Netflix『フィアー・ストリートPart 3:1666』は、過去の凄惨な悲劇と未来が交錯する3部作ホラー映画の完結編!
1666年でシェイディサイドを呪う魔女サラ・フィアーに関しての衝撃事実が明らかになります。
ストーリーも演出もグロさもとにかく最高で、良質なホラーを2作品分楽しめたかのような印象!
ネタバレあらすじ解説、Part 3の結末考察、感想・評価、キャラの過去と未来まとめ、グロシーン解説などを書いていますー!
ありがとうフィアー・ストリート!
映画『フィアー・ストリートPart 3:1666』作品情報・キャスト
公開・制作国:2021年7月16日Netflix配信・アメリカ
監督:リー・ジャニアク
脚本:フィル・グラツィアデイ/ケイト・トレフリー
原作:R・L・スタイン『Fear Street』
主演:キアナ・マデイラ/サラ・フィアー役
出演:アシュリー・ズーカーマン/ソロモン・グッド役
出演:オリヴィア・スコット・ウェルチ/ハンナ役
出演:/ヘンリー役
シリーズ第1作:『フィアー・ストリートPart 1:1974』
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シリーズ第2作:『フィアー・ストリートPart 2:1978』
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キャストは1作目と2作目と一緒ですが、1666年のPart 3では名前が変わっています。
フィアー・ストリートPart 3 オチ・結末考察
生まれ変わり?違う?
まず『フィアー・ストリート Part 3』ではディーナの意識が1666年に飛び、Part 1とPart 2のキャラと同じ顔の人物らが登場します。
ディーナはサラの生まれ変わりでその他の主要キャラたちも1666年から転生していたと考えられるでしょう。
ここはいろんな解釈ができ、生まれ変わり説が断定されているわけではありません。
ただ、ディーナがサラ視点で観ている1666年の映像に、顔を知らないはずのトミー(1978年にナイトウィングになったやつ)やメアリーが登場していますし、
1994年のサムであるハンナと女性同士で恋愛関係になっているのも共通なので、生まれ変わりと考えても良いと思います。
1666年に報われなかったレズビアンの関係が、1994年に成就したと考えられて感慨深いですしね。
あと個人的に転生と考えたほうが『シャイニング』っぽく負の連鎖が続いている感じで好きです。
オチ・結末を箇条書き
Part 3で完結したフィアー・ストリート3部作のオチと結末をまとめてみましょう。
- 結末としてはサラ・フィアーは魔女でなく、ソロモン・グッドにはめられて彼の一族の悪行を伝えようとしていただけ。
- 殺人鬼を生み出していたのはニック・グッドの一族
殺人鬼たちがディーナたちを襲った理由は、サラ・フィアーの死体に触れて真実を知る恐れがあるからです。
Part 2の1978年にトミーを殺人鬼ナイトウィングにして大量殺人を起こした黒幕はニック・グッドだったという衝撃事実も判明しました。
1994年の骸骨マスクも彼の仕業です。
フィアー・ストリートPart 3 感想・評価
ワクワクのNetflixホラー3部作がPart 3でとうとう完結しましたね。
締めくくりとなった『フィアー・ストリートPart 3:1666』の評価は89点。
3作品を総括した見どころ満載の最高のパーティーホラーでした。2021年のネトフリホラー作品では『ブランニュー・チェリー・フレイバー』と並んで大好きです。
ストーリー面では優しいソロモン・グッドが悪魔と契約していた衝撃展開のカタルシスがすごかったです。
Part 2でニック・グッドが好青年に描かれていたこともあって、グッド一族が黒幕だと予想できませんでした。うまく騙されましたねー。
また後半に『フィアー・ストリート1994 Part 2』というタイトルが出るのも面白い仕掛けでした。
1666年パートと1994年パートでは、音楽も雰囲気も180度変わるので、良質なホラー映画を2本見たようなお得な気分になれます。
1666年は陰惨な雰囲気が楽しめ、1994年パートでは血の匂いのする蛍光液で殺人鬼たちを翻弄し、同士討ちさせる展開もパーティーホラーっぽくて良かったです。
感想をまとめると『フィアー・ストリートPart 3:1666』ですべての謎も解決しましたし、黒幕の正体に驚けましたし、殺人のグロシーンも満載でとにかく最高!
