映画『カラダ探し』ネタバレ感想・考察:赤い人のループ構造やラスト意味!あらすじ伏線解説

実写映画『カラダ探し』。橋本環奈ら女子高生たちが夜の校舎でバラバラ死体探し!全部探すまで明日は来ませんという衝撃のループホラー!

CineMag
ひとことでまとめると文化祭のお化け屋敷…。それなりに怖いシーンもありつつ、高校生たちのキャピキャピ青春が違和感です。

作品情報・キャスト・あらすじ・見どころ、ぶっちゃけ感想・ひどいポイント酷評謎・エンドロール後の展開を徹底考察!を、ストーリーネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに徹底レビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

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映画『カラダ探し』作品情報・キャストと演技の印象

公開・制作国・上映時間:2022/10/14・日本・102分
ジャンル:ホラー
監督:羽住英一郎
脚本:土城温美
原作:ウェルザードのWEB小説「カラダ探し」/村瀬克俊の同名コミック
主題歌:Ado「行方知れず」
配給:ワーナー・ブラザース

傑作ホラー『IT/イット』のワーナー・ブラザーズが配給ですが、『IT』のクオリティに匹敵するかといわれれば、もちろんそんなことはありません!

原作小説や漫画とはルールなどが違い、完全に別物です(遥も登場しません)。

監督:羽住英一郎

『海猿シリーズ』や『MOZUシリーズ』、映画『暗殺教室』で有名な羽住英一郎監督がメガホンを取ります。2021年公開の藤原竜也主演スパイアクション大作『太陽は動かない』以来の邦画です。

ホラー映画のイメージはあまりないですが、NetflixのCGアニメ『バイオハザード:インフィニットダークネス』で監督を務めています(クオリティは普通くらい)。

登場人物・キャスト紹介

橋本環奈さんは2022年のギャグアクション映画『バイオレンスアクション』でも怪演を見せてくれました。今回の惨殺されるループにハマっているけどカフェで恋バナ楽しんじゃうキャラも、ある面狂気ですね(笑)

眞栄田郷敦さんや神尾楓珠さん、山本舞香さんなど、そのほかのメンバーのキャスティングも良かったです。

そういえば神尾楓珠さんはJホラー『樹海村』にも出演していました。本作の引きこもりキャラもそうですが、影がある感じの役がハマりますね。

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あらすじ

映画『カラダ探し』

©︎2022「カラダ探し」製作委員会

森崎明日香(橋本環奈)はボッチな女子高生。幼馴染の高広(眞栄田郷敦)は運動神経抜群のイケメンに成長していたが、今では話すこともなくなった。

明日香は礼拝堂の前のベンチで一人でランチを食べていると、古井戸の中から血だらけの無数の手が出てきたのを見て驚く。

司書の八代先生が裏庭で何か埋めているのを見た明日香は少女の幽霊に遭遇。

夜になると、明日香の他に高広など6人のクラスメイトがなぜか礼拝堂に集合していた。明日香たちは訳がわからない状態で、次々と赤い人に惨殺されていった。

校舎に散らばっているバラバラ遺体を全部集めて棺桶に入れなければ、何日でも同じ日がループするルールが判明し、明日香たちは7月5日を繰り返す…。

ネタバレなし感想・海外評価

若いカップルでちょっと怖い映画を見たい場合は最適だと思います。

それなりに怖いシーン・グロテスクなシーンがあり、見応えはあります。

最近公開された中田秀夫監督の『それがいる森』(かなりひどい駄作)と比べたら全然面白いです。

ただ、死体を探すという怖い設定の中でちゃっかり青春しちゃう感じが許せるか許せないかでだいぶ評価が変わるでしょう。

本当に怖い傑作ホラーが見たい人にとっては物足りない作品です。

シネマグ
エンドロール後に衝撃の展開が待っているので、本編が終わっても席を立たないでください

 

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おすすめ度70%
怖さ80%
青春しちゃってる度98%!
ストーリー56%
Filmarks3.3(5点中)
IMDb(海外レビューサイト)※随時更新(10点中)

※以下、映画『カラダ探し』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『カラダ探し』ネタバレ感想・評価

ホラーと思いきや青春映画(笑)

『カラダ探し』の評価は68点。ホラーかと思いきや途中から青春しちゃう系映画に早変わり!
シネマグ
殺されても殺されても青春しちゃう鋼メンタルJKに爆笑!
エンドロール後の衝撃事実がなければかなりフラストレーションが溜まっていたかもしれません。
まず、序盤は本当に良かった。赤い人(血だらけの少女)に橋本環奈ら6人の高校生が無惨に惨殺され、グロテスクな風貌の赤い少女の怖すぎる顔面があらわに。
ちゃんとホラーしてるじゃん!と感心していたら、中盤から物語のテイストがキラキラ青春映画に変わっちゃいます。

