グロ傑作SF『レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星』最終回まで全話ネタバレあらすじ解説!シーズン1の感想・考察,評価

  • 2024年3月24日

リドリー・スコット監督の『レイズド・バイ・ウルブス(Raised by Wolves)/神なき惑星 シーズン1』は超傑作のSFだった。近年稀に見るクオリティで面白さに圧倒された。

タイトルを日本語にすると“狼たちに育てられた”となる今作。狂気のアンドロイドを狼に見立てているのだろう。

見どころや、あらすじネタバレ解説、各話の感想や考察,評価をまとめています。

『ブレード・ランナー』や『エイリアン』のリドリー・スコット監督が初めてドラマを作ったと思ったらガチの神SFだった。極上の映像美とテーマ性の深いストーリーは必見!

目次

『Raised by Wolves/神なき惑星』見どころ・配信動画サイト

ドラマレイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星 シーズン1のマザードラマ『レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星』は、『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ウエスト・ワールド』『セックス・アンド・ザ・シティ』など神ドラマを世に送り出したHBOのドラマ。

見どころはまず、圧倒的な映像美。リドリー・スコットのアクションはグロテスクだが美しく、ワンシーンワンシーン“アート作品”として鑑賞できる

リドリー・スコット監督は近年、レディー・ガガを主演に起用した映画『ハウス・オブ・グッチ』が話題になりそちらはやや凡作だったが、本ドラマは間違いなく傑作。

映像だけでなくストーリーも非常に凝っており、名作『ブレードランナー』の人間とアンドロイドの対立はもちろん、宗教と科学、辺境の惑星、エイリアンといった題材も盛り込まれ、次にどうなるのかまったく予想できず、続きが気になって仕方がない。流線型の宇宙船などのデザインも美しい。

個人的には、第1話の時点で『ゲーム・オブ・スローンズ』を超える作品を予感させられた。

アメリカでは超評判で、シーズン1が数話放送された時点ですでにシーズン2の制作が決まっていたというから驚きだ。

レイズド・バイ・ウルブスシーズン1第1話『オオカミに育てられて』ネタバレ

原題:Raised by Wolves

ケプラー22b

ケプラー22bに宇宙船でやってきたマザーとファザー

創造主からケプラー22bという辺境の惑星に送られたアンドロイド、マザーとファーザー。宇宙船は大きな穴に落ちるが、2人は助かった。

人間の受精卵を持っていた彼らは、胎児を体外で成長させる。容器から出すと、6番目の子どもキャンピオンだけ息をしない。マザーが彼を抱きしめて涙すると、キャンピオンは泣き出した。