登場キャラの過去と未来の結末
フィアー・ストリートで登場キャラが過去と未来でごちゃごちゃになってしまったと思うので、特に重要なキーパーソン4名について整理しておきます。
ディーナ
1666年:サラ・フィアーとしてハンナと恋に落ちるも、ソロモンに魔女扱いされて縛り首で死亡。
ー転生ー
1994年:サムやジョシュと共に骸骨マスクら殺人鬼の猛攻をくぐり抜けるも、サムが狂人に(フィアーストリートPart 1)。
ジギーから1978年の話を聞いた後、サラの手を死体に合わせて1666年の悲劇を知り、黒幕グッド保安官を殺してシェイディサイドに平和をもたらした。
ジギー
1666年:コンスタンスという名前で、サイラス・ミラーに目をくり抜かれて死亡。
ー転生ー
1978年:サマーキャンプでナイトウィングの大量殺人に巻き込まれ、牛乳配達員ハリー・ルーカーにナイフで滅多刺しにされるも生き延びる(フィアーストリートPart 2)。
1994年:かつて好意を抱いたニック・グッドが黒幕だと判明。ディーナとジョシュと共にモールで殺人鬼たちと戦い勝利。
ジギーの運命もなかなか過酷ですね。
ニック・グッド保安官
1666年:妻子を失った祖先のソロモンが悪魔と契約し、一族を繁栄させる。
1978年:儀式で石板にトミーの名前を書き、彼をナイトウィングにしてサマーキャンプで大量殺人を決行
1994年:殺人鬼を生み出してシェイディサイドの住民を生贄に捧げた。ディーナに真実を暴かれて、殺される。契約も解けた。
メアリー
1666年:未亡人になって原住民と恋に落ち、村を追われて魔女のような存在に(悪魔と契約など悪いことはしてなかった模様)。
ソロモンに殺され、呪文の本を盗まれる。
ー転生ー
1965年:娘のルビーが友達7人を殺害して自殺。
1978年:悪魔の契約とトミーが殺人鬼になることを知り、彼を殺そうとして気が狂ったと思われ病院に運ばれる。
1994年:ジギーから魔術を研究したノートを返される
メアリーはPart 1とPart 2の主人公2人に次ぐキーパーソンだったと思います。
1978年にメアリーが黒魔術についてかなりの知識を持ち得たのは、もともと呪文の本の持ち主だったからなのでしょう。
『フィアー・ストリートPart 3:1666』のグロシーン
1666年パートでまずグロかったのは、最初の殺人鬼サイラス・ミラーが起こした“子供達の目玉くりぬき事件”。
床に固まっているグチャグチャは何か?と思ったら目玉が集まった塊でしたーっていう衝撃グロ展開は見応え抜群でした。
あとは、サラ・フィアーの右手がソロモンに切られ、そのあと引きちぎられるシーン。痛すぎです…。
1994年ではモールでナイトウィングが他の殺人鬼に殺された後に肉体が再生するシーンで、内臓が戻っていくのがグロかったです。
映画『フィアー・ストリートPart 3:1666』ネタバレあらすじ解説
1666年:サラ・フィアーの悲劇
※()の中はPart 1 Part 2でのキャラクター名です。
右手を死体に置いたディーナの意識は1666年に飛び、サラ・フィアーに乗り移っていました。
サラが暮らしているのは家が10軒以下の小さな集落。弟のヘンリー(未来ではジョシュ)と父ジョージと暮らしています。
通りにはリジー(ケイト)、アイザック(サイモン)など友人たちの姿がありました。
コンスタンス(ジギー)とアビゲイル(シンディ)も姉妹同士です…。
ある夜、サラとリジーとミラー牧師の娘・ハンナは、森の中に住み魔女だと言われる未亡人・メアリーの家からドラッグ代わりのベリーを盗み、若者たちが集まる焚き火での飲み会に参加。
サラはドラッグでいい気分になりハンナを連れて森の岩陰へ行き、お互い好きな気持ちが抑えられず、キスして愛撫しあいます。
しかし物音が聞こえ、2人は何者かに目撃されてしまったと恐れて家に帰りました。
翌日、おかしな発言ばかりするマッド・トーマス(トミー)が、サラとハンナがふしだらな関係にあると噂して回ります。
敬虔なキリスト教の村のため2人の関係は許されるものではなく、証拠が上がれば縛り首です。
そんな中、サラが飼っていた豚が子豚を喰い殺し、さらに飼い犬メリー・ボーイが村の井戸から死体で発見されました。
村の食料は腐り、人々は罰が下っているとパニックになります。
ハンナの父で牧師のサイラス・ミラーは正気を失い、村の子供たちを集会所に閉じ込めました。
ソロモン・グッド(ニック・グッド)が集会所のドアを蹴破ると、床に大量の目玉が落ちています。
コンスタンスやヘンリーら子供たちが、みんな目をくり抜かれて死亡ていました。
姉のサラやアビゲイルはパニックになります。
ソロモンはサラに襲いかかったサイラスを農具で刺し殺します。サイラスは自分の目もくり抜いていました。
村人たちは集会を開き、悪魔と契約した人物を探さなければならないと話し合います。
