Netflixドラマ『セックス/ライフ』(SEX/LIFE)は、子持ちの幸せな主婦が元カレとの刺激的なセックスを忘れられず暴走していくエロティックロマンス。
あらすじネタバレ解説や、感想・評価レビュー、ストーリーでひどかったポイントなどを考察しています。
↓『セックス/ライフ』シーズン2の解説レビューは下記記事へ↓
Netflix『セックス/ライフ』 シーズン2は全6話です。見ちゃいました。相変わらず子持ち女性の性的なシーンやイケナイ恋愛が満載で、倫理観ぶち壊しの新世界に我々を導いてくれます。 CineMag シーズン2は元カレ、新カレ[…]
『セックス/ライフ』感想・評価レビュー
Netflixドラマ『セックス/ライフ』の評価は65点。
既婚子持ちの女性の性的願望と葛藤がテーマで海外ドラマ『LOST』みたいな感じで現在と過去の回想が交互に展開していきます。
まず、主人公ビリーがずっと8年前のブラッドとの性行為を回想してムラムラ発情状態なので見ていて疲れました。
また、1/3のシーンは乳首が出ているのではないかと思われたほど。
本作のターゲット層であろう中年女性は楽しめたのでしょうか?
ドラマなのだから常にムラムラするのではなく、メリハリをつけてほしかったです。
セックスライフで斬新だった点は第3話でブラッドのデ○チンモロみえのシャワーシーンがあるところですかね。
ブラッドのデ○チンは、通常時の状態で日本人の勃起した平均チン長の2倍くらいありました。
モンスターですw。
日本の検閲に引っかかるどころか、デカすぎて余裕ではみ出してしまったのでしょう。
また、ヒューマンドラマ要素も薄っぺらく『セックス・アンド・ザ・シティ』のような面白さはないです。
最終回8話の結末は、ビリーが夫とは離婚しないけど我慢できなくてブラッドに抱かれていくというものですが、
幸せな家庭と刺激的なセックスどっちかなんて選べない!ということを伝えたいのでしょうか。
ビリーがどっちか選べない心理状態は最初からわかっていたわけで、ちょっと矮小な結末に感じました。
今の暮らしをどうするのか踏ん切りをつけないままの答えにモヤモヤ感が残ります。
『セックス/ライフ』全話あらすじネタバレ
1話「コネチカットの妻たち」
やり手の証券マンで夫のクーパーとのセックスに満たされない主婦ビリーは、
8年前に別れたかつての恋人ブラッドとのセックスを思い出して、詳細に日記に書いていました。
ある日クーパーは、ビリーのノートPCの日記を見て愕然とします。
一方ビリーの親友サーシャは、ブラッドのセフレになっていました。
2話「真夜中、地下鉄の駅で」
ビリーはニューヨークの街に出て、かつての恋人ブラッドと地下鉄のトンネルの奥で性行為をしたことを思い出していました。
家に帰ろうとすると母乳が漏れて服が濡れてしまいます。
ビリーが書いた日記に触発されたクーパーは、刺激的なセックスをしようと彼女を連れて他の人の敷地でヤリはじめ、見つかって逃げます。
楽しい夜を過ごしましたが、クーパーの脳裏から妻が浮気をしている妄想が離れません。
3話「世界の頂点」
クーパーは仕事の合間に音楽プロデューサーをしているブラッドを尾行し、彼が運動しているジムへ入ります。
シャワー室でブラッドのデ○チンを見たクーパーは衝撃を受けました。
夜、ブラッドはビリーにテレビ電話をし、親友サーシャとのセックスを見せつけます。
ビリーはそれを見て欲望が抑えきれず自慰行為をするのでした。
4話「あの頃とは違う街」
クーパーはブラッドのオフィスへ行き、「妻に近づくな」と怒鳴りました。
親友サーシャはビリーがブラッドのことを忘れられないのを聞いて、
「あいつはセックスだけのクズやろうだから、今の幸せを捨てるな」とアドバイス。
ビリーにブラッドからテレビ電話がかかってきます。
ブラッドは男性器を出して見せました。
5話「郊外で聞こえる音」
ビリーは夫クーパーにブラッドと浮気をしてないと誤解を解くため、サーシャも入れて4人で食事をしますがクーパーが怒って出ていき失敗。
ビリーはブラッドのバイクで家に行きます。
ブラッドが子供を見たいというので、寝ている娘エラリーを見せました。
クーパーは女性上司フランチェスカとバーで家に飲んで帰りませんでした。
6話「私たちしか知らないどこか」
クーパーは仕事で大成功を収め、パートナーの地位に昇格します。
ビリーは、大学で心理学を学んでいたときのサムナー教授に会います。
教授は「安らぎを与える相手にスリルは感じない。君は浮気の免罪符をもらいに来たんだろ?」とビリーの悩みを言い当てました。
ビリーはブラッドに会います。
彼は、ビリーの以前の助言通り、幼い頃に出て行った父と会って看取ることができた」と言いました。
ビリーはブラッドにキスされそうになりますが、クーパーのメッセージを見て我にかえり、家に戻ります。
家には誰もいません。
