映画『真実の行方』伏線ネタバレ解説・ラストのオチ考察!あらすじ感想,エドワード・ノートンの名演

  • 2022年12月24日

映画『真実の行方』(原題: Primal Fear )は、 リチャード・ギア主演の法廷サスペンス映画。話がわかりやすく、登場人物も多くないので、裁判などもすんなり観れる。

弁護士と検事の対決も楽しめるが、それ以上に素晴らしかったのは、容疑者役の エドワード ノートンの演技力!

また、全体的に映画としての完成度が高く、登場人物それぞれに感情移入できる作品だった。

そして、作りとして「うまい!!」と感じた部分は、やはりラストのオチ!
大どんでん返しというよりはヒネリが効いていた印象で、今回はその点についてメスを入れてみようと思う!

時間がなくてネタバレOKな人は→オチの考察から読んで欲しい

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映画『真実の行方』作品情報・キャスト

監督 主要キャスト 公開年
製作国

上映時間
世界 興行収入(円) 受賞歴
賞のトロフィー
グレゴリー・ホブリット リチャード・ギア
エドワード・ノートン
ローラ・リニー
1996年
アメリカ
112億円 アカデミー 助演男優賞ノミネート
原作
脚本
撮影
編集
音楽
音楽
主題歌
ウィリアム・ディール マイケル・チャップマン
デヴィッド・ローゼンブルーム
ジェームズ・ニュートン・ハワード

グレゴリー・ホブリット監督はクライムサスペンス映画が得意で、 デンゼル・ワシントン主演の「悪魔を憐れむ歌」という映画も有名。

容疑者役の エドワード・ノートンはご存知「 ファイトクラブ」でも主人公を務めている実力派! アカデミー賞作品賞を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)にも出演して話題に。

この映画にはウィリアム・ディールが書いた原作小説があり、どおりでストーリー上で各登場人物の設定がしっかりしていると感じた。

音楽面ではダークナイトなど、数々の名作を担当しているジェームズ ニュートンハワードが盛り上げてくれる!

真実の行方のあらすじと予告動画

 

カトリック 大司教が惨殺され、現場から血だらけの容疑者アーロン( エドワード ノートン)が逃走し逮捕された。アーロンが犯人だと誰もが思うなか、マスコミからのバッシングも辞さない野心家のマーティン・ベイルが彼の弁護士として名乗りを挙げる。果たして、犯人は本当にアーロンなのだろうか!?

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見どころは!?

1 エドワード ノートンの怪演

エドワード・ノートン

もともと レオナルド・ディカプリオが演じるはずだったアーロン役を演技力で勝ち取ったのがこの エドワード ノートン。容疑者役の青年の表情や喋り方、歩き方まで徹底する凄まじい怪演を見せつけてくれる。

個人的には ファイトクラブの ノートンよりこちらの方が断然好き!映画史上でも最高クラスの容疑者役であり、彼の演技を目撃するために映画を観ても良いくらいだ。

2 マーティン弁護士の人柄

もちろんマーティン弁護士役のリチャードギアも負けてはいない。今回の彼はセリフや行動で目立つというより、作品を際立たせるため、ちょっとした目配せなどの表情や仕草に重点をおいた素晴らしい演技をみせてくれ、思わず感情移入してしまう。

ノートンの怪演ばかりに目が行きがちだが、リチャードギアの本心や、心情の変化がなければこの物語は成立しない。

3 裁判の仕組みや倫理的観点

真実の行方の裁判シーン

僕は裁判に詳しいわけではないのでこの映画の裁判についての描写が正しいものであるかは判断できないが、裁判内外についての説明もしっかりあり、法廷劇もそれなりに楽しむことができた。

設定やア イデア、世界観

映画の設定やア イデアは普通。

世界観や映像のオリジナリ ティーは特にクセがなく、とても観やすい。

真実の行方の評価は86点。観るべき?

エドワードノートン/真実の行方

真実の行方は86点!

言うまでもなくサスペンス・ミステリー映画好きは見た方がいい傑作。

サスペンス好きでなくとも、シリアスな映画やヒューマンドラマが好きな人はそれなりに楽しめる。

ちなみに序盤はかなり”痛い”シーンがあるので覚悟が必要だ(笑)

2時間10分と少し長いが、8割くらいの人間は楽しめるだろう。

真実の行方評価の理由

合計86点 A+ランク!

個人的なサスペンス映画おすすめランキングで堂々の18位!

真実の行方の評価の内訳を

映画の各要素(10点満点中)

ストーリー キャスト・演技(ハマり役) テンポ シーン
8 10 8 8
セリフ 映像の見やすさ(構図) 音楽・楽曲 印象度(記憶に残る)
9 9 8 8

序盤・中盤・ラスト(5点満点)

序盤 中盤 ラスト・結末 話の筋が通っているか?
5 4 5 5

映画『真実の行方』2段オチや伏線の考察

真実の行方のエドワード・ノートン

真実の行方はサスペンス映画の名作と言われているが、その由縁たる素晴らしい工夫が施されている。そのの場面はどこか!?

答えはラストのロイの告白で、ここが“2段オチ”になっている。

本作のオチを大まかに考えると意外と単純で、

犯人が2重人格の演技をして、弁護士も法廷も騙したよ!

というもの。これだけだと結構ありがちだよね。

しかし、本作は単純にアーロンが殺していた!というオチでなく、映画でほとんど登場しなかったロイの人格しかなかったというスパイスを同時に加えることで、観ている人は「裏切られた!素晴らしいラストだ!」と感じるように工夫されているのだ。

簡単にいうと、アーロンが演技してました!だと、観てる人は「単純で普通のオチだ!」と感じる。しかしロイが演技してました!だと「なんか騙された感が半端ねえ!」となるのである。

理由は、観てる我々が終盤までアーロンが実際に存在していると思っているから。アーロンという名前自体が最大の伏線になっている。

つまり結論を言うと犯人が演技していた+アーロンは存在しないというダブルパンチ・2段オチを受けたのだ。

 

二つの人格が存在してない時点で、アーロンだろうがロイであろうが名前は関係なく、凶暴な犯人がひ弱な容疑者を演じたという事実は変わらないのだが、物語の主軸であったアーロンの方がいなかったとなると、受ける印象が全くと言っていいほど違ってくる。

名前の違いによる効果が計算されていて素晴らしい。

我々はラストの短い時間で2回のどんでん返しを喰らっているのだ。作り手の巧妙なトリックといって良いだろう!さすがである。

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