Netflix映画『フェアプレー』ネタバレ感想・評価,ラスト考察!キャスト解説,Fair Play2023

  • 2023年10月9日

Netflix映画『Fair Play/フェアプレー』ヘッジファンドで働くエリート男女が、女性の昇進によって関係に亀裂が生じ、事件が勃発!

ブリジャートン家のフィービー・ディネヴァーが主演です。

シネマグ
「女性が男性より優位に立つことで不協和音が生じるのはなぜか!?」そんな問題提起をした意欲作です!

作品情報・キャスト

あらすじ

ネタバレなしの感想

物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説

視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)

テーマの深掘り考察

これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

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映画『Fair Play/フェアプレー』おもしろかった?(投票どうぞ)

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Netflix映画『Fair Play/フェアプレー』作品情報・予告

公開:2023年10月6日(金)
制作国アメリカ
上映時間
原題:『Fair Play』
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
年齢制限:18歳以上(露骨な性描写あり)
監督・脚本:クロエ・ドモント

映画『フェアプレー』キャスト

役名 キャスト
エミリー(ヘッジファンドで働くキャリアウーマン)

フィービー・ディネヴァー

フィービー・ディネヴァー(『ブリジャートン家』『Bank of Dave』『The Colour Room』)
ルーク(エミリーの同僚であり婚約者)

オールデン・エアエンライク

オールデン・エアエンライク(『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』『コカイン・ベア』)
キャンベル(ヘッジファンドのボス) エディ・マーサン(『おみおくりの作法』『he Thief, His Wife and the Canoe』)

映画『フェアプレー』あらすじ

Netflix映画『Fair Play/フェアプレー』

超優秀な人間だけが集まるヘッジファンドで働くエミリー。

彼女は同僚のルークと婚約したが、社内恋愛は労働の規約に反するために周囲には黙っていた。

ある日、エミリーは昇進を告げられる。彼女は婚約者・ルークの上司となった

エミリーに立場を追い抜かれたルークは、自分も昇進しなければと焦り仕事で判断ミスを連発した。

もう愛し合っていた頃の2人ではなく、家に帰ってもギスギスした関係だった…。

ネタバレなし感想・海外評価

毎朝4:30に起きて成功の階段を駆け上る男女のまえにポッカリと開いた落とし穴。

ヒューマンドラマやサスペンスとしての物語性よりも、働く男女の性差を描くテーマ性が強いので賛否分かれるでしょう。

男性集団の中で働く有能な女性を女性監督が描いた作品なので、女性の生き方について考えている人が見るとヒントが得られると思います。

エンタメ度の高い映画を求めている人には不向きです。

海外レビューサイトでの評価はまずまずで、批評家からの評価が高い傾向にあります。

「エリートの男女それぞれに感情移入できる」「カップルの成功の不均衡がより大きな問題を暴き出す」などの意見がありました。

おすすめ度 65%
テーマ性 90%
ストーリー 58%
IMDb(海外レビューサイト) 6.9(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 批評家 88%
一般の視聴者 73%
メタスコア(Metacritic) 74(100点中)

※以下、『Fair Play/フェアプレー』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『フェアプレー』ネタバレあらすじ解説

エミリーはボスのキャンベルに夜中の2時に呼び出され、昇進を告げられる。

ルークはエミリーを表面上は祝福したが、「夜中にボスのところに行って何をしたのだ?」と疑問を持った。

エミリーの昇進で焦ったルークは、3000ドルもする高価な商材を買ったが上手くいかない。

2人は次第にすれ違うようになり、愛し合うこともなくなっていた。

ルークは2500万ドルもの損失を出してしまった。エミリーが空売りでルークの損失をカバーし、さらに株をあげる。

ルークは職場で暴れて解雇された。

エミリーの母が婚約パーティーを開いてくれたが、エミリーとルークは会場で大喧嘩。

2人はトイレで口論を続けたが、衝動的に性行為をはじめる。ルークが暴力的に振る舞った。エミリーは何もできずに強姦されたような気持ちになった。

エミリーは会社のボス・キャンベルに、ルークにストーカーされたと報告した。

家に帰ったエミリーは荷物をまとめていたルークをナイフで斬りつけて、「これまでのことを謝れ」と言う。

ルークは涙を流しながら「今までごめん」と謝罪の言葉をやっと口にした

エミリーは「床の血を拭いて去れ」と言い放った。

映画『Fair Play/フェアプレー』おわり

『Fair Play/フェアプレー』ネタバレ感想・評価

ヘッジファンド愛憎劇

『Fair Play/フェアプレー』の評価は70点。

昼はエリートが集まるヘッジファンドで株の売買をし、夜は激しく愛し合う対比構図が興味深かったです。

ゴールドマンサックスから移籍してくるような超優秀者が集うヘッジファンドを舞台にすることで、逆に人間の動物性や、性差が浮かび上がっていくコンセプトが見事だと思いました。

