Netflixサスペンス映画『檻の中』(Jaula)。道で発見された正体不明の少女を引き取った夫婦の家で、奇妙な事件が次々に勃発。どこかで見たことあるっぽいと見せかけて、素晴らしいアイデアが詰まっています。
作品情報・キャスト・あらすじ・見どころ、ぶっちゃけ感想・評価、ストーリーのネタバレ考察を知りたい人向けに徹底レビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
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Netflix映画『檻の中』作品情報・キャストと演技の印象
原題:『Jaula』
ジャンル:サスペンス
監督:イグナシオ・タタイ
脚本:イサベル・ペーニャ、イグナシオ・タタイ
出演者:エレナ・アヤナ/パブロ・モリネーロ/エバ・テネアル/カルロス・サントス/エステル・アセボ
キャスト解説
主演を務めたエレナ・アナヤはアントニオ・バンデラス主演の『私が、生きる肌』や、『ワンダーウーマン』のドクター・ポイズン役で有名な実力派です。
ネトフリの大ヒットドラマ『ペーパー・ハウス』のモニカ役で有名なエステル・アセボが隣人役で出演しています。
映画『檻の中』あらすじ
パウラとシモンの夫婦は、夜に家の近くを車で走っていたときに車線を歩く謎の少女を発見。
少女は体の具合が悪いらしく気絶し、病院に運ばれた。
クララと呼ばれるようになった少女は言葉を話さず、チョークで描いた白い線の枠からはみ出るとわめいて暴れる。
子供のいないパウラはクララを一時的に引き取ることにした。
クララはパウラになつくが、家の中で次第に奇怪な出来事が次々に起こるようになり…。
ネタバレなし感想・海外評価
スペインのサスペンス映画の中では傑作『マーシュランド』『マジカルガール』に続くほどのクオリティだと思いました。
素晴らしいアイデアと背筋が凍りつくような演出の数々に脱帽です。
『エスター』っぽいと見せかけて全然違う展開が待っています。サスペンス好きな人は絶対見るべき!
かなり痛々しいシーンもあるので、苦手な人は辛いかもしれませんが、完成度は非常に高いです。
おすすめ度 | 88% |
設定・アイデア | 95% |
ストーリー | 82% |
IMDb(海外レビューサイト) | 6.1(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 一般の視聴者 75% |
※以下、Netflix映画『檻の中』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『檻の中』ネタバレ感想・評価
映画『檻の中』ストーリー考察(ネタバレ)
謎の少女クララの正体
『檻の中』はサスペンスとしてストーリーもなかなか緻密でした。
身元不明の少女クララの正体は、数年前に失踪した当時12歳のイングリットの娘でした。
イングリットはパウラの隣人・エドアルドに拉致されて自宅の地下室に監禁され、性的暴行を受けて妊娠。生まれた子供がクララというわけです。
(クララはイングリットの母の名前で、病院でその名前に反応したため少女はクララと呼ばれるようになりました)
身元不明死体の検視写真にクララが織った折り紙と同じものがあり、主人公・パウラは身元不明の死体はイングリットだと知ります。
真犯人の行動を解説
劇中でしっかりと語られていない2つの謎について考えます。
- 真犯人である隣人・エドアルドは、なぜ2年前にイングリットを殺したのか
- 冒頭でなぜクララを地下から解放したのか
拉致され地下で娘・クララと一緒に暮らしていたイングリットは、腎臓の病気で弱り果て、エドアルドが仕方なく殺したのでしょう。
地下の生活で日照不足で腎臓に悪影響がでたのかもしれません。
当時の検視官がイングリットについて「首の外傷で苦しんだだろう。腎臓はほとんど機能してなかった」と言っていたので、回復する見込みがないため殺害されたのだと思います。
序盤でクララも腎臓が悪いことがわかっていました。
よって犯人・エドアルドがクララを解放して警察に保護させたのは、病院で腎臓の病気を治療させるためです。
状態が良くなったクララを奪い返そうと、エドアルドはジャムにガラスを入れてクララのせいに見せかけ、パウラから引き離そうと画策したのでした。
最後のまとめ
Netflixのスペイン映画『檻の中』は、設定と演出が素晴らしい最高のサスペンスでした。
スペインのサスペンスってヘンテコなのもあるけど本作のようにたまにすっごく面白いのがあるのでこれからも良作を探していきたいと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございます。『檻の中』レビュー終わり!
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