたしめでたし!と思いきや、まさかソンナムはチョウォルと男女の関係で子供までいるのか!?という展開に!
13話「クォン医官の正体!」
チョウォルは子を引き取ってくれとファリョンに頼んだ。子を貧民にしたくないからだ。
ファリョンはムアンを呼び出し、子供の存在がバレたらこの子は婚外子として苦労して生きていくことになる。お前の子供だから育ててみろという。
ムアンは娘をアラと名づけた。
ムアンはチョウォルを探して欲しいと頼む。ファリョンの計らいでチョウォルは乳母としてアラを育てることになった。
翌日、ソンナムがチョンハとの初夜から抜け出したと噂がたった。
王宮の外でクォン医官とトジはウィソン君を呼び出し、あなたが世子になるためには王を暗殺するしかないとたぶらかした。ウィソンはその気になるが、ウォニョンに反対された。
ファリョンとソンナムは兄とテイン世子が同じように毒殺されたと知り、クォン医官が犯人だと考えてわざと宮中に呼び戻した。トジの正体がテイン世子を見ていたユ・サンウクだということも知る。
ファン貴人は大妃に毒を盛ろうとして見破られる。大妃がウィソンが王の子でないことを知ったからだ。
クォン医官はユン元王妃(テイン元世子の母)の前に現れ、「久しぶりですお母様」と挨拶をした。
エピソード13話/感想・考察
ソンナムがチョンハと寝なかったのは、たんに彼女が大妃側の人間だと思っていたからなんですね。もしやチョウォルの子の父親がソンナムなのか!?と勝手に深読みしてしまいましたがちがったようです(笑)。
そしてファン貴人の命令で前世子を毒殺したクォン医官が、殺されたテインの弟だったと判明!
第2話でファリョンがユン元王妃に会ったときに奥へ入っていた足の悪い息子は、クォン医官だったんですね!伏線が回収されました。
クォンはなぜ宮中の人たちに正体を知られていないの?と疑問もわきましたが、おそらくテインが殺されてユン元王妃がその座を引きずり下ろされたのはクォンが子供のころで、そのあと彼は王宮外で育ったので顔を知られていないのでしょう。
14話「テイン世子の死因!」
クォン医官の少年期
兄のテイン世子を殺された弟のイ・イクヒョンはトジに引き取られ、代わりにトジの息子・スンソンがユン元王妃のもとで息子のフリをすることになった。
ヨンウォン大君であるイ・イクヒョンは、クォンと名乗るようになった。
現在
ソンナムが火者(ファジャ/性的不能者)だと噂が立ち、ファリョンは保母尚宮にソンナムの指導をさせ、万全の状態で床入りさせる。床入りは無事済んだかと思いきや、ソンナムは酔って寝てしまったようだ。
クォンとトジは秘密裏にウォニョンと会い、協力を呼びかける。ウォニョンは断るが、ファン貴人からウィソンがクォンの息子だと聞かされ、協力せざるをえなくなった。
ファリョンはテイン世子の死因を調べるためパク・ギョンウに頼んでテイン世子が死んだ日に彼の父が書いた日報を持ってこさせる。
内容を見たファリョンは、王がテイン世子が殺害されたと知っていたと気づいて驚いた。
ファリョンはクォン医官にテイン世子を殺した可能性のある検出されない毒をもってこいと命令。
クォンはファリョンが自分を疑っていることを前提に、あえて世子を殺した毒であるカンス(塩水からでた苦い水)を持ってくる。
ファリョンは恵月閣(ヘウォルガク)で自殺した娘の遺体を見にいき、世子の遺体と酷似しているのを発見。その娘はカンスを飲んで死んだようだ。ファリョンはこれが世子を殺した毒だと確信した。
さらにファリョンはユン元王妃の息子の足が本当は悪くないことを見抜き、入れかわっていると知る。
クォンは当時大妃の命令でテイン世子を殺したチョ・グギョンにカンスを飲ませて殺害。
王を引きずりおろすためにテイン世子の検視書を探すがグギョンから聞き出した場所に書はなく、ファリョンが待ち構えていた。
ファリョンはイ・イクヒョンと呼びかける。
エピソード14の感想・考察
やっぱりウィソン君の父はクォンだったんですね。序盤ではクォンがこんな重要人物だと気づきませんでした。
エピソード15話の予告ではクォンが服に血をつけて短剣を持って歩いていましたが、彼は誰かを殺すのでしょうか?