イケメン男子たちと青春できることに興奮した橋本環奈たち女子は一致団結。

同じ日をループしているのを良いことにパフェを食べながら恋バナにふけり、夜は体探しをしながら学校のプールで笑い合います。

感想を語る犬
毎晩化け物に惨殺されているくせに青春しちゃう。どれだけメンタル強いんでしょう。
30年前にバラバラ殺人された少女の体探しを文化祭のように楽しんでいる6人組に狂気を感じました
一緒に危機を乗り越える過程で仲間意識が生まれ、お互いが大切な存在になるのはわかります。
ホラー映画に砂浜で走り出しちゃう青春要素を存分に入れることで心地よい違和感が生まれるのもわかります。
ただ、個人的にはもう少しだけ青春要素を抑えても良かったんじゃないかと思いました。
設定も演出も怖いのに、中盤で緊張感が解けて中だるみしちゃってるんですよね。
感想を語る犬
正直、青春パートはつまらなくて眠くなりました。完全に文化祭の準備期間ノリです。
命より青春が大事っていう異様なキラキラ感を強調したいのでしょうけど、全体的にもう少しシリアスなテイストにしていたらもっと良作になっていたと思うと、非常にもったいないです。

ホラー演出について

ホラーとして好きなシーンも結構あって楽しめました。
まず、橋本環奈さんたちがプールに潜って赤い人をやり過ごそうとするときに、水面下から赤い人の揺らいだ姿が見えるのですが、その場面は美しかったです。
あとは赤い人がエクソシストしちゃうシーンとか、ホラーだとお決まりですがおぞましかった。
神尾楓珠さんの胴体が校庭で切断されて、脚が変な形で立っている絵面もシュールでした。
赤い人もビジュアルは洞穴のような目に血だらけでかなり怖かったです。遠くにいたと思ったら一瞬で距離を詰めてくるのもドキッとしました。
シネマグ
ホラー演出やカメラワークは良かったのに、終盤は文化祭のモンスターパニックくらいのノリだったのが悲しいです。

意味不明だった点

原作の設定もありますが、赤い人は怨霊のくせに物理的な制約を結構受けるっぽいのが意味不明でした。殴ったり押さえ込んだりできるんですよね。

後半でエミリー人形と合体してから物理攻撃が効くようになったというならまだわかりますが、最初からですから。

あとは明日香が礼拝堂で棺桶に頭部をすぐに入れず、タラタラしている間に高広が殺されてしまったのも笑えました。

まあ、明日香が高広たちとの思い出の日々を忘れたくなくてためらったと考えれば一応説明はつきますが、それでも「早く棺桶に入れろや!」感がすごかったです。

カラダ探し考察・伏線(ネタバレ)

※原作小説や漫画と映画の内容はかなり異なるため、映画の情報のみの考察です。

ラスト:エンドロール後の衝撃展開

エンドロール後に井戸の中が映り、赤い人の正体である少女・小野山美子バラバラ死体発見の新聞記事が→遊園地で森崎明日香の遺体が発見されたに変わります

過去が書き換えられたという意味です。

冒頭で他国でカラダ探しをして生き残った人物が、生贄になった人がいると話していました。

そのことからも遺体の頭部を最後にはめた人物は過去で惨殺され、次の舞台で怪物となると推測できます。

遊園地については、高広が語った小学生の頃に明日香の家族と一緒に遊園地に行った思い出が伏線になっています。

シネマグ
過去が書き換えられ、数年前の遊園地にいる幼い明日香の前に斧を持った殺人鬼が現れるのだと思います。

呪いを受けたら過去で殺されていたことになるって発想としてすごく面白いですね。

続編が作られるのであれば、次作は遊園地が舞台でラスボスは橋本環奈ちゃんなのでしょう。

赤い人の正体とループ構造

今作では赤い人の見た目は、30年前にバラバラに惨殺された当時8歳の少女・小野山美子です。

ただ赤い人の正体が小野山美子というのは半分正解で半分正解でないと思います。

カラダ探しが世界各国で行われており、美子自身も被害者だからです。

ラスト結末で過去が書き変わることから、

  1. 小野山美子もカラダ探しを終えた人物で頭部をはめて呪われた
  2. 美子は過去にタイムバックし、惨殺されて次の遺体・赤い人になった

この恐ろしいループ構造が見えてきます。

あとは推測も含みますが、赤い人というか呪い自体の正体はやはりエミリー人形では。

明日香のベッドの横にもボタンがついている人形がありましたが、タイムバックした際にはこの人形がエミリー人形になるのでしょう。

シネマグ
明日香の今後を考えるとかわいそう。バッドエンドですね。

なぜ6人が選ばれたのか?

