2021年2月5日公開の Netflix『 陰陽師:とこしえの夢』(原題:清雅集)を鑑賞。
1986年に出版された 夢枕獏による原作小説を、中華版で映画化したもので、完成度が高くて大満足!
素晴らしい作品だったので、あらすじネタバレを解説し、感想・評価や考察を徹底的にしていく。
霊能妖怪バトルながら、ストーリーの美しさが際立った傑作!
映画『陰陽師:とこしえの夢』作品情報・キャスト
監督・脚本:グオ・ジンミン
原作: 夢枕獏
音楽: 川井憲次
出演者:マーク・チャオ(晴明)、ダン・ルン(博雅)、ワン・ツィウェン(芳月)、ワン・ドゥオ(鶴守月)、 ジェシー・リー(阿瀧)
映画『陰陽師:とこしえの夢』ネタバレ感想・評価
個人的な評価は88点くらい。
映像も素晴らしかったが、なによりストーリーの美しさが半端なかった(原作のよさも大きいと思うが)。
時空を超えた愛が禍(わざわい)を呼び、再び愛で解決するストーリーが本当に美しい。とっても感動できた。
『 陰陽師:とこしえの夢』のオチは、鶴守月=師匠・忠行の分身ということ。
鶴守月は忠行の 式神でありながら、若い頃の忠行の姿となり、芳月を愛し続けたいと願い、彼女もそれに応えた。彼女を天都へ縛りつけている禍蛇から解放して遠くへ行きたかったのだろう。
愛の暴走である。そして本物の忠行の死に際を見て、彼の意志を受け継いで禍を止める。
時がたっても忠行の芳月への想いは不変で、永遠の愛が浮き彫りになった印象だ。
時空を超えた美しすぎる愛の物語といえるだろう。
映画『陰陽師:とこしえの夢』考察!
すべてを知っていた師匠・忠行
忠行は死ぬ間際、晴明に語っていると見せかけて、そのセリフは芳月に向けられたものだった。
鶴守月は忠行の 式神なので、禍蛇を甦らせようとしているのも勘づいていたのだろう。
そして結末まで見据えて芳月に語りかけている。
師匠・忠行は最初から全て知っていたと考えると感慨深い。
未来と過去の忠行
鶴守月は、若い頃・過去の忠行だ。二人の忠行が恋人・芳月や弟子・晴明にそれぞれの意思を伝えているのだから、『 陰陽師:とこしえの夢』の カタルシスや感動は、映画『 バック・トゥ・ザ・フューチャー』のようなタイムトラベルものと近い!
話の役割的には、忠行=マー ティーのパパ・ジョージなのだ。
古来の中国に想いを馳せられる
ポン・ジュノ監督の映画『オクジャ』を担当した韓国の制作スタジオ4th Creative Partyが特殊効果を担当している。
映像がとても美しかったし。古来中国の美しさが画面にめいいっぱい表現されいた。
昔の中国に行ってみたいなあ。と惚れ惚れする。
ネトフリ独占配信の霊能バトルアクション韓流ドラマ 『悪霊狩猟団:カウンターズ』と比べても、術などで特殊効果がバンバン使われていたが、違和感もなかった。
謎のラストシーンは 陰陽師2への布石
最後に寒そうな白装束の人間が映るシーンがあるが、映画『 陰陽師2』も制作予定らしいので、そこへ続くストーリーだろう。
ダン・ルンって 新木優子に似てない?
博雅を演じた俳優ダン・ルンが、 織田裕二主演のドラマ『スーツ』などに出ている女優・ 新木優子にそっくり!似てるけど兄弟か親戚か? 新木優子は先祖が中国とかなのかなあ?
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