草彅剛主演のカンテレドラマ『罠の戦争』全話のストーリーネタバレあらすじ解説です。感想や各話の考察も。
『銭の戦争』(2015)『嘘の戦争』(2017)からの『草彅剛 戦争シリーズ』第3弾です。
『罠の戦争』相関図
©︎©︎関西テレビ放送 カンテレ
『罠の戦争』1話 ネタバレあらすじ解説
優秀な議員秘書・鷲津亨(草彅剛)は息子の泰生(たいき/白鳥晴都)と「今週はキャンプに行けなくなったからまた次行こう」と約束をして家を出た。
今日は鷲津がついている犬飼大臣(本田博太郎)の就任記念パーティーだった。
頭脳明晰な鷲津は後援者すべての名前と顔、家族関係を記憶しており、それを犬飼大臣に伝えて円滑なコミュニケーションがとれるようにしていた。
先日「女性は子供を産むのが仕事だ」と失言した大臣は、パーティーで活動家に酒をかけられそうになるが鷲津が防いだ。
パーティーに蛯沢(杉野遥亮)という若者がきた。
蛯沢は議員秘書の応募を見てきたという。鷲津は蛯沢が生卵(犬飼に投げつけようと持っていた)をポケットから出してテーブルに置くのを見逃さなかった。
鷲津に妻の可南子(井川遥)から電話がかかってくる。息子の泰生が歩道橋から落ちて意識不明の重態だという。泰生は何者かに突き落とされたらしい。
鷲津はなんとかパーティーの段取りを終え、急いで病院へ向かう。まだ泰生の意識は戻らず、緊急手術を終えて集中治療室に入っていた。
翌日、仕事が山積みの鷲津は仕方なく職場へ行き、先日の犬飼大臣の問題発言に対しての各部署への釈明を手配していた。
鷲津は夜病院へ行き、泰生のそばで過ごす。
朝になり犬飼大臣が病院へやってきて見舞金とフルーツを渡し、「なぜ言ってくれなかったのか」とねぎらいの言葉をかけた。
しかし犬飼は鷲津を外へ呼び出し、「泰生くんの突き落としを不幸な事故ということにして犯人探しをやめさせてくれ」と言う。
さらに犬飼は、鷲津が建設会社の猿飼社長から貰った300万円を着服している証拠があると言い、クビになりたくなければ言う通りにしろとすごんできた。
(実際に金を横領しているのは犬飼の息子で、鷲津が言うことを聞かなければ濡れ衣を着せるつもりだった。)
犬飼は土下座までした。
鷲津は事故として処理することを了承。犬飼は満足げに去っていく。
近くで話を聞いていた妻・可南子は、そこまでして大臣の秘書をやりたいなら離婚すると言った。
鷲津は犬飼大臣や犯人に復讐するつもりだと言い、リンゴを握り潰す。鷲津は危険な橋を渡るかもしれないから離婚しようと言う。可南子は力を合わせたいと言った。
鷲津は手始めに、上司の虻川(田口浩正)からいつもパワハラを受けている蛍原(小野花梨)と手を組む。
蛍原が虻川に今までのことを謝ってほしいと言い、虻川が逆ギレしてつかみかかっているところに、鷲津がタイミングよく鴨井大臣(片平なぎさ)を通らせた。
ジェンダー問題に厳しい鴨井は虻川を叱責。さらに鷲津の情報提供で張り込んでいた熊谷記者(宮澤エマ)がそのシーンをカメラに収める。
犬飼大臣の部下がパワハラをしていたと言うことでスクープになり、犬飼は謝罪会見を開いた。
しかし鷲津によって直前で原稿が差し替えられ、犬飼は「女性の部下が被害者気取りで…」と口にして大バッシングを浴びる。
鷲津は蛍原と蛯沢に復讐に協力して権力者を倒そうと持ちかけた。
ドラマ『罠の戦争』エピソード1 終わり
『罠の戦争』第1話の感想・評価(ネタバレ)
半沢直樹シリーズのような下剋上(げこくじょう)復讐劇の幕開けでなかなか楽しめました。
