『SUITS/スーツシーズン1』全11話ネタバレあらすじ最終回感想,解説!キャスト相関図

  • 2024年3月25日

『SUITS/スーツシーズン1』(日本版)を一気に視聴してみた。

わかりやすくまとめたので、あらすじをネタバレありでおさらいしたい人は参考にして下さい。各回の視聴率も書いてます。

SUITS/スーツシーズン2日本版のあらすじネタバレ解説』←はこちら。

SUITSスーツシーズン1登場人物キャスト相関図

SUITS/スーツシーズン1 登場人物相関図

SUITS/スーツ | 相関図 – フジテレビ

シーズン1 第1話「エリート弁護士と天才フリーター」

視聴率14.2%

幸村・上杉法律事務所の敏腕弁護士・甲斐正午(かいしょうご/織田裕二)は、やり手経営者の鈴木大輔が、パワハラで週刊誌に記事をリークされる案件を担当。パワハラの被害者の梅宮茜(うめみやあかね/泉里香)と秘密裏に接触し、PTSD(精神的トラウマ)で苦しんでいるはずの彼女が元気なことや、鈴木の会社を辞めてライバル会社・AIトラストにすぐ就職したことをつかむ。

甲斐は梅宮の弁護士・木次谷公一(きじやこういち/橋本さとし)も、AIトラストの顧問弁護士をしていると気づき、梅宮がAIトラストに情報を流していたと偽造したメールを見せて脅す。木次谷は仕方なく記事を出さないことに決めた。

社の代表・幸村チカ(ゆきむらちか/鈴木保奈美)に、シニアパートナーに昇進させてくれと交渉する甲斐は、アソシエイト(助手)を雇い、ファームへの依頼(会社の案件)もこなすなら考えると言われる。甲斐は面接をすることにした。

一方、天才的な頭脳を持つ鈴木大貴(すずきだいき/中島裕翔)は、骨折して足を悪くした祖母・結衣(ゆい/田島令子)の施設入居費用を稼ぐため、悪友の谷元遊星(たにもとゆうせい/磯村勇斗)にそそのかされて運び屋をやることに。

現金3000万の入ったスーツケースをホテルの部屋に運ぶという内容だったが、おとり捜査官に待ち伏せされ、大貴は他の階へ逃げた。そこでは偶然にも甲斐の面接が開催されていて、甲斐の部屋に通されてしまう。

大貴はスーツケースの中身の金をブチまけ、仕方なく甲斐に事情を話す。甲斐から六法全書の問題を出されるが、全てを記憶している大貴は難なく答える。

大貴は高校のときに司法予備試験に受かったが、その後センター試験の替え玉受験を引き受けて捕まった過去がある。それを聞き、甲斐は彼をアソシエイトにすることに決めた。そして大貴を弁護士資格を持っているクライアント・鈴木大輔になりすませることを思いつき、改名させる。

しかしライバルの蟹江貢(かにえみつぐ/小手伸也)が手を回し、偽造メールの件が木次谷に発覚。パワハラの記事が出ることになった。甲斐の昇進はナシとなり、せっかく事務所に来た大輔もクビにする。しかし、大輔が木次谷の息子の替え玉受験を行っていたと知り、それをネタに木次谷を脅して、記事は闇に葬られることとなった。大輔もアソシエイトとして復帰した。

幸村は甲斐に、かつての上司で最高検次長検事の柳慎次(やなぎしんじ/國村隼)が、司法記者に汚職事件で追われているから注意しろとアドバイス。

SUITS/スーツシーズン1第1話 完

シーズン1 第2話「打倒セクハラ男」

視聴率11.1%

大輔は相談会で、セクハラに逆らって解雇された看護師・河瀬今日子(かわせきょうこ/関めぐみ)からの依頼を引き受けてしまう。甲斐は、セクハラは物証がないと勝てないと言うが、相手が東都医科大学病院院長・海部政継(かいべまさつぐ/中村育二)だと知り、会長選があるので示談できると興味を示した。

海部の弁護士・館林憲次(たてばやしけいじ/小須田康人)は、すぐに示談に応じた。しかし、被害者河瀬の弟がSNSで情報を拡散してしまい。示談から一転、河瀬は名誉毀損で訴えられることに。大輔は、海部院長にセクハラを受け妊娠し中絶した財田里美(たからださとみ/荻野友里)という女性に証言を求め、彼女は引き受ける。

