映画『ムーンフォール』(Moonfall)は巨匠ローランド・エメリッヒ監督による地球滅亡ディザスター超大作!
月が地球に降ってくるという破壊力抜群のアイデアを壮大な映像美で描き出しました!
作品情報・キャスト・あらすじ・見どころ、ぶっちゃけ感想・評価、ラストの意味を徹底考察、ストーリーネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに徹底レビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
作品についての視聴者・口コミアンケートも投票お願いします↓
映画『ムーンフォール』作品情報・キャスト
原題:『Moonfall』
ジャンル:ディザスター・SFアクション・ヒューマンドラマ
監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ローランド・エメリッヒ/ハラルド・クローサー/スペンサー・コーエン
撮影:ロビー・バウムガートナー
音楽:ハラルド・クローサー/トーマス・ワンダー
日本配給:Amazon Prime Video
ローランド・エメリッヒ監督
『ユニバーサルソルジャー』(1992)、『スターゲイト』(1994)、ウィル・スミス主演の映画『インデペンデンス・デイ』(1996)で脚光を浴び、その後も『デイ・アフター・トゥモーロー』(2004)など話題作を世に送り出したドイツの巨匠。
壮大な映像美には定評アリ。人類が滅亡する!というディザスタープロットが大好きな人です。
高い評価を得ていたものの、2008年に巨額を投資した『紀元前1万年』で大爆死を経験。
(確かに『紀元前1万年』は映画を2000本くらい見ている私的にも堂々と歴代映画ワーストだと言える作品)
その後も批評家からはすこぶる嫌われることになった悲哀を背負う人物。
今作『ムーンフォール』は個人的にはかなり好きで、「エメリッヒ復活!!」と思いましたが、アレっ?世界的な評価はかなり低いですね…。
確かに現実的と見せかけてリアリティがないところはありますが、みんなローランド・エメリッヒに冷たすぎません?
登場人物・キャスト紹介
登場人物 | キャスト |
ブライアン・ハーパー
元宇宙飛行士。知的生命体の衝突で衛星修理任務が失敗した責任を取らされた。 |
パトリック・ウィルソン
『アルマゲドン』のブルース・ウィルスと比較すると地球を救う男を堅実に演じました。 (ドラマ『FARGO/ファーゴ』『アクアマン』『インシディアス 赤い扉』) |
ジョー・ファウラー
元宇宙飛行士・NASAチーフ職員。ブライアンの |
ハル・ベリー
2022年時点で55歳とは思えない奇跡的な美しさ。ただ近年出演した作品の評価はジョン・ウィック以外は芳しくないですね…。 (『チョコレート』『キャットウーマン』『ジョン・ウィック3 パラベラム』Netflix『ブルーズド ~打ちのめされても~』) |
K・C・ハウスマン
過激なアマチュア研究者。頭はすごくいいが誰にも信じてもらえない。 |
ジョン・ブラッドリー
『ゲーム・オブ・スローンズ』のサム役が懐かしい。 本作のMVPはこの人だと思います。社会ののけ者が活躍するカタルシスが地球を救う過程に感動。 |
ソニー・ハーパー(ブライアンの息子) | チャーリー・プラマー |
ミシェル(中国人留学生) | ケーリー・ユー |
ネタバレなし感想・あらすじ・海外評価
©︎Amazon Prime Video
あらすじ:宇宙空間で事故を起こし部下を死なせたブライアン。本当は謎の知的生命体に襲われたのですが誰も信じてくれず宇宙飛行士をクビになった。それから10年後、K.C.ハウスマンという過激なアマチュア研究者が月の軌道が逸れていると気づく。地球への“月の墜落”のカウントダウンがはじまったのだ…。
ブルース・ウィルス主演の『アルマゲドン』的な、地球滅亡ディザスタープラスヒューマンドラマ。
最近だとレオナルド・ディカプリオ主演のNetflix『ドント・ルック・アップ』をシリアスにした内容です。
「いやいや、ありえないっしょそのシュチュエーション!」とか考えたら負け(笑)。
科学という言葉は一旦忘れて、頭空っぽにして視聴しましょう。
おすすめ度 | 80% |
世界観・映像美 | 90% |
ストーリー | 78% |
IMDb(海外レビューサイト) | 5.2(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家 36% 一般の視聴者 70% |
※以下、映画『ムーンフォール』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『ムーンフォール』ネタバレ感想・評価
映像美×ヒューマンドラマ
青い地球を俯瞰する壮大な映像美・スペースシャトルからの非日常的な眺め。これだけで及第点だと思いました。
ただ冷静に考えると、海水が逆流するほど月が接近してたら周囲全体が速攻で崩壊して逃げることなんて不可能にも思えます。
でもブライアンの息子・ソニーたちは車で逃げ切ってました。車は浮かないんですかね?
その他にも冷静に考えると完全なご都合主義が多数潜んでいます。
「電気を使った有機体じゃないとエイリアンに気づかれない…」というのもよくわかりません。ストーリーに都合の良い設定に思えます。
しかしもういいやエメリッヒを信じようと考えると不思議と楽しめました。
エンタメディザスターとして評価してあげましょうよ。
社会のはぐれ者同士の友情
結末はアルマゲドンっぽく主人公のブライアンが自爆するかと思いきや、コミックリリーフのK.C.ハウスマンが自爆!
主人公でなくコミックリリーフが英雄になるのもなかなか新鮮でしたし、誰にも相手にしてもらえない者同士の友情っていう文脈で考えると、目頭が熱くなりました。
私自身が映画を見まくってブログを書いている社会から離れかけの存在なこともあって(笑)、本作の社会ののけ者が地球を救う!って個人的には好きでした。
一般の人から見たらシラけるのでしょうか?
まあ評価は人それぞれだとしても、私はローランド・エメリッヒを応援したいです。
ラストの意味考察
K・C・ハウスマンが月と融合するという驚愕のラスト。
さらに月のシステムはK・C・に向かって「さあ始めよう」と語りかけます。このセリフ意味不明ですね。
推測になりますが、人類の敵である知的生命体(ナノマシン)たちはまだ宇宙の各所に無数に存在しています。
なので、彼らがまた地球にやってくる前に対策を考えようという意味かもしれません。
または、意思を持つK・C・ハウスマンが月と融合したならば、月が意思を人類に伝えることが可能になったということ。
持続可能な地球にするための科学技術や叡智を伝授し、地球をよりより星に変えていこうぜ!ということかもしれません。
『ムーンフォール2』があれば解明されるのでしょうけど、世間の評判的には続編が作られるかは微妙なところですね。
ちなみに月のシステム(オペレーター)は、ブライアンが見た時は息子ソニーの小さな頃の姿(見る人によってイメージが変わる)。スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』のスターチャイルドみたいですね。
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