パワハラの現場を女性大臣が通るように仕向け、さらに週刊誌の記者に写真まで取らせる流れはあざやかだったと思います。
パワハラ上司・虻川の失敗で犬飼が会見で失言をするラストも痛快です。
ただ、脚本や演出がわりと微妙な部分があったとも感じました。
まず、復讐の根幹となる草彅剛演じる鷲津の息子の突き落とし事件です。
過去に自分を拾ってくれて、それ以来忠誠を誓ってきた犬飼大臣に「事故ということにしてくれ」と言われて鷲津が失望するのはわかります。
ただ、事件の全貌がまったく明らかになっていない時点で犬飼を最優先のターゲットにするのはやや不自然です。
犬飼はさらなる権力者から「事故ということにしてくれ」と頼まれたわけですから、黒幕がいるのでしょう。
その黒幕をメインのターゲットにしつつ、犬飼にも復讐してやる!となるのが自然だと思います。
第1話だと黒幕より犬飼に矛先が向かっているような感じでした。
あとはもっと細かい点をいえば、鷲津はなぜ息子の突き落とし事件と犬飼がつながっているのか全くわからないわけですから、怒りよりも先に大きな困惑と疑問が湧くはずです。
困惑と疑問を丁寧に描かないまま怒りに到達してしまった印象を受けました。
脚本の後藤法子さんと、演出の三宅喜重さん、そして草彅剛さんは『銭の戦争』(2015)『嘘の戦争』(2017)でもタッグを組んで復讐の物語を描いてきたので、主人公の行動原理については綿密に描かなくてもわかるよね?ということでしょうか?
『罠の戦争』から見始めた人は主人公の行動原理に若干の疑問をいだいてしまうと思いました。
あとは、井川遥さん演じる妻・可南子は鷲津と犬飼のやりとりを話しが聞こえるくらい近くで聞いていたわけで、ショックを受け鷲津が気づかないのはわかりますが、犬飼まで可南子の存在に気づかないのは少し変だと感じました。
いろいろ不満点が多くなってしまいましたが、つまらなかったわけではないです。第2話はさらに復讐エンターテインメントが加速することを期待しています。
『罠の戦争』第2話ネタバレあらすじ解説
鷲津は釈明会見でしくじって記者に囲まれた犬飼大臣を人がいない場所に誘導。
犬飼は直前で原稿を渡した虻川をにらんだ。
虻川は蛍原が原稿すり替えに関与していると考えたが、彼女だけでは無理だと鷲津を疑った。
鷲津は息子・泰生が突き落とされた歩道橋の近くの自転車屋で聞き込みをしていた。尾行していた虻川は鷲津の裏切りを確信する。
鷲津は議員で友人の鷹野に、ツテで警察を探ってほしいと頼んだ。
蛯原は、兄の会社・なのはな運送が経営不振で犬飼大臣に融資をどうにかしてほしいと陳情を出したが、善処すると言って何もしてもらえず、結局 兄が過労死してしまった話を鷲津と蛍原にする。
その恨みがあって生卵を大臣就任パーティーで投げつけようと思っていたらしい。
農協とのバーベキューがあり、蛯原は犬飼が後援者に「個人の陳情は善処しますと言って何もしない」と笑って話していたことに怒り、そばの椅子を蹴飛ばす。
蛍原が蛯原がおっちょこちょいということにして謝罪し、その場はおさまった。蛯原は蛍原を見直した。
鷲津はパーティーに来ていた犬飼大臣の息子・俊介が車のなかで猿岡建設社長から何か封筒を渡されていたのを写真に撮った。
鷲津は記者の熊谷に連絡し、夜、永田町の公園でその写真を渡すために会うことに。
虻川は鷲津が写真を撮って、誰かに電話しているのを見ていた。
夜、鷲津が公園のベンチで熊谷と話していると、貝沼に鷲津を尾行させていた虻川が犬飼を連れてやってくる。
