Netflix映画『マザー/アンドロイド』(Mother/Android)は、AIアンドロイドの反乱の中でクロエ・グレース・モレッツ演じる妊婦が森の中を逃げ惑うSFサスペンス。
しかし話のスケールは矮小、人間もアンドロイドも低知能と、正直つまらなかったです。
ぶっちゃけ感想・酷評、メッセージ考察、ストーリーネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに記事をまとめました。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです)
映画『マザー/アンドロイド』キャスト・作品情報
原題:『Mother/Android』
監督:マトソン・トムリン
脚本:マトソン・トムリン
撮影:パトリック・スコラ
主演:クロエ・グレース・モレッツ
出演:アルジー・スミス
出演:ラウル・カスティーリョ
『マザー/アンドロイド』はアメリカではHuluで配信されています。
女優クロエ・グレース・モレッツは映画『キック・アス』のヒット・ガール役で有名。
アーサー役の俳優ラウル・カスティーリョはザック・スナイダー監督『アーミーオブザデッド』やNetflix『ナイトティース』に出演していましたね。
ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ
あらすじ:各家の執事AIアンドロイドが突然反乱。妊婦のジョージアと恋人のサムは森の中を逃げ惑い、生き延びる道を模索します…
ストーリーもスケール感もB級です。B級映画にクロエ・グレース・モレッツが出た感じですね。
海外大手レビューサイトの評価もめちゃめちゃ低いです。
おすすめ度 | 40% |
オリジナリティ・世界観 | 75% |
ストーリー | 50% |
IMDb(海外レビューサイト) | 4.6(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家33% 一般38% |
※以下、映画『マザー/アンドロイド』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『マザー/アンドロイド』ネタバレ感想・酷評
正直言ってかなりの駄作ですね。
妊婦が森の中で、ゾンビなどのモンスターでなくアンドロイドに追いかけられる!という基本的なアイデアは良いと思います。
ただ、それに付随するストーリーがツッコミどころ満載。インディーズ作品みたいです。
特にアンドロイドの脅威を描いたSF作品にも関わらず、クロエ・グレース・モレッツ演じる主人公と彼氏が、2人で森の中をうろつくだけで前半パートが終わるのが致命的。
どう考えても尺の配分がおかしく、脚本が練られていない印象です。時間がなかったのでしょう。
映像のスケールも小さく、見応えがありません。アンドロイドとの戦いも、森のボロい建物でせまぜまと行われます。
森の中をアンドロイドから逃げながらバイクで突っ走るシーンが面白かったくらいですね。
あとは、アーサーがアンドロイドだったオチも気味が悪くて良かったです。
ここからは、重大なツッコミどころをいくつか挙げてみましょう。
そもそもボストンの基地に入ったときに、アーサーが人間かアンドロイドかの検査をされていないのがおかしいです。
ガバガバのオペレーションですね。人間が滅ぶのも当然のような気がします。
あとは、アーサーはわざわざジョージアとサムを引き離さなくても、2人まとめて助けたフリをしてボストンへ直行すれば済む話だったのでは?