ハンナにフラれた青年ケイレブが「サラとハンナが森で悪魔と交わっているのを見た」と嘘の証言をしたため、村人は暴徒と化してハンナを捕まえて暴行を加え縛ります。
サラは一旦逃げたあと、ハンナのもとへ戻り「魔女になるしか助かる方法はない」と言いました。
魔女と呼ばれるメアリーの家に行きますが、彼女は死んでおり呪文の書も盗まれています。
サラは村はずれに住んでいるソロモンに助けを求めました。彼はいつも味方をしてくれるのです。
村人たちがやって来たのでサラは家の奥へ逃げ、ソロモンが彼らを追い返します。
サラは家の奥に地下への扉を見つけ、入っていきます。
石の部屋の床には悪魔の紋様と黒ヤギのクビがあり、儀式が行われたあとでした。
ソロモンがやってきます。彼は自分の一族の繁栄のために村を生贄にする契約を悪魔と結んだのです。
石板にはサイラス・ミラーの名前が書かれていました。
サラは洞窟の奥へと逃げますがソロモンに追われ、ナイフで右手首を半分以上切られ、さらに引きちぎられて泣き叫びます。
サラはソロモンを突き飛ばして洞窟から村の集会場へと出ました。しかしソロモンに捕まり、魔女扱いされてしまいます。
朝方、サラとハンナは木の下に連れていかれ縛り首になろうとしています。
サラはハンナをかばうため「私が魔女で、全て私がやったことだ」と嘘の自白をしました。
ハンナは解放されます。
サラはソロモンに恨みを述べたあと、縛り首にされて死亡。
ハンナはサラの死を悲しみ、リジー、アイザック、アビゲイルと死体を掘り返して他の場所にちゃんと埋葬し直しました。
1994年:Part 2
サラの悲劇を知ったディーナはパトカーの音を聞きます。グッド保安官です。
ディーナはジョシュに「ニック・グッドの祖先・ソロモンが悪魔と契約して以来、一族の長男は繁栄のために洞窟での魔術で定期的に殺人鬼を生み出し、シェイディサイドの人々を生贄に捧げている」と話します。
ディーナたちはグッド保安官の隙をついてパトカーで逃げ、ジギーと合流してグッドの殺害を決意しました。
ジョシュの案で、モール管理エンジニアのマーティン・フランクリンに助けを求めます。
マーティンはモールのシャッターが素早く閉められると言い、ディーナたちは殺人鬼を一旦閉じ込めてからやって来たニック・グッドを殺す作戦に出ます。
殺人鬼に狙われているディーナの血をバケツで薄めて蛍光塗料を混ぜ、その液体を水鉄砲に入れて道筋を作りました。
ペストマスクを被った大柄のアイザック・ミルトン、牛乳配達員ハリー・ルーカー、ナイトウィング、骸骨マスクの4名がやってきて、血の臭いのする蛍光の道筋に誘き寄せられます。
ジョシュたちはシャッターを閉めて彼らを閉じ込めることに成功。
そこへ、ニック・グッドがやってきました。
ジギーがニックにバケツで血入りの蛍光塗料をぶっかけます。
ジョシュたちがシャッターを開けると、殺人鬼ハリーが血の臭いのするニックに襲いかかりました。
ニックは逃げてモールの奥から地下洞窟へ入り、ディーナが追います。
ジギーらは水鉄砲で血の混ざった蛍光液を殺人鬼たちにかけます。
すると彼らは殺し合いを始め、お互いに体を引き裂きあい倒れました。
しかし、子供殺人鬼ビリー・バーカーとルビー・レーンに襲われ、ジョシュは腕をへし折られます。
一方、逃げ出したサムが洞窟に入ってきて、黒い巨大心臓の部屋でディーナに襲いかかります。
ディーナは彼女を突き飛ばして気絶させますが、ニックが目の前に迫っていました。
ディーナは腹部を刺されますが、本でガードしていたため無傷。ニックの手を黒い巨大心臓に触れさせました。
ニックの頭に今までの殺人事件や犠牲者の映像が流れパニックに。ディーナはその隙に彼の右目をナイフで刺して殺しました。
その瞬間、モールの殺人鬼たちは消滅します。
数週間後、シェイディサイドに平和が訪れ、逆にサニーヴェイルは没落しかけていました。
ニック・グッドが殺人事件の真犯人だった報道されます。
ジギーはメアリー(ルビーの母)に、彼女のノートを返しました。
ディーナとサムは、サラ・フィアーの死体が埋まっている場所に、“シェイディサイドの母サラ・フィアー”と刻みます。
モールの地下の洞窟から、グッド保安官が使っていた魔術の本が盗まれていました…。
最後まとめ
Netflix『フィアー・ストリートPart 3:1666』は、呪われた街シェイディサイドでの1666年の悲劇と1994年の戦いを両方楽しめた傑作ホラーでした。
スリルあり、謎あり、演出やアイデアが詰まったホラーシリーズをこれからもNetflixで作り続けて欲しいですね!
映画『フィアー・ストリートPart 3:1666』感想・評価レビュー終わり。
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