爆死?映画『ホーンテッドマンション』ネタバレ感想・評価つまらない?ラスト考察レビュー,2023

  • 2023年9月2日

2023年9月1日(金)日本で公開された映画『ホーンテッドマンション』をさっそく初日に見てきました!

シネマグ
うーむ…ぶっちゃけ〇〇でした。コメディシーンは良かったですが…ディズニー100周年はハデにこけるのか!?

作品情報・キャスト

あらすじ・ネタバレなしの感想

視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)

爆死するのか解説

ストーリーのラスト結末考察

これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓

映画『ホーンテッドマンション』(2023)おもしろかった?(投票どうぞ)

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映画『ホーンテッドマンション 2023』作品情報・予告

日本公開:2023年9月1日(金)
制作国:アメリカ
上映時間122分
原題:『Haunted Mansion』
ジャンルホラー・コメディ
年齢制限:G(制限なし)
監督:ジャスティン・シミエン
脚本:ケイティ・ディポルド
原作 ウォルト・ディズニーの「ホーンテッドマンション」
音楽:クリス・バワーズ
製作費:1.5億ドル(約218億円)

キャスト(2023)

主人公・ベンを演じるラキース・スタンフィールドは俳優兼ラッパー。ジョーダン・ピール監督の傑作ホラー『ゲット・アウト』や『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』に出演していましたね。

母ギャビー役のロザリオ・ドーソンはスターウォーズスピンオフの『アソーカ』で主演を務め話題に。

神父役のオーウェン・ウィルソンは『ミッドナイト・イン・パリ』やウェス・アンダーソン作品でようが好きにはおなじみ。

さらに『カッコーの巣の上で』や『バットマンリターンズ』のペンギン役で有名なダニー・デヴィートが歴史学者・ブルース役で登場。

キャストは盤石の布陣かと思われましたが…。

映画『ホーンテッドマンション』あらすじ

ホーンテッドマンションのゴースト

宇宙物理学者のベン(ラキース・スタンフィールド)は、あるショッキングな出来事のあとでツアーガイドに転身して気力のない日々を送っていた。

ある日、ケント神父(オーウェン・ウィルソン)から、2000ドルで幽霊屋敷の謎を解明してほしいと仕事を依頼される。

都市部から離れた巨大な古屋敷にやってきたベン。

その屋敷に少し前に引っ越してきた母ギャビー(ロザリオ・ドーソン)と息子のトラヴィスに呪いを解いてほしいと言われる。

ベンは適当にごまかして家に帰った。しかし、ベンは屋敷の幽霊に取り憑かれており、半強制的に館に引き返してくるハメになる。

ベン、ケント神父、ギャビーは、占い師のハリエット(ティファニー・ハディッシュ)や、歴史学者のブルース( ダニー・デヴィート)に依頼してホーンテッドマンションの謎と呪いを解くことを決意する。

『ホーンテッドマンション』ネタバレなし感想・海外評価

シネマグ
怖くないのはもちろん、ストーリー自体がかなり微妙です。

ゴーストのビジュアルもそこまで目を引くものではなく、ゴーストによるパーティー感も思った程ではありません。

感想を語る犬
999人のゴースト!とうたっている割にはメインは数体で、ほとんどは空を飛んでるモブゴーストです。

おもしろいシーンもあるので超ひどい駄作!とまではいえませんが、一体何がメインなのかよくわからない作品…。

海外レビューサイトでは、批評家からの評価がいちじるしく低いです。

「無難な成長譚以外にテーマがない」「怖くもなく、笑えもしない」「根本的な恐怖がない」など散々な言われようでした。

おすすめ度 60%
映像・世界観 70%
ストーリー 38%
IMDb(海外レビューサイト) 6.2(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 批評家 38%
一般の視聴者 84%
メタスコア(Metacritic) 47(100点中)

※以下、映画『ホーンテッドマンション』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『ホーンテッドマンション』ネタバレ感想・評価

良い点

ホラーコメディ映画『ホーンテッドマンション』の評価は55点

妻・アリッサを亡くしてから生きる気力をなくしていた主人公・ベンが仲間と一緒に精神的に妻の死を克服するラストは泣けました。

冒頭のアリッサとの出会いの場面や、ベンとの回想シーンで2人が最高のカップルだったことがわかります。

宇宙物理学者だったベンがアリッサを亡くしたことで心霊現象を思い求めるようになる設定も上手かったです。

シネマグ
科学者が幽霊を信じるようになるほど愛が深かったとわかります。

笑える要素もふんだんにありました。

特に歴史学者役のダニー・デヴィートが最高でしたね。彼が画面に映るだけで理屈なしに笑えてくるんですよ。コミックリリーフ(笑われ役)を完璧にまっとうした天性の俳優だと思いました。

感想を語る犬
詐欺師の神父オーウェン・ウィルソンも良かったですが、本作のMVPはダニー・デヴィートだったと思います。

また、ヴィランの最強ゴースト:アリエスタ・クランプが、他のゴーストを呪いで縛っている、幽霊が幽霊を呪う設定も目から鱗でした。

他のゴーストに呪われるゴースト、幽霊にもいろいろ事情があるんですね!

ダメな点・ひどい点

シネマグ
ある程度の笑いと感動はあるのですが、ホラーアトラクション映画としての物足りなさが最大の難点だと思います。

怖くないのはいいですが、予想以上にゴーストパニックのシーンが少なかったです。

たくさんのゴーストたちに追いかけられての大パニックも最後だけ。中盤まではずっと緊張感のない展開が続くのがいただけません。正直言って眠くなりました。

メインのゴーストはアリエスタと騎士と花嫁ゴーストとミイラ男っぽいやつと漁師の霊、あとはモブキャラです。970体くらいは最後に空を飛び回っているだけ。

話が微妙なのはいいとしても、「ゴーストの博物館!」「たくさんのゴーストのエレクトリカルパレード」という感じで、ゴーストのビジュアル・デザインを楽しむシーンがもっとあっても良かったのでは?