大輔は仕事に加え、部屋を3000万円を探す悪友・遊星に荒らされ、引っ越し。さらに祖母・結衣の施設入居の手伝いを遊星の妹・砂里(さり/今田美桜)に依頼していた。

そんな中、被害者の河瀬に訴訟状が届き、里美が病院側に言いくるめられたことが発覚。大輔は絶望するが、甲斐に逃げるならこの仕事をやり切ってからにしろと言われ、戦うことを決意。遊星に3000万円を返し、スッキリした状態で策を練る。

大輔と甲斐は、里美が弁護士・館林による口止めの話の録音を提出。海部院長は仕方なく示談に応じた。

甲斐は「いろは銀行」の佐橋から部長の資金不正流用を相談され、それを解決。見返りとして、佐橋が里美の夫が経営する工場に融資を通し、それがきっかけで里美はボイスレコーダーを大輔に提出したのだ。

被害者の河瀬は多額の示談金をもらい、大輔に感謝した。

SUITS/スーツシーズン1第2話 完

シーズン1 第3話「追放!裏切り社長」

視聴率10.3%

時計メーカー・KAMIYAの社長が死に、顧問弁護士の甲斐は本社へ向かう。社長の娘・静佳(東風万智子)は葬儀について取締役の安樂孝志(久松信美)と揉めていた。

甲斐は、工場長の岡林達樹(おかばやしたつき/きたろう)から、安樂が工場の海外展開を目論んでいると聞き、KAMIYAの先代のマニュファクチュール(すべてのパーツを自社で国内生産)のこだわりが失われると危惧。安樂の社長就任の阻止を画策する。

一方、大輔は蟹江に連れられて格闘技のジムへ。そこには世界的なゲーム会社・BPMの若いCEO・藤ヶ谷樹(ふじがやいつき/柳俊太郎)がいて、お前らはハーバードの同期だろうから、顧問契約を結ぶために仲を深めろと蟹江に言われる。

大輔がBPMのゲームで「三つ目小僧」というハンドルネームの凄腕ゲーマーだという話になり、藤ヶ谷と意気投合。

甲斐は臨時取締役員会を開き、役員を2名増員。多数決で安樂の社長就任を阻止して岡林を社長にと考えた。しかし幸村に送り込まれた蟹江が臨時で会議を開き、安樂の社長就任を強行。甲斐は顧問弁護士をクビになる。

そんな中、藤ヶ谷が幸村・上杉法律事務所に顧問弁護士を甲斐に依頼、大輔にアシスタントについてほしいと言う。

藤ヶ谷はKAMIYAの買収を決定。社長の娘で自社株の保有率の高い静佳が買収に賛成した。甲斐は安樂に異議申し立てを言い渡し、岡林を社長にすると宣言。安樂の目論見は潰えた。

SUITS/スーツシーズン1第3話 完

シーズン1 第4話「謎多き薬害訴訟」

視聴率8.9%

甲斐は東大の恩師の退職パーティーに参加し、そこで後輩弁護士の畠中美智瑠(はたなかみちる/山本未來)に接触。集団訴訟を起こされている「ナノファーマー」の情報を集めていた。

大輔は蟹谷からボランティア案件を押し付けられ、とあるマンションで家賃を払えず立退きを命じられている住人・春日友加里(かすがゆかり/生越千晴)の弁護をすることに。マンションで異臭がして、ペットのウサギがストレスで死に、それが原因で鬱になったと彼女は言う。

大輔は初法廷に立つが、相手は甲斐の後輩・畠中。春日がウサギが死ぬ前から鬱だったという診断書を当日に提示され、敗訴してしまう。甲斐は、やり手の畠中が絡んでいるなら裏があると話し、控訴しろと言った。

ナノファーマーは骨硬化症の特効薬「レミゼノール」で肝機能障害になったとして、患者たちに訴えられていた。

同社代表の辛島悠紀夫(からしまゆきお/小市慢太郎)は、幸村の元夫で、甲斐はこの案件を押し付けられてしまう。示談を提示するが、相手の弁護士・福原太一(ふくはらたいち/渡辺憲吉)から50億もの金額を提示され、交渉は決裂。