人間の赤ちゃんを6人は順調に育ったかと思いきや、タリーという子どもは大きな穴に落ちて死亡。スペリアなど他の子どもも、次々に病気にかかって死んでいく。

マザーたちがケプラー22bに来てから12年が経つと、残った子どもはキャンピオンだけだった。

ファーザーの考え

アンドロイドのマザーやファーザーも壊れかけている。ファーザーはキャンピオンの将来を心配し、地球での世界大戦で敵側だったミトラ教徒たちに彼を託そうと考える。

マザーは、ミトラ教徒に接触しようとするファーザーの考えを聞くと、彼の内臓を引きちぎって殺害し、隠す。

ファーザーの考えを聞いていたキャンピオンは、穴の中に引っかかっている宇宙船に入り、信号を送る。宇宙船は穴の中に落ちていった。

マザーの暴走

ミトラ教徒のケイレブたち(人間)がケプラー22bにやってくる。彼らはキャンピオンが預言者だと考え、マザーから守るために彼女をアンドロイド・ジンで殺そうとする。

しかし、ネクロマンサー(大量破壊兵器)だったマザーは、衝撃波でケイレブの仲間を全員破裂させて殺し、ケイレブを殴って小型宇宙船を奪う。

そしてケイレブに変装して箱舟・ヘヴンへ向かった。

ヘヴンの中に入ったマザーは、大人を全員破裂させて殺す。そしてケプラー22bへの墜落をプログラムして、そこにいた子どもたちと一緒に小型宇宙船で戻ってきた。

箱舟の墜落を目の当たりにしたキャンピオンは、マザーが危険だと知る。

『レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星』第1話終わり

第1話の感想と考察

レイズド・バイ・ウルブス第1話のマザーと子どもたち1話だけなのに、映画1本見た気分。アンドロイドや惑星のデザインが研ぎ澄まされていて、とても見応えがある。

圧巻だったのは、マザーが衝撃波で人間を破裂させていくシーン。人間は糸状の肉の塊になる。グロテスクだが、極上のアート。最高の映像美で、リドリー・スコットの真骨頂を見た気がした。

レイズド・バイ・ウルブスシーズン1第2話『ペンタグラム』ネタバレ

原題:Pentagram

西暦2145年

第2話ネタバレ 男性ケレイブ

ミトラ教徒と無神論者の間で世界大戦が勃発し、各地が戦場と化していた。人間のケイレブとメアリーは無神論者側にいたが、地球の滅亡は確実でミトラ教徒の箱舟に乗らなければ未来はないと考えた。

そこで、破壊されかけていた医療用アンドロイド・アルバートを見つけ、彼に整形手術をさせて、ミトラ教徒のマーカス・ドルーススとその妻・スーになりすます。

そして本物のマーカス夫妻を殺し、箱舟に乗り込んだ。そこにはマーカス夫妻の息子・ポールもいたが、2人は何食わぬ顔で彼に声をかける。

現在(十数年後)のケプラー

マザー、ハンター、テンペストたち

マザーは、ハンターやテンペストなどの子どもたちを連れてきて、キャンピオンと一緒に暮らす。戦闘形態にならないために、自分の目を外してアンドロイド・ジンの死体から取った目とすげ替えた。

さらにジンのボティから内臓を取り出し、ファーザーの中に入れて彼を再起動させた。

ファーザーは困惑するが、マザーはすべて作戦だったと釈明する。

マザーは子どもたちに、ミトラ教徒の神・ソルへの信仰を禁止した。

子どもたちはマザーを警戒しつつ、カーボというアロエのような植物を育てるため農作業をする。巨大蛇の化石が埋まっている場所にのみ植物が育つのだ。

マザーはテンペストという少女が妊娠していることに気づく。話を聞くと、冬眠中にヘリオドロモスという男に犯されて妊娠したようだ。

エイリアンが現れ、テンペストが襲われそうになる。キャンピオンがマザーの目を隠していたがファーザーがそれをぶんどり、マザーは戦闘形態になってエイリアンを2体殺す。

ケイレブは大きな穴の近くで寝ていた。エイリアンに襲われるが、穴にぶら下がって助かり、生き残っていたヘヴンの仲間たちに発見された。

『レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星』第2話終わり

第2話の感想と考察

考え事をするハンターたちレイズド・バイ・ウルブスネタバレ

人間とアンドロイドを、宗教と科学に分離して争わせる明確な構図がリドリー・スコットらしくて素晴らしい。そして、その戦争に敗れたのはアンドロイドのマザーたちの側だったという設定は『ブレードランナー』と通底しているようで奥深い。

第2話でアンドロイドであるファーザーが、IQ205のハンターを従わせるためのジョークが興味深かったので載せておく。パラドックスらしいが、難しい…。

よければ考えてみて欲しい。

娼館を訪れた、アンドロイドと神官と猫
アンドロイドと神官は好みの商売女を希望した
猫は困り果てて2人に誰を選ぶべきか意見を求めた
すると神官はアンドロイドに「なぜ猫が話せる?」と言う
アンドロイドは答えた「私は壊れている。猫もあなたも存在しない」
神官は言った「正気を失ったかと思ったよ」
(レイズド・バイ・ウルブスシーズン1第2話より引用)

