映画『#ミトヤマネ』玉木ティナが絶大な人気を誇るファッションインフルエンサーを好演も、賛否両論になるであろう内容になっていました。
作品情報・キャスト
ネタバレなしの感想
視聴してのぶっちゃけ感想・酷評(ネタバレあり)
ストーリー考察
これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
映画『#ミトヤマネ』作品情報・予告
制作国:日本
上映時間:78分
ジャンル:アート系
年齢制限:G(年齢制限なし)
監督・脚本:宮崎大祐
制作:MAM FILM
配給:エレファントハウス
音楽:valknee
映画『#ミトヤマネ』キャスト
ミトヤマネ役|玉城ティナ
玉城ティナさんがヒロインのインフルエンサー・ミトヤマネを演じています。
すごくキュートで美しかったです。キャスティングは悪くないですが、ストーリーが変化球すぎました…。
玉城ティナさんは『Diner ダイナー』や『ホリック xxxHOLiC』など、わりと酷評されている映画に出演されている率が高い気がします。ちょっとかわいそうですね。
↓玉城ティナ出演作レビュー記事↓
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その他キャスト
役名 | キャスト |
山根ミホ | 湯川ひな |
田辺キヨシ | 稲葉友 |
山城紗智子(女優) | 安達祐実 |
近所のおばさん | 筒井真理子 |
弁護士 | 片岡礼子 |
映画『ミトヤマネ』あらすじ
若者から絶大な支持を集める人気インフルエンサー・ミトヤマネ(玉城ティナ)。
妹のミホ(湯川ひな)が動画編集などを担当していた。
ある日、マネージャーの田辺(稲葉友)から勧められて中国のディープフェイクアプリに顔を提供することが決まる。
アプリは爆発的に流行し、世間の人々はミトヤマネの顔で犯罪行為の動画をアップするようになる。
そんな社会現象の批判はミトヤマネ本人に向けられることになった。
ネタバレなし感想
ストーリーは論理的じゃありませんし、目を引くような映像も特にないです。
物語は玉城ティナのディープフェイクアプリが流行し、玉城ティナ本人が炎上するというだけ。
おすすめ度 | 12% |
独特の世界観 | 64% |
ストーリー | 23% |
IMDb(海外レビューサイト)※随時更新 | (10点中) |
※以下、映画『#ミトヤマネ』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『ミトヤマネ』ネタバレ感想・酷評:ひどい?
私はアート系の作品はぜんぜん嫌いじゃないですけど、本作の場合はアート系の醍醐味である抽象的なメッセージまで空中分解していたようです。
ストーリーが意味不明でも抽象的なメッセージが感じ取れる素晴らしい作品はたくさんあります。
しかし本作の場合は、ただただ意味不明なまま終わった印象です。具体的な解答がないのは良いのですが、方向性すらよくわからないのです。
新感覚ノワールという宣伝文句でしたが、ノワール要素は本当にちょびっと…。
配給側がなんて宣伝していいか分からないから、なんとなく「新感覚ノワール」って言っただけでしょ。
ノワール好きの私はまんまと釣られちゃいました。
あとは終始インパクトのない展開・映像・演出が続くので、上映時間は78分だったはずが、体感は2時間45分でした。
この映画はいったい誰に向けられて制作され、誰の心に刺さったのでしょう。制作の意図もよくわからないんですよね。
アート系のクセにインパクトが弱い作品は誰得なのでしょうか?
全体的に『真夜中乙女戦争』のB級感を強めて、薄味にした印象でした。
『真夜中乙女戦争』はまだポエムが散りばめられていて退屈しなかったですが、『#ミトヤマネ』の場合は逆に退屈しないシーンがないという驚愕の映画体験でした。
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一応、次の項目で物語の考察はしますが、本当に申し訳ないですが考察するほどの興味もそれほど強く湧かない自分がいました。
映画『#ミトヤマネ』考察(ネタバレ)
後半から、湯川ひなが実在するミトヤマネで、玉城ティナはイマジナリーフレンドみたいな存在だとわかります。
解釈は色々あるでしょうけど、ミトヤマネはSNSやYoutubeで活動する上で、完璧なアイドルの人格を作り上げてしまったのだと思います。
そんな完璧なアイドルとしての自分(玉城ティナ)がディープフェイクで大量に生産されました。
終盤では家に凸してきたデモ隊に石を投げられ、湯川ひなの頭に直撃していました。
このときに実在するミトヤマネとネット上だけに存在するミトヤマネに分裂してしまったのだと思います。
序盤に「この世界が仮想空間でない確率は10億分の1」というセリフがありました。
ネット上もある意味では仮想空間・パラレルワールドです。
玉城ティナは湯川ひながいる現実とおさらばして、ネットというパラレルワールドの住人となり、コインロッカーを爆発させたのではないでしょうか。
もしくは逆に湯川ひながネットの仮想現実に閉じ込められ、玉城ティナが現実に出てきたのかもしれません。
最後に玉城ティナが見ていたのはコインロッカーのそばの監視カメラの映像でしょう。それが突然砂嵐になったのはカメラが爆発で壊れたからだと思います。
最後は豚が亀に変わっていたのも、玉城ティナと湯川ひながパラレルワールドの境界線にいることを示唆しているのだと思いました。
一方の世界では豚、もう一方の世界では亀なのでしょう。
まあ全体的に説明不足すぎるので、ある程度は推測や想像をするしかないですね。
ミトヤマネの過去に何かがあったようですが、それも語られていません。
最後のまとめ
映画『#ミトヤマネ』は、インフルエンサーがディープフェイクで炎上するストーリーの節々にアート系の映像が差し込まれていましたが、全体的にインパクトが薄すぎたのが残念でした。
最終的に興行収入数千万レベルで終わってしまうのでは?
この映画をなぜ作ろうと思ったのか?本編よりその制作過程に興味が湧きます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。映画『#ミトヤマネ』レビュー終わり!