鷲津が熊谷に渡していた写真は、犬飼の敵である野党の女性議員の不倫写真だった。
鷲津は仕事をしていただけだと大臣に説明。
鷲津と口裏をあわせていた熊谷が、虻川が以前犬飼をつぶせるスキャンダルがあると売り込みをかけてきたと暴露。犬飼は激怒した。
虻川の車を運転してきた蛯原は鷲津が危機を乗り越えたことにホッとする。
鷲津は虻川に写真を撮られたのを見られたと気づいたので罠をはったとほほ笑んだ。
鷲津は虻川の子分の貝沼のまえでわざと虻川がクビを切られるのは時間の問題だと蛍原と楽しそうに話す。
貝沼から報告を受けた虻川は怒り、鷲津に何度も電話。電話がつながらないので、夜に鷲津のマンションに押しかけた。
可南子が虻川に息子のことにたずねると、虻川は事件でも犬飼大臣が事故といえば事故になると口をすべらせた。
部屋の奥から熊谷記者が出てくる。
犬飼が歩道橋突き落とし事件を事故に仕立て上げようとしていること、虻川が部下の家に押しかけたパワハラ上司だということが週刊誌の記事に掲載された。
自暴自棄になった虻川は通行人に肩をぶつけられて激情し、殴って蹴りつける。(通行人は蛯原の友達だった)
警察署に連行された虻川を鷲津が迎えにきた。
外へ出ると鷲津は、息子を突き落とした犯人を教えれば助けてやると虻川に言った。
虻川は、知ってても教えねえと返す。さらに虻川は犬飼事務所の裏帳簿をつけているからクビにされないと強がった。
車で犬飼がやってくる。鷲津は虻川の裏帳簿をカバンから出して犬飼に渡した。
虻川はなぜ鷲津が持っているのかわからず、あおざめる。
虻川が支援者から借りていた倉庫に隠た帳簿を蛯原が見つけて持ち帰ったのだ。
犬飼は虻川にクビを宣告した。虻川は途方に暮れる。
鷲津は、鷹野から警察が上からの圧力で事件としての捜査をやめたことを聞き出した。
さらに息子・泰生が事件当日にバスのなかで黒い帽子の男に老人に席をゆずるよう言い、降りたあとその男につけられていたという証言も出てきたという。
鷲津は真犯人を突き止めると誓った。
2話感想・伏線や犯人考察
もはや意識不明の息子は復讐の行動原理のための装置にみえます(笑)
鷲津と熊谷記者が密会しているときに犬飼と虻川がやってきて、ハラハラしながら見ていましたが、野党女性議員の不倫写真をフェイクで見せるというスマートな切り抜けかたが素晴らしかったです。
草彅剛さんの目がときどき超怖くなる瞬間がたまりません。
それにしても本田博太郎さんが演じる犬飼大臣は、しゃべるときの独特の間がすごくいいですね。これぞ政治家という感じで悪役として最高です。
田口浩正さんの虻川も負けてはいません。髪型が崩れた状態で強がった挙句、クビにされる流れは痛快でした。
さて、息子・泰生を突き落とした可能性が高い黒い帽子の男は誰でしょう。
口元の感じを見ると玉城裕規演じる犬飼俊介に似てなくもない気がします。
確かに息子の俊介がやったことなら犬飼が事件をもみ消すのもわかりますね。
ただ俊介は猿岡建設からの不正資金で買ったスポーツカーをこれみよがしに乗っていたので、庶民が乗るバスにいたとはちょっと考えにくいです。
今回、怪しいと思ったのは鷲津から警察へさぐりを入れてくれと頼まれた鷹野です。「事故だったんだろ?」と言っていましたが、この会話には違和感がありました。
普通あのシュチュエーションで鷹野の立場なら「何かあったのか?」と事情をたずねる言葉が出そうです。
「息子の件で相談が」→「事故だったんだろ?」
ありえなくはないですが、不自然な気がします。
あと事故だった情報は誰から聞いたのでしょうか?