誰が存在しているかわからないオチだと思うけど、よくわからん…。

レイズド・バイ・ウルブスシーズン1第3話『大きくて悪い狼』ネタバレ

原題:Virtual Faith

ケイレブの回想:箱舟の中

箱舟の中にいるケイレブ、メアリー、ポール

10年前、ミトラ教徒たちは地球からケプラー22bへ移動する箱舟の中で、冷凍冬眠状態になる。意識はあり、冬眠の間は仮想空間で暮らすのだ。

ケイレブとメアリーは仮想空間でポールと次第に仲良くなり、二人は実の息子のような愛情を抱くようになる。

生き残ったミトラ教徒のもとにマザーが飛来

ケイレブは生き残ったミトラ教徒たちと、箱舟の墜落現場付近にいた。アンブローズ猊下(がいか)に子どもたちを助けに行きたいというが、却下される。

マザーがネクロマンサー形態になり吼えながら飛んできた。ケイレブたちは穴の中に隠れる。

マザーは船の中から子どもたちのために、放射性被曝を中和するオムニバイオティクスを奪い。アンドロイド・ヴォリーナを破壊して目をもぎ取り、去っていった。

子どもたちが移動しているとわかり、ケイレブたちは生存者全員でその方角へ向かう。

子どもたちの脱出

Raised by Wolves/神なき惑星シーズン1第3話 はぐれたポール

キャンピオンはマザーがいない間にファーザーを出し抜いて、ハンターら他の子どもたちと逃げ出す。しかし、森の中で途中でポールがはぐれてしまった。ポールは気味の悪い人形を発見。

ファーザーは宇宙船で探すため、カーボを燃料として入れると、その種が放射性物質の正体で、第一世代はそれが原因で死亡したとわかる。マザーのせいではなかったのだ。

ファーザーは宇宙船でキャンピオンやハンターたちを探し出し、救出。家の近くでまた怪物が現れ、ファーザーはそれを倉庫へ閉じ込めた。

マザーはポールを探している。

ポールは歌を歌う少女の方へ歩いていき、大きな穴に落ちて木に引っかかっていた。

『レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星』第3話終わり

第3話の感想と考察

『Raised by Wolves/神なき惑星シーズン1に登場する子どもたち

体は冬眠状態されているけど、意識は仮想空間で生活できるってありそうでなかった斬新な設定だと思う。

ポールが見つけた人形の持ち主も気になるところ。

相変わらず、マザーが黒いネクロマンサー形態になって十字架のような体勢で空を飛び、吼えるシーンは迫力がある。この世の終わりみたいですげえ怖え!

レイズド・バイ・ウルブスシーズン1第4話『自然の摂理』ネタバレ

原題:Nature’s Course

エイリアンは食料になる?

シーズン1第4話 エイリアンのいる小屋森で穴に落ちて木に引っかかっていたポールが落下。マザーは彼の叫び声を聞き、飛んで穴を急降下して助けた。

唯一の食料カーボに放射性物質が含まれているため、ファーザーは食糧不足を解消するために閉じ込めていたエイリアンを殺して食べると決断。

子どもたちに狩りを教えるために、「槍で突き刺せ」というが誰もできない。

夜ファーザーは、以前穴に落ちて死んだ子ども・タリーの姿を見て驚く。みごもっているテンペストが、飢えに耐えかねてエイリアンを殺して食べていた。しかし胎児が出てきて叫ぶ。そのエイリアンもみごもっていたのだ。

文明の印

第4話のケイレブ

ケイレブらミトラ教徒たちが移動していると、五角形の面で形作られた大きな黒い岩が現れる。明らかに文明があった証拠だった。

アンブローズ猊下はケイレブを怪しんでおり、彼の耳に仕掛けをして「コイツは狂った」と言って殺そうとする。しかしアンドロイドが発信機を持っていることがわかり、ケイレブはアンドロイドを撃って破壊。

