真犯人フラグスピンオフ作品となる『おっちーとコージーの事件簿』が配信されました。
猫おばさんからの猫失踪事件の捜査を依頼される内容なのですが、制作陣から視聴者や考察勢についての皮肉・風刺になっていると思いました。ストーリーと感想をまとめました。
『おっちーとコージーの事件簿』ネタバレあらすじ・感想
犬派か猫派か問いかけるおっちー(落合刑事/演 吉田健悟)に、コージー(阿久津刑事/演 渋川清彦)が冷たい視線を投げ、「犬猫は人間に寄生するパラサイトだ」と持論を展開。
取調べ室にやってきた猫おばさん(平田敦子)がショスタコーヴィチが誘拐されたと2人に相談してきます。猫おばさんの本名が実相寺桜子だと初めて知りました。
書類にショスタコーヴィチの職業欄に猫と記載されていて、届出人の名前が母となっていたのが地味に笑えました。
おっちーはショスタコーヴィチの散歩ルートに相良の家庭や菱田が住んでいたあおば団地が入っていることに気づき、炊飯器失踪事件との関連性を疑います。
コージーは、2つの星(点と点)を結びつけた線を小犬座と決めた古代人のような勝手な妄想だと言い、妄想で勝手に関連性や意味を見出そうとするのは今後の捜査ミスにつながるから気をつけろと忠告しました。
そんなとき、相良凌介(西島秀俊)が警察署にやってきました。
以前バタコがネットで売った篤斗のランドセルを購入者との相談で取り戻し、警察で預かっていたものを引き取りに来たのです。
凌介に猫おばさんが突っかかってきます。おっちーが持ってきた篤斗のランドセルから、猫のショスタコーヴィチが出てきました。
不可解な展開に、コージーはおっちーの仕業だと見抜きます。
おっちーは、迷い猫を保護して保管庫で預かっていたと言い訳をしました。しかしコージーはおっちーが猫おばさんの猫だとわかっていて連れてきたと確信。
おっちーは、「炊飯器事件の捜査で毎日ショスタコーヴィチに会うたびに好きになり、猫語の翻訳アプリで自分のことが大好きだと言われたから連れて行った」と白状しました。
コージーはおっちーに手錠をかけます。
Hulu『おっちーとコージーの事件簿』終わり。
『おっちーとコージーの事件簿』レビュー/考察ガチ勢を風刺?
犬派?猫派?の伏線や、猫語翻訳アプリなど、19分と短い話しながら一応伏線っぽいものもありましたね。
ただこの『おっちーとコージーの事件簿』ではコージーの「お前のは推理じゃなくて妄想」というセリフが、視聴者・特に考察ガチ勢に向けられていたもののような気がして、風刺になっているようだったというのが個人的な感想です。
猫おばさんの能力は本物!
猫おばさんの本名が実相寺桜子だとわかりましたが、『おっちーとコージーの事件簿』ではそれだけでなく、猫おばさんの能力が本物だとわかる内容になっていました。
コージーが「猫おばさんは警察を頼らないで占いができるなら占いで猫を探せばいい」と言っていましたが、実際はすでに占っていたのでしょう。
そして警察に捜査依頼を申し込むと見せかけて、ショスタコーヴィチがランドセルにいると探し当てました。
おっちー刑事が犯人なので、頭を使って何も知らないフリをしていたのかもしれません。
猫おばさん有能ですね。
考えてみたら真犯人フラグは、猫おばさんに土下座するか金を渡して占って貰えばすぐに解決したかもしれませんね(笑)。
最後のまとめ
Huluオリジナルドラマ『おっちーとコージーの事件簿』は一見どうでもいいような話の中に、視聴者への風刺と、猫おばさんのしたたかさが描かれた興味深い内容だったと思います。
『おっちーとコージーの事件簿』は続編の予定は聞いてないので、これで『真犯人フラグ』が本当に最後ですね。制作陣は半年間お疲れ様でした。
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