映画『ベケット』ネタバレあらすじ解説
アメリカ人のベケット(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は恋人のエイプリルとギリシャ旅行に来ていました。
アテネのホテルに泊まっていましたが、左翼から支持されるカラス議員の演説と左翼のデモがあると聞いたのでそこをチェックアウトし、車で数時間かけて田舎のホテルに行くことにします。
移動中に夜になり、助手席のエイプリルは寝ていました。
ベケットもつい居眠りしてしまい、車は道を逸れて丘を下り、ある民家に突っ込んでしまいます…。
ベケットは事故で逆さまになった車内から、赤毛の少年と女性の姿を目撃。
エイプリルは車から投げ出され、大量の血を流していました。
気がづくと、ベケットは病院のベッドの上で、左手にギブスを着けて寝ていました。
看護師にエイプリルのことを尋ねると、死んでいると聞かされて絶望します。
警官クセナキスに、事故のことと車で突っ込んだ民家で少年と女性を目撃したことを話しました。
ベケットは歩いて事故現場へ行き、大きな穴の空いた民家の中で向精神薬を一気飲みして自殺しようとします。
すると謎の女性が現れて狙撃してきました。驚いたベケットは外に出て影に隠れます。
警官クセナキスがやってきて「彼女が撃ったのは誤解だ!」と弁解したので、ベケットは恐る恐る立ち上がりますが、女性狙撃者に左腕を撃たれます。
ベケットは追ってくる2人から逃げてどうにか崖の下へ行き、停めてあったトラックの車内に隠れました。
翌朝、トラックの持ち主である猟師たちがベケットを見て驚きます。ベケットは状況を説明し、猟師の家で手当をしてもらいました。
しかし仲間の猟師が警察に電話してしまい、クセナキスと女性狙撃者がその家にやってきます。
猟師はベケットを守るために彼はいないと嘘をつきますが、殴られて血だらけに。
それを見たベケットは外へ飛び出して逃げました。
ベケットは養蜂家の夫婦に会い、携帯電話を借りてアメリカ大使館に電話をかけました。
しかし大使館職員・マジェシイは「そこまで助けに行くのに1日かかる」と言います。
ベケットは養蜂家夫婦から電車でアテネに行く方法を聞き、谷を下ります。
川に遊びに来ている団体のバスに乗せてもらい、カランバカ駅に到着。
電車に乗りますが、養蜂家を脅してベケットを追ってきた警官のクセナキスも乗ってきて取っ組み合いに。
ベケットは緊急停止ボタンを押すと、クセナキスが持っていた銃が放たれ彼の足を貫きました。
ベケットはその隙に電車から逃げ出して、街を彷徨います。
すると、事故で突っ込んだ民家にいた少年の写真を載せたビラを貼っているレナとエレニという2人の女性活動家と出会います。
彼女たちはベケットの話を聞いて半信半疑でしたが、「赤毛の少年の名前はディモスで、叔父であるカラス議員を失脚させようとした極右組織・サンライズが一連の犯行に及んだ可能性がある」と話します。
レナたちはアテネでカラス議員の集会に出席予定だったので、ベケットを乗せて行くことに。
しかし途中で警察の検問があり、ベケットは2人にお礼をいって車を降りました。
ベケットは電車に乗り、米大使館があるオモニア駅で降ります。しかしナイフを持った男性に襲われて裂傷を負いました。
そのまま逃げて、ベケットは近くにいた青年に担がれてなんとか大使館に到着。
大使館で、すでにそこに運ばれていたエイプリルの遺体を見て絶望したベケット。
タイナンという職員に事情を説明します。
タイナンは「君に危害を加えない警察に協力してもらう」と言い、車でベケットを連れ出します。しかし車内でスタンガンを出してきたのでベケットは逃げました。
ベケットはネットカフェで活動家たちの集合場所を調べ、レナたちに会います。
しかし、タイナンや女性狙撃者が追ってきました。
ベケットは建物の地下へ逃げますが、行き止まりでタイナンに銃を向けられます。
そのときタイナンは電話を受け、集会で演説していたカラス議員が死んだことを聞いて「これで極左は終わりだ!」と喜びます。
タイナンは「カラス議員がマフィアに借金したせいで、甥のディモスが誘拐された。実は極左組織の犯行じゃない」と言い、ベケットに対して「何も口外せずアメリカへ帰れ」と続けます。
ベケットは隙をみて、鉄の棒を拾ってタイナンをボコボコにしました。
ベケットが地上に出るとカラス議員が殺されたせいか、デモ隊は暴徒と化し街を破壊していました。
ベケットは女性狙撃者を発見し、あとをつけます。地下鉄駅でベケットを襲った男性は、路上で死んでいました。
ベケットを見つけたレナは、彼のあとを追います。
ベケットは、女性狙撃者を追って立体駐車場屋上にやってきました。
タイナンから奪った銃で、車に乗っていたクセナキスの足を銃で撃ちます。
トランクから子供の声が聞こえます。クセナキスは車を発進させました。
女性狙撃者と取っ組み合いになったベケットは脇腹を銃で撃たれてしまいますが、彼女の頭を床に打ちつけて気絶させます。
ベケットは階下を走るクセナキスの車に階上から飛び乗り、彼の車を別の車にぶつけて止め、クセナキスを殴って気絶させました。
子供の声を聞いた通行人がトランクを開けると、ディモス少年が出てきます。
レナがやって、ベケットを心配しました。
ベケットは恋人エイプリルが手のひらに描いてくれたハートマークを見て、「俺は死ぬべきだった」と項垂れました。
Netflix映画『ベケット』終わり!
最後のまとめ
映画『ベケット』は、ギリシャで壮大な逃亡劇が繰り広げられ、神話的・社会的なメッセージも込められた佳作でした。
個人的にはエンタメに振り切るか、シリアスな方向に舵を切るか、どっちかに寄せたほうが良かったとも思います。
ジョン・デヴィッド・ワシントン演じる主人公が悲しさを背負っている感じで、そこは良かったです。
Netflix『ベケット』レビュー終わり!
2021年Netflix公開サスペンス作品おすすめ記事
Netflix『ギルティ』(THE GUILTY)は同名のデンマーク映画をジェイク・ギレンホール主演でリメイクしたワンシチュエーションサスペンス! トラブルで911の通信課に回された主人公が電話だけで誘拐事件に立ち向かい、衝撃の結末が[…]
Netflixで2021年9月22日配信された映画『イントリュージョン/侵入』は、理想の新居に謎の男たちが侵入し、背筋が凍りつく事実が発覚していくサスペンス! ラストが意外とあっけなかったような気もしますが、伏線が割としっかりしていま[…]
Netflixオリジナルドラマ『忽然と』。姿を消した恋人を探すうちに、過去の事件が明らかになっていくサスペンスの良作です。 二転三転する過去についての謎と、トラウマと秘密を抱えた男女が織りなす味わい深さが魅力です。 ネタバレなし[…]
- 1
- 2