『ウォーキング・デッド ザ・ワンズ・フー・リブ』最終回まで全話ネタバレあらすじ解説,リックとミショーン再会

  • 2024年7月15日

海外ドラマ『ウォーキング・デッド ザ・ワンズ・フー・リブ』。TWDのスピンオフの6作品目!全話のストーリーを解説していきます!

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リックとミショーンが再会して、市民共同体軍の巨大権力に立ち向かう!ファン胸熱の展開

作品情報

全6話の物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説

最終回まで視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)

これらを知りたい人向けに内容をわかりやすくまとめました。

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作品情報

公開:2024年2月25日
制作国:アメリカ
話数:全6話
原題:『The Walking Dead: The Ones Who Live』
ジャンル:ホラー・ゾンビ・終末世界
原案・製作:スコット・M・ギンプル/アンドリュー・リンカーン/ダナイ・グリラ
日本配給:U-NEXT独占

ネタバレ少なめの感想

※以下、『ウォーキング・デッド ザ・ワンズ・フー・リブ』のストーリーネタバレありなので注意してください!

1話「橋の事件から5年後」

橋の爆破事件(→TWDシーズン9第5話←)で川に流され、アン(ジェイディス)によってCR(市民共同体)に連れてこられたリック・グライムス。それから5年の歳月が流れた。

CRは数万人が住む共同体だ。CRM(市民共同体軍)という大規模な軍隊を有しており、外部に情報が漏れないために徹底的に秘密主義だった。外敵のリスクを減らすためだ。

そのため、一度CRに来たものは、二度と外へ出ることはできない

リックは受託人(軍の下請け)として壁際のウォーカーを駆除する仕事についていた。隙を見て何度も逃げ出そうとするが、その度に失敗する。ある日、リックはワイヤーが繋がれた左手首を切り落として脱出しようとする。しかしそれすら失敗した

CRでは外部から保護された人間が受託人として6年働けば、市民の一員として街に迎えられるシステムだった。

軍のオカフォー中佐はリックとソーンを気に入って軍の革命を持ちかける。

CRMは外部の人間をA(強い信念を持ち、命をかけて人々を導くもの)B(平凡でただ生きたい人々)にわけており、Aは反乱分子として共同体に受け入れられず普通は殺されるという。これまでオカフォーが2人を守ってきたのだ。

オカフォーは、終末世界になった直後に空軍に所属していたが、軍が市民を虐殺することに耐えられず、空軍基地を爆破した過去を持つ。その基地にはオカフォーの妻もいたが、大多数の人間の命を救うために妻を犠牲にした。

当時、州兵軍だったビール少将がアメリカ合衆国軍(連邦軍)を止め、現在のCRMが出来上がったという。オカフォーはCRMの残虐なやり方を変えるためにリックとソーンと一緒に内部から革命を起こそうとしていた。機密情報・エシュロンもCRMの手のうちにあるという

リックはオカフォーに協力するフリをして軍に入る。1年後にまた脱出を試みるが、ソーンに見つかって失敗した。

リックは自殺しようとするが思いとどまる。CRと協力関係にあるオマハの壁が崩れ、9万人が犠牲になったとニュースが流れた。

ある日、リックはオカフォーとヘリで移動しているところ敵からミサイルを受け、オカフォーが爆発して死亡。機体は不時着し、生き残っている兵士が次々に日本刀を持った敵に殺される。

リックのヘルメットが外される。相手の手が止まる。日本刀を持っていたのはなんとミショーンだった

1話 感想

1話からボルテージMAX。リックが自分の左手首を切り落とす痛々しい展開。いい奴っぽいオカフォーがリックのすぐ横で爆発して死亡。グロい…。そこにまさかのミショーン登場。

AとBの謎も解けましたね。

当初、ザ・ワンズ・フー・リブが映画企画だったのもうなづけます。見せ場しかない最高のドラマです!

