ディズニー映画『ミラベルと魔法だらけの家』は、南米コロンビアの魔法一家が素敵なラテン音楽で画面を彩るミュージカルアニメ!
2022/03/28発表の2022年第94回アカデミー賞でアカデミー長編アニメ映画賞を獲得しました。
やや素直すぎるストーリーでしたが、家族の絆を描いた感動がパーカッシブなビートにのって伝わってきました。
ぶっちゃけ感想・評価、ミラベルの魔法の正体、本作のメッセージ考察、ストーリーネタバレあらすじを知りたい人向けに記事をまとめました。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです)

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映画『ミラベルと魔法だらけの家』キャスト・作品情報
原題:Encanto
監督:バイロン・ハワード/ジャレド・ブッシュ
脚本:ジャレド・ブッシュ/チャリーズ・カストロ・スミス
制作スタジオ:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
音楽:リン=マニュエル・ミランダ
バイロン・ハワード監督は『ズートピア』などで有名。
音楽のリン=マニュエル・ミランダはディズニー映画『モアナと伝説の海』や『スター・ウォーズフォースの覚醒』でも楽曲を制作。今作のラテン系の音楽もクオリティ最高でした。
登場キャラ一覧
ミラベル・マドリガル|ステファニー・ベアトリス/斎藤瑠希
©︎ディズニープラス+
ヒロイン・ミラベルは、魔法が使えるマドリガル一家の15歳の少女。
自分だけ魔法のギフトがなかったことに悩んでいますが、元気いっぱいで優しさを持っています。
日本語吹き替えを務めたのは斎藤瑠希。『ドラゴン桜第2シーズン』の石渡役で有名。
祖母アルマ|マリア・セシリア・ボテロ/中尾ミエ
©︎ディズニープラス+
アルマは、ミラベルのおばあちゃん。
魔法が使えるマドリガル一家の権威と栄光を支えることに心を砕いています。
吹き替えの中尾ミエは1961年から活動するレジェンド的な歌手・女優。
ブルーノ・マドリガル|ジョン・レグイザモ/中井和哉
ブルーノはミラベルの叔父で、アルマの息子。
未来を予知する能力を持っていますが、家族からきみワルがられ失踪したと言われています。。
吹き替え声優・中井和哉はアニメ『ワンピース』のゾロ役などで有名。
楽曲
ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ
あらすじ:南米コロンビアの魔法一家に生まれ育ちながら魔法のギフトがもらえなかったミラドルは、劣等感に苦しみながらも、明るく元気に過ごしていました。ミラベルは、いとこアントニオの魔法ギフトの儀式の日に家や魔法が崩壊寸前だと気づき、家族を救うために奮闘しますが…。
ファミリーで見に行くにはピッタリ!
ただ、ディズニー他作と比べてもストーリーが素直すぎる印象はあります。
おすすめ度 | 84% |
魔法の世界観 | 89% |
ストーリー | 81% |
IMDb(海外レビューサイト) | 7.8(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家93% 一般93% |
※以下、ディズニー映画『ミラベルと魔法だらけの家』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『ミラベルと魔法だらけの家』ネタバレ感想・評価
©︎ディズニープラス+
次の項目では、ミラベルの魔法について深掘り考察していきます。
ミラベルの魔法は?
©︎ディズニープラス+
ミラベルには魔法がない!というのも1つの回答ですが、家族の危機を救った彼女にも特別な魔法・ギフトがあると考えるのもアリだと思います。
優しさ、潤滑油、さまざまな答えがあると思いますが、個人的にミラベルの魔法は“コーチング”だと思います。
コーチングは主にビジネスで使われ、人の自主性を促してモチベーションを上げること。
それは普通に人間の能力…ともいえますが、ミラベルが動いたことで結果的に家族みんなの悩みが一気に解消され、魔法も戻り、壊れた家も元通りになったので、見えない力が働いていると考えても良さそうです。
ミラベルの魔法が相手の心に作用しているのかもしれません。
また、ミラベルの幼い頃の魔法の儀式でドアが消えてしまったのかにも、ちゃんと意味があると思います。
考察:結局 映画『ミラベル』は何が言いたいの?
映画『ミラベルと魔法だらけの家』は家族の心が実はバラバラになっており、それを修復するハッピーな物語だったわけですが、社会的なメッセージもしっかり込められています。
能力がなくても役割はある
魔法一家の中で唯一魔法が使えないミラベルを主人公に据えたことで、才能や能力がなくても社会的な役割はあるというポジティブなメッセージが伝わってきました。
また、本作ではミラベルがいなければ家族は崩壊していたわけで、視点を広げるとマイノリティや社会的弱者を切り捨てても全体の幸せは訪れないと考えることもできます。
才能ある人が幸せとは限らない
ミラベルは魔法を使えないことに悩んでいましたが、反対に姉のイサベラやルイーサは魔法や能力を人々から求められることでプレッシャーに苦しんでいました。
例えばスポーツや音楽の世界では素晴らしい才能があるにも関わらず、破滅的な人生を歩む人もいますよね。
『ミラベルと魔法だらけの家』は、才能=ギフト以上に大切なものは人と人のつながりだと教えてくれました。
ディズニーの完璧なポリコレ意識
このように本作は素晴らしいメッセージを持っていますが、個人的には登場キャラ全員が素敵な人物で“おりこうさん”な物語にも見えてしまいました。
うがった見方をすれば、メッセージもポリコレ的な正しさが追求されている気がします(ディズニー『クルエラ』もそんな傾向がありましたね)。
毒や苦味が全くないといえばわかりやすいでしょうか。
例えば『ソウルフルワールド』と比較すると、ちょっと薄い物語に見えてしまいます。
『ミラベルと魔法だらけの家』は子供向けなのでそれでいいような気もしますが、一方で解釈の幅がなく学びや想像の余地が少ない気もします。
ストーリーには、理屈だけでは測れないような要素も必要だと思いました。
↓映画『ミラベルと魔法だらけの家』のあらすじラスト結末解説は2ページ目へ↓
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