映画『カムバック・トゥ・ハリウッド』あらすじネタバレ解説・感想!ストーリーがつまらん評価レビュー

  • 2024年5月15日

映画『カムバック・トゥ・ハリウッド』(The Comeback Trail)は、ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンの超豪華キャストで1970年代のハリウッドの鬼畜プロデューサーが巻き起こすトラブルを描いたコメディ!

前半は楽しめましたが、ストーリーがあっさりし過ぎてて感動がもっと欲しかったです。

あらすじネタバレを解説し、評価や感想をぶっちゃけ。なぜ本作が微妙になってしまったのか考察していきます!

CineMag
笑えたけど、感動パートがあっさりしすぎでした。

映画『カムバック・トゥ・ハリウッド』基本情報・キャスト

youtu.be

監督・脚本:ジョージ・ギャロ

原作: ハリー・ハーウィッツ「The Comeback Trail」

撮影:ルカシュ・ビーラン

主演:ロバート・デ・ニーロ/プロデューサー役

出演:トミー・リー・ジョーンズ/老俳優役

出演:モーガン・フリーマン/マフィア役

出演:ザック・ブラフ/ウォルター役

出演:ケイト・カッツマン/メーガン監督役

映画『カムバック・トゥ・ハリウッド』酷評・感想

洋画『カムバック・トゥ・ハリウッド』

評価は74点くらい。

駄作とは言わないまでも、期待を大きく下回る出来栄えでした。

老俳優デュークすげえ!やっぱり映画撮ろうという予想通りすぎるストーリーに感動が薄かったです。

デュークはかつての恋人が忘れられず…や、マックスの映画にかける情熱が伝わるシリアスなシーンをもっと入れた方が良かったと思います。

笑えるシーンは多かったですが、コメディとしての爆笑はそんなに多くはなかった印象。

往年の名作のパロディなども多いので映画マニアは面白いかもしれませんが、作品としての完成度はイマイチでした。

デ・ニーロやモーガン・フリーマン、マイケル・ダグラスらが出演した『ラストベガス』(2013)の方が見応えあった気がします。

メッセージ性が弱い『カムバック・トゥ・ハリウッド』

『カムバック・トゥ・ハリウッド』のモーガン・フリーマン

映画人最高!という点で、タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』とテーマは共通している部分がありますが、ちょっとメッセージが弱いと感じました。

やっぱり映画は最高だぜのオチでパンチを効かせるために、主人公マックスの葛藤がもっと表現されていた方がよかったと感じました。

あとモーガン・フリーマン演じるマフィア・レジーは映画マニアキャラなのですが、レジーについてもバックストーリーを差し込んで映画にかける情熱の理由を示した方が、よりベターになったでしょう。

もっとヒューマンドラマ要素を入れていれば…

プロデューサーマックスが保険金をかけて撮影中の俳優を殺そうとするストーリーなのでコメディジャンルをチョイスするのは普通です。

ただ結果として、予想外に最高の映画が撮れマフィアのレジーすら感動した!という想定内すぎるオチだったので、もっとヒューマンドラマ要素を強めても良かったと思います。

ラストのトミー・リー・ジョーンズ演じるデュークが一人荒野を馬で駆けるシーンはとっても素晴らしかったので、彼のストーリーをもっと掘り下げたほうが映画としての見応えは増していたでしょう。

映画『カムバック・トゥ・ハリウッド』あらすじネタバレ解説

デ・ニーロ演じる主人公マックスとウォルター

“尼さんたちがマフィアを殺しまくるB級映画”でカトリック団体からデモ抗議されて客が入らず興行的に大失敗した老年プロデューサーのマックス(ロバート・デ・ニーロ)。

甥ウォルターと映画制作会社・ミラクルを運営しています。

大物マフィアのレジー(モーガン・フリーマン)は、マックスに35万ドルの出資をしたせいで儲けがパーになったことに怒り、「全額返さなければ映画のように殺す!」と言い放ちます。

マックスはかつての弟子で今はクソ野郎に成り下がったヒットメーカー・ジミーに金を借りに行きますが、マックスが枕営業までして苦労して手に入れた「パラダイス」という脚本を売るのが条件だと言われます。マックスは断りますが、甥ウォルターに説得されて120万ドルで脚本を売ることにし、その場で泣き崩れました。

ジミーはマックスたちをヒット俳優の撮影現場に連れて行きます。しかし危険なスタントの準備中にウォルターがサインをねだったため、俳優はビルの屋上から落下して死亡。

マックスはジミーの映画が失敗したことで満面の笑みを浮かべますが、保険金で500万ドルがジミーに入ると聞いて腹わたが煮え繰り返りました。

しかしある秘策を思いつきます…。

レジーたちがマックスの家にやってきて金を返せない彼を殺そうとしますが、マックスは「絶対儲かる詐欺をやる!」と言って、映画を制作してると見せかけて主演俳優に保険金をかけて途中で殺す作戦を話し、レジーは乗ります。

マックスとウォルターは、老人ホームで銃自殺しようとしている元西部劇のスターデューク・モンタナを説得し、主役に決めました。メーガンという若い女性が監督になります。

馬に乗ったキャスト トミーリージョーンズ

撮影初日、マックスは暴れ馬・バタースコッチに調教師から聞いた秘密の言葉をささやき、セットの馬車も炎上させてデュークを馬から振り落とすことに成功!。しかし彼は汚れただけで大した怪我は追負いません。

次のカットでデュークは馬で炎を飛び越えるシーンに成功し、監督やスタッフは大喜びしました。マックスのほうは馬に蹴られて気絶してしまいます。

次の日、崖にかけた吊り橋を渡るシーンになり、マックスが板に切れ目を入れていたため橋が切れてデュークは落下!

マックスはニンマリ笑いますが、デュークは投げ縄を使って落下せずに崖をよじ登り、またまた最高のシーンが取れました。

暴れ牛をデュークにけしかけるシーンでは、牛が暴走して現場は混乱しましたが、デュークが牛の前で銃をぶっ放して言うことを聞かせる名シーンが撮れました。

マックスはデュークの控えトレーラーをガス漏れさせますが、これまで撮れた名シーンをウォルターに見せられ、映画の完成を決意。しかし元栓を閉めに戻っろうとしたところでトレーラーが爆発!マックスは爆風を受けて病院に運ばれました。

デュークがなかなか死なないことに業を煮やしたレジーは、撮影の現場に乗り込んで車で馬に乗ったデュークを追い、撃ち殺そうとします。そこでウォルターがこれまで撮れたシーンを屋外スクリーンに投影すると、それを見たレジーは「オスカーは間違いない!」とひどく感動し、撮影は続行されることになりました。

デュークは映画スターになるために別れた昔の恋人が忘れられず、死のうと思っていたと告白します。しかし、なんとかラストシーンまで撮り終えクランクアップに漕ぎ着けました。

デュークの映画は話題になり、試写会にメディアが殺到しますが、彼はひとり荒野へと去って行きます。

マックスはジミーと表面上仲直りし、実は権利を譲っていなかった「パラダイス」の制作に意欲を見せました。

映画『カムバック・トゥ・ハリウッド』END!

カムバック・トゥ・ハリウッド/レビューまとめ!

笑えるシーンはあったものの、見どころは多くなくあっさりし過ぎていた映画『カムバック・トゥ・ハリウッド』。

キャラクターの背景をもっと掘り下げてヒューマンドラマ要素を強めていればもっといい作品になったと思いますがどうでしょう。

とはいえ、ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンという3大スターの共演が楽しめたのはうれしかったです。

映画『カムバック・トゥ・ハリウッド』レビュー終わり!

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