ドラマ『ミズ・マーベル/Ms. Marvel』全6話ネタバレ感想・評価,パキスタン系ヒロイン考察!キャストあらすじ

  • 2024年5月15日

ディズニープラスの新ドラマ『ミズ・マーベル』(Ms. Marvel)。イスラム系でマーベルファンの女の子がスーパーパワーを手にする個性たっぷりのヒーロードラマ!

シーズン1は全6話です。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)フェーズ4に待望の新ヒロイン登場!

CineMag
展開はコミカルで子供向けである一方、パキスタン系アメリカ人の文化を濃密に学べる挑戦的なドラマ
感想を語る犬
異文化を学ぶ側面が強すぎます。ストーリー自体は子供っぽすぎて退屈です。

作品情報・キャスト・見どころ、ぶっちゃけ感想・ネタバレ評価考察アイデンティティ融和のテーマ考察全6話ネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに徹底レビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目からどうぞ)

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MCUフェーズ4ドラマ『ミズ・マーベル』は面白い?(投票どうぞ)

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ドラマ『ミズ・マーベル/Ms. Marvel』作品情報・キャスト

公開・話数:2022/06/08〜・シーズン1全6話
原題:『Ms. Marvel』
ジャンル:ヒーローモノ、青春、宗教・文化
原作:コミック「ミズ・マーベル」「カマラ・カーン」
制作総指揮:ケヴィン・ファイギ

ミズ・マーベル/カマラ・カーン|cast イマン・ヴェラーニ

ミズ・マーベル/カマラ・カーンを演じるイマン・ヴェラーニ

©︎Disney+

1パキスタン系アメリカ人で16歳。イスラム教の家庭に育つ。

キャプテン・マーベル(キャロル・ダンバース)が大好きなマーベルオタク。

祖母のバングル(腕輪)を手にしたことでスーパーパワーを得ます。

その他の登場キャラ・キャスト

ブルーノ・カレッリの俳優マット・リンツ ブルーノ・カレッリ|cast マット・リンツ→『ウォーキング・デッド』のヘンリー役だった頃が懐かしい!コスプレのアイデアについて「ゾンビは絶対ダメだ」というシャレをぶっ込んでいます。

ユスフ・カーンの俳優モハン・カプール ユスフ・カーン(カマラの父)|cast モハン・カプール

ムネバ・カーン(カマラの母)を演じるゼノビア・シュロフ ムネバ・カーン(カマラの母)|cast ゼノビア・シュロフ

アミル・カーン(カマラの兄)を演じるサーガル・シェイク アミル・カーン(カマラの兄)|cast サーガル・シェイク

レッド・ダガー|カリーム cast アラミス・ナイト

ナキア・バハディール(カマラの親友)|cast ヤスミーン・フレッチャー

連邦捜査官のクレイアリー|cast アリアン・モーエイド

『ミズ・マーベル』ネタバレなし感想・見どころ・海外評価

パキスタン系アメリカ人の少女・カマラが、イスラムの教えに反するマーベルヒロインになるという非常に挑戦的な作品。

ファミリーで楽しめるコミカルな展開が多いいっぽう、大人が見る場合はストーリーを楽しむというより、文化を学ぶ側面が強くなる気がします。

アメコミを読んでいるかのような絵作りは非常に魅力的。

感想を語る犬
アメリカ社会におけるマイノリティの葛藤が知りたい人におすすめです!ただしヒーロードラマが見たい人がハマるかは非常に微妙
おすすめ度 70%
設定・世界観 84%
ストーリー 60%
IMDb(海外レビューサイト) 6.2(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト)          批評家 96%
一般の視聴者 84%

※以下、ドラマ『ミズ・マーベル/Ms. Marvel』のストーリーネタバレありなので注意してください!

