映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(Resident Evil: Welcome to Raccoon City)は、オリジナルゲームの雰囲気を100%忠実に再現した原点回帰のホラー!
日本でも海外でも絶賛酷評されていますが、個人的にはそこまでひどい駄作だとは思わず、楽しめる部分もしっかりありました。
リブート版である本作の見どころ、ミラ・ジョヴォヴィッチの前シリーズとの違い、ぶっちゃけ感想・評価、ネタバレあらすじラスト解説を知りたい人向けに記事をまとめました。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです)
映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』キャスト・作品情報
原題:『Resident Evil: Welcome to Raccoon City』
監督・脚本:ヨハネス・ロバーツ
原作:CAPCOM ゲーム『バイオハザード』
撮影:マキシム・アレクサンドル
主演:カヤ・スコデラリオ
出演:ロビー・アメル、ハナ・ジョン=カーメン、アヴァン・ジョーギア、トム・ホッパー、ニール・マクドノードナル・ローグ、リリー・ガオ
監督・脚本のヨハネス・ロバーツはサメ映画『海底47m』などで有名!スリリングな描写には定評があります。
『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』のストーリーは、ゲーム版でいうと1リメイクと2を合わせた内容です。
クレア・レッドフィールド役|カヤ・スコデラリオ
クレアは本作の主人公で、クリスの妹。ネットで知り合いのベンから報告を受け、アンブレラ社を調査している。
女優カヤ・スコデラリオは『メイズ・ランナー』シリーズのヒロインで有名!クール美人な雰囲気がクレアにピッタリでした!
日本語吹替を務めたのはファイルーズあい。
クリス・レッドフィールド|ロビー・アメル
クリスはクレアの兄。ラクーン市警(R.P.D)の特殊部隊S.T.A.R.S.の一員。ジルのことが好き。
街での騒動で連絡が取れなくなった同僚を助けるため、ヘリでスペンサー邸に向かう。
吹替担当は声優・木村昴
ジル・バレンタイン|ハナ・ジョン=カーメン
ジルは、ラクーン市警のS.T.A.R.S.に所属するクリスの同僚。考える前に行動するたくましい女性。
女優ハナ・ジョン=カーメンは、『SAS 反逆のブラックスワン』のヒロイン役で有名。『アントマン&ワスプ』のヴィラン・ゴースト役も人気です。個性的な美人ですね。
吹き替えは、声優・沢城みゆき
レオン・S・ケネディ|アヴァン・ジョーギア
レオンはラクーンシティに配属された新米警官。訓練中に同僚の尻を銃で撃ったらしく、上司にばかにされている。
アルバート・ウェスカー|トム・ホッパー
クリスとジルの同僚。何か秘密を抱えている。
その他のキャラ・キャスト
ウィリアム・バーキン博士(アンブレラの研究者)|ニール・マクドノー
シェリー・バーキン(博士の娘)|ホリー・デ・バロス
ブライアン・アイアンズ署長|ドナル・ローグ
ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ
海外レビューサイトIMDbやRottentomatoesの評価は低めですが、個人的には結構楽しめました。
ただし。凝ったストーリーや超ド級の怖さを求める人には向きません。ゲームの中に入ってゾクゾクしたい人にはピッタリです。
おすすめ度 | 84% |
ホラーの世界観 | 87% |
ストーリー | 68% |
IMDb(海外レビューサイト) | 5.2(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家30% 一般66% |
バイオの前シリーズとの違い比較
『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』は、ミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン監督の前シリーズと比較して原作ゲームの雰囲気に忠実に作られています。
前シリーズは、ホラーというよりアクション満載のエンタメ!という感じでした。
一方で、今作はシリアスな王道ホラー。
効果的なジャンプスケア、アップショット多用で臨場感抜群。個人的には本作の方が好みですね。
※以下、『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』ネタバレ感想・評価
なかなか良質なエンタメホラーに仕上がっていました。
序盤は決して急ぎ過ぎず、街で何が起こっているのか徐々に登場人物と観客にわからせ、後半のスペンサー邸で一気にたたみかける構成が素晴らしいです。
アクションに全フリするのでなく、時間を使ってジワジワ迫る恐怖に重点を置いたのは英断だと思います。
アップショットを多用することで、バイオレンスがすぐ目の前で起こっているような臨場感を強烈に演出。
タクティカルライト(銃につけるライト)や、マズルフラッシュ(銃発砲の際の光)をうまく使い、ゲームをプレイしているかのようなガンショット&キルのシーンも迫力満点です。
ホラーとしてのアイデアはそこまで斬新でなく王道でしたが、概ね良かったと思います。
序盤でトラックの運転手が女性(ゾンビ)を轢いてしまう場面で、ぶつかった瞬間ボンネットに女性の髪の毛だけが運転席から見えるカットが特に素晴らしかったです。
悪い点を挙げると、ゲームの雰囲気に忠実な分、リアリティラインもゲーム並みに低かったです。
1番不思議に思ったのは、ウィリアム博士は家族が大事なはずなのに、娘すぐそばでGウィルス撃ってモンスター化する展開。
何がしたいのか不明でした。まあ、ラスボスに変身のご都合主義ですね。
また地理的な疑問で、クレアたちが街中にあるアンブレラの児童養護施設の地下を通ってスペンサー邸に到着するのですが、徒歩だとすればかなり時間かかりそうですよね。それにしてはすぐ着いていた気が…。
ヘリで行くような山なので…移動する車があったのでしょうか?。
あとは、スペンサー邸がそこまで巨大に見えないのに、登場キャラが他の部屋にヘリが墜落したことに気づかないなど、設定やプロットには微妙な箇所がたくさん。
最後に、レオンがロケットランチャーでラスボスG第4形態を倒すのですが、そのシーンだけシリアスさがなく、80年代のシュワちゃんのアクション映画みたいだったのがちょっと残念でした。
海外で酷評されている理由
ちなみに海外レビュアーは本作を酷評しており、シンプルすぎるストーリーやキャラクターの深掘りされなさを指摘しています。
確かに、臨場感に重きを置いたためストーリーは薄めですし、キャラのバックグラウンド説明もクレアとクリス以外ほぼないです。
またホラージャンルに期待するものを考えた場合、恐怖を求めている人にとっても、グロいバイオレンスを求める人にとっても刺激が足らない中途半端な面は確かにあると思いました。
↓映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』のあらすじ・ラスト結末解説は2ページ目へ↓
- 1
- 2