『JJ+E』ネタバレあらすじ解説
貧困層の集合アパートに住む少年ヨンヨン(JJ)は、階下に住む親友スルゴと湖の湾(Vinterviken)に泳ぎに出かけます。
スルゴは停めてあったモーターボートを勝手に操縦し、ヨンヨンをのせて対岸へ。2人は金持ちが住む高級住宅街を眺めていました。
ある少女が水面に飛び込み、その上から男の子が飛び込んで体がぶつかります。少女は浮かび上がってきません。ヨンヨンは湖に飛び込んで彼女を助けました。
その少女・パトリシアは助かり、ヨンヨンは父・フランクからお礼を言われて家に連れて行かれます。その家でヨンヨンは、パトリシアの姉・エリザベスと出会って好きになりました。
後日、スルゴはエリザベスたちが祖母の家に泊まりに行くと言っていたことを思いだし、家に侵入して盗みを働くことに。ヨンヨンも仕方なくついていきますが、出かけていたエリザベスたちが帰ってきたのでみんなは急いで裏側から逃げました。
ヨンヨンは倍率の高い演劇学校に合格し、はじめて登校します。するとエリザベスもそこに入学していました。
エリザベスは数ヶ月前に母を失ったようで、まだ落ち込んでいて周りと打ち解けません。ヨンヨンはエリザベスに積極的に話しかけ、2人は仲良くなり、エリザベスの家のプールでキスをします。
後日、ヨンヨンはスルゴが盗んだ高級時計を身につけてエリザベスと林の中のパーティーに参加します。しかし帰り道に2人組に金品を奪われ、ヨンヨンが時計を渡すのを渋ったため、エリザベスが殴られました。
2人組は去ります。彼女の父・フランクがやってきて、ヨンヨンに二度と娘に近づくなと言います。
ヨンヨンはエリザベスを好きで諦めきれず、裏口から彼女の部屋に入り先日の件を謝罪しました。そして2人は男女の関係に。
一方、スルゴは本物のギャングに脅されて殴られ、盗んだ時計をすぐ金に変えなくてはならなくなります。スルゴは、ヨンヨンが時計の1つを奪われていたと知り唖然としました。ヨンヨンは仕方なく演劇学校に忍び込み、高価な音響を機材を盗んで金に変えます。
ヨンヨンは家に戻り、母の恋人パトリックがもう片方の高級時計を勝手に取ったことに怒り、口論がはじまりました。
スルゴとヨンヨンは、ほとぼりが冷めるまで友人のところに滞在することに。ヨンヨンはエリザベスに別れの電話を入れました。
父・フランクはエリザベスに、ヨンヨンたちが自宅に侵入したカメラの映像を見せます。
そんな折、スルゴが痴話喧嘩で知り合いに銃で撃たれてヨンヨンの目の前で即死。
ヨンヨンは落ち込みます。
友人のキバに止められましたが、スルゴのズボンに入っていたエリザベスの家から奪った銃を持って、スルゴを撃った人物のところへ行きました。銃で彼を脅し警察を呼びます。2人とも逮捕されました。
キバに連れられたエリザベスは、逮捕されるヨンヨンを見て唖然としますが、走り去る車の前に原付に乗ってわざとおどり出て、彼女も逮捕されます。
ヨンヨンとエリザベスは警察車両の中でキスをしました。
Netflix映画『JJ+E』終わり。
最後のまとめ
映画『JJ+E』は、少年少女のピュアな視点から住む場所でこんなにも生活レベルが違うとショッキングに描いた社会派恋愛モノの佳作でした。
福祉の手厚さで知られ平等主義のイメージがあるスウェーデンですが、実際にはヨンヨンやスルゴが暮らす移民スラムっぽい集合住宅があり、格差の問題がまだあるのでしょう。
映画はフィクションですが、スウェーデンの文化に触れて、それについて考えるきっかけになりました。
Netflix『JJ+E』レビュー終わり!
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