MCU『ミズ・マーベル』ネタバレ感想・評価

MCUドラマ『ミズ・マーベル』の評価は55点。コメディタッチながら宗教や文化の違いを伝える意欲作です。

主人公・カマラはパキスタン系アメリカ人で、家族はイスラム教で、マーベルオタクの少女というゴリゴリのマイノリティ。

考察系ネコ

物語は軽いノリで進んでいきますが、背景には多様性を考えさせられる要素がてんこ盛りです。

子供が何も考えずに見られるコンテンツである一方、大人視点で見ると膨大な問題提起を感じてしまう面白い構造ですね。

カマラは明るい性格ですが、宗教的な教えとマーベルヒーロー好きという相反するアイデンティティに悩みます。

彼女を通して多様性について学べるドラマ。

MCUフェーズ4の前作『ムーンナイト』はエジプトの神々のヒーローでしたし、最近のマーベルは多様性に重心を置いているようですね。

ストーリーについてはあくまで個人的な感想になりますが、まったく面白くありません

感想を語る犬
女子の変身願望を叶えるシンデレラ的なお話+ティーンの青春ドラマです。

子供が見るぶんには楽しいかも知れませんが、大人が見ると多様性の勉強ドラマという印象がすごく強いです。

ヒーロードラマを見たいのにNHKの教育番組を見ているみたい

考察系ネコ
6話しかないのに文化を披露する描写が多く、やや説教くさいというか…。いっそNHK見たほうが良いかも?

映像について

アメコミオタク女子が主人公ということもあり、コミックを読んでいるような構図・シーンの繋ぎなどが非常に興味深いです。

漫画のイラストでストーリーが説明されるシーンや、ストリートアートをモチーフにしたエンディングなど、映像的な面白さにあふれています。

アイデンティティ融和のテーマ考察

構造面から考えれば『ミズ・マーベル』はかなり興味深いです。

表を作るとわかりやすいですが、カマラは元々持っていたアイデンティティと、現在の自分が獲得したいアイデンティティの間で真っ二つに割れています。

元々のアイデンティティ 現在の憧れ
マーベルファン マーベルヒロイン
パキスタン系 アメリカ文化
イスラム教 マーベル崇拝
少女 女性
考察系ネコ
カマラは4つの横軸の狭間にいるわけです。

空想に逃げる気持ちもよくわかりますね。

ヒーロー作品は基本的に成長譚であり、どの主人公にもアイデンティティの二項対立があります(例えばトニー・スタークのプレイボーイの側面と人類を救う英雄の面)。

ただカマラの場合、向き合わなければいけない要素が非常に多いですね。

特にイスラム教は偶像崇拝を禁止しているので、キャプテン・マーベルを崇拝することは完全に教義に反しています

絶対にあいいれないこの対立をミズ・マーベルはどのように埋めていくのか!?

