映画『ドント・ルック・アップ』ストーリーネタバレ解説
1 彗星発見-大統領は静観の決断
ジェニファー・ローレンス演じる大学院生ケイトが彗星を発見し、レオ様演じるミンディ博士が大発見に喜んで軌道を計算。博士は地球との距離が0になった時点でホワイトボードの数字を消します。
ミンディ博士とケイトはテディ博士に仲介してもらい大統領にアポを取りますが、誰かの誕生日パーティーのせいで面会が後回しに。地球滅亡が伝えられない感じがシュールです!
やっとメリル・ストリープ演じる大統領と面会しますが、「中間選挙で負けたら意味ないから静観する」と言われ、ミンディたちは取り乱します。アメリカの政治をコケにしていて笑えますね。
2 情報番組で人気者になるレオ様
このまま手を打たなければ地球が滅亡すると考えたミンディたちは、ケイト・ブランシェット演じる司会者・ブリーの人気情報番組に出演。
しかしケイトは地球滅亡をヒステリックに伝えてしまったため世間から嫌われ、SNSの素材としてコケにされる存在に。反対にミンディ博士は、「チャーミングだ!」と捉えられ人気爆発。急にチヤホヤされて自分を見失います。
3 選挙のための人類救済・金のための計画変更
メディアで機密事項を喋ったミンディ博士とケイトは、ジョナ・ヒル演じる大統領の息子で政策指揮のジェイソンの命令で、FBIに拉致されホワイトハウスへ。地球を救うために頑張っているのに普通に拉致される展開に爆笑!
セクハラ高官や不倫疑惑で支持率急落中の大統領は、支持率アップのために人類救済をするから、チームに加わって欲しいと言います。
チームで彗星の爆破計画を進める中、イメージアップのために犠牲者が欲しいと考えた大統領はロン・パールマン演じる元軍人にロケットに乗ってくれと依頼。無人操作でもいけると知っているミンディは途方に暮れますが逆らえません。
TV司会者ブリーに迫られたミンディは不倫をしてしまい、ケイトがしらけた目で見つめました。
ついにロケットが発射されますが、ホワイトハウスの大口スポンサーであるIT企業BASHのCEOピーター(マーク・ライランス)の反対で、ロケットは引き返します。
BASHが調べたところ、地球に衝突予定の彗星には何十兆ドルもの利益を生むレアメタルで構成されており、うまく爆破して小分けに地球に落として金儲けしたいとのことでした。マーク・ライランスの清々しいクズCEOの演技が素晴らしいですね。
4 人類滅亡の結末?
完全に世間の敵となっていたケイトはスーパーでバイトしています。ティモシー・シャラメ演じるスケボー青年が「ファンだ」と声をかけてきて、2人は付き合うことに。まさかの超イケメンティモシー様をここで投入です(笑)。
世間にチヤホヤされ、ピーターCEOのチームに入っても反対意見を言い出せなかったミンディ博士ですが、さすがにもう地球がやばいと、ピーターに「計画は企業の都合よく進んでいるだけで精査されていない」と苦言を呈します。しかしピーターは聞く耳を持ちません。
ミンディはブリーのTV番組で地球滅亡を叫びましたが、場がしらけてブリーにも捨てられます。
ミンディやケイト、テディ博士はNPOみたいな小さな規模でロシアや中国に働きかけ、彗星にミサイルを打ち込む計画を立てますが、アメリカ軍にロシア基地が爆破され、終了。
彗星が地球から見えはじめ、ケイトたちは「ルック・アップ(見上げて)!現実を直視しよう」と運動しますが、大統領は演説で「ドント・ルック・アップ!意味なく恐怖を煽るな」と反対。世間もこの運動に2分されました。
歌手のビーナが「ルック・アップ」という曲を地球滅亡を救おうコンサートで歌いますが、普通にいい曲で、みんな普通に感動してしまいました。政府に何かを働きかける一助にはなりません(笑)。
彗星が近づき、IT企業BASHのチームの計画が始動。CEOピーターは、今はアルゴリズムで何でもわかると言い、計算によると大統領はブロンテックに食われて死ぬと話します。(ラストへの伏線です)
ついに彗星を小分けに爆破するための遠隔マシンを発射しますが計画は失敗。ピーターと大統領はトイレに行くと言って逃げます。地球のような惑星を自動で探査する冷凍睡眠宇宙船に乗り込んだ大統領は、息子ジョナサンを忘れたことに気づきました。
ミンディ博士の家で、ケイトと恋人、テディが最後の晩餐で現実逃避の会話をしています。隕石が衝突し、スローモーションでみんな吹き飛んで行きました。
司令室で母である大統領を待っていたジェイソンが人類最後の生き残りとなりスマホで自撮り。
大統領やピーターは、2万年2740年後にとある天国のような惑星につき冷凍睡眠から目覚めます。そこにはブロンテックという謎の怪鳥がおり、大統領は喰われ、全員群れに囲まれて襲われました。
人類滅亡が、隕石衝突のずっと後なオチもパンチが効いてますね!
映画『ドント・ルック・アップ』終わり!
最後のまとめ
映画『ドント・ルック・アップ』はアカデミー俳優が集結した超豪華なおバカなコメディである一方、現実社会が破滅に向かう構造の本質を突いたメッセージ性の強い良作でした。
かなり面白かったですが、レオ様とメリル・ストリープが共演するならもっとシリアスなヒューマンドラマとかで見たかった気もします。
正直ここまでの豪華キャストを使ったことで、作品が正当に評価されにくくなったでしょう。
レオ様、ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープ、とアカデミーの主演・助演賞を取りまくっているメンバーの映画と考えると、期待が爆上がりしてせっかくいい作品なのに物足りなく感じてしまうのです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『ドント・ルック・アップ』レビュー終わり!
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