2話「見つけた」

リックを探すためにアレクサンドリアを出発したミショーンは、ベイリーとエイデンのカップルをウォーカーから助ける。

2人は、エルという女性がまとめるキャンピングカーで移動する集団のメンバーだった。

ナットという小人症の男性がミショーンに、今の時期はウォーカーが幅数キロの大群を作って移動するから数カ月待ったほうがいいと話す。それでもミショーンは出発することにした。ナットが装備を作る。

ミショーンはナットが作った小型ランチャーの音でウォーカーの群れを二分してその間を進む予定だったが、ガスボンベを体にくくりつけたウォーカーが爆発したせいで落馬してしまう。

ミショーンは、あとからついてきたナットやエイデンたちに助けられた。彼らはついてこれない人間を見捨てるエルの集団に嫌気がさし、ミショーンと一緒に旅をしたいという。

ミショーンたちが街を歩いているとCRMのヘリが突然あらわれ塩素ガスを撒く。ミショーンたちは急いでショッピングモールの中に入るも、塩素ガスで喉や肺が焼け、酸素がほとんど吸えない状態に。妊娠していたエイデンやベイリーなど、ミショーンとナット以外のメンバーは全員死亡した。ミショーンとナットは嘆き悲しむ。

ナットは次にヘリが来たときのために、対空用の小型ミサイルを作った。

ミショーンとナットはそのモールで体力が回復するまで1年も耐えた。そして再び旅を続け、リックの手がかりがあると考えていたブリジャース乗船所へ。しかしそこにあったのは大量の焼死体だった。ミショーンはその中にリックがいたらどうしようと考えて涙を流す。

ミショーンたちは旅を続ける。林を進んでいるとCRMのヘリがこちらに来るのが見えた。ナットは対空用ミサイルをヘリに打ち込んだ。ヘリが墜落する。ミショーンが出てきた兵士たちを殺す。そしてリックを見つけた。

ミショーンとリックはキスをする。ナットは生きていた兵士に射殺されてしまった。リックがその兵士を殺す。

リックは、「次のヘリが来るので今は逃げられない。自分がミショーンを保護したことにして一旦共同体へ行こう」と提案。

リックたちはCRMに戻り、ミショーンはデイナ・ベシューンという偽名を名乗る。

ミショーンが来たことを知ったアンがリックの部屋にやってきて、「ミショーンのことは黙っているが、もし2人で逃げたら私がアレクサンドリアの住民たちを皆殺しにする」と言った。

2話 感想

オカフォーを殺したミサイルがナットの手作りだったとはおどろきでした!ナットはゲーム・オブ・スローンズのティリオンみたいなキャラだったけどあっさり死んじゃってちょっとショック。

というか、リックとミショーンは死体を偽装すればなんとか逃げられた気もしますが、時間なかったのかな。

3話「葛藤」ネタバレ

橋の爆破から数カ月後。アンは受託人のリックに接触し、ゴミ山を統治していたときにCRと資源の取引をしていたことと、リックを引き渡したことでCRの一員として迎え入れられたことを話す。アンは軍に入ってのし上がる予定だという。

現在。アンは「私が死んだら、アレクサンドリアとあなたたちの情報が入ったファイルが軍に送られるようになっている」とリックを脅した。

ミショーンは受託人として仕事を始める。リックはソーンにミショーンを守るように頼んだ。

ソーンは最上級曹長に昇進し、軍部の秘密・エシュロンを知ってから態度がおかしくなっていた。

リックはミショーンに、今夜地下道から脱出してくれ、川沿いで合流しようと言う。しかしミショーンがその場所に行くと、リックはおらず「1人で帰ってほしいと手紙」があった。

ミショーンはCRMに戻り、リックになぜ脱出しないのか問うた。リックは「俺が脱出すると全てが終わる」と話した。

ミショーンは使えないスマホに絵を彫っているベンジローという人物を見つける。自分が船で見つけた「Rick もう少し信じてみて」と日本語が書かれたスマホは、彼がリックに作ってあげたものだった。

リックとミショーンはソーンの指揮でカスカディア前方基地付近の森にいるウォーカーの群れを全滅させる。ミショーンの動きを見たソーンは、彼女が危険分子かもしれないと考えた。

