映画『牛首村』ネタバレあらすじ感想!ラスト意味考察レビュー,エンドロール後や伏線,坪野鉱泉解説

映画『牛首村』は清水崇監督による『犬鳴村』『樹海村』に続く恐怖の村シリーズ第3弾。木村拓哉と工藤静香の娘・Kōkiが今作で女優デビューを飾りました!

宜保愛子が建物内へ入るのを拒否した実在の心霊スポット 富山県の坪野鉱泉が舞台で、この場所で現実に1996年に若い女性2人が行方不明になった事件が起きています。

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意味深なラストも含め胸糞悪さでいうと恐怖の村3作でNo.1。考察のしがいがあり、個人的には結構好きでした。

抽象的な要素もありつつ、ストーリーはわりと綺麗にまとまっていた点が高評価。

ただ、いろいろ想像を巡らせて楽しむタイプのストーリーなので、好みはハッキリ分かれるでしょう。

キャストの印象、ぶっちゃけ感想・評価ラストの意味を深掘り考察蝶や腕のキズなど伏線の考察実在の坪野鉱泉と牛首トンネル解説ネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに記事をまとめました。

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです)

(本作『牛首村』もそうですが、最近の幽霊さんはITリテラシーが高いお方が多いので一応断っておきます。映画を考察レビューしたいだけなので、この記事を読んでも呪ったりしないでください。お願いします(※筆者軽い心霊経験ありのため、念の為記載))。

ホラー映画『牛首村』は楽しかった?(投票どうぞ)

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映画『牛首村』作品情報・あらすじ見どころ

公開・制作国・上映時間:2022/02/18・日本・115分
監督:清水崇(『犬鳴村』『樹海村』『呪怨』)
英題:『OX-HEAD VILLAGE』『Ushikubi Village』
脚本:清水崇/保坂大輔(『犬鳴村』『樹海村』『妖怪人間ベラ』)
撮影:福本淳
製作:牛首村製作委員会
制作:ブースタープロジェクト
年齢制限:R15+(15歳以上)

ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ

映画 牛首村 奏音(女優Kōki)

©︎映画「牛首村」製作委員会

あらすじ:東京の女子高生・奏音(Kōki)は、同級生の蓮からYoutuberアキナが坪野鉱泉を撮影した心霊動画に奏音と瓜二つの人物が映っているのを見せられ、夏休みに現地へ確かめに行きますが…。

怖くないと評判の恐怖の村シリーズですが、本作『牛首村』も超がつくほど怖いというわけではありません

ただ満足できるレベルの怖さはしっかりありますし、村の風習やラストの胸糞悪さなどを考慮すると、なかなか楽しめました。

同じく2022年2月公開の実写化『嘘喰い』などに比べると数倍面白いです。

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映画『樹海村』
おすすめ度80%
怖さ75%
謎を考える楽しさ87%
ストーリー80%
IMDb(海外レビューサイト)7.0(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト)※随時更新批評家% 一般%

『牛首村』登場人物の相関図・キャストの印象

『牛首村』登場人物の相関図

引用元:https://ushikubi-movie.jp/#cast

雨宮奏音/三澄詩音|Kōki(木村光希)

奏音は、心霊動画に自分と瓜二つの人物が映っていることに驚いた女子高生。Kōkiさんが詩音と1人1役です。

Kōkiさんは木村拓哉と工藤静香の娘で、本作『牛首村』が女優デビュー作ですが、映画初めてにしては演技は悪くなかったと思います。可もなく不可もなしといった印象。スタイルは抜群ですし、今後も活躍が楽しみですね。

その他の登場キャラ・キャストと印象

アキナ(詩音のクラスメイト  心霊スポットYoutuber)|演 大谷凛香→恐怖の村シリーズで毎回死んでるパラレルワールド女

ミツキ(アキナの友達 詩音のクラスメイト)|演 莉子→頭空っぽ女子高生を好演

(奏音のことが好きな男子生徒)|演 荻原利久→頭空っぽ男子を好演

将太(詩音の恋人)|演 高橋文哉→影薄い…

山崎(坪野鉱泉案内人)|演 松尾愉→いい味だしてた

詩音の母|演 堀内敬子→あふれ出るみんなのお母さん感

奏音の父・直樹|演 田中直樹(ココリコ)→いつもの田中

妙子(奏音の祖母)|演 竜のりこ→寝たきりのわりには元気

奏音の祖父|演 麿赤兒→顔面の圧力がすごい

謎の女性|演 芋生悠→顔怖い

※以下、映画『牛首村』のストーリーネタバレありなので注意してください!