次の日、寒さに耐えかねたアンブローズ猊下は、大岩を爆破して中に入ろうと言う、信者たちは、岩をソル(神)に対する信仰の対象だと考え、反対する。

アンブローズを殺そうと考えていたケイレブは、彼に爆弾を設置しろと命令されて怒り、岩に押し付ける。岩は急激に熱くなり、アンブローズは燃えて死亡。

ケイレブは「声が聞こえた」と言った。

『レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星』第4話終わり

第4話の感想と考察

第4話になるが、映像がすごすぎるしストーリーも面白いので全然飽きない。個人的には2021年に見たドラマの中でナンバー1。

みごもっているテンペストがエイリアンの死体から出てきた胎児を見て泣き叫ぶシーンが衝撃。さすがグロSF。あと穴に落ちたタリーは幻なのか?幽霊なのか?それともこの星に存在しているのか?“アンドロイドが幽霊の夢を見ている”みたいでワクワク。

あとは、ケイレブがミトラ教信仰に目覚めそうなのが、意外性があって面白い。

レイズド・バイ・ウルブスシーズン1第5話『創造主キャンピオン』ネタバレ

原題:Infected Memory

マザーは元ミトラ教

マザーと科学者キャンピオン・スタージェス

ファーザーがエイリアンの肉を捌き、みんなで食べる。味は豚のようで、意外とおいしかった。しかし、テンペストは毒を食べて自殺未遂をするなど、精神不安的だ。

マザーは狩りの途中、森でタリーを見つけ追いかける。墜落したポッドの上に人形が置かれている。マザーは線を接続して仮想現実に入る。地球で科学者キャンピオン・スタージェスに捕まって無神論者に改造され、ケプラーに飛ばされたことを振り返る。

マザーは元々ミトラ教のアンドロイドだったのだ。

レイプ魔を生かすケイレブ

ケイレブとメアリー

ケイレブはミトラの猊下となった。方舟の墜落現場に行くと、まだ生きていたレイプ魔(冬眠中に子供たちを襲った)と彼を監視するアンドロイド・リーシュがいる。ケイレブはネクロマンサーと戦う時の捨て駒にしようと、彼を連れていくことに。

子供たちの発信機はなぜか大きな蛇の骨の中にあり、そこには俊敏な人間がいて逃げていく。

翌日ケイレブたちは遠くからポールの姿を発見した。

『レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星』第5話終わり

第5話の感想と考察

マザーがどんな経緯でケプラーに送られたのか不思議だったが、元ミトラ教側だったとは驚き。ただ、思い出しても特にショックを受けていなそうなのが笑えた。

レイズド・バイ・ウルブスシーズン1第6話『失われた楽園』あらすじ

(原題:Lost Paradise)

ヴィータ(少女)には死んだはずのタリーの姿が見えるようになっていて、一緒に遊んでいる。キャンピオンは自分より賢く、罠を完成させたポールに嫉妬して殴った。

マザーは森の宇宙ポッドへ行き、仮想空間へのセッションを繰り返していた。創造主キャンピオンの姿を見て、恋愛感情を持つようになっている。

ケイレブたちはそんなマザーの行動を把握し、マザーがセッションしている間に取り囲み、電波(暗黒光子)で攻撃する。

マザーは仮想空間で、キャンピオンとセックスをしていた(過去の映像?)。天井が空き白い液体が降りかかる。

ケイレブはポッドに仕掛けた爆弾を爆発させようとするが、不発。マザーは目覚めミトラ教徒たちを攻撃しはじめた。ケイレブは逃げる。

一方、メアリーたちはその間にポールを救出する。気づいたファーザーが銃で応戦するが、ハンターがファーザーの居場所を教え、ファーザーはミトラ兵士に何発も撃たれて機能停止に。

ネクロマンサーと化したマザーが帰ってきてミトラの兵士を一人、音波で爆発させる。

ポールは一旦マザーのもとへ戻り、ケイレブの作戦通り、マザーの首にあるネクロマンサーになるときに必要な目玉を取って外へ逃げた。

マザーが追いかけるが、ケイレブが斧で切りかかり、マザーは戦闘不能に。

ケイレブが斧でのトドメ振ろうとすると、“生かしておけ”と声が聞こえる。

『レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星』第6話終わり

レイズド・バイ・ウルブス6話の感想

マザーがミトラ教徒を音波で破裂させるシーンはグロいけどやっぱり最高!