なぜ6人が選ばれたのかの理由は、それぞれ心に孤独を抱えていたからです。

では、なぜカラダ探しに選ばれるのが6人なのか?

明日香たちがキリスト教系の高校に通っていることから紐解くと、6という数字に意味がありそうです。

キリスト教では7が完璧な数字で、6は7に1つ足りないことから不完全さを表します。

あとは高広が明日香に渡したネクタイピン・校章の形も6つに枝分かれしていました。6の意味を考えるとちょっと不吉ですね。

さまざまな解釈ができますが、明日香たちはどうあがいてもバッドエンドになる不完全な存在だと示唆されているのでは。

想像も入っちゃいますが、本当に呪われているのは高広のネクタイピンじゃないですか?

結果的に不幸(次の赤い人)は、ネクタイピンを渡された明日香に降りかかる感じになりましたし。

体を完成させた人物でなく、最後にネクタイピンを受け取った人物が呪いを受けるのかもしれません(笑)

感想を語る犬
まさか高広は何か真相を知っている…?。

まあネクタイピンの件はネタも込みの考察ですが、青春恋愛のラストの意味が変わるという意味では面白いと思いました。

映画『カラダ探し』ネタバレあらすじ解説

惨殺されるループの日々

明日香と高広、ヤンキー系の留美子、いじめられっ子の翔太、不登校だった篤史、学級委員の理恵の6人は何度も同じ日を繰り返していた。夜に赤い人に追われながカラダ探しをする。

その過程で6人には友情が生まれ、オカルトに詳しい翔太が学校の見取り図を書いて計画的に探していくことを提案。メンバーは毎晩校舎で惨殺されつつ、爆音でロックを流して赤い人の追撃をなるべくかわし、遺体の腕や脚などを次々に発見して棺桶の中に入れていった

しかし頭部だけが見つからない。

明日香たちは昼間に30年前に少女のバラバラ殺人事件が起こった近くの館へ行く。殺害現場の壁裏から赤い人が持っていたエミリー人形を発見するが、気づくとなくなっていた(赤い人が持ち去る)。

明日香は司書の八代先生に観察されていることに気づく。話を聞いてみると、八代先生も過去にカラダ探しをしたことがある気がするということだった。

どうやらカラダ探しを終えると、その期間中の記憶は全て失われてしまうようだ。

明日香は高広や美子、理恵たちとの友情を忘れたくないと心から思った。

ラスト:遺体の頭部はどこに?

また夜が来た。赤い人はエミリー人形と融合して巨大な怪物になり、理恵を食べてしまう。

翌日、明日香たち以外にクラスで理恵の存在を知るものはいなかった。怪物に食べられると存在自体が消されてしまうようだ。

高広は屋上で明日香を抱きしめてキスをし、ネクタイピンを外して渡す。

明日香はプールでエミリー人形が頭から沈んでいったことを思い出した。エミリー人形の中に遺体の頭部が隠されているのかもしれない。

夜、明日香たちは巨大な怪物をチェーンで縛り付ける作戦を決行。篤史や留美子、翔太が殺されるが、明日香と高広はなんとか怪物の頭部から遺体の頭を回収して礼拝堂に走る。

礼拝堂に着くが、高広は怪物に殺されてしまう。

怒り狂った明日香は鉄棒を振り回して怪物を痛めつけ、ついに棺桶に頭部をはめることに成功。朝を迎える。

明日香がベッドで目覚めると7月6日だ。テレビで、学校の古井戸の中で、30年前に殺された少女・小野山美子の頭部が発見されたというニュースが流れる。

明日香たちはカラダ探しの記憶を失っていた。

明日香たち6人は文化祭の実行委員メンバーに選ばれ、礼拝堂の2階で毎週話し合いをすることに。

高広は明日香が落とした自分のネクタイピンを見て、カラダ探しのことを思い出した

エンドロール後

古井戸の中にあった小野山美子のバラバラ殺人の古い新聞の内容が、森山明日香が殺害された事件に書き変わる

映画 カラダ探し END!

最後のまとめ

ホラー映画『カラダ探し』は、原作の設定の良さとホラーらしい恐怖の演出がなかなか素晴らしい一方、途中で青春しすぎて退屈だった微妙な作品でした。

感想を語る犬
最近のJホラーってバランス感覚が微妙な作品が多いですよね…。もっと完成度が高い作品ができることを願って合掌!

ここまで読んでいただきありがとうございます。『カラダ探し』レビュー終わり!

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