裁判では、辛島の現パートナーで研究者の立花理乃(中原果南)による臨床試験結果の一部隠蔽を指摘され、甲斐は窮地に立たされる。甲斐は、立花にすべてを打ち明けさせるよう幸村をけしかけた。

甲斐は、会社に原告らを呼び出してある骨硬化症患者のビデオ映像を見せる。そこに映っていたのは、辛島だった。彼はレミゼノールで病気を克服していたのだ。立花はパートナー辛島の臨床試験結果を見せたくなくて隠してしまったらしい。原告たちは、レミゼノールに希望を見出し、訴訟を取り下げることに。

大輔は、春日からマンションのにシラミが発生していることを聞く。聖澤真琴(新木優子)に協力してもらい、シラミ問題ががオーナーの木嶋浩喜(南雲佑介)の他のマンションでも住人を追い出してリフォームするために仕組んだことだと突き止めた。

木嶋の会社へ行くと、弁護士の畠中もいる。そこでシラミのいるカーペットを広げようとすると、木嶋は悪事を認め、観念した。

SUITS/スーツシーズン1第4話 完

シーズン1 第5話「新章スタート!」

視聴率11.8%

幸村代表から今期の案件数No.1と売り上げNo.1が発表され、蟹江と甲斐がそれぞれ栄誉を勝ち取る。2人は景品として同じ歌舞伎のチケットをもらい、睨み合った。

大輔が悪友・遊星逮捕の噂を聞き、拘置所へ向かう。その途中で運転していた甲斐の専属ドライバー赤城達男(ブラザートム)は、横から出てきたトラックにぶつかってしまった。相手のドライバー糸井公一(半海一晃)は、以前経営していた会社・糸井ベアリングの特許申請を甲斐に潰された恨みを持っていて、示談に応じない。それどころか、示談をゴリ押ししてきた甲斐の証言をボイスレコーダーで録音し、ネットで拡散した。

糸井が現在所属している「一二三物流」の顧問弁護士は蟹江だった。甲斐は仕方なく蟹江に、会社上層部から糸井に圧力をかけるよう依頼。蟹江は甲斐の美人秘書・玉井伽耶子(たまいかやこ/中村アン)を、2日だけ自分の秘書にしたいと言うが、蟹江を超毛嫌いしている玉井は、自殺すると演技をしてそれを逃れた。

甲斐は一二三物流へ行き、受付から事故当日糸井がドライブレコーダーにSDカードを入れ忘れていたらしいと聞く。大輔は、事故のとき糸井のトラックの後ろにいた清掃業者の車を思い出した。そこからドライブレコーダーを手に入れ、甲斐は一時停止をしていなかったと、糸井に訴訟を取り下げるよう脅した。

大輔の元にヤクザな借金取りがやってきて、500万円の借用書とボコボコにされた遊星の写真を見せつける。大輔は借金取りとの取引現場で、過去の違法金貸などの証拠を突きつけて、遊星を解放させた。大輔は遊星に、もう連絡できないと言う。

甲斐の元に、元上司で現次長検事の柳慎次(國村隼)がやってきた。彼は汚職で訴えられていて、甲斐に力を貸してほしいと言った。

SUITS/スーツシーズン1第5話 完

シーズン1 第6話「消えた20億の謎」

視聴率9.5%

内海財団のトップ・内海真須美(ジュディ・オング)から、破産しそうな轟フィナンシャルへの20億円の投資を取り返したいと依頼を受けた甲斐。大きな仕事のため、甲斐はライバルの蟹江と一緒にチームを組ませる。

轟フィナンシャルの経理部長・小堺晴彦(春海四方)を呼ぶが、蟹江が問い詰めると彼は持病の発作を発症して他界。轟フィナンシャルは、小堺が会社の金を横領していたと罪を被せ、3000万円の金額で和解を持ちかけた。甲斐は当然その提案を蹴る。

一方、大輔はアテナリゾートの社長・藤原一輝(大澄賢也)から、娘・華名(かな/佐久間由衣)による会社の資金転用問題を解決してほしいと依頼が入る。

大学院生で環境工学を勉強している華名は父の環境破壊の試算を出さず、リゾート計画を進めた父に憤慨していた。

そんな中、蟹江は轟フィナンシャルのアソシエイト弁護士・米倉を脅し、同社の帳簿を手に入れた。しかし担当弁護士の毛利徹(もうりとうる/小松和重)は、その帳簿はスパイを見破るための偽物だと言う。

