Netflix映画『Passing 白い黒人』ネタバレあらすじ解説
1920年代のニューヨーク。
肌が白い黒人アイリーン(愛称リーニー)が白人のフリをして息子の誕生日プレゼントを探していると、ホテルで12年間あっていないかった旧友クレアと出会います。
夫の仕事でNYに滞在しているとクレアは肌が白いことを利用して白人に成りすまして、白人男性と結婚していました。色白の娘もいるようです。
クレアはアイリーンをホテルの部屋に呼びます。夫のジョンがやってきて、アイリーンが黒人だと気づかずに黒人差別発言を繰り返して笑いました。
後日、アイリーンが暮らすハーレムのアパートにクレアから手紙が届きます。アイリーンは彼女に会いたくないので無視しました。
クレアが突然家を訪ねてきます。アイリーンは縁を切るつもりでしたが、白人として生きる道を選んだことに後悔していると泣くクレアに同情し、仲直りしました。
アイリーンは慈善活動でパーティーを開催し、クレアも参加します。黒人のパーティーですが、興味本位で白人もたくさん参加していました。
著名な作家ヒュー・ウェントワースは、アイリーンからクレアが実は黒人だと聞いて興味を持ちます。
アイリーンの夫ブライアンがクレアと楽しそうにダンスをしていました。
後日、夫ブライアンが息子たちに無実の黒人が酷いリンチをされた話しています。アイリーンはまだ差別について子供たちに語るのは早いと怒りました。
クレアはアイリーンが参加するパーティーに顔を出すようになり、美人なので周りからチヤホヤされます。夫ブライアンとも親しげに喋るようになり、それに悩んだアイリーンは体調を崩しがちになりました。
アイリーンは街でクレアの夫ジョンと出会い、彼を無視します。ジョンはアイリーンが黒人だったと気づき、クレアの身辺調査をはじめました。
ある夜、友人のアパートでパーティーが開催され、アイリーン、ブライアン、クレアの3人で参加します。
アイリーンは大きく開く窓を開け、6階下にある地面を眺めていました。クレアが側に来ます。
クレアの夫ジョンがパーティーに乗り込んできました。ジョンは嘘つきだ!騙していた!と妻クレアを罵ります。ジョンがつかみかかろうとすると、クレアが後ろの窓から落ちてしまいました。
みんな中庭に降り、救急車や警察が来ます。クレアは死んでいました。誰もジョンが押したところを見ておらず、事故死という扱いになります。
ジョンが近づいてきたときに、クレアを後ろに引き寄せたアイリーンは悲しい顔をしていました。
映画『Passing 白い黒人』終わり!
最後のまとめ
映画『Passing 白い黒人』は、差別される側が権力側にすり寄る“浅ましさ”をリアルに表現していて素晴らしいと感じました。
人種問題からモノクロ映像をチョイスし、一方で感情の機微はヴィヴィッドな良作だったと思います。
ブロックバスターばっかりでなく、『Passing』のような尖った視点の映画がたくさん作られることを願います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。Netflix『Passing 白い黒人』レビュー終わり!
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