Netflix映画『意のままに』(Hypnotic)は催眠術を使う犯人に、ヒロインが体と心を操られながらも立ち向かっていく絶体絶命のサスペンス!
自分の行動が誰かに操られる恐怖を覚える過程が楽しめた一方、全体的にあまり意外性がなかったのが残円でした。
映画『意のままに』キャスト・作品情報
原題:『Hypnotic』
監督:マット・エンジェル/スザンヌ・クゥート
脚本:リチャード・ドヴィディオ
主演:ケイト・シーゲル
出演:ジェイソン・オマラ
出演:デュレ・ヒル
主人公を演じたケイト・シーゲルは、ホラー映画の常連で、Netflix吸血鬼ドラマ『真夜中のミサ』にも出演。マイク・フラナガン監督の妻です。
俳優ジェイソン・オマラはバットマンのアニメ版の声優としても有名な人物。
ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ
あらすじ:元婚約者と別れ、やる気もなく無職な女性ジェン(ケイト・シーゲル)は、親友の紹介でミード博士(ジェイソン・オマラ)と出会い、催眠療法を受けます。しかしある日突然意識を無くして大事件が発生…
催眠術で相手に自分の行動まで握られてしまった状態でどう立ち向かっていくかのマインドゲームが見どころです。
まあまあ楽しかったですが、サスペンス映画をたくさん見ている人にとってはインパクトが薄いかもしれません。
おすすめ度 | 70% |
スリル | 80% |
ストーリーの完成度 | 78% |
IMDb(海外レビューサイト) | 8.5(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト | 批評家24%,一般22% |
※以下、映画『意のままに』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『意のままに』ネタバレ感想・評価・考察
映画『意のままに』ネタバレあらすじ解説
オープニング
アンドレア・ホーヴェンという女性が、ロリンズ刑事に電話をかけ「彼に監視されている」と恐怖を訴えます。
アンドレアはオフィスから出てエレベータに乗りますが、非通知のスマホに出てしまい「こうやって世界は終わる」と“彼”が語ります。
エレベーターの両サイドの壁が迫り、アンドレアは死亡しました。
主人公ジェンとミード博士の出会い
数ヶ月前の流産により婚約者のブライアンと別れたジェンは、親友ジーナの新居パーティーにやって来ました。しかしブライアンがおり、気まずい雰囲気に。
ジェンはパーティーでジーナの心理セラピーを担当しているコリン・ミード博士に出会いました。
ジェンはパーティーの帰りにブライアンに送ってもらい、一夜を共にしました。
翌朝、元婚約者のブライアンとセックスをしたことを後悔するジェンは、ジーナの紹介でミード博士のセラピーを受けることに。
ジーナの前に背の低い脅迫性障害の女性が出てきて、「ミード博士は何でも治セル」と言います。
ジーナはミード博士に勧められて、恐る恐る催眠療法を受けることに。博士が「君は森の中にいる…」と語りかけてきます。施術が終わって目を覚ますと、3分くらいしか経っていないと思いきや1時間が経過していました。
ミード博士のところに通って3ヶ月が経つと、ジェンは生きるエネルギーをみるみる取り戻し、再就職も決めていました。
意識を失ったあとの悲劇
ある日ジェンは、偶然ミード博士と出会いコーヒーを飲みます。ミードは過去に最愛の妻を失ったと話しました。
ジェンがまだブライアンのことを吹っ切れていないと聞き、ミードは今夜ディナーに誘ってみろとアドバイス。
ジェンはスーパーで買い物をしようとしすると、非通知で電話がかかってきて意識が途切れます。
意識が戻ると自分のアパートのテーブルに座っていました。料理も並べられています。バスルームの方で呻き声が聞こえました。ブライアンが倒れています。
ジェンが作ったゴマ油入りの料理を食べたブライアンは、アレルギーで発作を起こしていたのです。ブライアンは病院に運ばれますが、意識が戻りません。
ジェンはミード博士が怪しいと思いネットで記事を調べると、博士は数ヶ月前アンドレア・ホーヴェンという女性に催眠療法を施し、その後彼女が心臓発作で死亡しているとわかりました。
ジェンはジーナにその件を話し、ミード博士に関わるなと忠告。しかしジーナもすでに催眠療法を受けてしまっていたようです。ジェンたちは警察へ駆け込み、ロリンズ刑事に助けを求めます。
ジェンは何食わぬ顔でミード博士のオフィスへ行き、スマホの録音をオンにして催眠療法を受けます。あとで録音を確認してみると、催眠状態のジェンは自ら「録音しに来た」とバラしており、計画は失敗。警察へ行ったこともバレているようです。
