シルヴェスター・スタローンとジェイソン・ステイサムが共演する映画『エクスペンダブルズ4 ニューブラッド』を徹底的にレビュー!
これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
映画『エクスペンダブルズ4 ニューブラッド』作品情報
制作国:アメリカ
上映時間:1時間44分
原題:『Expend4bles』
ジャンル:アクション
年齢制限:R15
監督:スコット・ウォー
脚本:カート・ウィマー|タッド・ダッガーハート|マックス・アダムズ
撮影:ティム・モーリス=ジョーンズ
編集:マイケル・J・ドゥーシー
エンドロール後に追悼のあったマイケル・J・ドゥーシーさんは映画の編集者です。
ステイサム主演の『メカニック ワールドミッション』、『ハンターキラー 潜航せよ』『エンド・オブ・キングダム』などアクション映画の編集で知られています。
『エクスペンダブルズ4 ニューブラッド』キャスト
前作から続投組
リー・クリスマス|cast ジェイソン・ステイサム(『MEG ザ・モンスターズ2』『オペレーション・フォーチュン』『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』)
バーニー・ロス|cast シルヴェスター・スタローン(『ロッキーシリーズ』『サマリタン』『ランボーラスト・ブラッド』)
ガンナー・ヤンセン|cast ドルフ・ラングレン(『アクアマン2 失われた王国』)
トール・ロード|cast ランディ・クートゥア
初登場キャラ
ジーナ|cast ミーガン・フォックス
イージー・デイ|cast カーティス・“50セント”・ジャクソン
ガラン|cast ジェイコブ・スキピオ
ラッシュ|cast レヴィ・トラン
デーシャ|cast トニー・ジャー
スアルト・ラフマト|cast イコ・ウワイス
マーシュ|cast アンディ・ガルシア
映画『エクスペンダブルズ4 ニューブラッド』あらすじ
ラフマトが率いる部隊が、リビアにあるカダフィの化学工場を襲撃。核爆弾の制御スイッチを奪った。
そこへエクスペンダブルズのメンバーが戦闘機で到着。ラフマトからスイッチを奪い返す任務だった。
リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)らは敵地に降り立ち、兵士たちをなぎ倒していく。
バーニー・ロス(シルヴェスター・スタローン)は戦闘機を操縦していたが、敵の砲撃をくらって炎上してしまう。
リー・クリスマスはラフマトを追うのをあきらめ、バーニーを助けるために行動するが…。
彼らを最悪の事態が待ち受けていた…。
『エクスペンダブルズ4』ネタバレなし感想・海外評価
しかしストーリーは結構ボロボロ…ツッコミどころ満載です。
悲しいことに、海外の評価も本作『エクスペンダブルズ4』が1番低いです。
特にロッテントマトズの批評家支持率は100%中14%とかなりの低評価となっております。
悪い口コミ:過去の3作の方が良かった
私はそこまで圧倒されませんでした。トニー・ジャーのキャラはこの映画の最高の部分の一つでした。
アクションは期待どおり。拳、足、銃、ナイフ、爆発は前3作よりも直感的で良かったです。
ユーモアは子供向けで、重要な瞬間にも「これを書いたのは誰だ?」と疑問を感じてしまいました。
アンディ・ガルシアが加わりましたが、彼はメル・ギブソン、ジャン=クロード・ヴァン・ダ、ブルース・ウィリスなどのレベルではありません。
ミーガン・フォックス…彼女が本当に好きですが、本作では無しです。声が甲高く、感情移入が困難でした。そして彼女は約15ポンドの化粧をしています。もっと別の女性アクションヒーローを使えばよかったのでは?と疑問を感じました。
良い口コミ
この映画は面白いと思いました。
80年代の影響を受けたアクション映画。チープな特殊効果も含まれていますがそこまで気になりませんでした。
ストレートなアクション、安っぽいセリフなど、目的のものは得られる楽しい映画です。
最大のマイナス点はミーガン・フォックス。間違った配役だったと思いました。とても気が散ります。この映画にもっと適しているであろう女性俳優はたくさんいるはずです。
おすすめ度 | 60% |
アクション | 80点 |
ストーリー | 15点 |
IMDb(海外レビューサイト) | 4.8(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家 14% 一般の視聴者 70% |
メタスコア(Metacritic) | 30点(100点中) |
※以下、『エクスペンダブルズ4 ニューブラッド』のストーリーネタバレありなので注意してください!