大輔はアテナの藤原社長から、死んだ彼の妻についての事情を聞き出す。華名に会いに行き、母親がリゾート計画を提案し、死期が迫っていたため父親の一輝社長がリゾート計画を強引に進めたことを華名に話すと、彼女は涙を流し和解の姿勢をみせた。

華名は高いハッキング技術を持っていて、轟フィナンシャルの帳簿をネットでハッキング。甲斐と大輔は、米倉から手に入れた帳簿が正しいものだったと確信した。

甲斐は蟹江に協力を改めて要請。大輔も合わせて、3名で20億円が分散して預けられたシンガポールの口座を特定し、轟社長の元へ。蟹江が大声で脅し、刑事告発すると言われた轟社長は20億円の全額返済に応じた。

蟹江のアソシエイト・健斗(岩井拳士朗)は大輔が経歴詐称していることを知り、幸村のデスクに告発の手紙を置く。幸村がハーバードの卒業名簿を調べると、大輔の写真があった。華名が卒業名簿をハッキングして書き換えていたのだ。

SUITS/スーツシーズン1第6話 完

シーズン1 第7話「超緊急事態発生!」

視聴率9.8%

桜庭リゾート&ホテルは、国内に5つ星のホテルを有した有望企業。甲斐は、顧客である社長・桜庭庸司(髙橋洋)に会うと、海外の大手ホテルグループKJO(くじょう)の社長ジーン・クライン(クリス・バテン)から合併の話しを受け、その交渉に当たってくれと言われる。

合併の相談に弁護士法人セイントへ行くと、そこには因縁の木次谷弁護士が。さらにセイント法律事務所の代表で真琴の父・聖澤敬一郎(竹中直人)が扉を開け入ってくる。彼が出した合併の条件は、事業吸収に近い横暴なものだった。

その頃、幸村・上杉法律事務所で採用面接がおこなわれ、蟹江の圧迫面接が問題になっていた。蟹江は、甲斐のシニア昇進の話に怒り、旧友のセイントへの移籍を匂わせていた。

面接には大輔がかつて替え玉受験をした町田日向子(石橋静河)が来ていて、真琴としゃべっている。2人は親友だったのだ。大輔は焦る。

そんな中、KJOグループは関連会社を使って、桜庭リゾートの株を買い占めようとしていた。合併は表向きで、聖澤とジーンの目的は初めから買収だったのだ。

甲斐は絶対的ピンチに陥るが、株の買い占めを続けるなら桜庭リゾートの5つ星ホテルをライバル企業に売却して、株の値段を半値以下にしてやると聖澤を脅す。彼はジーンと相談し、公平な条件での合併にしてくれと頭を下げた。

日向子は替え玉受験のことを真琴に話す。真琴はあがり症で弁護士試験に受からないことで悩んでいて、替え玉を真剣に検討していた。しかし日向子により、大輔が替え玉受験をしていたと知ってしまう。

蟹江はセイントへの移籍を匂わせていたが、それはブラフで幸村からギャラを釣り上げるとことに成功。バーでウィスキーを飲んでいた。

SUITS/スーツシーズン1第7話 完

シーズン1 第8話「最終章スタート」

視聴率10.5%

烏丸(からすま)建設が使った有害塗料が原因で、健康被害を被った集団訴訟が棄却された。原告たちは控訴することに。幸村は、甲斐とアソシエイトたちにこの件を担当させることを決める。

相手弁護士で甲斐の後輩の畠中が幸村のもとにやってきて、スタンリー法律事務所に原告側の個人情報が送られてきたと言う。幸村は調べを進めているアソシエイトのうちのだれかがリークしたと考え、蟹江に内部調査を依頼。

蟹江は館山健斗にメールの消去されたログを復元してみてはとアドバイスを受け、システム部に確認。するとメールがスタンリー法律事務所に送られた時間にログを残していたのは、真琴だったと判明。蟹江は彼女に停職を命じた。

蟹江は烏丸建設の専務の富永光郎(大林丈史)が横領していたとつかみ、甲斐はその資料を持って相手の会社へ行く。しかし畠中の入れ知恵で、富永をクビにして謝罪すると言われてしまう。