子供たちとドライブしていたクーパーが帰ってきて、ビリーに冷たい視線を送ります。
7話「小さな町の土曜の夜」
〜ビリーの回想〜
ビリーは、ブラッドとの子供を流産してショックな時期に、彼が他の女性とキスしていて傷ついた過去を思い出していました。
ブラッドはビリーが言う通り父親にも会いに行かず、彼女を家から追い出します。
〜現在〜
ビリーとクーパーは近所のデボン(クーパーの同僚)夫妻に誘われ、ある邸宅で行われているたくさんの夫婦が集った乱交パーティーに参加。
クーパーは周りに刺激を受けてビリーを抱こうとしますが、ビリーは家でしたいと言います。
デボンの妻トリーナがクーパーのモノを口で咥え、クーパーは拒みませんでした。
ショックを受けているビリーにデボンが近づき、怒ったクーパーが彼を殴ります。
その夜、ブラッドが家の外にやってきて、ビリーを外に呼び出しました。
8話「いるべき場所」
ブラッドは8年前に渡せなかったと指輪を見せました。ビリーは彼との新しい結婚生活を想像しますが、今の幸せが大事だと断ります。
クーパーは家から外の2人の様子を見ていました。
クーパーがデボンを殴ったため、ビリーはママ友の間でのけ者になります。
クーパーはブラッドに会って腹を割って話し、そのあと子供たちの集まりでママ友やデボンたちにビリーへの愛を語りました。
その後しばらく、ビリーはクーパーの横で目覚める幸せを噛み締めていました。
しかしある日、サーシャの講演会に行ったビリーは、女性らしさの開放の話を聞きブラッドのことを思い出します。
息子ハドソンの演劇会の最中に、ついに我慢できなくなります。
ビリーは街中を突っ走ってブラッドの部屋に入り「抱いて」と言いました。
Netflixドラマ『セックス/ライフ』END!
エロだけでは満たされない!ひどい点考察
『セックス/ライフ』は、主人公ビリーの葛藤と回想がほとんどの構成で、ストーリーに面白さはありません。
夫クーパーや親友サーシャにもうちょい触れてキャラを掘り下げ、
お互いの考えをもう少し深い部分でぶつけ合えば、まだ見応えがあったかもしれませんね。
主人公ビリーは、コロンビア大学心理学専攻で、論文が雑誌に掲載された才女設定なのですが、彼女の衝動的な行動からはスマートさは全く感じられませんでした。
彼女は家庭を壊したくなくて、わざと浮気心がバレバレなアホな行動を取ったとも考えられますが、結局ブラッドのところに行ってますしそれも違うのでしょう。
元彼ブラッドについては、イケメン・有名音楽プロデューサー・超デ○チンと3拍子揃っていて、リアリティに欠けている印象。
“母乳漏れ”など既婚子持ち女性の性をリアルに描くなら、相手のブラッドがもう少し浮世立っていないほうがよかったでしょう。
セックスや不倫がテーマでもいいのですが、サスペンス要素のしっかりしたドラマ『瞳の奥に』や濡れば満載だけどテーマ性のある映画『彼女』のように、不倫や濡れ場以外の部分にも軸がないとコンテンツとして微妙になってしまうと思いました。
『全裸監督2』も性をモチーフにしつつも、AVビジネスの栄枯盛衰というストーリーがしっかりありますが、『セックス/ライフ』は女性の性欲そのものがテーマでより生々しいですね。
性欲は人間に欠かせないものですが、それだけでは物語として成立しません。
例えば、料理を食べるだけの作品が成立しにくいのと一緒だと思います。
最後のまとめ
ドラマ『セックス/ライフ』をひと言で表現するなら、“リアルな性の投げっぱなし”となるでしょう。
既婚女性の目線でリアリティある性的願望をさらけ出す!というコンセプトは別に悪くないと思います。
またメインターゲットの既婚女性が楽しめたなら別にいいとは思いますが、ストーリーが浅くて全体的に退屈でした。
本作は海外でも結構話題になっているようなのでシーズン2もありそうですが、もうちょっと深みのある物語になればいいと思います。
Netflix『セックス/ライフ』感想評価レビュー終わり!
2021年配信ネトフリオリジナル作品レビュー記事
Netflix映画『パリピ的アフターライフの始め方』(原題:Afterlife of the Party)は、ヒロインが冒頭すぐに死亡して、天国へ行くために大切な人たちと関係修復をするヒューマンドラマ+コメディ! 生前パリピだった主人[…]
Netflixオリジナルドラマ『忽然と』。姿を消した恋人を探すうちに、過去の事件が明らかになっていくサスペンスの良作です。 二転三転する過去についての謎と、トラウマと秘密を抱えた男女が織りなす味わい深さが魅力です。 ネタバレなし[…]
Netflix映画『悩める失恋の処方箋』(原題:Resort to Love)は、失恋した歌手がインド洋モーリシャスで元カレに偶然出会ってしまうラブコメ。 恋愛要素はもちろん、ギャグも笑えるしメッセージ性もあってかなり見応えがある作品[…]