『エクスペンダブルズ4 ニューブラッド』ネタバレ感想・評価
アクションは楽しいけど、ストーリーはボロボロという良い点と悪い点がハッキリした微妙な作品でした。
良かった点:臨場感のあるアクション
アクションは何をやっているかわからないシーンも多かったですが、映画館で見ると臨場感という点では良かったと思います。
アクションのグロさという点ではエクスペンダブルズ4がシリーズで1番かもしれません。
『ランボー4』のような激しさがありました。
ジェイソン・ステイサムがナイフで相手の喉を掻っ切りまくるなど、えげつないシーンがたくさん。さすがR15指定。
大型の銃で撃たれた兵士たちはみな肉片になっていきます。一瞬だけ映る、リアルなグロさが味わえます。
寄りのシーンや画面が揺れる場面が多くて見づらい部分もありましたが、音が生々しかったですし迫力はありました。
これでストーリーが良ければもっと満足度の高い作品になっていたと思うのですが…。
ダメな点:脚本がひどい
ストーリーや脚本は正直かなりひどいです。
まず、戦闘機が墜落してステイサムがスタローンの丸焦げ死体を発見するシーン。
「序盤の段階でスタローンが丸焦げになるはずないから、死亡を偽装したんだろうな」とすぐにわかってしまいます。
私たち観客からすれば、スタローンが死んでいないと確信している状態でステイサムたちが復讐に乗り出すわけですから、見ていて感情が乗っかるはずはありません。
復讐をテーマにするなら、エクスペンダブルズ2みたいに大きな悲しみとチャーミングな悪役(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)をが必要でした。
あとは、核爆弾と核スイッチを追いかけるくだりはアクション映画あるあるすぎて食傷気味でした。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』みたいに敵をAIに設定する方がまだマシだったと思います(AIも飽きたけど)。
お馴染みの核爆弾で80〜90年代の雰囲気を醸し出したかったのでしょうか。
ヴィランのアンディ・ガルシアは核のスイッチを持って核爆弾がある船にやってくるわけですから、ちょっとマヌケな気もします。
スイッチは部下に押させればいいじゃん…と思いました。黒幕なのにちゃんと自分で危険をおかすタイプです。
きっと人に仕事を任せられないヤツなんでしょう。よく25年間正体がバレなかったな…。
エクスペンダブルズに指令を出していたCIAのアンディ・ガルシアが実はヴィランだったというオチ自体にも大きな驚きはありません。
エクスペンダブルズサイドに裏切り者がいるとわかった時点で、「黒幕は俳優の格からいってアンディ・ガルシアだろうな…」と推測できてしまいます。
あとは、黒幕のアンディ・ガルシアがステイサムかスタローンとちゃんと戦うシーンを入れるべきでした。
スタローンがヘリの機関銃でアンディ・ガルシアを肉片にする最後はあっけないですし雑すぎます。もはやコメディです。
また、戦闘の舞台が冒頭の砂漠と後半の貨物船の2箇所しかなかったのも残念でした。
普通なら「貨物船での総力戦でも決着がつかず、場所を変えて最終バトル!」という展開になりそうなものですが、貨物船で全部終わってしまいます。
視覚的にも単調でした。もっとアドベンチャーしてくれよ!
あとはスタローンの死を偽装するために殺されたジャンボ・シュリンプがかわいそすぎ。
ただのちょいワルオヤジなのに、スタローンと喧嘩したがために拉致され、生きたまま墜落させられて焼け焦げて死亡します。
脚本はカート・ウィマー。
クリスチャン・ベール主演のガン=カタアクション『リベリオン』の監督・脚本の人ですね。そりゃストーリー性は出なさそう。
スタローンをもっと出せ!