さらに原告たちは畠中の関係者から、控訴すれば身内の事情などやましいことを世間にリークすると脅され、1人100万円での和解を提示される。400名いた原告は、みんな控訴を取りやめると言ってきた。

その中で、水原美咲(矢田亜希子)が脅しを受けていないと知り、甲斐は烏丸建設が禁止されている塗料を秘密裏に使い続けていると気づく。その情報で烏丸や畠中を脅し、彼らは謝罪会見を開いた。

大輔は玉井と一緒に、ログが改竄されていないか調べた。すると、館山がスタンリーに情報を流していたことが発覚。真琴は蟹江に昇給と謝罪を迫り、彼は頭を下げた。

真琴は会社で残業している大輔に食事を差し入れしようとすると、会社のビル前で砂里が大輔にキスをしていた。

SUITS/スーツシーズン1第8話 完

シーズン1 第9話「宿命!裏切りの代償」

視聴率9.9%

甲斐はシニアパートナーに昇格し、パーティーが行われていた。その席で幸村は、「YURI綜合会計事務所」の代表でクライアントの華村百合(はなむらゆり/石田ひかり)を甲斐に紹介。

百合は、優秀な会計士だが資格を持っていなかったとして、大河原忠(西村まさ彦)の解雇を甲斐に頼む。甲斐は大河原を呼び出し、退職にサインをさせようとする。しかし、自分と同じような頭脳と境遇を持つ大河原に同情した大輔は、能力はあるのに資格だけで解雇は不当だと言って大河原を焚きつけた。

甲斐は大輔をたしなめた後、その場をあとにして他の弁護士事務所に駆け込もうとした大河原に再度サインを迫る。そのとき、大河原の身辺調査が10年前に済んでいたと知った大輔が彼に電話をかけた。大河原は大輔に、香西さな恵(ハマカワフミエ)という会計士も3年前に同じように解雇されて訴訟を起こしていると伝えた。

甲斐は大輔の報告書を読み、華村百合が水増し請求をしてその金をペーパーカンパニーに振り込んでいることを知る。幸村・上杉法律事務所も被害に遭っていた。

大輔は香西さな恵に会いに行くが、彼女は面倒を嫌って何も話さない。蟹江がパーティーで知り合ったリゲル法律事務所の弁護士袴田美波(はかまだみわ/樋井明日香)と男女の関係になっていたことを知り、大輔は砂里を呼び出しダブルデート。砂里が機転を利かせ、リゲル法律事務所の入館カードを袴田から奪っていた。

大輔はそれを使ってリゲル法律事務所に忍び込み、香西さな恵がYURI会計事務所を訴えたときの書類を発見するが、警備員に見つかってしまった。甲斐がやってきて、警備員に金を渡し大輔を見逃してもらう。

大河原は水増し請求を見てしまったために、突然クビにされたのだ。大輔は物証をつかもうと躍起になっていたが、真琴から書類がすべて頭に入っているなら、それを書き起こせばいいと言われ、2人で書類を作成。真琴は甲斐にキスをした。

甲斐は華村百合を呼び出して、大輔が作った書類を提示して水増し請求を問い詰めた。シラを切る百合だったが、大河原も出てきて不正を証言。彼女は絶望でその場にうずくまった。大河原は大輔を本物の弁護士だと言って、去って行く。

大輔は自宅でご飯を作ってくれた砂里に、妹としか思えないと言った。砂里はその場では平静にしていたが、兄・遊星の前で泣きじゃくる。憤った遊星は、幸村の前に現れ、大輔の経歴詐称を暴露した。

SUITS/スーツシーズン1第9話 完

シーズン1 第10話「最強の検事・最高の弁護士」

視聴率10.4%

幸村は甲斐に、大輔の経歴詐称について問い詰める。甲斐は彼が実務をこなしている以上ファームの問題でもあると開き直った。しかし幸村は、依頼が入った与謝野ホールディングス社長の娘の財産分与の件で蟹江に勝てなければ、大輔には事務所を出ていってもらうと言い放つ。

蟹江は姉・藤代(町田マリー)を、大輔は妹・雛子(本仮屋ユイカ)の言い分をそれぞれ聞くが、母違いの2人は仲が非常に悪く、会社のアパレル部門を売却するか残すかで一歩も譲らない。