次回が楽しみです。
15話「ウィソンがクォンを手にかける」
クォン医官(イ・イクヒョン)はファリョンに、同じ病気の世子を治療することで兄テインの死因を確かめたかったと話す。ファリョンは罪のない子に手をかけたと怒りをぶつけた。
トジたち反乱軍は捕まった。兵士に追われたクォンはウィソンの家に逃れる。
王はファリョンからクォンがイ・イクヒョンだと聞かされる。しかし、おおやけになれば自分の地位が危ぶまれると、部下にクォンを見つけ次第殺せと指示を出した。
チョンハは妊娠していた。しかし大妃に買収された医官は、やっぱり妊娠ではなく心臓の病のための誤診だと告げる。
チョンハの心臓の病がわかり、ファリョンは廃世子嬪(排除)させないため仕方なくテイン世子の検案書(検死書)を大妃に渡す。大妃はそれを燃やした。
大妃はウィソンがクォン医官の息子だとばらすとウォニョンを脅し、彼にクォンをおびきださせる。
宮中にやってきたクォンは逆にウォニョンを刺殺。短剣を握りしめ大妃の部屋まで行くが、そこには大妃はいない。
ファンがおり、クォンが自分を利用していたと知って泣いた。
大妃にそそのかされたウィソンがやってきてクォンを刺す。クォンは、私がおまえの父だ。おまえが正当な王位継承者だ。と言って死んでいく。
ウィソンは涙を流した。
エピソード15終わり
エピソード15 感想
憎らしいじいさんウォニョンがついに死亡。
ラストのクォンとウィソンの対峙はめちゃくちゃおもしろかったです。ウィソンがクォンの意思を引き継ぐのか?いよいよ次が最終回です。
最終回 第16話
ファリョンはイクヒョン(クォン医官)が死んだとユン元王妃に報告。ユンは、イクヒョンの孫のウィソンを生かしてくれと涙を流した。
ムアンの娘・アラが見つかり、大妃はファリョンが隠していたことを王に報告。
大妃はソン医官にチョンハを流産させる薬を飲ませるよう指示したが、ファリョンはそれを見抜いていた。チョンハのお腹の子は無事生きている。
ファリョンは王のまえで大妃の悪事を暴露。王はもうやめてくれと母に言った。
ファリョンにさとされた王は、大臣たちの反対を押し切ってテインが殺されたことを立証。
大妃を幽閉し、ユンを大妃の位に戻した。
大妃は幽閉された場所で死んでいた(自殺?)。王は母の死を悲しむ。
ソンナムは釈放されたトジに兄への処方箋が正しかったかたずねた。トジは医師としての責任があるので正しい処方をしたと答える。
3ヶ月たち、ソンナムとチョンハは流れ星を眺めながら幸せに過ごす。
死んだ兄の妻と息子も王宮に帰ってきた。
ウィソンとファンは平民の身分に落とされていた。ファンは気が狂ったようで、ウィソンの算学の先生の心配をしている。
ムアンはチョウォルと娘と王宮を出て暮らすことにする。
ケソンは新しい世界を見たいと王宮を離れた。
ファリョンはさわぎを起こしている四男イリョンをしかるため、今日も走る。
エピソード16話 終わり!
最終回エピソード16を見終えての感想
感動はありつつ、かなり予想通りでした。
チョンハが流産の毒を飲まされていたのかとゾッとしましたが、たくらみが防げてひと安心。
ただ、現王が暗殺によって即位したことが広まれば、実際には大臣たちが言ってたように大きな混乱が起きるのでは?
朝鮮王朝時代の決まりは知らないですが、対抗勢力の出かたによっては最悪ファリョンや息子などの命の危機にさらされる気がします。
普通に考えてリスクが莫大でだれかの命が失われる可能性があるのに、ファリョンやソンナムが事実を明らかにすることに執着していたのがちょっと違和感でした。
まあ、ドラマ的には現王が名君なのでそのまま王を継続して丸く収まる感じなのでしょう。
ウィソンとファン以外はハッピーエンドでした。
シュルプのドラマ全体の感想としては、コメディとヒューマンドラマとシリアスな展開がどっちつかずになってしまった印象。
個人的には第3話のケソンの女装を絵に描いてあげる回がピークだったので、その回のようにファリョンとだれかのヒューマンドラマにフォーカスしたほうが良かったと思いました。
世子継承争いはクォンというダークホースの出現は良かったですが、最終回までひっぱるのはどうかと思いました。
大君については1番フューチャーされていたソンナムがちょっと無表情すぎて感情移入しにくかったです。
登場人物については、後宮と王子など人数が多すぎてファリョン以外はみな中途半端な印象でした。
最後のまとめ
Netflix配信の韓国時代劇『シュルプ』は後宮の女性同士が権力争いに火花を散らす本格ドラマ!
裏切りやどんでん返しが楽しめましたが、個人的には『シスターズ』に比べるとイマイチだった印象。tvNの次のドラマに期待したいです!
ここまで読んでいただきありがとうございます。『シュルプ』レビュー終わり!
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