実写映画『君に届け』ネタバレ感想・ラスト評価,キャストやあらすじ解説

  • 2023年3月30日

映画『君に届け』は椎名軽穂さんの同名人気コミックを多部未華子さん、三浦春馬さんで実写化した青春恋愛映画! 2023年にはNetflixでドラマ化もされました。

シネマグ
多部未華子さんの爽子役が思った以上に貞子っぽくて衝撃でした。

作品情報・キャスト

ネタバレなしの感想

視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)

これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!

↓2023年のNetflixドラマ版のキャスト情報・ネタバレ感想などが知りたい人はこちら↓

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Netflixドラマ『君に届け』

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

映画『君に届け』作品情報・予告

公開:2010/09/25
上映時間2時間8分
ジャンル:青春ラブコメ
監督:熊澤尚人
脚本: 根津理香/熊澤尚人
原作:椎名軽穂の少女漫画「君に届け」別冊マーガレット
興行収入:15億円

映画『君に届け』キャスト

役名 キャスト(出演作)
黒沼爽子(くろぬまさわこ/貞子) 多部未華子
根暗で真面目なヒロイン・貞子を熱演していました。多部さん演技力や表現力が高いですね。

(連続テレビ小説「つばさ」、ドラマ『マイファミリー』映画『流浪の月』)

風早翔太(かぜはやしょうた) 三浦春馬
爽やかイケメンすぎ。役にピッタリだったと思います。

(実写『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』『ブレイブ 群青戦記』)

胡桃沢梅(くるみざわ うめ) 桐谷美玲
矢野あやね 夏菜
吉田千鶴 蓮佛美沙子
真田 龍(さなだ りゅう) 青山ハル
黒沼 喜多男(くろぬまきたお) 勝村政信
黒沼 陽子 富田靖子

映画『君に届け』あらすじ

高校生になった爽子(多部未華子)は、ロングヘアの見た目のせいでクラスメイトから「貞子」と呼ばれて避けられていた。しかし爽やかイケメンの風早(三浦春馬)は周囲の評判など気にせず爽子に話しかけてくる。

夏に風早はクラスで肝試し大会を開催。爽子はみんなの役に立ちたい一心でお化けの貞子を演じ、クラスメイトのあやね(夏菜)や千鶴(蓮佛美沙子)と仲良くなる。

爽子は風早、あやね、千鶴とつるむようになり学校に行くのが楽しくなった。

しかし風早のことを好きな女子・胡桃沢梅(桐谷美玲)が爽子の悪いうわさを流す。

爽子はこのままでは一緒にいる風早、あやね、千鶴たちに迷惑がかかってしまうと思い込み…。

ネタバレなし感想・海外評価

少女漫画が原作なので、内気な女子がイケメンと恋に落ちるという王道設定なのですが、多部未華子さん演じる爽子はもはや内気や陰気という言葉で片付けられるものではありません。

感想を語る犬
特に序盤は本当に貞子みたいで怖く、普通のラブコメっぽくない雰囲気。でもそれがいいのです。

爽子が千鶴やあやねと打ち解けていくシーンは、友情っていいなあと心が温まります。

内気な爽子をあたたかく見守る両親の姿にも感動。

肝心の恋愛自体は予定調和すぎるのが難点といえばそうですが、全体的なクオリティはなかなかの青春恋愛映画です。

おすすめ度 70%
ストーリー 60%
IMDb(海外レビューサイト) 6.9(10点中)

※以下、『君に届け』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『君に届け』ネタバレ感想・評価

映画『君に届け』の評価は70点。

青春ラブストーリー・ヒューマンドラマの佳作。爽子と風早の恋愛だけでなく、爽子とあやね、千鶴との友情も感動的でした。

キャストも漫画の雰囲気に近いかと言われればわかりませんが、多部未華子さんはハマり役だったと思います。

多部未華子さん演じる爽子は漫画よりもさらに貞子っぽく、漫画よりもさらに根暗だったのですが、この妙にシリアスな雰囲気が実写版でのキャラクター再解釈という感じで良かったです。

シネマグ
黒のロングヘアからのぞくギョロっとした目はまさに貞子でした。

漫画にくらべると爽子の独白がコメディタッチじゃないぶん笑えるシーンが少ないというのはありましたが、とにかく多部未華子さんだからこそ演じられたキャラクターだと思います。

貞子がトイレで他の女子に「あやねと千鶴の悪口を取り消せ」と言い、2人について「好きよりもっと大好きか!」と言い返したシーンに1番感動しました。

「大好きか!」というセリフのチョイスも個性的でコミュ障を表現しており、印象に残る場面になりました。

現実では高校生の女子って階級社会なので、貞子と千鶴たちの友情みたいなものは存在しないかもしれません。(私が小学校から高校まで観察した結果、“イケてる”女子とイケてない女子がつるんでいるのを見たことがないです。)

でもどこかにこんな光景があったらいいなあと思いました。まったくタイプの違う女子同士の友情に心が温まります。

逆に多部未華子さんと三浦春馬さんの恋愛パートについては危なげなさすぎた印象。

爽子の挙動不審でどっちつかずな態度は良かったのですが、風早はライバルの胡桃沢にまったく興味がない感じで爽子のことばかり気にしていたので、恋愛のハラハラ感が足りなかったです。

風早が爽子に告白して、爽子がパニックになって一回断ってしまった後で付き合うシンプルなラスト結末。

考えてみると爽子が他人を思いやるいい奴なのはもちろん、風早も聖人君主のようなキャラクターなので、お互いにぶつかり会うことがないんですよね。

映画としてはスッキリ終わって良かった気もしますし、もう少し少女漫画的な恋愛のゆらぎを堪能したかったような気もします。

最後のまとめ

映画『君に届け』は、原作コミックとはまた違う雰囲気で青春の甘酸っぱさやほろ苦さを表現した見応えのある作品でした。

多部未華子さん演じるヒロイン爽子がいいヤツすぎてとにかく応援したくなるんですよね。キャストや演技もバッチリだったと思います。

2023年に配信開始のNetflixの実写ドラマ版は果たしてどんなテイストになるのでしょうか。楽しみですね。

ここまで読んでいただきありがとうございます。レビュー終わり!