映画『ハウス・オブ・グッチ』(House of Gucci)。華麗なるブランド一族の没落の裏側を、史実をモチーフに巨匠リドリー・スコットがついに映像化!
ハマリ役と言われるレディー・ガガや、今が旬のアダム・ドライバー。演技派ジャレッド・レト、名優アル・パチーノやジェレミー・アイアンズなど豪華俳優陣が集結しました。
あらすじ、ぶっちゃけ感想・酷評、結局何を伝えたいのかメッセージ考察、レディー・ガガの演技などについてを読みたい人向けに記事をまとめました。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです)

映画『ハウス・オブ・グッチ』キャスト・作品情報
原題:House of Gucci
監督:リドリー・スコット
脚本:ベッキー・ジョンストン/ロベルト・ベンティヴェーニャ
原作:サラ・ゲイ・フォーデン「ザ・ハウス・オブ・グッチ」
撮影:ダリウス・ウォルスキー
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
編集:クレア・シンプソン
出演:レディー・ガガ
出演:アダム・ドライバー
出演:ジャレッド・レト
出演:アル・パチーノ
出演:ジェレミー・アイアンズ
出演:ジャック・ヒューストン
出演:サルマ・ハエック
出演:カミーユ・コッタン
本作は、サラ・ゲイ・フォーデンのノンフィクション小説「ザ・ハウス・オブ・グッチ」が元になっています。
ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ
あらすじ:若く美しいパトリツィア(レディー・ガガ)は、とあるパーティーでマウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)に近づき、恋愛関係になります。マウリツィオの父でグッチの経営者・ロドルフォ(ジェレミー・アイアンズ)はパトリツィアが金目当てだと関係に反対。マウリツィオは一族から縁を切る形でパトリツィアと結婚しました。ロドルフォの兄・アルド(アル・パチーノ)は、パトリツィアを仲良くなる。ロドルフォに息子と仲直り白と助言しますが…。
ノンフィクションをもとに、世界的有名ブランド・グッチ一族に1995年に起こった最悪な悲劇を巨匠リドリー・スコットで映画化。
豪華俳優陣の演技が大きな見どころです。一方でストーリーは淡々と描かれており、俯瞰的な視点に好みはハッキリ分かれるでしょう。
ファッションブランドを取り扱っていますが、エンタメ性は薄いです。
海外大手レビューサイトの評価もあまり高くないですね。
おすすめ度 | 73% |
ゴージャスな世界観 | 80% |
ストーリー | 76% |
IMDb(海外レビューサイト) | 6.9(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家63% 一般83% |
※以下、映画『ハウス・オブ・グッチ』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『ハウス・オブ・グッチ』ネタバレ感想・酷評
レディー・ガガ、アダム・ドライバー、ジャレッド・レト、アル・パチーノら豪華俳優陣の迫力と個性に満ちた演技は楽しめましたが、史実に基づいたグッチ家の没落を淡々と見せられた感じで、正直面白くはありませんでした。
名家に嫁にきた悪女がグッチ家を破滅させて挙げ句の果てに旦那を暗殺するドラマティックな出来事を扱っているにも関わらず、熱量が控えめで没入感が得られません。
ハッと息を呑むようなシーンもいくつかありましたが、期待より少なかったですね。
傑作もハズレも多いリドリー・スコット監督の中の、“ハズレ”作品だったと思います。
登場キャラクターの誰かに肩入れせず適度に距離を置いて描いたことで、ヒューマンドラマ映画にも関わらず、キャラに寄り添って心情変化を楽しむことができません。
人間の愚かさのような抽象的なメッセージがじんわり浮かんでくるだけです。
この題材ならマーティン・スコセッシ監督の方が見応えのある映画になったでしょう。
近年は傑作SFドラマ『レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星』(2020)に参加し、『最後の決闘裁判』(2021)でも高い評価を受けたリドリー・スコットですが、もしかすると『ハウス・オブ・グッチ』の撮影時は調子が悪かったのかもしれません…。
ドラマ性もメッセージ性も薄い作品に仕上がりました。
全くの駄作とまではいかないですが、Netflix『ドント・ルック・アップ』のように、超豪華キャストの割にはイマイチ面白みに欠けた微妙な映画でしょう。
↓映画『ハウス・オブ・グッチ』の考察レビューは2ページ目へ↓
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