映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』マリオ、ルイージ、ピーチ姫、ドンキーコングが3DCGの大迫力でスクリーンで暴れ回る!
作品情報・キャスト
あらすじ
ネタバレなしの感想レビュー
視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)
これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』作品情報・予告
制作国:日本・アメリカ
上映時間:1時間32分
原題:『The Super Mario Bros. Movie』
ジャンル:アドベンチャー・ファンタジー・ゲームの映像化
年齢制限:G(年齢制限なし)
監督: アーロン・ホーバス/マイケル・イェレニック
脚本:マシュー・フォーゲル
原作:任天堂の 『スーパーマリオ』シリーズ
制作:イルミネーション・任天堂
音楽:ブライアン・タイラー
『ミニオン』シリーズのイルミネーションスタジオと日本の任天堂がタッグを組み、伝説の配管工がスクリーンに蘇りました!
イルミネーションスタジオ×任天堂だけあり、キャラクターデザインがすばらしいです。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』キャスト・声優CV
役名 | 英語版の声優(出演作) | 日本語吹き替え |
マリオ |
クリス・プラット(『ジュラシック・ワールド3/新たなる支配者』『ガーディアンズオブギャラクシー』) | 宮野真守 |
ルイージ |
チャーリー・デイ | 畠中祐 |
ピーチ姫 |
アニャ・テイラー=ジョイ(『ラストナイト・イン・ソーホー』『ザ・メニュー』) | 志田有彩 |
クッパ |
ジャック・ブラック(『スクール・オブ・ロック』『ジュマンジ』) | 三宅健太 |
ドンキーコング |
セス・ローゲン | 武田幸史 |
キノピオ |
キーガン=マイケル・キー | 関智一 |
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』あらすじ
ニューヨークのブルックリン周辺に住むマリオとルイージは、最近配管工として独立したばかりだ。
全財産をはたいてTVでCMを流し、やっと依頼を1件受ける。しかし猛犬の邪魔が入りバスルームを破壊してしまった。
マリオとルイージは家に帰る。イタリア系の両親や祖父母たちが仕事がどうだったかたずねた。
父は「せっかく務めた会社をやめるなんてどういうつもりだ?」と、マリオを理解してくれない。
マリオはブルックリンで水道管破裂が起き、街が水浸しになっているというニュースを見て、ルイージと一緒に現地へ向かう。
2人は水道管の元栓を締めるために地下へ行く。しかしそこにあった巨大な土管に吸い込まれてしまった。
マリオは気がつくとキノコ王国にワープしており、キノピオに助けられた。
マリオはルイージが大魔王・クッパの王国にワープしてしまったと知って、ピーチ姫に助けを求める。
ピーチ姫もクッパの軍勢がキノコ王国に攻めてくるという情報をつかんでいた。
ピーチ姫はアスレチックでマリオを鍛える。そしてキノピオと3人でクッパを倒す旅に出た。
マリオたちはジャングルへ行き、ドンキー・コングの軍に協力を要請する。ジャングルの王クランキーコングは「息子のドンキーコングに勝てたら協力してやる」と言った。
マリオとドンキーコングの死闘がはじまる…。
ネタバレなし感想・海外評価
まさかのマリオとルイージが現実世界から異世界へ転生するストーリー!
ゴールデンウィークに家族で見るには最適ですね。パパもママもマリオのゲームをプレイした昔を思い出して入り込めると思います。
良くも悪くもアトラクション型の映画で、それ以上でもそれ以下でもないですが、個人的にはなかなか楽しめました。
物語を追うというより、何も考えずに各シーンに没入して楽しむイメージです。
任天堂とミニオンのイルミネーションスタジオが関わっているだけあって、3DCGで作り上げたキャラクターと舞台も完璧です。デフォルメ具合が絶妙で、ゲームの世界に入り込んでしまった感覚を味わえます。
海外評価としてはレビューサイトRotten Tomatoesで批評家が59点、一般視聴者が96点とかなりの乖離(かいり)がありますね。これは本作にストーリーとしてのおもしろさがないことが原因でしょう。
おすすめ度 | 85% |
世界観・臨場感 | 90% |
ストーリー | 38% |
IMDb(海外レビューサイト) | 7.3(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家 59% 一般の視聴者 96% |
メタスコア(Metacritic) | 46(100点中) |
※以下、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のストーリーネタバレありなので注意してください!
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ネタバレ感想・評価
ゲームの思い出がよみがえる!