ミードの策略
ジェンはジーナの危機を感じます。
ジーナは運転中にミードからの電話に出てしまい、催眠状態に陥り大嫌いなクモの幻影を見て事故を起こし、夫と共に死亡。ジェンは泣き叫びました。
ロリンズ刑事はミード博士のオフィスへ行き、「お前は死んだ妻と容姿の似た女性に催眠療法を施して、全員殺した」と詰め寄ります。しかしミードはしらばっくれました。
夜、ジェンのアパートにミード博士がやってきて、ジェンの動きを止め、笑って去っていきます。
ロリンズ刑事は家で侵入者の気配を感じます。突然目の前に背の低い強迫性障害の女性が現れ、大きなナイフでロリンズの腕を刺してきました。彼女は何者かに操られているようです。
ロリンズはその女性を殴り倒しました。
病院にいるロリンズの前にジェンがやって来て、「警察が依頼する催眠術の専門家に会わせて!」と頼みます。
ジェンはグラハム博士と会い、ミードが催眠療法中に話ていていた言葉を思い出して証拠にするために、催眠をかけてもらいます。
ジェンは無意識の中で心理療法の権威・サリバン博士の家にいます、ミードがジェンに3月6日と書かれたブレスレットをはめました。
ジェンが痙攣し始めたのでグラハム博士が起こします。ミードが催眠術が破られないよう、“安全装置”をかけていたのです。
ジェンがサリバン博士のことをグラハムに尋ねます。サリバンはCIAにMKウルトラ作戦(洗脳実験)に協力していた催眠術のスペシャリストだったようです。
ジェンはサリバン博士に会うため、夢で見た場所の住所を思い出して現地へ車を走らせました。
サリバンの家に行くと誰もおらず、鍵もかかってません。中に入るとミードと妻の写真が写っていました。ミードが現れます。
ミードはサリバンの息子で、この家の所有者だったのです。ジェンは催眠術をかけられて眠りました。
ジェンが目を覚ますとミードのオフィスにいます。ロリンズに電話をかけ助けを求めました。
ロリンズは部隊にオフィスを襲撃させますが、誰もいません。ジェンは催眠状態でオフィスと思い込まされたまま、ロリンズに電話をかけさせられたのです。
催眠の結末
ミードはジェンに、死んだ妻と同じ赤いドレスを着せ、ブレスレットをはめようとします。ジェンは覚えのない記憶が頭の中で映像化していることに驚きます。ミードが奥さんと過ごした記憶をジェンに植え付けていたのです。
そこへ、ロリンズ刑事が駆けつけて来ました。ミードはロリンズを殴り倒します。なんとか催眠術をといたジェンが銃でミードを撃ちました。
ジェンの弾はミードに命中し、目を覚ますと目の前にロリンズ刑事がいます。
しかしそれも催眠による夢でした。ジェンが撃ったのは実際はロリンズで、目の前にいるのはミードだったのです。
ジェンは、グラハム博士が仕掛けた催眠によりミードの術を無効にし、ロリンズの元へ走ります。彼が持っていた銃で追ってきたミードを撃ち、事件は一件落着となりました。
事件後、ジェンは元婚約者ブライアンが目覚めるのをベッド脇で待ちます。回復したロリンズに会い、彼から自己催眠用のCDをもらいました。
Netflix映画『意のままに』END!
最後のまとめ
Netflixオリジナル映画『意のままに』は、脚本をもう少し見直せば完成度が格段に違っただろうという今一歩な作品でした。
まあ、なんとなくボーッと見るぶんには丁度良い作品なのかもしれません(Netflixらしいですね)。そう考えると1つのボーダーラインですね。
Netflixが本作よりクオリティの高い作品を作り続ければ、完全に世界を支配できるでしょう。逆にできなければ、ディズニープラスやアマゾンプライムに抜かれてしまうかもしれません。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『意のままに』レビュー終わり!
ホラー映画ネタバレ感想レビュー
映画『ナイト・ハウス』(The Night House)は、夫に先立たれた妻が湖畔の家で超常現象に巻き込まれていくパニックホラー。 CineMag グロさや怖さはそこまでですが、ところどころに精神的にゾクッとさせられるシーン[…]
Netflix映画『ナイトティース』(原題:Night Teeth)は、ロサンゼルスの夜に大学生ドライバーが怪しい美女2人を乗せて吸血鬼と血まみれの戦いに巻き込まれるしまうホラーアクション。 ちょっと面白そうだな…と思って観たら、薄っ[…]
Netflixオリジナル映画『ナイトブック』。子供向けのホラー映画で怖さは少なめですが、主人公の少年の成長がしっかり伝わってくる佳作でした。 物語のネタバレあらすじ解説や、感想・評価ぶっちゃけ、主人公の成長や魔女との絆の深掘り考察など[…]