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意味不明『ジャックは一体何をした?』

意味不明『ジャックは一体何をした?』ラストをネタバレ考察!あらすじ解説イレイザーヘッドとの関係を解説!

デヴィッド・リンチ監督による17分の短編映画『ジャックは一体何をした?』(原題:What did Jack do?)鑑賞。列車の駅で、猿のジャックに捜査官のリンチが尋問する意味不明なストーリーで、リンチ作品の原点に回帰するような、超シュールな作品だった。

記事では、本作のテーマ考察や見どころ解説を徹底的にしていく。

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ジャックは一体何をした?あらすじネタバレ解説

『ジャックは一体何をした?』あらすじネタバレ

猿のジャック

猿のジャックの前に、リンチ捜査官が現れる。

ジャックが雄鶏のマックス・クレッグを撃ち殺した犯人だと睨み、リンチは尋問を始めた。しばらくして、30分前に注文したコーヒーがやっと運ばれてくる。ウェイトレスが、列車が遅れていると話した。

デヴィッド・リンチ監督

ジャックは生い立ちなどを語っていく。友だちの雌ウサギを追いかけていたワニを切り刻んだ話などをした後、雌鶏のトゥータタボンの家にマックスが近づいたのを目撃したことを語った。

トゥータタボンは最愛の彼女だが、マックスと浮気しているとジャックは話した。マックスを家の中から見つめる彼女の目を遠くから見たときに、浮気を確信したらしい。

ジャックはトゥータタボンへの愛を讃える歌を歌った。次の瞬間、部屋にトゥータタボンが現れる。ジャックは叫んで彼女を追う。リンチは囲んできる捜査官に彼の逮捕を命じて、自らも銃を抜く。

ジャックは一体何をした?END

ラストのオチの意味を徹底考察

登場キャラクター 主人公・ジャック

ジャックが口を大きく開けて絶叫し、雌鶏・トゥータタボンを追うシーンが本作のラストになるのだが、これは何を意味しているのだろうか。

シンプルに考えれば、最愛のトゥータタボンを、ただ追いかけたと考えられる。

ただそれだと、直前のジャックの絶叫が意味不明になってしまう。

恐らくジャックは、浮気したトゥータタボンを殺そうとしたのだろう。そう考えると、リンチが危険を感じて最後に銃を抜いた意味まで見えてくる。

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『ジャックは一体何をした?』見どころ

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対面シーンの構図が素晴らしい

猿のジャックとリンチの対面シーン

猿・ジャックとリンチが対面する冒頭のシーン。奥の窓からは駅の風景が見える。これがまた素晴らしい。

モノクロの映像も相まって、ノスタル ジーや安らぎを与えてくれる。逆にこのショットをもっと観たかった。

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想像力を掻き立てられる

本作をぼーっと見てしまうと絶対に面白くない。ほぼ、猿とリンチのアップだからだ。しかし、セリフがさまざまなイマジネーションをくれる。

  • ジャックがどういう性格なのか
  • 動物たちが人間と同じような下世話なことで悩んでいる

など、セリフの外の映像を自分で想像することで、この映画はグッと楽しくなるのだ。

結局何が言いたい!?『ジャックは一体何をした』ネタバレ解説

可愛い動物の世界に潜む残虐性

ジャックは一体何をしたの供述シーン

重苦しい尋問の雰囲気の裏に、動物が喋れて人間と共存しているファンタ ジーな世界が広がっていることを想像するのが、『ジャックは一体何をした?』の醍醐味だが、さらにその先がある。

動物たちが言葉を喋れる世界では、案外人間と同じような下世話な事件が起こる。それが表現したかったことの一つではないだろうか。

動物を無邪気に可愛がる人間ってバカじゃないか?

そんなリンチ監督の声が聞こえてきそうである。

見かけは嘘をつく

見た目はとても可愛らしい猿のジャック。しかしワニをナイフで切り刻む狂ったヤツである。

結論から述べると、見かけは嘘をつくというメッセージがあると考えられる。

どんなに綺麗でかわいらしいキャ ラクターでも、心の奥底には狂気が渦巻いているかもしれない。

リンチ監督は、そんなテーマを映像で表現したかったのだろう。

考察/『ジャックは一体何をした?』は『 イレイザーヘッド』に近い

イレイザーヘッドのキャスト、ジャック・ナンス
※ イレイザーヘッドのネタバレを含みます。

本作は、 デヴィッド・リンチ作品の中ではわかりやすい内容だが、やはりシュール過ぎる。

評価が高く映像も素晴らしい映画『マルホランド・ドライブ』や『ブルー・ベルベット』、ドラマ『ツイン・ピークス』などを先に観てからじゃないと、どう楽しんでいいかわからないだろう。

デヴィッド・リンチ初心者は理解できないと思う。

本題に戻ると、『ジャックは一体何をした?』は、過去作では圧倒的に『イレイザーヘッド』に近いだろう。

モノクロだからというのもあるが、ラストで歌を歌って破滅するシーンは、 イレイザーヘッドでラジオレディが歌い、その後主人公ヘンリーが自殺するストーリーとリンクするからだ。

イレイザーヘッドの主人公・ヘンリーを演じたのは俳優ジャック・ナンス。

もしかすると『ジャックは一体何をした?』のジャック=ヘンリーなのかもしれない。二人とも、現実に嫌気がさして、狂っていく人物

それが本作の会話の裏に隠れている真実なのかもしれない。

ちなみに、一瞬ドキッとさせられるラストのジャック口が大きく開く絶叫シーンは、『インランドエンパイア』で ローラ・ダーンが叫ぶシーンと類似している。

Netflixが デヴィッド・リンチ作品をもっと作ってくっれるといいなあ

わかりやすいエンタメがコンテンツに求められる 2020年代。

デヴィッド・リンチ監督のようなアーティスティックな作品は、絶滅しかかっている。『ジャックは一体何をした?』は 絶滅危惧種なのだ。

Netflixがこれからも芸術性の高い監督をサポートすることを祈る。リンチ監督の 長編映画も企画してくれると嬉しい! ツインピークスの続編頼みます!

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