考察系ネコ
この表現に成功すれば革命的なドラマとして高い評価を得るでしょう。

『ミズ・マーベル』全6話ネタバレあらすじ解説

第1話「ジェネレーション・ホワイ」

パキスタン系アメリカ人のティーンエイジャー・カマラは、マーベル好きがコスプレ衣装で競い合うアベンジャー・コンに参加したくてたまらない。

カマラはオタク友達のブルーノと一緒に、キャプテン・マーベルのコスプレ衣装を作って参加する計画を立てる。

しかし、イスラムの教えに忠実な母は参加を許さず、口論して険悪な雰囲気に。

カマラは家から抜け出しアベンジャー・コンに参加。祖母の腕輪をはめるとスーパーパワーを発揮できるようになった。

家に帰ると母・ムネバは嘘をついて家を出たことに悲しんでいた。

連邦捜査官はアベンジャー・コンでカマラがスーパーパワーを発揮しているのを見て調査に乗り出す。

第1話 終わり

第1話の感想

ストーリーは現時点で完全にティーンエイジャー向けで、正直見応えはありませんでした。

イスラムの教えにより、コスプレでピチピチのスーツを着てはいけないなど、「異なる文化のはざまにいると葛藤がすごそう…」と、どちらかというと面白いより興味深いです。

あとは『ウォーキング・デッド』大好きなので、ヘンリー役のマット・リンツがブルーノ役で出ていてテンション上がりました。

第2話「恋の始まり」

カマラは引っ越してきた中東系の青年・カムランに恋をする。

イベントでゾーイを助けたナイトライトの噂がネット上で広まっていた。

カマラは光を固める「ハードライト」の能力をものにするため、ブルーノと一緒に体を鍛える。

ゾーイのパーティーにカムランもおり、カマラは連絡先を交換。後日、カムランの車で運転の練習をする。

カマラは家族との会話で、バングル(腕輪)がひいおばあちゃん・アイシャのもので、彼女が蛇女と言われてさげすまれていたことを知る。

カマラの親友・ナキアはモスクで靴を盗まれ、現状を変えようとモスクの理事への立候補を決意。イスラム教の祝祭日・イードのイベントで、モスクの理事に立候補するためにポスターを配った。

イードで少年が塔から落ちそうになり、カマラはミズ・マーベルに変身して助ける。しかしそのとき、ひいおばあちゃんの幻影を見て動揺して少年を落としてしまった(軽い怪我で済んだ)。

カマラは捜査官に捕まりそうになりながら逃げる。

カムランの車に乗り込むと彼女の母もいた。

第2話終わり

第2話の感想

感想を語る犬

モスクでのお祈りが結構尺を取って描かれていたり、イスラムのお祭り・イードの雰囲気が堪能できたり、イスラムの文化を少し触れた気がして、興味という面では楽しめました。

ラティーナ(ラテン系女性)を今はラティネックス(ラテン系アメリカ人)と呼ばなければならないなど、ポリコレの勉強もしっかりできます。

ストーリーでは、曽祖母・アイシャもカマラと同じスーパーパワーを持っていたようですが、光で腕が伸びたように見えるから「蛇女」と呼ばれるなんて可哀想ですね。過去に何があったのか気になります。

第3話「宿命」

カムランの母はナジマという女性で、カマラの曽祖母・アイシャの友人だという。

ナジマは経緯を説明する。

1942年イギリス占領下のインド。寺院から来た男が言った通り、ナジマとアイシャは遺跡から切断された青い腕についているバングルを発見。

しかしアイシャはバングルを持って姿を消したという。

ナジマやアイシャたちは別の次元ヌール・ディメンションのクランデスティンから追放されてやってきた。

ナジマは100年以上生きているが光のパワーで若さを保っている。

ナジマたちのグループはジンと呼ばれている。

もといた次元に帰るためにバングルが必要らしい。

一方、ナキアは理事に選出されるが、FBIがナイトライトを操作していると知ってどうすればいいか悩む。

カマラの兄・アミルとタイシャの結婚式が行われた。

ナジマたちはカマラが協力しないと知って結婚式場に乗り込んできた。

カムランがカマラを助ける。

ブルーノはナジマの仲間に飛ばされて倒れた。

カマラはヌール(光)で腕を伸ばし、ナジマたちを圧倒する。光の中から列車が見えた。

ナジマたちはFBIに捕まる。

カマラにパキスタンの祖母から連絡があり「列車を見たならパキスタンに帰ってこなければならない!」と言われる。

第3話終わり

第3話の感想

ストーリーに面白味が全くないです。

靴を隠す風習や、華やかなダンスが披露される結婚式などパキスタンの文化を学んでいるだけ。

ここまで異文化講習を徹底的にされると、マーベル作品を見ている印象はゼロです。

なら中途半端なヒーロー要素がある作品より、インドやパキスタンの映画やドラマを見た方が有意義では?という疑問が脳裏をよぎります。

最後のまとめ

MCUドラマ『ミズ・マーベル』は、ストーリーはつまらないながらも、構造面からマーベルやディズニーが目指している方向性が紐解けるのが興味深い挑戦的な作品でした。

感想を語る犬
ストーリーがどう収束するか興味津々!最終回まで追っていきたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。ディズニープラス『ミズ・マーベル』レビュー終わり!

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