歩道橋にはまだ目撃情報募集と書いてましたし、公式に事故という報道はされていないはずです。
鷹野が鷲津本人か関係者から事故だったと聞いていた可能性もありますしちょっと考えすぎかもしれませんが、今回の会話は伏線になっている気もしました。
鷹野が真犯人に絡んでいるのかもしれません。
『罠の戦争』第3話ネタバレあらすじ解説
虻川がクビになり、鷲津は政策秘書に昇進。貝沼は虻川派から鷲津派に一瞬で寝返った。
鷲津、蛍原、蛯沢は虻川の裏帳簿のコピーを徹底的に調べる。
すると2年前に犬飼が文科副大臣だった頃に猿岡建設が大学の校舎の改修工事の仕事をもらい、それ以降犬飼に猿岡建設からワイロが支払われるようになっていることが判明。
蛍原と蛯沢は犬飼の息子・俊介の周辺を調べ、彼が非常に短気で上野駅で女性を突き飛ばす事件を起こしていたことがわかった。
鷲津は俊介が犯人かと一瞬考えた。
鷲津は犬飼の運転手・牛尾(矢柴俊博)に話かけ、お互い子供がいることで情けを抱かせる。
牛尾は「俊介は犯人ではない。犬飼大臣は朝6時に日比野プライムホテルに呼び出され、権力者に恩を売ることができたと電話で言っていた」と話す。
矢柴俊博さん演じる牛尾の人間味のあるキャラがすてき。いっぽう俊介は何か言われるとすぐ暴力を振るってしまう、ただのク○野郎でした…。
2人が話しているそばに犬飼がやってきて怖い顔をする。
牛尾が犬飼の脅しに屈し、裏切り者だということがバレた鷲津は党の食事会に呼ばれてクビを宣告される。さらにシャンパンをかけられた。
©︎関西テレビ
鶴巻幹事長は鷲津に謝るなら犬飼との仲を取り持ってもいいと言う。
鷲津は息子の痛みをなんとも思わず隠蔽するやつらが許せないと言い返した。
秘書の貝沼が会場に飛び込んできた。
鷲津が先手を打って帳簿から猿岡建設と犬飼のダミー会社とのやり取りを見つけ、検察を地元事務所に捜索に入らせたのだ。
俊介も蛍原と蛯沢が見つけた女性被害者の通報で逮捕された。
犬飼は大臣の解任が決定。鷲津の前で怒り狂って心筋梗塞になり病院へ運ばれる。
犬飼は苦しみながら「真犯人は俺も知らねえ」と鷲津に言い放った。
鶴巻と鷹野は、犬飼が失脚した千葉の地盤を鷲津に引き継がせることに決める。
鷲津は放っておくと党員みんなの闇を暴きそうなので、逆に手もとに置いて飼い慣らす作戦だった。
鷹野は、権力側を自分の手で変えてみろ!と鷲津に言った。
鷹野はただ党のスキャンダルを増やしたくないだけなのか?それだけじゃない気がします。物語はなんと鷲津の出馬へ!すごい盛り上がってきましたね。
第3話の考察・感想
俊介が犯人はミスリード!?
第3話では鷲津と仲間たちによって早くも犬飼大臣のワイロ受け取りがバレて失脚が確定。テンポが早くて素晴らしい!下剋上のカタルシスもありました。
そして私の予想どおり、犬飼大臣の息子・俊介は犯人ではありませんでした。
前話では息子・泰生と同じバスに乗っていた人物が明らかに俊介っぽかったですし(口元とか)、今回は俊介がバスに乗っているシーンがありましたが、考えてみるとこれは鷲津の想像なんですよね。
鷲津の想像のシーンを客観的な情報だと勘違いさせる、ある意味でうまいミスリード。
サスペンス・ミステリーでいえば反則ギリギリ、というか反則かもですが、反則は破るためにあります。
真犯人は鴨井大臣では…
まだ第3話ですし、証拠が出そろってないので現時点で真犯人を特定することは不可能ですが、メタ推理ならできます。
犬飼大臣と息子の俊介が“シロ”だとわかり、犬飼は心筋梗塞で病院。俊介は逮捕され2人とも退場しました。
犬飼大臣より格下が事件の真相を隠蔽した人物だということはなさそうです。
運転手の牛尾の証言により、犬飼は大物から隠蔽を依頼され、「貸しを作れた」と話していたと判明。
犬飼より格上ということは総理大臣の竜崎、幹事長の鶴巻、鴨井大臣、2世議員の鷹野、この4人に絞られます。(ドラマ的にも犬飼大臣より格下が犯人で盛り下げることはしないでしょう。)
