映画『レジェンド&バタフライ』ネタバレあらすじ解説
信長の躍進
信長と濃姫はしばらくは仲が悪いままだった。
ある日、鷹狩りに行くという信長を濃姫が笑う。自分なら鷹を使わないで弓で野鳥を射止められるというのだ。
信長は怒り、2人はどっちが大きな鳥をとれるか勝負をすることに。
信長は弓の腕がよくなく外しまくるが、濃姫は何羽もキジを射止めた。
信長は逆転しようとシカを追うが、あやまって崖から落ちそうになる。
それを見つけた濃姫が信長を助けた。
濃姫は、いつか海の向こうへ行ってみたいと言う。
濃姫の父・道三が息子の謀反で討ち取られる。濃姫はかたきをうちに行ってくれと言うが、信長は今下手に出すと一族の存続が危うくなると言った。
しばらくたち、信長がいる尾張は今川義元に攻められそうになっていた。
信長は軍の会議をひらくが、どうしていいかわからず何も決められない。
濃姫は侍女から逃げるように言われたが、信長のところへ行き、今川義元は絶対に勝てると思っているのが弱点だとさとした。
濃姫の言葉で奇襲作戦を思いついた信長は今川軍に歴史的な勝利をあげる。
さらに濃姫の地元・岐阜の土地も取り返し、岐阜城から周囲を眺める。
信長は京都へ攻め入るのに加勢をしてくれと他の大名から依頼を受けた。
信長や家臣はこれ以上戦いの場を広げると織田家に敵が増えすぎるのでやめようと考えた。
しかし濃姫が亡き父の天下統一の夢を果たしてくれと言い、信長に戦のアドバイスをする。
信長はまた劇的な戦法を思いつき京都を占拠した。
京都へ行くとたくさんの貢ぎ物を受けた。信長や家臣は濃姫の厚化粧に笑い転げる。
信長と濃姫はこっそり京都の街中へ出かける。信長は濃姫にカエルの置物を買ってあげた。
信長はスリに会い、貧民街へ。
濃姫が子供に暴行しようとしている男を斬り殺してしまったため大乱闘になり、2人は命からがら逃げ出す。そして小屋の中で愛し合った。
第六天魔王と化した信長
信長は戦いに明け暮れ、じょじょに人間味を失っていった。
信長は比叡山延暦寺を焼き討ちにして僧侶たちを皆殺し。さらに「我人にあらず」と言い、女性や子供まで全員殺す決断をした。
序盤ではひょうひょうとしていたキムタクですが、完全に別人です。
家臣は濃姫に信長に皆殺しを思いとどまるように説得してくれと頼む。
濃姫は信長に皆殺しをやめるように言うが信長は聞かず、女性と子供の処刑まで決行された。
まもなく濃姫はみごもるが死産となる。
信長はついに天下統一あと一歩のところまでたどり着いた。
しかし信長の蛮行についていけなくなった濃姫は離縁をつきつけ、信長のもとを離れた。
ラスト結末:本能寺の変
信長と濃姫が離縁してから7年後。
信長は貞家から濃姫が病気だと聞かされていてもたってもいられなくなる。
信長は病気で寝ている濃姫をたずね、戻ってきてくれと頼んだ。2人はお互いにずっと想い続けていたのだ。濃姫は了承した。
信長は濃姫を新たに建設した巨大な安土城へ連れて行く。
濃姫は、こんな格好ばかりの城をつくるのは子供だと笑った。
信長は病気で寝ている濃姫の回復を願うようになり、しだいに優しい心を取り戻す。
そんな信長を不安に思っていたのが家臣の明智光秀だった。
光秀は、「かつて魔王とおそれられた頃に戻ってもらわないと部下にもしめしがつかない、天下統一も果たせないと言い、徳川家康の来城の際に自分がミスをしたことにして殴りまくってくれ」と言う。
信長はその通りにしたが、光秀を扇子で殴りながら瞳をうるませてしまった。
徳川家康だけが明智光秀と信長が茶番をうったと見抜いていた。
信長は最後の戦に行くと言って寝ている濃姫に南蛮の楽器を渡し、弾けるようになっておけとほほ笑む。
濃姫は信長が無事に帰ってこれるようにカエルの置物を渡した。
信長は遠征先の本能寺で明智光秀の軍勢に襲われる。光秀は憧れていた強い信長はもうおらず、天下統一も果たせないと考えたのだ。
信長は光秀の軍勢と必死に戦った。しかし小姓の蘭丸など部下たちがつぎつぎに死んでいく。本能寺に火がつけられた。
信長は天守へ登る。カエルの置物を見て絶対に生きて帰ると誓い、床下の抜け穴から逃げ出した。
安土城へ帰った信長は濃姫を連れ出し、南蛮行きの船に乗る。
嵐の中でもお互いに助け合い、タイタニックのように船首に立って笑い合った。2人は異国の土地を見た。濃姫は赤ちゃんを身ごもっている。
信長は本能寺の天守閣の中で目を覚ます。すべて夢だったのだ。
信長は濃姫を思いながら刀で自害した。
ときを同じくして濃姫も病気で死んでいた。信長からもらった南蛮の楽器をだいていた。
映画『レジェンド&バタフライ』終わり!
最後のまとめ
邦画『レジェンド&バタフライ』は、木村拓哉さんの魂の演技と、濃姫の視点での新しい信長がシンクロした傑作でした。
歴史に忠実な時代劇かはわかりませんが、信長の人間味を切れ味鋭く表現したすばらしい作品だったと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『レジェンド&バタフライ』レビュー終わり!
- 1
- 2