あとはマザーが恋愛感情を持つ展開が映画『ブレード・ランナー』的で、すごく考えさせられる。

そしてケイレブがどうにかマザーを倒したにも関わらず、声が聞こえてドドメを刺せない展開が熱い!

宗教は人間でなくアンドロイドを救うのか!?そんな革新的で色濃いテーマがにじんでくる。

レイズド・バイ・ウルブスシーズン1第7話『2つの顔』あらすじ

シーズン1第7話『2つの顔』ケイレブとポール

(原題:Faces)

マザーは倉庫に閉じ込められる。

ファーザーはコードを書き換えられ、ケイレブに従順になっていた。

ケイレブはマザーのコードも書き換えようとしたが、彼女に整形した無神論者だとばれ、両親がいないなど幼い頃のトラウマを言われて動揺する。

キャンピオンはミトラ教に洗礼されることになったが、タリーの幻影に「父を殺せ」と言われ、洗礼中にファーザーを刃物で刺して暴れる。

マザーを引きずるファーザー

夜、ケイレブはファーザーに命じてマザーを引きずらせ、森の中の大きな穴に落とせと言う。ファーザーは言う通り落としたが、マザーが縛られているロープを離すことができず、マザーは這い上がってきた。

ケイレブの前に整形する前の顔をした自分自身が現れ、ナイフでの戦いになる。ケイレブは敗れ、気づくと腹が裂けていた。

マザーはファーザーに「必ず戻ってくる」と言って去った。

ケイレブはメアリーたちに見つけられて治療をする。

ケイレブは、「ミトラ教の両親のいない救世主とは俺のことだと言われた」とつぶやいた。

『レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星』第7話終わり

レイズド・バイ・ウルブス7話の感想

ミトラ教の救世主がなんと無神論者のケイレブ!すごい展開になってきた。

SFと宗教をこれだけマッチさせられるのは、リドリー・スコット監督だからこそだろう。

レイズド・バイ・ウルブスシーズン1第8話『人類の未来』ストーリー

レイズド・バイ・ウルブスシーズン1第8話のマザー

(原題:Mass)

マザーは箱舟へ向かい、そこにいる壊れかけのアンドロイドたちの体液を輸血して機能を回復させる。腹部に違和感があるので目を体内に入れて診察すると、丸い塊がある。マザーはアンドロイドの残骸を食べはじめた。それでも足りず、エイリアンを殺して血を輸血し始める。丸い塊は動いている。

ケイレブたちに不信感を持ったテンペストがやってくるが、マザーは自分の身に何が起こっているかわからないからと、彼女を追い払った。

一方、ケイレブはミトラの神・ソルを信じるようになり、メアリーを閉じ込める。暴力的な父に違和感を感じたポールは、キャンピオンを倉庫から脱出させた。

ケイレブが祈っているとロウソクが燃え移って神殿が燃えてしまう。ケイレブはそれを見ながらソルを讃え続けた。

ポールはその混乱に乗じてメアリーを倉庫から出し、ヴィータたちも連れて逃げて、ファーザーから逃げ切ったキャンピオンと合流した。

マザーはポッドで仮想空間にアクセスする。すると創造主・キャンピオンから「お前の体内にいるのは子供だ。キャンピオンたちは練習台で、この子供が本番だ」と言われて愕然とする。

レイズド・バイ・ウルブス8話の感想・解説

マザーがアンドロイド?か何かを貪り食ったり、エイリアンの血を舐めたりするシーンがイチイチ動きが怖くてホラーそのもの!

そしてさらにマザー妊娠!普通に人間が生まれるのか?誰の子なのか?気になりすぎる!