帰りのヘリは嵐にあった。ミショーンはヘリが海上にくるとリックをつかんで飛び降りる

3話 感想

嵐の海に飛び降りて生きられるのか?アクション映画みたいな展開ですね。

ソーンが知った軍部の秘密・エシュロンが気になります。人類の命運がかかっている事実があるのでしょう。

4話「私たちの生き方」

リックとミショーンは荒海から命からがら岸に這い上がり、近くの大きなアパートへ。つい最近まで生き延びていた研究者のコミュニティが住んでいた部屋に入る。ミショーンはリックに帰ろうと説得しようとするが口論に。リックはミショーンになぜ来たんだ?とまで言ってしまった。

明け方になり、2人が乗ってきたヘリが隣のビルに突っ込んでいるのを見る。飛び降りなければ結局死んでいたのだ。

ミショーンが部屋を出る。リックが追いかける。

リックたちがいるビルも崩れそうになる。2人はウォーカーを倒して脱出しようとしたが、結局追い詰められてもといた部屋に戻ってきた。2人は愛し合った。リックは泣き、2人ならなんでもできると言うミショーンが正しいと思うようになった。

リックはミショーンに背中のバッテンの傷のことを聞く。ミショーンは大学時代の同級生・ジョスリンを受け入れたが、彼女はジュディスたちをさらい、自分とダリルを傷つけた(TWDシーズン9第14話)と語った。

リックはかつて息子のカールを失い、最近は夢にも出なくなったこと。ミショーンを目の前で失ったら耐えられないという心中を告白した。

2人は外へ出て黄色のハイブリッド車を見つけ、アレクサンドリアまで車を走らせる。

5話「どちらの私」

リックとミショーンはアレクサンドリアへ戻る過程で、レッドたち3人組をウォーカーから助ける。しかしレッドは銃を向けてきた。2人はレッドを殴り、人を襲うなと言った。

2人が住居を見つけて一夜を明かした翌朝。目の前にアン(ジェイディス)がいた。リックが消えたと情報を聞き、怪しいと思って探しにきたのだ。

アンはリックたちを撃つ。しかしリックたちは避ける。ミショーンが手斧でアンの腹部を切り裂いた。

アンは車で逃げ、車が横に突っ込むと林を進む。レッドたちを見つけ、共同体に迎える代わりにリックたちを誘き寄せてくれと頼んだ。リックたちは建物の中でアンとレッドたちに囲まれる。

ウォーカーがやってきてレッドたち3人組は喰われて死亡。リックは「自分は共同体に残るからミショーンはアレクサンドリアへ帰らせてくれ」と取引を持ちかけた。

しかしアンはウォーカー化したレッドに襲われて首を噛まれる。

アンは、リックとの協定やアレクサンドリアについて書かれたファイルがカスカディア基地の自分の部屋にあると言い、ゲイブリエルから受け取った指輪をリックに渡した(リックとミショーンの結婚式をするときに使われる指輪だったが、橋爆破でリックが行方不明になった)。

アンはこっそり元恋人のゲイブリエルと年に1回森で会っていたらしい。

アンは芸術家といて死にたかったと言った。リックがアンの頭部を撃ち抜いた。

そのあと、リックはその指輪でミショーンにプロポーズした。

エピソード5の感想

アンが切ない感じで死亡。ゲイブリエルとの会話を聞いていると、仲間が多数死んだので絶対に崩壊しない市民共同体に移住したが、CRM(軍部)がひどいことばかりするので人間性が死んでいったみたいな感じだったようです。リックを殺さないといつかCRMが攻撃されると考えていたようですね。

最終回 第6話「家へ」

リックはカスカディア基地へ戻りソーンと再会。

ミショーンは兵士に変装して基地内のアンの部屋に潜入し、リックやアレクサンドリアのことが書かれたメモ(ファイル)を破棄する

リックはビール少将に会いエシュロン(秘密)を教えられる。

ビールは終末世界になった直後に州兵を率いて民間人を虐殺する連邦軍と戦争をし、自分の故郷・ピッツバーグに連邦軍を誘導してウォーカーの大群に襲わせ、街ごと犠牲にして他の街を救った過去を話す。

さらにビールは「データによると、このままでは人類はウォーカーだけでなく、疫病や飢餓の影響で全滅する。そうならないためにCRMが他のコロニーから将来有望な子供達だけを救出し、資源を奪ってその街を破壊。その事実を利用して市民を統制する!」と言った。