最後はスタローンが「死を偽装してたんだ。へへっ!」と言ってヘリで登場し、アンディ・ガルシアを蜂の巣にして船を木っ端微塵にする大雑把な幕閉じ。
スライファンの私からすると、スタローンの出番が少なすぎて泣きたかったです。
予告でバーニー・ロス(スタローン)が死ぬっぽいシーンがあったので「出番少ないんだろうな」と身構えてはいましたが、予想以上に少なくてがっかりでした。
スタローンという食パンでステイサムという分厚いパテを挟んだサンドイッチみたいな作品…。
『大脱出2』もスタローンの出番少なかったですが、そんな感じ…。
出番が少ないので、世代交代がしっかりできた印象も受けませんでした。
エクスペンダブルズ4は企画段階でスタローンが参加するかしないかでトラブったようですが、それにしてもスタローンの出番が少なすぎました。
映画『エクスペンダブルズ4 ニューブラッド』ネタバレあらすじ解説
バーニー・ロスの死:丸焦げ死体
クリスマスがバーニー・ロスを救おうとしたせいで、エクスペンダブルズは核の起爆装置を持ったラフマトに逃げられてしまった。
バーニー・ロスが操縦する戦闘機は、砲撃を受けて墜落。そして大炎上。
駆け寄ったリー・クリスマスたちはバーニー・ロスの丸焦げ死体を見て唖然となる。
失意の中アメリカに帰ったエクスペンダブルズメンバーは、馴染みのバーでバーニーの追悼式を行った。
丸焦げ死体の左手に指輪がハメられ、飾られているのがシュールすぎ。本当に悲しんでるのかも微妙だし、スライが死んでないのもバレバレ…。
おしゃべりで下ネタ連発だったガランは、バーニーの死にショックを受けてひとこともしゃべらなくなった。
イージー・デイ(カーティス・“50セント”・ジャクソン)が「バーニーは無駄死にだった」と言う。
その言葉にガンナー(ドルフ・ラングレン)が激怒した。
クリスマスは酒を飲みながら復讐を誓う。
しかしバーニーの命令を無視してラフマトを取り逃したことで司令官のマーシュ(アンディ・ガルシア)から解雇されてしまった。
バーニー亡きあとでチームをまとめるのはジーナ(ミーガン・フォックス)だった。ジーナはクリスマスの恋人でもあった。
クリスマスは喧嘩中のジーナの家に忍び込み、バーニーが死んだことで解除された黒幕オセロットに関する機密文書を読む。
この機密文書の内容がなんだったかは謎。黒幕オセロットの情報だと思うのですが、詳細は不明なままです(笑)。
ジーナに見つかったクリスマス。2人は組み技を仕掛けながら愛し合った。
クリスマスはジーナに「作戦にせめてこれを持っていってくれ」とナイフを渡した。
貨物船へ
ジーナたちはCIAのマーシュから「タイ国の海洋の貨物船に起爆スイッチを持ったラフマトがいる」と聞かされる。
責任者のマーシュや新メンバーのラッシュも加わり、エクスペンダブルズはタイへ出発した。
暗闇の中、エクスペンダブルズはラフマトの部隊がいる貨物船に降り立つ。
船内には核爆弾があった。
しかし作戦が漏れていたようで、エクスペンダブルズのメンバーは兵士たちに囲まれて捕まってしまう。
司令官のマーシュは、ラフマトのところへ連れて行かれた。
ラフマトはCIAに連絡を取り、「マーシュたちを解放する代わりに、ボス(オセロット)の顔を知っているファン・レオ・バイを解放しろ」と取引した。
いっぽう、ジーナのナイフにGPSを仕掛けていたクリスマスは、タイでバーニーの旧友デーシャ(トニー・ジャー)と会って船を出してもらった。
クリスマスはラフマトたちがいる貨物船に侵入。兵士たちを次々に殺害していく。
途中でデーシャも助太刀してくれた!
クリスマスは機関銃つきのバイクにまたがり、兵士たちを次々に射殺していく。
いっぽうトール・ロード(ランディ・クートゥア)が部屋の壁に小便をかけると、排水システムが作動。ジーナたちは部屋から脱出する。
ジーナたちはクリスマスと合流。エクスペンダブルズはラフマトの兵士たちを次々に倒していく。
トール・ロードは腹を撃たれてピンチ。
クリスマスは格闘の末にラフマトを倒す。
しかしラフマトは核の起爆装置を持っていなかった。
ラスト結末:黒幕オセロットの正体
マーシュがヘリで到着したファン・レオ・バイを殺害。
オセロットの正体はなんとCIAのマーシュだった。
核があと数分で爆発する。エクスペンダブルズのメンバーは貨物船から逃げるため、デーシャの船に乗り込んだ。
クリスマスは1人で貨物船に残り、核爆発の被害を食い止めるために船の進路を変えた。
マーシュは起爆装置を海に投げ捨てる。ロシアの領海で核を爆発させ、アメリカとロシアを第三次世界大戦に巻き込む算段だった。
クリスマスがマーシュと対峙する。
そのとき、戦闘ヘリがやってきて機関銃でマーシュを肉片にした。
バーニー・ロスだった。彼は生きていたのだ。
バーニーはクリスマスをヘリに乗せ、ミサイルで貨物船を沈める。海中で核が爆発したが、被害を最小限に抑えることができた。
バーニーは「因縁のあったオセロットの正体を暴くため、死を偽装して機密文書を表に出させた」とクリスマスに説明。
バーニーの死体かと思われたのは、バーで喧嘩した男ジャンボ・シュリンプだった。
いつものバーにエクスペンダブルズのメンバーが集まり、生きていたバーニーを讃えた。
最後のまとめ
映画『エクスペンダブルズ4 ニューブラッド』は、なかなかのアクションとひどいストーリーが融合した少し残念な作品でした。
スライが深く関わらないなら、もうエクスペンダブルズシリーズは続編作らなくていいと感じました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『エクスペンダブルズ4』レビュー終わり!
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