映画『カムバック・トゥ・ハリウッド』(The Comeback Trail)は、ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンの超豪華キャストで1970年代のハリウッドの鬼畜プロデューサーが巻き起こすトラブルを描いたコメディ!
前半は楽しめましたが、ストーリーがあっさりし過ぎてて感動がもっと欲しかったです。
あらすじネタバレを解説し、評価や感想をぶっちゃけ。なぜ本作が微妙になってしまったのか考察していきます!
映画『カムバック・トゥ・ハリウッド』基本情報・キャスト
監督・脚本:ジョージ・ギャロ
原作: ハリー・ハーウィッツ「The Comeback Trail」
撮影:ルカシュ・ビーラン
主演:ロバート・デ・ニーロ/プロデューサー役
出演:トミー・リー・ジョーンズ/老俳優役
出演:モーガン・フリーマン/マフィア役
出演:ザック・ブラフ/ウォルター役
出演:ケイト・カッツマン/メーガン監督役
映画『カムバック・トゥ・ハリウッド』酷評・感想
評価は74点くらい。
駄作とは言わないまでも、期待を大きく下回る出来栄えでした。
老俳優デュークすげえ!やっぱり映画撮ろうという予想通りすぎるストーリーに感動が薄かったです。
デュークはかつての恋人が忘れられず…や、マックスの映画にかける情熱が伝わるシリアスなシーンをもっと入れた方が良かったと思います。
笑えるシーンは多かったですが、コメディとしての爆笑はそんなに多くはなかった印象。
往年の名作のパロディなども多いので映画マニアは面白いかもしれませんが、作品としての完成度はイマイチでした。
デ・ニーロやモーガン・フリーマン、マイケル・ダグラスらが出演した『ラストベガス』(2013)の方が見応えあった気がします。
メッセージ性が弱い『カムバック・トゥ・ハリウッド』
映画人最高!という点で、タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』とテーマは共通している部分がありますが、ちょっとメッセージが弱いと感じました。
やっぱり映画は最高だぜのオチでパンチを効かせるために、主人公マックスの葛藤がもっと表現されていた方がよかったと感じました。
あとモーガン・フリーマン演じるマフィア・レジーは映画マニアキャラなのですが、レジーについてもバックストーリーを差し込んで映画にかける情熱の理由を示した方が、よりベターになったでしょう。
もっとヒューマンドラマ要素を入れていれば…
プロデューサーマックスが保険金をかけて撮影中の俳優を殺そうとするストーリーなのでコメディジャンルをチョイスするのは普通です。
ただ結果として、予想外に最高の映画が撮れマフィアのレジーすら感動した!という想定内すぎるオチだったので、もっとヒューマンドラマ要素を強めても良かったと思います。
ラストのトミー・リー・ジョーンズ演じるデュークが一人荒野を馬で駆けるシーンはとっても素晴らしかったので、彼のストーリーをもっと掘り下げたほうが映画としての見応えは増していたでしょう。
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