そんな中、甲斐の前に最高検監察指導部・澤田仁志(さわだひとし/市川海老蔵)が姿を表す、彼は甲斐の検事時代の後輩で、柳の「証拠隠し」について証言してほしいと言う。甲斐は、柳が証拠隠しをしたことを知っていたが内部告発できず、検事を辞めた過去があるのだ。

澤田から状況証拠のファイルを提示された甲斐は、13年前に自分が担当した世田谷女子殺害事件でも柳が証拠隠しをしていたと知り、驚愕。犯人として服役していた栗林紡(淵上泰史)は冤罪だったと知る。

甲斐は柳のもとへ行き、一緒に鴨撃ちをしてウイスキーを飲む。そして証拠隠しは許されないと言った。柳は、遺族に寄り添えるのは検事だけだと、自分の理念を主張。

一方、大輔は与謝野ホールディングスのアパレル部門を一旦手放し、主要メンバーを全員引き抜いて別会社を作る案を考えたが、蟹江に読まれていた。そこでU&Tという会社についてのメールを蟹江に盗み見させ、そこへ売却させようと画策。そこへ砂里から電話が入り、遊星が幸村に事情を暴露したことを知らされた。

大輔の予想通り、最終的な話し合いでアパレル部門はU&Tに売却されることになった。妹の雛子はU&Tで社長になることが決まっており、大輔は勝ち誇る。しかし蟹江はそれも見越してアパレル部門の値段を釣り上げて売却。もともと経営状態の悪いU&Tは、資金的に火の車の状態にされていたのだ。大輔は負けた。絶望して資料室で1人うずくまり、真琴にも悪態をつく。

冤罪の件で傷つく甲斐を見かねた玉井は、柳の不正の証拠を幸村に渡す。幸村はそれを使って柳に退任を要求。間もなく澤田から柳の捜査終了の連絡が入る。

幸村はそのことを甲斐に告げ、大輔を追い出すように言う。甲斐は13年前の冤罪を証明するため、もう1度大輔の力を借りたいと頼み込んだ。

SUITS/スーツシーズン1第10話 完

シーズン1 第11話「13年前の女子高生殺人事件の真犯人は」

視聴率10.8%

甲斐は刑務所の栗林と面会する。13年前の殺人事件の被害者・東珠里が、恋愛関係にあった栗林に送った手紙。そしてキャミソールに付着したDNAが栗林のものと一致しないと言い、再審を提案。栗林はあと2年で釈放だからほっておいてくれと話す。

甲斐は大輔に、俺も最後かもしれないから手伝ってほしいと頼む。大輔は遊星を使い殺された直前に被害者の珠里とカラオケに行っていた同級生2人が、当時校内で違法薬物を売っていたとつかむ。曽我部一也(生島翔)と蜂矢勇気(上遠野太洸)という人物だった。

甲斐は澤田と会い、玉井が提出した証拠によって柳が降格になったと知る。玉井に解雇を言いわたすが、幸村にいさめられ解雇を取りやめた。

曽我部と蜂矢はDNA鑑定を拒否したが、甲斐は警察だと嘘のメールを送りつけ、彼らをバーに呼び出した。そこで曽我部が飲んでいたビール瓶を入手。蟹谷の甥っ子でDNAを鑑定している人物に回し、キャミソールの血と一致するという検査結果を得た。

新米検事・藤嶋春香(上白石萌音)に話をする甲斐。しかし藤嶋に圧力がかかったようで、キャミソールの運搬記録が一部無いので、裁判所が証拠として認めないことになったと言われる。

甲斐と大輔は、遊星を使って蜂矢を脅し、曽我部が珠里を殺したという自白をさせた。そして彼を、刑事の高松公一郎(阿南健治)に引き渡す。

再審は認められ、栗林の出所が決まった。

甲斐は澤田に会い、当時柳に証拠隠しをさせられて、良心の呵責のために世田谷の証拠隠遁を俺に知らせたのだろう、と言った。

甲斐はアソシエイトを使ってこのファームの過去の不正を徹底的に調べさせる。そしてそれを使って幸村を脅し、大輔の今後について相談したいと切り出す。

大輔は会社のロビーで甲斐からボストン行きのチケットを渡され、2年で戻ってこいと言われた。

SUITS/スーツシーズン1最終回第11話 完