映画『ソニック・ザ・ムービー』ネタバレ感想・考察,ジム・キャリー最高,あらすじ解説

  • 2022年12月14日

映画『ソニック・ザ・ムービー』(Sonic the Hedgehog)。超高速のアクションシーンやジム・キャリー演じるヴィラン・ロボトニックが癖になるエンタメ良作!

CineMag
超高速のハリネズミかっけ〜!何も考えずに楽しめる作品です☆

作品情報・キャスト・あらすじ・見どころ、ぶっちゃけ感想・評価ソニックとロボトニックの対比構造考察を知りたい人向けに徹底レビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

映画『ソニック・ザ・ムービー』作品情報・キャストと演技の印象

公開・制作国・上映時間:2020/02/14・アメリカ・99分
原題:『Sonic the Hedgehog』
ジャンル:SFアクション/実写+3Dアニメ
監督:ジェフ・ファウラー
脚本:パトリック・ケイシー/ジョシュ・ミラー
原作:セガゲームス「ソニック」シリーズ
撮影:スティーヴン・F・ウィンドン
音楽:トム・ホルケンボルフ
全世界興行収入:300億円以上

2022年8月にはシリーズ続編『ソニック・ザ・ムービー2/ソニック VS ナックルズ』が公開されました。

登場人物・キャスト紹介

登場人物 キャスト・出演作
ソニック ベン・シュワルツ(声)
(『ブルーイグアナ 500万ポンドの獲物』『DC がんばれ!スーパーペット』(声))
トム・ワカウスキー
ド田舎グリーンヒルズの警察官。サンフランシスコへ引っ越してい悪者たちを取り締まりたいと思っている。
ジェームズ・マースデン
(『X-MEN』シリーズのサイクロップス役。ドラマ『ウエストワールド』『きみに読む物語』)
ドクター・ロボトニック ジム・キャリー
近年露出が減っているだけに、『マスク』や『バットマン フォーエヴァー』のリドラーを彷彿とさせるハイテンションなヴィランを演じるジム・キャリーを見ているだけで幸せでした。

(代表作『トゥルーマン・ショー』『エターナル・サンシャイン』『イエスマン “YES”は人生のパスワード』)

あらすじ・冒頭8分間映像

宇宙の果てにある惑星で超音速で走り回っていた幼いソニック。

ある日、ソニックのパワーを知ったナックル族たちがソニックを捕らえようと乗り込んでくる。

ソニックは育ての親であるフクロウのロングクローにリングを譲り受け、ポータル(時空の穴)を通って逃げるように地球へワープ。

10年後、ソニックはグリーンヒルズで誰にも正体を明かせないまま一人寂しく暮らしていたが…。

※以下、『ソニック・ザ・ムービー』のストーリーネタバレありなので注意してください!

『ソニック・ザ・ムービー』ネタバレ感想・評価

傑作ではないが面白い!

映画『ソニック・ザ・ムービー』の評価は84点。

エンタメSFアクションの良作。

シネマグ
特にソニックが高速で動く際に周囲がスローモーションになるアクションが見応えありました。

ロボトニックが撃つ小型ミサイル群がスローに感じられて手で払うところなんかジョジョ第三部のディオのザ・ワールドみたい。

序盤で1人野球に興じている描写も超高速移動ができるソニックならでは。

バーでの喧嘩を一気に片付けるなど、ソニックの能力を存分に活かしたシーンの数々が堪能できました。

ソニックのキャラクター、警官のトムの軽快なやり取りも笑えます。

感想を語る犬
ソニックがトムに付けたドーナツ卿というあだ名も個人的にツボでした。

冒頭でソニックが道路でカメを助けて一緒に高速移動体験をさせるなど、動物に優しいようで独りよがりなのも笑えます。

ソニックがキアヌ・リーブスの映画『スピード』が大好きなど、人類の文明にどっぷり染まっているのも面白い。

ギャグパートも全体的に笑えました。

話はソニックが電磁波を発生させて周囲を停電させてしまい、ロボトニックに見つかって戦うという超シンプルなもの。

ストーリー自体にすごく深みがあるわけではないですが、みんなと友達になりたいけどなかなか顔を出せないソニックの悲哀とトムとの友情に感動。

『ソニック・ザ・ムービー』は傑作かと言われるとストーリーがやや薄い気もしますが、エンタメ度抜群の良作であることは確かだと思いました。

ジム・キャリー好きにはたまらん!

映画『ソニック・ザ・ムービー』でロボトニックを演じるジム・キャリー

ちょっと猫背のロボトニックの登場シーンからたまりません。

『マスク』や『バットマンフォーエヴァー』のリドラーを子供の頃に育ってみた私としては、あの頃のジム・キャリーが帰ってきた!という喜びに包まれました。

感想を語る犬
ハマり役で、ジム・キャリーのロボトニックの一挙手一投足が熱い!

変なポージングにも目が釘付けです。やっぱりレジェンドですね。

『ソニック・ザ・ムービー』はジム・キャリーを堪能する映画としても秀逸だったと思います。

シネマグの評価 85点
超音速アクション 93%
ストーリー 70%
IMDb(海外レビューサイト) 6.5(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 批評家 63%
一般の視聴者 93%

考察:ソニック・ロボトニックの二項対立

ソニックはみんなに注目されたいヒーロー願望がありますが、この性質はサンフランシスコで警官として活躍したいというトムのキャラクターと対になっています。

似た性質の2人がタッグを組むからストーリーに奥行きが生まれているのです。

シネマグ
そしてもう1人ソニックと対になるキャラがロボトニック。

ロボトニックはラストでソニックに敗れ、キノコの惑星にワープしてしまいます。

ロボトニックは石に部下のストーンの顔を書いて、必死に話しかけていました。

天才であるロボトニックもソニックと一緒で孤独なのでしょう。

そんなロボトニックですが、仕事ができない部下のストーンにいつも冷たく接しながら、心の奥底では友情を感じているのだと思います。

ソニックはトムに感じた友情を前面に出し、お互い親友であることを確認できました。

いっぽう、プライドが邪魔して素直に感情が出せないロボトニックはいまだに孤独です。

ソニックとロボトニックの行動の違いによって人生が幸せになるかそうでないかがクッキリ分かれているメッセージ性の強さも『ソニック・ザ・ムービー』の魅力でした。

↓『ソニック・ザ・ムービー』のあらすじラスト結末解説は2ページ目へ↓