ディズニープラスで44分のMCU短編映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』が2022/11/25から公開されたのでさっそく視聴!
本作も監督・脚本はジェームズ・ガンで、彼のシュールな作風が全開でした!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』あらすじ
(原題:The Guardians of the Galaxy Holiday Special)
マンティス(ポム・クレメンティエフ)は、ピーターが若い頃に宇宙船でクリスマスパーティーをしようとしたところ、ヨンドゥにぶち壊しにされた想い出を聞いてかわいそうに思う。
マンティスは今年はクリスマスを盛大に祝ってあげたいと、ドラックス(デイヴ・バウティスタ)とともにピーターのヒーローであるケヴィン・ベーコンを誘拐しようと考え、宇宙船で地球に向かった。
マンティスとドラックスはクラブで地球人たちと飲み明かしながらケヴィン・ベーコンの家を聞き出そうとするが、誰も知らないようだ。
マンティスは能力を使って売店の女性からハリウッド・スターの豪邸マップを奪い取る。
ケヴィン・ベーコンが家でくつろいでいると、マンティスとドラックスにインターホンを何度も押され警察を呼んだ。
二人は警察を軽々と倒し、ケヴィン・ベーコンを拉致して宇宙船に乗せるが…。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』ネタバレ感想
ケヴィン・ベーコンのネタ映画
©︎ディズニープラス/Disney+
ジェームズ・ガンらしさ全開で、ケヴィン・ベーコンを実名で登場させて誘拐させるシュールなストーリーからして笑えました。
ジェームズ・ガン作品はガーディアンズ以外にDCドラマ『ピースメーカー』や『ザ・スーサイド・スクワッド2』も大好きですが、ここまでやりたい放題できる監督って彼くらいでは?
ストーリーはケヴィン・ベーコンがマンティスとドラックスに拉致され、ピーターを元気づけるだけ。
おもしろいおもしろくないとかではなくファンムービーです。
そして完全にケヴィン・ベーコンで遊んでます。
ベーコンもベーコンで自らすすんでネタになるある意味プロフェッショナル(笑)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』のはずが、メインはケヴィン・ベーコンw。ギャグです。
本作は『ソー:ラブ&サンダー』とガーディアンズシリーズ第3作目の間に起こった出来事という設定です。
マンティスとピーターの関係が、2023年に公開される『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー Vol. 3』につながってくるのでしょう。
あとはヨンドゥがクリスマスツリーをぶっ壊したあとに、実はこっそりプレゼントの箱を開け、ピーターにもプレゼントを送っていたエピソードにはほっこりしました。
ここからは面白かったシーンを解説していきます。
まず異星人たちがバンドを組んで変なクリスマスを歌う序盤のシーンが最高でした。
普通にいい曲だし、このエイリアンたち才能ありすぎです。
歌詞も「地球全部を14時間で回る能力者で、鍵あけが得意な泥棒の親玉」みたいな感じで、サンタを知らないヤツがノリで作った感が笑えました。
後半ではケヴィン・ベーコンがクリスマスソングをライブで披露し、映画というよりもはやミュージックビデオ的なノリでした。
欲をいえばロケットやグルートがもっと見たかったですが、それはシリーズ3作目に期待しましょう。
感動のメッセージ
ストーリーから展開からネタだった本作ですが、みんながピーターを元気づけたい動機でクリスマスパーティーを準備していたことに感動しました。
前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)から年月が経って、『アベンジャーズ・エンドゲーム』やらMCU作品を何本も見ていて忘れかけてましたが、本作はガモーラが死んでしまってから初めてのガーディアンシリーズなんですよね。
みんなは最愛のガモーラを失ったピーターを元気づけたいと思っていたわけです。
ケヴィン・ベーコンのプレゼントはどうかと思いますが、その心意気が十分つたわってきます。
そして飾り付けられた電球と派手な雰囲気と、失われたガモーラの存在の対比に切なさを感じました。
ピーターの心の傷はまだ癒えないでしょうけど、クリスマスパーティーを一緒に祝う仲間がいるという希望は確かにあるのです。
CineMagの評価 | 70% |
コンセプト | 80% |
ストーリー | 55% |
IMDb(海外レビューサイト) | 7.4(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家 91% 一般の視聴者 87% |
メタスコア(Metacritic) | 78(100点中) |
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