レイズド・バイ・ウルブスシーズン1第9話『臍帯』

レイズド・バイ・ウルブスシーズン1第9話『臍帯』

(原題:Umbilical )

テンペストは箱舟の中で、自分をレイプしたオーソを見つけ彼を殺そうとするが、マザーがやってきてオーソの血を自らに輸血。胎児を育てるために彼は必要だと言った。

ケイレブから逃げていたメアリーやキャンピオンたちは、マザーたちと合流する。

ケイレブたちは文明の遺跡(大きな黒い岩)へ行き、ソルの声を聞こうとするが、何も啓示はない。ハンターがこっそりファザーのプログラムを元の状態に戻し、2人は飛行艇を奪って逃げてマザーたちのもとへ到着。

オーソは機器を操作し、マザーから逆に血液を奪う。連れていかれそうになったテンペストがオーソが持っているアンドロイド・リーシュの頭を投げると、受刑者である彼は頭の仮面が潰れて死亡。

ケイレブは仲間に殴られ、砂地に見捨てられる。

レイズド・バイ・ウルブス9話の感想レビュー

無神論者であるマザーが妊娠し、ポールが彼女を宗教的に認めていく過程が面白い。

そしてついにケイレブがぼっちに…。

レイズド・バイ・ウルブスシーズン1最終回10話『その先へ』

マザーたちは森の中にある大きな穴の中に到着。ファザーはマザーが仮想空間で創造主と交わって妊娠したことにショックを受けて去ります。

ポールは洞窟で壁画を見てソルの声を聞きました。そしてメアリーに「熱帯へは行ってはダメだ」と話します。

マザーは一人歩いていると、後ろからボロを纏った人物に襲われ、逆にナイフで刺し殺します。ファザーもやってきました。その人物は人間の顔をゴツくしたような造形です。その人物が持っていた骨は、なんとネアンデルタール人のものでした。

ファザーは、人間がここへきて退化していったと結論づけます。これまで食べていたクリーチャーも、人間が退化したものだったのです。

ポールはソルの声で母が偽物だと知り、メアリーの腹を銃で撃って逃げました。

マザーは一人離れた場所で骸を見つけ、そこでウナギのような蛇のような飛行するエイリアンを口から吐き出します。

エイリアンを出産するマザー

飛行する鰻みたいなエイリアン

創造主の子供ではなかったことをマザーは嘆きます。そのエイリアンはマザーの体液を吸いました。

エイリアンが危険だと考えたマザーは、ファザーの操縦で飛行艇ランダーに乗り、巨大な穴の中に突っ込みます。地底にはマグマがあり二人は燃え尽きたと思われました。

しかしなぜかランダーはマグマから飛び出し、他の穴から地表に噴出されます。マザーとファザーは脱出しました。墜落したランダーから、巨大化したエイリアンが出て飛び立ちます。

一方、精神錯乱したケイレブは黒い服を着た人間たちを見つけて銃で撃ちます。上空には巨大な飛行戦艦が飛んでいました。

巨大な飛行戦艦

『レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星』シーズン1END!

レイズド・バイ・ウルブス最終回10話の感想・解説

マザーがエイリアンを出産する衝撃映像!

とうとうシーズン1が終わりました!

最高でしたね!続きが気になって仕方ないというのが率直な感想です。

マザーがウナギみたいな蛇みたいなエイリアンを口から産むという衝撃映像にびっくり仰天でした。リドリースコットによる、『エイリアン』のセルフパロディといえるでしょう。

このエイリアンが、星の地表にあるモンスターの化石の正体なのでしょう。

人間が退化している設定も怖いですし、さらに飛行戦艦まで出てきて、他の集団との争いもうまれそうですね。

レイズド・バイ・ウルブスシーズン2はさらに盛りだくさんになるのでしょう!

ドラマ『LOST/ロスト』みたいな感じで、この惑星にはまだまだ謎が多そうですね!惹きつけられます!

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