もちろん、この4人が直接突き落としたわけでなく、彼らの子供や肉親がやってしまったことを隠蔽しようとしているわけです。
今のところ竜崎の出番が少ないので、鶴巻、鴨井、鷹野が隠蔽しようとしている犯人だったほうが盛り上がります。
鶴巻と鷹野は第3話のラストで鷲津を次の選挙で立候補させて、逆に鷲津がいろいろ闇を暴かないように飼い慣らす作戦に出ます。この2人は何かを知っているのでしょうか?すでに怪しいですね。
ただすでに怪しいということは、どんでん返し的なストーリーになると仮定すれば真犯人ではないということ。外しましょう。
すると最有力は鴨井大臣だと思います。
鴨居大臣はDVを受けた女性たちをサポートするNPOを支援しています。
鷲津の妻・可南子も鷲津と結婚する前はNPO団体におり、可南子が助けようとしたある女性が自殺してしまう回想シーンがありました。
この自殺の件に鴨井大臣が支援する団体が関わっており、何か秘密を知っている可南子が告発しようとした→息子の泰生は口止めのための脅迫として突き落とされたパターンがありそうです。
だいぶ予想も入ってしまいましたが、鷲津の回想をトリックとして使った製作陣ならこれくら大胆な結末を組み立てそうだと思いました。
『罠の戦争』第4話ネタバレあらすじ解説
鷲津は選挙資金がないし議員になることは考えていないから一旦考えさせてくれと、鷹野や鶴巻幹事長に話す。
鶴巻は、犬飼の後援会長で千葉県連にもたずさわる鰐淵(わにぶち)に資金を借りればいいと言った。
鷲津は鰐淵なら突き落とし事件について何か知っているかもしれないと考え、彼にあいさつにいく。
しかし犬飼とべったりな鰐淵は、裏切った鷲津を追い返した。
可南子が情報を聞き出すために鰐淵の妻・美恵子(みえこ)に会いに行く。
美恵子は認知症の義母・かよの介護で疲れ果てていた。
ケアの経験がある可南子は美恵子にケアセンターを紹介して義母を一時的にあずけさせ、美恵子を家に連れて帰ってくる。
鷲津も帰ってきて3人で酒を飲み、鰐淵が誰かから金を受け取っていたことがわかった。
鷹野は国会議員が突き落とし事件を揉み消した可能性があると鷲津に伝えた。
鷲津が犬飼を裏切って出馬しようとしていると新聞記事やネット動画が流れる。使われている写真から、動画は俊介が流させたことがわかった。
蛍原は犬飼大臣の息子・俊介と会い、鷲津を追い詰めるのをやめてくれと頼む。
俊介は怒り、つかみかかってきた。蛍原をつけていた蛯沢が助けた。
鷲津は鰐淵の家に行く。鰐淵に追い返されるが、母・かよが突然いなくなり手分けして探すことに。
鷲津は可南子や蛍原たちにも助けを求めた。
鷲津が川に入ろうとしているかよを発見して引き止める。
鰐淵は鷲津に礼を言う。
鷲津は「国会内部にいる事件を隠蔽した犯人を捕まえるために立候補するから力を貸してほしい」と鰐淵に頼んだ。
鰐淵は快諾した。
鶴巻幹事長のパーティーに俊介がやってきて立候補を決めた鷲津の文句を言う。
鶴巻は俊介を見かぎった。
蛍原は書類を見て、蛯沢の兄・浩輝から融資の相談を受け、それを犬飼大臣に報告にしなかった担当者は鷲津だったと知って驚いた。
『罠の戦争』第4話 終わり
4話の考察:真犯人は国会議員
鷹野が警察から聞いた情報では、鷲津の息子・泰生を突き落とした可能性のある黒い帽子の男は監視カメラに映っていて特定されたけど、上層部の指示で警察の捜査が取りやめになり、カメラの映像も消去されたとのこと。
鷹野によると、永田町の国会議員のなかに突き落とし事件の隠蔽を指示した真犯人がいる可能性があるらしいです。
相変わらず鶴巻幹事長は怪しいですが、鷲津の出馬を聞いた鴨井大臣の動揺のしかたもかなり不自然でした。
あとはなんだかんだでやっぱり鷹野が怪しいというか、鷹野の「国会議員の中に隠蔽を指示した」という情報自体がミスリードの可能性もあると思います。