考察:ラストの意味・エンドロール後の恐怖

詩音にアヤコが取り憑いたラスト

映画『牛首村』のラストは、妹・詩音にアヤコの霊が取り憑いているというもの。

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詩音はスマホのSiriが散々説明していた、霊の依代(よりしろ)になってしまったのでしょう。

犬鳴村』で最後ヒロインに牙が生えていたラストと似ており、過去の怨念が肉体を持って現代に解き放たれたという意味です。

また双子が表裏一体という本作のテーマを加味すると、詩音だけでなく奏音も呪われているのかもしれませんね

エンドロールの後に予想できる胸糞結末

エンドロールでは詩音にアヤコの影が見えたので、また何か悪さをするだろうと示唆されます。

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おそらくアヤコは双子の姉妹である妙子を殺しにいくのではないでしょうか? 殺しはしなくても呪うかもしれません。

奏音たちがタイムスリップした牛首村には、たくさんの双子の幽霊がいました。

牛の首を被った子供たちがたくさん登場しましたが、彼らは穴に落とされて生贄になった子供たちの霊です。

奏音たちが穴から脱出したことで子供たちの霊も解放され、その時代で生きているもう片方を呪い殺したか取り憑いた結果、双子の霊が量産されたと考えられます。

ではなぜアヤコはその過去の時代で妙子を狙わなかったのでしょうか?

奏音がタイムリープした際に詩音に乗り移ったアヤコと崖から落下→現代の坪野鉱泉のエレベーターにいるシーンがありますが、この時に過去に閉じ込められたアヤコの強い霊的なパワーは現代にタイムリープしたのでしょう。

感想を語る犬
音に取り憑いたアヤカが妙子を殺す結末もあり得るのでは?さらに双子の奏音を殺すのかも!考えてみるとかなりの胸糞バッドエンドですね。

伏線:詩音と奏音の過去・蝶・手の傷

奏音 行方不明の謎

奏音がアヤコに連れ去られて行方不明になり、詩音が見つけてくる過去が明らかになっています。

この奏音の行方不明の期間に何があったのでしょうか!?

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推測になりますが、詩音が「奏音の代わりにいつか私を連れて行って」とアヤコに頼んだのだと思います。

数十年前のアヤコと妙子の関係から紐解いていきましょう。

当初、穴に捨てられるのは妙子の予定でした。しかしアヤコが牛の首をかぶっていたため勘違いされて穴に落とされます。

それとリンクしていて、本当は穴に行く予定だった奏音が詩音の犠牲で助けられたという意味なのでしょう。(現在の詩音は覚えていないと思いますが)

手の傷はタイムリープを暗示

奏音の手の傷についてちゃんと解明されていないのが面白いですね。

序盤で詩音がエレベーターから落ちるときにつかんだ手が奏音のもので、そのときに傷がついたことはわかります。しかし、そもそも奏音はその場にいなかったはず。

普通に考えると、ピンチになった詩音が、場所を超えて姉・奏音の手にすがったとなるでしょう。

しかしこれだけでなく、他の解釈をすると物語に深みが出てきます。

Youtuberアキナが坪野鉱泉で「エレベーターが異次元に続いている」と発言していたこともあり、奏音の手の傷はタイムリープを暗示しているのではないでしょうか。

すでに考察したように、奏音も呪われている可能性を加味すると辻褄があいます。

さらに清水崇監督の『呪怨』など過去作の解釈を入れてみましょう。清水崇監督作品の幽霊は、どの時代にも時間の概念を超えて存在できます。なので呪われて幽霊になった奏音は過去へ行けるわけです。

時系列的には本作の物語の後で奏音がアヤコに呪われて霊になり、過去へタイムバックエレベーターから落ちそうな詩音を助けようと手を伸ばした

そして奏音の霊についた傷が(霊に傷がつくというのはちょっと変な概念ですが)、その時間軸で生きている奏音にも反映された。

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断定はできませんが、そんなふうに考えてみても面白いかなと思います。

またタイムリープと似た解釈で、そもそも劇中の奏音と詩音は別々の世界に存在し、パラレルワールド(並行世界)同士で干渉しあっている説も考えられますね。

感想を語る犬
奏音の坪野鉱泉(ホテル坪野)でのエレベーター鏡の演出が印象深く、パラレルワールド的。奏音は鏡の向こう側にある、詩音が存在する牛首村の世界に迷い込んだのかもしれません…。

