ホラー映画『ナイトスイム』あらすじネタバレラスト結末の解説:悪霊の正体や生贄を考察

  • 2024年6月9日

ホラー映画『ナイトスイム』、憧れのプール付きのマイホーム!しかし夜にプールで泳ぐと悲劇が…!

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あらすじネタバレをラスト結末まで詳しく解説!ストーリーの考察やぶっちゃけ感想も!

映画『ナイトスイム』あらすじネタバレ:ラスト結末の解説

プールに悪霊?

1992年。少女・レベッカは病気の弟・トミーが大事にしているボートのオモチャがプールに浮いているのを見つけ、プールの中に入ってしまう。レベッカは何かにつかまれて溺れ、帰らぬ人となった

そして現在。

元一流のプロ野球選手で、現在は多発性硬化症で療養中のレイはプール付きの豪勢なマイホームを購入。妻のイヴと、高校生の娘・イジー、小学生のエリオットと一緒に移り住む。

レイは病気を治してプロ野球に復帰したいと思っていた

野球ボールを見つけたレイはプールに落下してパニックに。さらに掃除の際に排水溝で手のひらを切ってしまう

しかしその後、レイはプール療法のおかげでみるみる症状が回復していった

妻のイヴが夜に泳いでいる。水中に潜ってプールサイドを見上げると、レイらしき人影があった。イヴは寝室で寝ていたレイにプールへ来たか?とたずねるが、来てないと言われる。

その後、息子のエリオットがプールで泳いでいると、ボートのおもちゃと髪の長い少女の幽霊(レベッカ)を見てパニックになった。

イジーが恋人と夜にプールで遊んでいると、水の中に恐ろしい形相の幽霊がいて大慌て。

ラスト結末:犠牲になったのは?

レイとイヴはプールでパーティーを開催。しかしレイはプールで遊んでいる最中に魔物に取り憑かれ、知り合いの子供・タイを肩車し、水の中に引きずりこむ。タイは溺れたがなんとか助かった。

イヴは以前このプール付きの邸宅に住んでいた老婆の家へ。老婆は、あのプールがあった場所にはもともと不思議な泉があり、願いを叶えてくれる代わりに誰かを生贄にする必要があると話す。

老婆は昔、病気の息子・トミーを助けるため、娘のレベッカを犠牲にしたと話した。彼女の口から黒い水が出る。彼女は泉の魔力に取り憑かれていた。イヴは逃げる。

家ではエリオットがプールに引きずりこまれていた。イヴが飛び込む。過去に泉で犠牲になったたくさんの怨霊たちが近づいてくる。水深は異様に深くなり、どこが上かわからない。そのときレベッカの霊が現れて方向を教えてくれた、イヴはエリオットを連れてプールから脱出することができた

プールの魔力に取り憑かれたレイがやってくる。イジーがレイをバットで殴る。レイは正気を取り戻した。

エリオットは息を吹き返したが様子が変だ。レイは誰かが犠牲にならないと悲劇は終わらないと考え、イヴやイジーに見つめられながら自らプールに入ってゆく。

その後、イヴはこれ以上の犠牲者が出ないようにプールを埋め立てた。

映画『ナイトスイム』考察

なぜプールに幽霊が出る?泉と「テマガミ」の謎

幽霊が出るのはプールがあった場所に昔は不思議な泉があったからです。

泉に願い事をすると叶えてくれるが、代わりに生贄を1人捧げなければいけない。そんなローカルルールがあります。

泉があった場所にプールがつくられ、プールが泉の役割を引き継いだのです

願いを叶えてくれる魔性の者の正体はテマガミと呼ばれています。

これまでたくさんの人間が泉、またはプールで犠牲になったと思われ、プールの霊がバラエティに富んでいたのは、犠牲となった怨霊がたくさんいるからです。

ちなみにレイはプールを掃除しているときに排水溝で手の平を切って血を流していました。

プールに血を垂らすのが契約の合図なのでしょう。レイはプロ野球に復帰したいと強く願っていたため、契約が成立してしまいました

ちなみにアジア系の老婆は娘のレベッカを、レイは息子のエリオットを犠牲にしなくてはならなかったので、テマガミに願いを叶えてもらうためには、犠牲者は自分の子供でなければならない条件があるのでしょう。

水中から見えるのは願いを叶えたい者

少女レベッカは水中からプールサイドにいる母の姿を、イヴは水中からレイの姿を見ています。

プールサイドに見えるのはプールに願いを叶えてもらう者なのでしょう。

レイの願いがテマガミに乗り移って具現化しているのかもしれません。

またレイの幻影は、プロ野球への復帰に尋常じゃないほどこだわっているレイの闇の部分を反映しているともいえます。

スティーブン・キングの世界観…

映画『ナイトスイム』はかなりスティーブン・キングっぽいなあと思いました。

父親が狂っていく展開はシャイニング。何かが復活する場所という面ではペットセメタリーです。

結局、泉の悪霊や魔力について詳細がわからないまま終わるのもスティーブン・キングっぽいと思いました。

映画『ナイトスイム』感想・酷評

夜のプールに潜ると怖いお化けが出てくる!っていうのは、最初の1、2回は怖いのですが、何度もやられるとぜんぜん怖くなくなります。

途中はモンスターみたいな醜い幽霊が出てきて変化をつけようとしてきますがとき既に遅し。

最初は引き込まれたけど、後半になるにつれて眠くなってきました。

ロープに足を取られて水面に出るのは顔だけ、上から幽霊が顔を舐めてくる…など、やろうと思えばいろんな演出ができそうな設定ですが、意外性に富むシーンが少なかったのも残念です。

特にひねりがないストーリーもいただけません。

あとはナイトプールっていうタイトルの割に、昼も夜も関係なく悪霊が現れる設定もちょっとイラッとしました。統一感がないですね。

海外評価もIMDbが10点中4.7。ロッテントマトズでは批評家の評価が21%と酷評の嵐です。まあ『ナイトスイム2』は厳しいでしょう…。