Netflix韓国映画『モラルセンス 君はご主人様』は 少女時代・ソヒョンがドS上司に扮し、筋金入りのドM男とSM性癖の社内恋愛を発展させていく大人のラブコメディ。
ソヒョンもドSがハマり役で、犬顔イケメンの俳優イ・ジュニョンが悶える姿にドキドキすること間違いなし。
ストーリー性や意外性はイマイチでしたが、まあまあ楽しめました。
キャスト、ぶっちゃけ感想・評価、SM視点での恋愛の多様性考察、ネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに記事をまとめました。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです)
Netflix映画『モラルセンス 君はご主人様』キャスト・作品情報
原題:『모럴센스』 英題:『Love and Leashes』
監督:パク・ヒョンジン(『ハッピーログイン』『6年目の恋愛中』)
脚本:パク・ヒョンジン/イ・ダヘ
原作:ウェブトゥーン(漫画)「モラルセンス」
原作は同名ウェブトゥーンで、LINEマンガで読めます!
チョン・ジウ役|ソヒョン
©︎Netflix
ソヒョンはアイドルグループ・少女時代のメンバー。
ドラマでは『恋する泥棒~あなたのハート、盗みます~』、『時間』、『私生活』などへの出演で有名。
ドSっぽい顔してますね!
チョン・ジフ役|イ・ジュニョン/Jun (U-KISS)
©︎Netflix
イ・ジュニョンはJun ジュンはアイドルグループ・U-KISSやUNBのメンバーで担当はラップ。
ドラマ『潜入弁護人 Class of Lies』『悲しみより痛い』『D.P.脱走兵追跡官』などに出演。
イケメンでかつ完璧に犬顔ですね。
2024年にはマ・ドンソク主演のSFアクション『バッドランド・ハンターズ』に出演。
その他の登場人物・キャスト
ジウの母|(演)ペク・ヒョンジュ(『恋慕』キム・サングン役、『君は私の春』)
ヘミ(ドッグバーのオーナー)|(演)イエル(映画『夜叉 容赦なき工作戦』)
ウヒョク(ドッグバーの店員)|(演)イ・ソクヒョン(『海街チャチャチャ』)
ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ
あらすじ:恋愛に疎いジウ(ソヒョン)が働く部署に、ジフというイケメンが異動してきます。ジウはこっそり彼に好意を寄せました。しかしある事件がキッカケでジフが特殊な性癖を持っていることが発覚し…。
テーマはSMですが直接的な性描写は一切なく、キスの他にはハイヒールで踏まれる・ロウソク・ちょっと鞭で叩く、などのソフトなプレイしかありません。
SMの支配と服従の心理で恋愛を描いた作品で、普通にラブコメとして楽しめます。
笑いながらちょっとドキドキしたい人にオススメ!
おすすめ度 | 80% |
ドキドキ度 | 84% |
ストーリー | 75% |
IMDb(海外レビューサイト) | 6.6(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家?% 一般88% |
※以下、Netflix『モラルセンス 君はご主人様』のストーリーネタバレありなので注意してください!
Netflix映画『モラルセンス 君はご主人様』ネタバレ感想・評価
フィフティ・シェイズ〜の男女の主従関係を変えただけではありません。
ヒロインのジウ(演ソヒョン)は初めてのSMにもかかわらず、支配側なので強気でいかないといけないという、心理的な縛りも刺激的でした。
中身空っぽの安っぽい恋愛コメディでなく、SMに接したヒロインの矛盾する心模様をしっかり描いていたのが高ポイント。
イ・ジュニョン演じるジフが、ご主人様を求めつつ元カノに性癖を拒絶された傷跡が癒えないというパラドックスを抱えている設定もグッドです。
2人の心の葛藤があるからこそ、直接的なシーンが少なくてもかなりのドキドキが味わえました!
SMという一見 恋愛上級者向けの方法を取っていますが、ヒロインたちは恋愛自体には奥手でウブ。そのギャップがいいですね。
ただまあ、「SMプレイはするけどセックスはしないってありえるか?」とも感じてしまいましたが…。ちょっとリアリティが足りないです。
ストーリーについては次の項目で深掘り考察しますが、恋愛の多様性を提示した点は高評価すべきだと思います。
セクハラ発言のうざい上司がいるなど、ジェンダー問題についても深く切り込んでいました。
ただ、ラストがお互いの価値観を肯定して前に進んでいくみたいな当たり前の帰結だったのが個人的に気になりました。
もうちょっとひねった展開や斬新なメッセージがあれば、評価が全然変わっていた作品だと思います。
また、映画『モラルセンス』は、キャスティングも素晴らしかったです。
考察:SMから恋愛の多様性を肯定
終盤でジフが叫んでいる通り、本人同士でSMを楽しむことは何かの規定に違反しません。むしろ守られるべき権利でしょう。
LGBTQなど性的マイノリティへの理解を深めようという動きは、ハリウッドを中心に世界中に広がっています。しかし、それだけで十分でしょうか?
さらに議論を深め、個人個人の性癖まである程度は理解して接する必要があるのかもしれないですね。
私自身は性的マイノリティの当事者でないので断定はできませんが、そういった議論が表立つことで、よりLGBTQの人たちが暮らしやすくなるというメッセージが本作にはあると思います。
平たくいうと、それぞれの愛のカタチを肯定しようということ。本作のように、不慣れなDS(主従関係)から始まる恋があってもよいでしょう。
さらにいえばマイノリティに関わらず、相手を尊重したうえで自分をさらけ出すのは素敵なことだと伝えています。
↓韓国映画『モラルセンス』のあらすじ・ラスト結末解説は2ページ目へ↓
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