複数の解釈ができて面白いですね。

蝶や蜃気楼の意味

映画「牛首村」の蝶と蜃気楼

©︎映画「牛首村」製作委員会

蝶の羽や蜃気楼は対(つい)の関係を表しており、双子や別の世界を暗喩しています。

蝶については、奏音と詩音が「1匹死んじゃったから、さびしくないようにもう1匹も殺して埋めた」ことから、双子の1人が不幸になれば、もう1人も不幸になると表現しているのでしょう。これが子供を殺した牛首村の風習に対しての呪いです。

現に双子の幽霊たくさんいましたし、この伏線からもやはり詩音だけでなく、奏音も呪われると考えられます。

坪野鉱泉の実際の事件・牛首トンネル

坪野鉱泉と牛首トンネルの地図
坪野鉱泉と牛首トンネルを結んだ地図

映画『牛首村』のモデル・元ネタである坪野鉱泉は、富山県魚津市坪野にある北陸最恐のホラースポット。

かつては温泉で有名でホテル坪野などの施設が1970年に開業し、1982年に潰れて廃墟になりました。

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1996年に19歳の女性2人が肝試しで現地へ行き行方不明になったガクブル事件がありました。

2020年に2人の死体が見つかり、実際は坪野鉱泉で肝試し中に失踪したわけではなく、軽自動車ごと海に落下して死亡したようです。

長いこと未解決でしたが2020年になって目撃者の男性が現れ、当時車に乗っていた女性2人に声をかけた後、その軽自動車が事故で海に落下するのを見たと証言したそうです。

ただ細かい真相が分かってないのが怖いですね…。

また、牛首トンネルも実際にあり、正式名称は宮島トンネル。富山県小矢部市桜町と石川県河北群津幡町牛首の県境にあります。

車1台しか通れない狭いトンネルで、血の涙を流すお地蔵様が祀られていたとか、お地蔵様の首がないとか噂があります。怖いですね…。

CineMag
映画『牛首村』は、坪野鉱泉と牛首トンネルを組み合わせたフィクションなんですね。

奏音と詩音は、坪野鉱泉へ行って行方不明になり亡くなった2人の女性がモデル・モチーフとなっているのでしょう。

牛のお地蔵は、牛首トンネルのお地蔵様の伝説からだと思います。

感想を語る犬
実際には坪野鉱泉と牛首トンネルは実際は88kmと結構離れています〜。

映画『牛首村』ネタバレ感想・評価

ホラー映画『牛首村』の評価は80点。

アヤカが7歳で穴に捨てられて、他の子供の死肉を喰らって生きていたという胸糞設定や、ラストの意味深で考えさせられる感じが好きでした。

実在の心霊スポットの背景に何があったか想像で補うコンセプトも素晴らしいし、田舎の村の風習による歪みを描いているのも興味深いです。フォークホラーってやっぱいいですね。

演出的には、序盤で奏音のそばにいる牛の首をかぶっている霊が双子の詩音かと思わせて、アヤコでした!という恐怖を纏ったミスリードが素敵でした。

恐怖の村シリーズは、ホラー好きからの評判はすこぶる悪いわりに興行収入は良く、今回で二匹目のドジョウならぬ、三匹目のドジョウ。

同シリーズはタイムリープや転生などストーリーに抽象的な概念が持ち込まれていて個人的には好きですが、そこまで怖くないためか、ホラーガチ勢からすると不人気ですよね。

テーマやタイムリープ的設定、飛び降り演出、Youtuberアキナの登場と死亡など、恐怖の村3作では共通項も多いです。

悪く言えば公式に当てはめて作っている印象もありますが、同じような演出で3作品に通底する“身内を守ために呪いが解き放たれる”という倫理のパラドックス的なテーマを視聴者に提示しているのでしょう。

感想を語る犬
愛する者を助けたがゆえに呪いが復活。愛=呪い。深いですね。

さて『牛首村』の悪い点ですが、ホラーだからこそ物語がジワジワ核心に迫る感じは素晴らしいのですが、中盤のテンポが若干スローだったのが気になりました。

CineMag
全体的にホラーとしてはグロいシーンもほとんどなく、刺激は少なめでしたね。そのぶん不条理サスペンス要素が強く、考えさせられるストーリーでした。

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