映画『海上48hours 悪夢のバカンス』(海上48アワーズ/英題:Shark Bait)。
超微妙でツッコミどろこ満載のサメ映画が爆誕しました!
作品情報・キャスト・あらすじ・見どころ、ぶっちゃけ感想・酷評、ツッコミどころ満載のラスト考察を知りたい人向けに徹底レビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
作品についての視聴者・口コミアンケートも投票お願いします↓
映画『海上48hours 悪夢のバカンス』作品情報・キャスト
原題:『Shark Bait』『jet ski』
ジャンル:サメ・パニックホラー
監督:ジェームズ・ナン(『ゲットバック 人質奪還』)
脚本:ニック・ソルトリーズ
撮影:ベン・ムールデン
監督のジェームズ・ナンは『海底47m』『海底47m 古代マヤの死の迷宮』で第二班監督(共同監督・演出)を務めた人物。
登場人物・キャスト紹介
登場人物 | キャスト |
ナット(大学生) | ホリー・アール |
トム(ナットのボーイフレンド) | ジャック・ドゥルーマン |
ミリー(ナットの親友) | キャサリン・ハネイ |
タイラー(トムの友達) | マラキ・プラー=ラッチマン |
グレッグ(トムの友達) | トーマス・フリン |
あらすじ
ナットとトム、ミリーら大学生仲良し5人組が、異国のビーチで最後の春休みを謳歌します。
夜通しビーチで音楽をガンガンかけ踊って騒いでいました。
ナットは足のないホームレスの男性に会います。男性は「サメに足を食いちぎられた。気をつけろ!」と言いました。
ミリーたちはそのホームレス男性に冷たく接します。
ナットたちは一晩中飲み明かしました。
翌朝、トムとグレッグは岸にあった水上ボートに勝手に乗ります。
2台の水上ボートにナットやミリーも乗り込み、みんなノリノリで沖に出て爆走しました。
グレッグはチキンレース(お互いを目指して突っ込んでどちらが先に避けるかの度胸ゲーム)を仕掛けます。もう1台に乗っているタイラーも叫び一歩も引きません。
チキンレースの結果2台は衝突し、みんな海中に投げ出されました。
グレッグは足を解放骨折しています。血がダラダラ出ました。
水上バイクは故障して動きません。岸は遠いです。みんな水上バイクの上で、パニックになりました。
タイラーは遠くにいたヨットに助けを求めるため泳いでいきますが、サメの背びれが見えます…。
ネタバレなし感想・見どころ・海外評価
水上バイクの上という変わり映えしないワンシチュエーションでの微妙な緊張感の中、時間が鈍重に流れていきます。
アイデアだけ思いついて映画を撮ってみたものの、「殺風景だし展開も作りづらいし退屈になっちゃった」という残念な感じ。
『海上48hours 悪夢のバカンス』は海外大手レビューサイトの評価も100点中30〜40点台とかなり低め。
「サメがこのフィルム(映画)を食ってくれなくて残念。そうすれば貴重な時間を救えたのに」
「本作の登場人物が食われたのが現実の事件でも、世界がよりマシになるだけ」のような笑えるコメントがありました。
おすすめ度 | 42% |
サメの怖さ | 60% |
グロさ | 76% |
ストーリー | 38% |
IMDb(海外レビューサイト) | 4.3(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家 43% 一般の視聴者 32% |
※以下、『海上48hours 悪夢のバカンス』のストーリーネタバレありなので注意してください!
『海上48hours』ネタバレ感想・評価
退屈に尽きる
まずまずのクオリティだった『海底47m』『海底47m 古代マヤの死の迷宮』と比較すると満足度・スケール共に圧倒的に下がっています!
まず登場人物たちがみんなアホすぎて救えません。
ジェットスキーのチキンレースで事故るのも笑えます。
「どちらかが避けなければぶつかる」と知らないのかもしれません。よく大学に受かりましたねレベルです。
さらにジェットスキーで事故ったあとにボート上で、主人公・ナットが彼氏・トムのスマホを見て、そばにいる親友ミリーと浮気していたと知って痴話喧嘩が勃発!
あまりに間抜けな展開が続いて共感ができず「まあコイツらならサメに喰われてもいいか…」という気持ちになり、緊張感が削がれるのです。
また、オープニングからサメが出てきて最初のグレッグを襲うまで30分くらいかかり、「そんな凝ったストーリーでもないのになぜこんなに待たせるんだ」とちょっとイライラしてしまいました。
あとは基本的に舞台は青い海原とジェットスキーだけなので視覚的に飽きてきます。
同じくサメ映画の『ロストバケーション』のように展開がコロコロ変わっていくのでもなく、水上バイクは狭いから誰かがちょっとはみ出して食われそうという似た状況がずっと続くのです。
いきなりサメが出て驚くシーンもちゃんとあるのですが、全体的には緊張感がなくかなり退屈です。
水中からのサメ目線カットがウザい
登場人物がみんなおバカなのは、サメに食われる瞬間がカタルシスになるというメリットもあります。
特に泳げない浮気女・ミリーが犬かき最中にガブリとやられて白目になりながら下半身を食いちぎられて死んでいく様子は爽快でした。
出来事と出来事のつなぎに必ず水中からのサメ目線カットが入ります。数回ならいいですが、何回も使うとは…。
これが本当に退屈で、鑑賞中にため息が漏れました。
このサメ目線的なシーンを入れすぎたがためにホホジロザメについても「いるのかいないのかよくわかんねえし、攻撃する決断力の乏しい使えねえヤツ」という認識になってしまい、アホな大学生どころかサメすら応援できない作品になってしまいました。
爆笑のラスト考察
直っちゃったジェットスキー!
故障したジェットスキーが直ったという終盤の展開も微妙。
挟まったサメ…
- ラストシーンはジェットスキーがビーチにつく寸前で座礁
- 主人公ナットが泳いで逃げるも巨大サメが後ろから迫る!
- サメが浅瀬の岩に挟まってナットが助かる
ちゃんちゃん。じゃないでしょう!
序盤ならともかくラストでサメが挟まってピンチ回避って結末としてしょぼすぎません?
『ジョーズ』から47年が経過…。サメ映画界に進歩の兆しなし?
最後のまとめ
サメ映画『海上48hours 悪夢のバカンス』は変わり映えしないワンシチュエーション展開、鈍重なテンポ、登場キャラの間抜けさが際立った退屈な作品でした。
まあサメ映画に駄作はつきもの。数多の駄作を肥やしにして傑作が生まれることを願って合掌!
ここまで読んでいただきありがとうございます。『海上48hours 悪夢のバカンス』レビュー終わり!
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