人気ゲームの映像化という意味では文句なしのクオリティ!3DCGのマリオやドンキーコングが縦横無尽に駆け巡り、臨場感あふれるマリオカートが大画面で楽しめて、ピーチ姫もキュートでした。
特に好きだったのはレインボーロードのシーン。マリオが緑の甲羅をぶん投げて敵がクラッシュするシーンとか、コースをショートカットするシーン、ドンキーコングがバナナで相手を滑らせるシーンなどなど、「見たかったものが見れた」という幸せな気持ちになりました。
小学生の頃に友達の家で(自分の家では買ってもらえなかった)ニンテンドウ64でマリオカートやスマブラをした思い出があざやかによみがえりました。これだけでも劇場で見た価値があったと思います。もう1度ゲーム機買ってマリオやろうかな!
さらに本作はピーチ姫もバリバリ冒険するところが21世紀的ですよね。スタイリッシュなバイクに乗ってレインボーロードに参戦したり、氷漬けの能力でクッパと戦ったりと、とっても頼り甲斐があるお姫様でした。戦うプリンセスの爆誕です。
ピーチ姫のデザインがかわいくてツボです。青い大きな目がキラキラしていて心をつかまれました。私はミニオンシリーズも大好きなのでイルミネーションスタジオのキャラクターデザインに弱いのかもしれません。
ドンキーコングも活躍してくれてうれしかったです。ドンキーコングのゲームシリーズは小学校の頃にスーファミでやり込んだ記憶があるので。何気にディディーとディクシーも出てましたしね。
ドンキーコングとマリオが決闘するシーンには大興奮!ドンキーの樽投げが大迫力の3DCGで堪能できるとは!
中盤はマリオとドンキーコングが悪口をいい当たり、巨大なウツボに飲まれたあとは協力して脱出したりするのですが、映画的にはやはりマリオとルイージのコンビではなく、マリオとドンキーコングのでこぼこコンビで正解でした。視覚的にもインパクトがあります。
全体的に映画というよりアトラクションとして楽しむ!そんなコンセプトが感じられました。
日本のゲームキャラを映像化した作品としては『ソニック・ザ・ムービー』(2020)『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』(2022)も大ヒットしましたが、それに続く成功を収めるのではないでしょうか。
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異世界転生モノはどうなの?
ソニックシリーズと比べると実写化ではなくアニメ化なこともあって、本作にはストーリー性がありません。
ダメダメの使えない配管工のマリオとルイージがワープ土管で異世界・キノコ王国へ行って、ルイージがクッパにつかまって、マリオとピーチ姫が助けに行くだけです。
確かに大人目線で見てしまうと、ストーリーはあってないようなもの。ただまあ大画面でアトラクションのように楽しむ映画という趣旨ならそれも許容できます。
それより気になったのは異世界転生の設定です。ゲームのマリオって配管工ではありますが異世界から来た存在ではないですよね?
異世界転生の設定は、マリオとルイージが親の期待にこたえられないダメな子供から成長するという意味がありました。
ただストーリーにそこまで大きな影響をおよぼしていたわけではないので、悪くはないと思います。
現実のニューヨークとキノコ王国でマリオの能力に差があるのか微妙でしたが(スターは現実でも使えましたし)、現実とファンタジーを行き来するおもしろさはありました。
またシリーズ化するのであればずっとゲームの世界で冒険するより、マリオやドンキーコングが現実世界に出てきたほうがおもしろい気がします。制作陣に続編のアイデアがあるのかもしれません。
ラスト結末の感動:エンドロール後のシーン
物語性はないとはいえ、ラストでマリオとルイージがクッパを倒すために共闘する流れにはうるっときました。
本作のルイージはかわいそうなくらいマヌケに描かれていて活躍の場はほとんどなかったのですが、終盤はうっぷんを晴らすようにクッパの火炎放射からマリオを守り、2人でスターの力を使ってクッパを倒します。
兄弟愛についてはしっかり描けていたと思いました。マリオとルイージがお互いを大切に思っているのがヒシヒシと伝わってきます。
エンドロール後のラストシーンでは、現実のブルックリンにヨッシーの卵があって生まれそうだったので、続編の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー2』があるなら現実世界でヨッシーとマリオが冒険する話になるのかもしれません。
最後のまとめ
映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、ゲームのワクワクの世界観を120%のクオリティで再現した意欲作でした。
物語性はないものの、マリオに思い入れのある人や子どもが楽しむには最高のコンテンツだったと思います。
本作は異世界転生もので現実世界とつながっているので、ソニックシリーズとのクロスオーバーもあるか!?と期待しちゃいますね。
できれば次回作はもう少し内容があるとありがたいです。
とにかくスーパーマリオは永遠です。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』レビュー終わり!
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