実写映画『カラダ探し』。橋本環奈ら女子高生たちが夜の校舎でバラバラ死体探し!全部探すまで明日は来ませんという衝撃のループホラー!
作品情報・キャスト・あらすじ・見どころ、ぶっちゃけ感想・ひどいポイント酷評、謎・エンドロール後の展開を徹底考察!を、ストーリーネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに徹底レビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
作品についての視聴者・口コミアンケートも投票お願いします↓
映画『カラダ探し』作品情報・キャストと演技の印象
ジャンル:ホラー
監督:羽住英一郎
脚本:土城温美
原作:ウェルザードのWEB小説「カラダ探し」/村瀬克俊の同名コミック
主題歌:Ado「行方知れず」
配給:ワーナー・ブラザース
傑作ホラー『IT/イット』のワーナー・ブラザーズが配給ですが、『IT』のクオリティに匹敵するかといわれれば、もちろんそんなことはありません!
原作小説や漫画とはルールなどが違い、完全に別物です(遥も登場しません)。
監督:羽住英一郎
『海猿シリーズ』や『MOZUシリーズ』、映画『暗殺教室』で有名な羽住英一郎監督がメガホンを取ります。2021年公開の藤原竜也主演スパイアクション大作『太陽は動かない』以来の邦画です。
ホラー映画のイメージはあまりないですが、NetflixのCGアニメ『バイオハザード:インフィニットダークネス』で監督を務めています(クオリティは普通くらい)。
登場人物・キャスト紹介
橋本環奈さんは2022年のギャグアクション映画『バイオレンスアクション』でも怪演を見せてくれました。今回の惨殺されるループにハマっているけどカフェで恋バナ楽しんじゃうキャラも、ある面狂気ですね(笑)
2023年には中田秀夫監督のホラー『禁じられた遊び』でも主演を務めました。
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眞栄田郷敦さんや神尾楓珠さん、山本舞香さんなど、そのほかのメンバーのキャスティングも良かったです。
そういえば神尾楓珠さんはJホラー『樹海村』にも出演していました。本作の引きこもりキャラもそうですが、影がある感じの役がハマりますね。
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あらすじ
©︎2022「カラダ探し」製作委員会
森崎明日香(橋本環奈)はボッチな女子高生。幼馴染の高広(眞栄田郷敦)は運動神経抜群のイケメンに成長していたが、今では話すこともなくなった。
明日香は礼拝堂の前のベンチで一人でランチを食べていると、古井戸の中から血だらけの無数の手が出てきたのを見て驚く。
司書の八代先生が裏庭で何か埋めているのを見た明日香は少女の幽霊に遭遇。
夜になると、明日香の他に高広など6人のクラスメイトがなぜか礼拝堂に集合していた。明日香たちは訳がわからない状態で、次々と赤い人に惨殺されていった。
校舎に散らばっているバラバラ遺体を全部集めて棺桶に入れなければ、何日でも同じ日がループするルールが判明し、明日香たちは7月5日を繰り返す…。
ネタバレなし感想・海外評価
若いカップルでちょっと怖い映画を見たい場合は最適だと思います。
それなりに怖いシーン・グロテスクなシーンがあり、見応えはあります。
最近公開された中田秀夫監督の『それがいる森』(かなりひどい駄作)と比べたら全然面白いです。
ただ、死体を探すという怖い設定の中でちゃっかり青春しちゃう感じが許せるか許せないかでだいぶ評価が変わるでしょう。
本当に怖い傑作ホラーが見たい人にとっては物足りない作品です。
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おすすめ度 | 70% |
怖さ | 80% |
青春しちゃってる度 | 98%! |
ストーリー | 56% |
Filmarks | 3.3(5点中) |
IMDb(海外レビューサイト) | 5.1(10点中) |
※以下、映画『カラダ探し』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『カラダ探し』ネタバレ感想・評価
ホラーと思いきや青春映画(笑)
イケメン男子たちと青春できることに興奮した橋本環奈たち女子は一致団結。
同じ日をループしているのを良いことにパフェを食べながら恋バナにふけり、夜は体探しをしながら学校のプールで笑い合います。
ホラー演出について
意味不明だった点
原作の設定もありますが、赤い人は怨霊のくせに物理的な制約を結構受けるっぽいのが意味不明でした。殴ったり押さえ込んだりできるんですよね。
後半でエミリー人形と合体してから物理攻撃が効くようになったというならまだわかりますが、最初からですから。
あとは明日香が礼拝堂で棺桶に頭部をすぐに入れず、タラタラしている間に高広が殺されてしまったのも笑えました。
まあ、明日香が高広たちとの思い出の日々を忘れたくなくてためらったと考えれば一応説明はつきますが、それでも「早く棺桶に入れろや!」感がすごかったです。
カラダ探し考察・伏線(ネタバレ)
※原作小説や漫画と映画の内容はかなり異なるため、映画の情報のみの考察です。
ラスト:エンドロール後の衝撃展開
エンドロール後に井戸の中が映り、赤い人の正体である少女・小野山美子バラバラ死体発見の新聞記事が→遊園地で森崎明日香の遺体が発見されたに変わります。
過去が書き換えられたという意味です。
冒頭で他国でカラダ探しをして生き残った人物が、生贄になった人がいると話していました。
そのことからも遺体の頭部を最後にはめた人物は過去で惨殺され、次の舞台で怪物となると推測できます。
遊園地については、高広が語った小学生の頃に明日香の家族と一緒に遊園地に行った思い出が伏線になっています。
呪いを受けたら過去で殺されていたことになるって発想としてすごく面白いですね。
続編が作られるのであれば、次作は遊園地が舞台でラスボスは橋本環奈ちゃんなのでしょう。
赤い人の正体とループ構造
今作では赤い人の見た目は、30年前にバラバラに惨殺された当時8歳の少女・小野山美子です。
ただ赤い人の正体が小野山美子というのは半分正解で半分正解でないと思います。
カラダ探しが世界各国で行われており、美子自身も被害者だからです。
ラスト結末で過去が書き変わることから、
- 小野山美子もカラダ探しを終えた人物で頭部をはめて呪われた
- 美子は過去にタイムバックし、惨殺されて次の遺体・赤い人になった
この恐ろしいループ構造が見えてきます。
あとは推測も含みますが、赤い人というか呪い自体の正体はやはりエミリー人形では。
明日香のベッドの横にもボタンがついている人形がありましたが、タイムバックした際にはこの人形がエミリー人形になるのでしょう。
なぜ6人が選ばれたのか?
なぜ6人が選ばれたのかの理由は、それぞれ心に孤独を抱えていたからです。
では、なぜカラダ探しに選ばれるのが6人なのか?
明日香たちがキリスト教系の高校に通っていることから紐解くと、6という数字に意味がありそうです。
キリスト教では7が完璧な数字で、6は7に1つ足りないことから不完全さを表します。
あとは高広が明日香に渡したネクタイピン・校章の形も6つに枝分かれしていました。6の意味を考えるとちょっと不吉ですね。
さまざまな解釈ができますが、明日香たちはどうあがいてもバッドエンドになる不完全な存在だと示唆されているのでは。
想像も入っちゃいますが、本当に呪われているのは高広のネクタイピンじゃないですか?
結果的に不幸(次の赤い人)は、ネクタイピンを渡された明日香に降りかかる感じになりましたし。
体を完成させた人物でなく、最後にネクタイピンを受け取った人物が呪いを受けるのかもしれません(笑)
まあネクタイピンの件はネタも込みの考察ですが、青春恋愛のラストの意味が変わるという意味では面白いと思いました。
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