情報を与えて鷲津を動かして、鷲津がやりすぎたところで、もう捜査ができないくらいの社会的ダメージを与えて事件を完全に隠蔽することを狙っているとか。
また、そもそも帽子の男が突き落としの犯人でない可能性もあります。
まだ情報が少なすぎるので特定はできないですが、犯人探しプラス鷲津の成り上がりという比較的ゲーム性が強いストーリーなので、やはり相関図に出ている議員のなかに隠蔽を指示した人物がいると思います。
今のところ総理の秘書官の猫田がほとんど出てきてないので彼の動向は気になりますが、できればすでに何度も登場している鶴巻幹事長、鴨井大臣、鷹野、竜崎総理の4人のなかに犯人がいるほうがスカッとします。
そのほかのパターンとして、まだ5話なので新しく登場した人物が犯人…という可能性もなくはないですが、それだと少し盛り上がりにかけますし。
『罠の戦争』第4話 ネタバレ感想と評価
川に入ろうとする鰐淵の母を助けるためにスーツで川に突っ込み、上着をかけてあげる鷲津に感動しました。
だれか困っているときは自然に体が動く鷲津みたいな人間になりたいものです。
息子の泰生突き落とし事件については国会議員が隠蔽の犯人という第3話で予想できたような情報しか得られませんでしたが、いっぽうで蛯沢の兄から融資の相談を受けていたのは鷲津だったことも判明。
鷲津は息子を突き落とした犯人へ復讐しながら、蛯沢に復讐されるという、復讐のサンドイッチみたいな状況になるのではないでしょうか。
『罠の戦争』は全部で10話になりそうだという噂もあり、まだ残り6話もあります。今後どういう展開になるか楽しみで仕方ないです。
『罠の戦争』5話ネタバレ考察・あらすじ解説
ベッドで意識不明の泰生の指が動き、鷲津と可南子はよろこんだ。もしかするともう少しで目を覚ますかもしれない。
鷲津は千葉15区から出馬することになった。鰐淵の知り合いから2000万円を借り、選挙に望む。
鷲津は党の公認だが、総理大臣の竜崎はかげで有馬保奈美という人気ジャーナリストを応援していた。うぐいす嬢も引き抜かれる。
鷲津を落とし入れるデマが拡散し、その内容から選挙スタッフにスパイがいることが判明。
蛯沢が友人たちにメシをおごって危うく選挙法違反だった。
蛍原や貝沼は蛯沢がスパイだと疑った。
しかし鷲巣は、友人たちから金を回収して回った蛯沢の誠意をみて彼が犯人でないと信じる。
翌日にはそのメシをおごった件がビラになって出回っていた。
鷲津は貝沼に市議へワイロを渡してくれと頼み、金を渡すフリをさせる。
貝沼が市議のところへ行くと警察がやってきた。しかし貝沼が封筒に入れて持っていたのはビラだった。
さらに相手側のウグイス嬢にスパイを仕込んでいた鷲津は、総理秘書官の猫田がこの件に関わっていると知る。
鷲津は猫田を呼び出した。猫田は総理でなく、自分の独断で有馬を応援したとシラを切った。
鷲津は駅前で熱意のある演説をし、選挙に初当選。
蛍原は、蛯沢の兄の陳情を受けたのが鷲津だという書類を自分の引き出しにしまい、鍵をかけた。
議員になった鷲津は警察署長に「息子の捜査がなぜ取り止めになったのか」と問いただした。
署長は「鶴巻幹事長を敵に回したくはないだろ?」と衝撃の発言をする。
ドラマ『罠の戦争』エピソード5終わり
5話の感想
選挙に勝てばいろいろウハウハとはいえ2000万円も必要だとは。落ちたら下手したら人生終わりですね。
かといって裏金を渡さないと勝てない状況。ドラマほど露骨でないにしろ、票集めのために金を使うというのは現実でもあるのでしょう。
第5話は鷲津が選挙に勝つ話でこれまでのエピソードと比較してカタルシスやどんでん返しは控えめでしたが、それでもテンポが良く楽しめました。
特に蛯沢がおごった金を6人いる友人全員から回収する流れが良かったですね。
ただ、蛯沢が最初から兄の陳情を受けた鷲津を狙っている可能性は0じゃないと思います。
5話の考察:幹事長が黒幕か!?