オマハもキャンパス・コロニーもCRMが破壊した」という。さらに各地にスパイを潜り込ませてもいるらしい

ビール少将は、人を殺す剣は命を与えると言った。

リックは怒り、ビール少将にナイフを投げ、剣で殺害。ミショーンと合流する。ミショーンも他の部屋で、ポートランドの街が襲撃される寸前だと知ったばかりだった。

リックとミショーンは、ポートランド壊滅作戦に参加する兵士たちが集まっている広場の近くの塩素ガスボンベに手榴弾を仕掛け、ウォーカー化したビール少将ともう1人の死体にワイヤーを引かせて立ち去ろうとする。

ソーンが現れて2人に銃を向ける。ソーンはウォーカー化したビールを見て驚いた。リックたちはわきに逃げて水をかぶる。

爆発が起き、塩素ガスが撒き散らされて作戦に参加する兵士が全員死亡した

ミショーンは生きていたソーンと戦い、彼女を剣で刺す。リックはウォーカーに囲まれるが、なんとか逃げ延びた

生き延びた2人は共同体の議会に軍部とビール少将の非道な行いについて秘密を話した。

議会は今後は軍を監視することにする。そして市民共同体の住民が自由に外へ出られる法律に変えた。

リックとミショーンはヘリでアレクサンドリアへ。ジュディスとRJと抱き合った

RJは「会えるとわかっていた。信じていたから」と初めて会った父・リックに言った。

最終回まで視聴した感想評価と考察

『ウォーキング・デッド ザ・ワンズ・フー・リブ』の評価は86点。

もともとリックとミショーンの物語は3本の映画になる予定だったせいか、脚本も音響も映画っぽいですね。映画3本分が分量そのままにドラマ6話に分けられたわけのでしょう。

1話でリック左手首切断、オカフォー爆発、ミショーンと再会。2話ではミショーンとナットが塩素ガスで仲間を全滅させられる。3話ではヘリから飛び降り、5話ではアン(ジェイディス)死亡。6話では塩素ガスでCRMの軍を壊滅させるという、まったく中だるみしない展開に熱中しっぱなしでした。

リックとミショーンの数年ぶりの再会も感動!最後はリックが初めて息子のRJに会うシーンに涙がこぼれました。期待以上のエンタメ展開に大満足!

アンの行動が少し複雑というか、TWDの過去シーズンを覚えてないと共感できなくなると思います。なぜCRMを盲信するのかについては、サイモンにゴミ山の仲間たちを皆殺しにされたのがトラウマなのでしょう。だから絶対に壊滅しなそうな組織に所属したかったわけです。

ビール少将の周辺コミュニティ皆殺しについてもやや複雑です。普通に考えれば、「たくさんのコミュニティと協力し合って前に進んで行けば良いのでは?」と思ってしまいます。

ビール少将が言ってるのは、たくさんの中小コミュニティでリソースを分配すると、コミュニティ同士で戦争のリスクや、疫病、飢餓などに対処できない可能性が高いということ。商店街が共倒れするよりは大型ショッピングモールにまとめたほうがどんなリスクにも対処できる!と言ってるわけです。(商店街の敵ですね)

確かにアレクサンドリアとかがたくさんあるより、どんな外敵や病気や飢餓も排除できるコミュニティがあった方が人類が存続する可能性は高い気がします。

ただその過程で他の地域の人間を虐殺して人間性を失っていくくらいなら、滅びるかもしれなくてもアレクサンドリアで暮らした方が幸せかもしれない。それが本作のテーマだと思いました。

TWDシリーズは相変わらず、人間とは何かを問い続けている点が素晴らしいです。

『ウォーキング・デッド ザ・ワンズ・フー・リブ』は評価が高いので続編・シーズン2もあるのかな?ただ、リックがアレクサンドリアに戻ってきたらそれはもうスピンオフでなくてウォーキング・デッド本家ですね。

IMDb(海外レビューサイト) 7.9(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 批評家 87%
一般の視聴者 86%
メタスコア(Metacritic) 61(100点中)

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