感想を語る犬
さらにゴーストのビジュアルもそこまでインパクトがないのもイタい!予想を超えた見た目のゴーストがいないのは残念でした。

笑えるシーンは予告で出し切っていた気もします。というか、予告のほうが笑えました。中だるみがすごかったので予告のシーンを心待ちにしている自分がいました。(ダニー・デヴィートの3ドルで「このぼったくりがあ!」というシーンは最高)

また、ヴィランの最強ゴースト:アリエスタ・クランプ役にジャレッド・レトを起用する意図もよくわかりません。

ほとんどCGでコーティングされているので鑑賞中はジャレッド・レトだとわかりませんでした。彼の抜群の演技力をそれほど活かせていたかは疑問です。

アリエスタ・クランプを演じるジャレッド・レト

あとはラキース・スタンフィールド演じる主人公・ベンがぜんぜん科学者に見えないのもイタいです。ラキース・スタンフィールドの本職はラッパーです。

すごい失礼な言い方かもですが、ラッパーと科学者って真逆の職業じゃないですか(笑)?

なぜ彼を科学者の設定にしたのかわかりません。役柄に説得力なんかなくてもいいと判断した以外に考えられませんでした。

あとはベンと死んだ妻・アリッサのエピソードはすごくよかったので、全体的にもう少しシリアスなシーンを追加したほうが感動作になった気がします。

どんでん返しとして、トラヴィスの父もすでに死んでおりトラヴィスが父になりすましたゴーストに取り込まれる展開がありました。

トラヴィスと父の回想も少しあればよかったと思います。

感動の成長譚としてきれいにまとまった!というより、「ほとんどコメディ要素だったけどちょっとだけ感動できた」くらいの肌感だったのがもったいなかったです。

全体的にコメディに寄りすぎていました。

122分の上映時間もぶっちゃけ長いです。

お化け屋敷としてのスリルもないので、すいませんが本当に眠くなりました。

ホーンテッドマンションから自由に外に出られる設定は斬新だと思いましたが、逆に緊張感もスポイルされていたような気がします。

「呪いはかかっているけど数日以内に屋敷に戻ってこればOK」みたいな、軽いノリでした。

まさかの爆死!?

『ホーンテッドマンション』の製作費は1.5億ドル。これに対し北米では週末の3日で興行収入が2400万ドルであり、爆死は免れないと言われています。

シネマグ
製作費が1.5億ドルなら、広告費や劇場との売り上げ折半も考えて4億ドル〜5億ドルは稼がないと赤字です。きびしそうですね…。

ディズニー・ピクサーの『マイ・エレメント』は本国での爆死予測から口コミ評判で驚異的な巻き返しを記録した稀有な作品となりました。

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しかし『ホーンテッドマンション』は内容自体がそこまでおもしろくないので、巻き返しての黒字化はきついのではないでしょうか。

そもそもエディ・マーフィ版の『ホーンテッドマンション』(2003)も興行的に失敗したにもかかわらず、なぜ本作を作ったのかもわかりません。

また、全米映画俳優組合がNetflixなど動画配信サービスの収益をめぐってストライキを決行しているなか、ディズニーはミッキーやミニーなどのキャラクターを使って『ホーンテッドマンションのワールドプレミアを決行。

これも拝金主義だと批判を呼んでいます。 ラキース・スタンフィールドやロザリオ・ドーソンら主要キャストが不在の中、ミッキーたちがプレミア…シュールな光景ですね(笑)。

感想を語る犬
ディズニー100周年企画は大丈夫でしょうか!?2023年12月公開の『ウィッシュ(WISH)』がコケたら大変なことになりそうです。

ホーンテッドマンション考察(ラスト結末ネタバレ)

映画『ホーンテッドマンション』では幽霊の存在を肯定的に描いていたのが特徴だと思いました。

大きな猫がベンの家に入ろうとしていました。ラストで首輪に妻の好物が記されていたことから、この猫は死んだ妻・アリッサの使いだとわかります。

アリッサはわりと大柄な女性。猫が大きかったのも伏線だったのでしょう。

詐欺神父・ケントがこの猫を抱えて入ってきたことを考慮すると、アリッサはベンに「ホーンテッドマンションで仲間と大冒険を繰り広げろ!」とエールを送っていたのかもしれません。

ラストシーンでベンがホーンテッドマンションへ行くと、ギャビー、トラヴィス、ケント、ハリエット、ブルースの全員が一緒に暮らしており、999人の幽霊たちと盛大なパーティーを繰り広げていました。

幽霊だからって悪い存在ではない!というテーマと共に、結局は登場人物全員がホーンテッドマンションに取り込まれているようにも見えて面白いです。

アリエスタ・クランプの呪いは解けたけど館の呪いは解けていないような、二面性がある結末ですね。

シネマグ
人間社会は多様性の時代。幽霊も1つの人格として尊重してみんな仲良く暮らそうぜ!というディズニーらしいメッセージが感じられました。

最後のまとめ

ディズニー100周年記念映画『ホーンテッドマンション』は盛り上がりにイマイチ欠ける、ダニー・デヴィートがおもしろいだけの微妙なホラーコメディでした。

主人公と亡き妻の感動のエピソードもありましたが、作品全体の評価を覆せるほどではありません。

感想を語る犬
映画好きとしてこういう言い方はしたくないですが、予告でダニー・デヴィートのシーンを見ればそれが1番コスパがいいのではないでしょうか。

ここまで読んでいただきありがとうございます。映画『ホーンテッドマンション』レビュー終わり!

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