警察署長の発言から、息子を突き落とした事件を隠蔽しているのは鶴巻幹事長だとも取れる衝撃の発言が明らかに。
竜崎総理はなぜか対立候補の有馬を応援していたようですが、それもまだ真相は不明です。さらに鷲津が当選したことで「コイツは使えるかも」と言っていたので、鷲津を当選させたくなかったわけではないようです。
やはり怪しいのは鶴巻ですね…と思わせておいてのやっぱり鴨井ゆう子大臣説が1番アリそうな気がします。
まだ半分の5話で黒幕が判明するのはドラマ的になさそうですし。
今回は鴨井大臣の応援演説で可南子が女性を助けるNPOに所属していたと話し、可南子が救えなかった女性のことを回想しています。
やはり、可南子が抱える過去の事件が、鴨井が関係する女性支援団体と関連があるのでは。
鴨井大臣の次に怪しいのは、蛯沢ですね。
- 陳情を受けたのが鷲津だと兄から聞いて知っていた
- そもそも兄が死んだ話は作り話。もしくは蛯沢のフリをしている
などがあり得そうです。
第6話も楽しみですね!
『罠の戦争』6話ネタバレ考察・あらすじ解説
鷲津は鴨井大臣に頼んで可南子をNPOに入れてもらう。鴨井大臣の周辺から手がかりを探すためだった。
蛍原から蛯沢の兄の陳情を受けつけたのが自分だったと聞かされ、鷲津はショックを受けた。
鷲津は鶴巻幹事長の弱点を探そうと考える。鷹野は幹事長には手を出すなと言った。
蛯沢と蛍原に車で尾行させ、毎月幹事長が早く帰る日にとこへ向かったか調べようとする。しかし尾行がバレて失敗。鷲津は呼び出された。
鷲津は次のチャンスで記者の熊谷を尾行させ、幹事長が虎川医師と会っていると突き止めた。幹事長に聞くと、チェスをしているだけと言われる。
幹事長は選挙で鷲津から賄賂を受け取った馬場市議を呼び出し、これ以上探るなら刑務所に行くことになると脅した。
幹事長の話を聞いた竜崎総理大臣が、鷲津に協力を約束。息子の泰生が突き落とされた日のパーティーで、幹事長は予定をキャンセルして幹事長室に朝までこもっていたと聞く。
鷲津は監視カメラの映像で、事故の日に幹事長室を鴨井大臣がたずねていたと知り、愕然とする。
6話の考察・鴨井大臣が犯人確定?
第6話で早くも鴨井大臣の黒幕説が浮上。第4話の演説で鴨井がシングルマザーだとわかっていたので、彼女の息子が泰生を突き落とした犯人なのかもしれません。
ただ、ドラマ的にはみんながみんなをかばっている。かばいあいの連鎖ゲームに見えてしまいます。彼女もだれかをかばっているだけでミスリードなのでしょう。
個人的には犯人は竜崎総理だと思います。
竜崎が鴨井に間に入ってもらって、彼女の口から鶴巻幹事長に事件を隠蔽するよう指示させたのではないでしょうか?
鴨井に間に入ってもらえば、事件が発覚したときに鶴巻幹事長だけ切ることができます。
『罠の戦争』7話ネタバレあらすじ・考察
鷲津は鴨井大臣に25歳の息子・文哉が犯人だろと問い詰めた。
鷲津は蛯沢や蛍原に尾行させ、文哉のアパートを突き止める。
鷲津は文哉が7年前の高校時代にも暴力沙汰をおこし、捜査が揉み消されていたと調べた。
突き落としを目撃した女性・鯨谷(くじらたに)と会い、彼女を使って鴨井に証拠品の帽子を買い取れとゆさぶりをかけさせた。
鴨井はその揺さぶりにのる。それを見ていた鷲津は彼女が隠蔽を支持した人物だと知った。
鴨井は「文哉が暴力沙汰を起こしたのは知っていたが、意識不明だったとは事件直後は知らなかった」と言った。幹事長と話して隠蔽を決めたという。
鴨井は女性総理を目指しており、鷲津に「息子を訴えるならどうぞ」と言い放った。
鶴巻幹事長は鷹野に「鷲津をつぶせ」と命じた。
7話の感想:真実判明
鴨井が息子・文哉がやった突き落としを隠蔽していたと判明。
あっさりわかっちゃいましたね。もうこれでほぼ確定です。
目撃者の鯨谷が嘘をついている可能性もまだありますが、さすがにその方向はなさそう。
これから鷲津 VS 鴨井・鶴巻を描くのでしょう。しかし謎がそうそうに明かされてちょっと拍子抜けした感があります。