アンドロイドのアジトから助け出す芝居までする意味がわかりません。
サムと比べてアホそうなジョージアを信用させるためだったとしても、サムは必要ないので先に殺せば芝居をする手間が省けたと思います。
人間も低知能ですがロボットもなかなかアホですね。合理的な考え方ができないアンドロイドって矛盾しています(笑)。
あと、アンドロイドは銃を撃ってこない。乗り物に乗らず人間みたいに走っておっかけてくる。などなどご都合主義も多かったです。
メッセージ考察
映画『マザー/アンドロイド』はつまらないだけでなく、メッセージ性も薄かったのが致命的でした。
一応、格差社会で両親が子供を育てられず、里子に出す構図の暗喩になっている気もします。
Netflix映画『マザー/アンドロイド』ネタバレあらすじ解説
ジョージア(クロエ・グレース・モレッツ)は、ボーイフレンドのサムとの間に予期せぬ妊娠をしました。パーティーへ行きますがサムは酒を飲ませてくれず、口論に。
そんな中、切り裂くような音が鳴り響き、家庭用の執事アンドロイドが暴走して人を襲い始めます。
ジョージアとサムはなんとか逃げ出し、それから数ヶ月が経過。
2人はテントで森を野宿しながら、民間人を韓国に逃がしてくれるボストンへ向かっていました。ジョージアのお腹は大きくなり臨月になっています。
©︎Netflix/ミラマックス
軍の基地に着き、アンドロイドとの戦況が絶望的であると聞かされました。
サムはボストンまで車で乗せて欲しいと交渉し、酔った軍人と喧嘩をして相手を再起不能にしてしまいました。2人は基地の責任者に追い出されます。
ジョージアとサムは歩いて旅を続け、人が住んでいない家にたどり着きます。サムはそこでインスタントカメラを見つけ、写真を撮りました。
子供がいつ産まれるか分からない状況でボストンまで歩くのは危険だと考えたサムは、ガレージにあったバイクを修理してジョージアを乗せます。しかし途中でアンドロイドの集団に追いかけられました。
サムはジョージアを途中で降ろし、おとりになって捕まりました。
ジョージアはアーサーという元AIプログラマーの男性に会い、彼が住むトラックに連れて行ってもらいます。
©︎Netflix/ミラマックス
ジョージアは、アーサーからアンドロイドの紫外線・熱探知を防ぐ迷彩服を借りてサムが監禁されている場所に侵入。両足を踏み潰されていたサムを助け出し、肩で担ぎます。
外に出る直前でジョージアたちは倒れました。アンドロイドたちが襲いかかってきます。アーサーが銃でアンドロイドを撃ち、助けてくれました。
3人はトラックに乗り、アーサーの運転でボストンへ向かいます。ジョージアは破水し、出産の激痛で気を失いました。
ジョージアが目覚めると看護師がおり、生まれた赤ちゃんを抱いています。男の子で、ジョージアはフォレストと名付けます。隣のベッドにいるサムは、両足が潰れていたので切断手術をしたあとでした。サムも赤ちゃんに微笑みます。
©︎Netflix/ミラマックス
ジョージアに聞き取り調査をした軍人が、特殊な迷彩服でアンドロイドの視覚を誤魔化たという話を不審に思います。技術的に不可能だからです。
隣のアーサーのベッドで看護師が1人殺されています。アーサーはアンドロイドで、ジョージアたちを利用してボストンに入り、EMP(ロボットを止める電子パルス)の設定を解除しようとしていたのでした。
ボストン基地内はアンドロイドに侵入され、パニックになります。ジョージアは赤ちゃんを抱いてEMPがある場所へ。アーサーが襲ってきたので銃で撃って破壊壊しました。
ジョージアは他のアンドロイドたちに囲まれますが、EMPを発動させてアンドロイドの襲撃が一旦ストップ。
ジョージアはサムを車椅子に乗せ、港へ向かいます。しかし韓国の船に赤ちゃんしか乗せられないと言われました。ジョージアとサムは、泣く泣く息子フォレストを見送ります。
©︎Netflix/ミラマックス
サムは両足の傷の治療ができず、出血多量で死亡。ジョージアはサムの写真を焼きますが、赤ちゃんと3人で残した写真は焼けませんでした。
ひとり歩いていたジョージアは軍人たちに保護され、ポートランドの基地へ向かいます。
映画『マザー/アンドロイド』終わり。
最後のまとめ
NetflixのSF映画『マザー/アンドロイド』は、ここ数年でもかなり駄作の部類に入ると感じました。
クロエ・グレース・モレッツも出るからと楽しみにして見たのに、最初から最後までグダグダでがっかりでした。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『マザー/アンドロイド』レビュー終わり!
NetflixSFアクションサスペンス映画ネタバレ関連記事
Netflix映画『アダム&アダム』(The Adam Project)は、2050年から現代にタイムワープした40歳のアダム(ライアン・レイノルズ)が、12歳の自分自身と出会って大冒険を繰り広げるSFアクション! C[…]