愛し合って婚約したエミリーとルークですが、同僚同士で付き合うのは会社の規約違反なので隠しています。

そんな中、エミリーがルークを追い抜いて昇進。ルークは平静を装いながらも焦ります。

女性蔑視はしないルークですが、パートナーが昇進すると存在意義を失ってピヨります(パニックになる)。

本作の場合は女性が男性より稼いでいるだけでなく、同じ会社の上司と部下の関係になってしまうのですから、バイアス(偏見)を持つ男性からすると人生に関わるほどショッキングだったに違いありません。

男女平等とか言っている男性は、ルークのような立場になったときに果たして冷静でいられるでしょうか。

シネマグ
もし冷静でいられないなら、あなたが持つ男女平等な価値観にはバイアスがかかっていることになります。

私も男なので、男女が同じ条件で働く社会についてもう1度考え直してみる必要があると思いました。

批評家からの評価が高い理由は、この問題提起の構造だと思います。

エミリーが夜おそい時間にボスのところに出かけて昇進したら「体を使ったな?」と思われる理不尽な世の中。男女が逆ならそんな風に言われることはないでしょう。

また、生理の血やナイフなど、優れたメタファーの使い方がなされていた点もすばらしいです(後の項目で詳しく考察)。

問題提起力はバツグンだけど…

『Fair Play/フェアプレー』には、それぞれのシーンの服装や立ち振る舞いを細かく見ていくことで無限にいろんな発見があります。

しかしマーゴット・ロビー主演の映画『バービー』(2023)を超えてくるほどではありませんでした。

映画『バービー』は男女の生き方の問題提起だけでなく、今後よりよい社会を気づいていくためにどうすればいいか?という方向性がしっかりと示されていました。

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映画『バービー』

対して、本作『Fair Play』は虐げられた女性の問題提起を鋭利に突きつけたいっぽう、どうすればいいか?の解決のための方向性が弱かった気がします。

またヒューマンドラマやサスペンスとしてはストーリーの起伏がなかったのも満足度がそこまで高くなかった要因でした。

テーマは興味深いですが、ずっと痴話喧嘩なので正直に言ってそこまでおもしろいとは思いませんでした。

Netflix『Fair Play/フェアプレー』考察(ネタバレ)

ラストの意味:根源的な復讐

エミリーがルークをナイフで斬りつけて「床の血を拭いて出ていけ」っていうのは、すべての女性からの男性への復讐のメタファーだと感じました。

(古い心理学のような見方をして)ナイフが男性器だとしたら、ナイフで傷つけて血を拭けという流れは、男性が女性にやってしまうテンプレ「シャワー浴びて帰れ」に通底するものがあります。

ナイフで斬るのは極端すぎる例ですが、例えば激しい性行為を半ば強要される女性は、これと同じような苦しみを経験しているのかもしれないと思いました。

性行為において男は出すだけ。しかし女性は血の場合によっては下腹部が傷ついてしまうケースもあるでしょう。

本当のフェアプレーは何か?と考えたときに、男をナイフで斬りつけて血を流させるようなメタ的な表現しかしようがないのかもしれません。

女性の根源的な恨みを表現した興味深い結末でした。

決定権を奪われた雄の末路

エミリーはPMという役職に昇進しましたが、これはポートフォリオマネージャーの略です。PMは投資に関しての決定権を持ちます。

つまり本作は、単に女性のほうが男性より多く稼ぐだけでなく、男性が女性に決定権をすべて奪われる物語なのです。

女性のエミリーの方が上司で、能力も高く稼ぎも高く、決定権も持っている。

男性ならめずらしくもありませんが、特に日本ではエミリーのパターンは極端に少ないのではないでしょうか?

男女平等の社会であれば、当然このような夫婦の形態も受け入れるべきでしょう。

男女平等の行く末は?

エミリーのような男女逆転の成功パターンには落とし穴があります。

わかりやすいのが、エミリーが同僚たちとストリップクラブに行って、同僚の女性蔑視の下ネタに乗っかり、金をばら撒くシーン。

エミリーは成功した女性というより、成功した男性です。自らを男性化しようとしており、かなり不健全に見えます。

彼女は生き生きとする女性として成功したのではなく、男性が敷いたレールの上で早く走ったに過ぎません。

『Fair Play/フェアプレー』は男性が敷いたレールに女性が乗ることの問題点を浮かび上がらせていました。

男性優位な社会を根本的に変えることはできず、むしろ構造に巻き込まれただけでしょう。

ラストでルークの代わりに新入社員で女性が入りましたが、彼女もエミリーと似た罠にハマってしまう可能性があります。

シネマグ
根本的な問題点は女性の成功の概念は、男性が作った社会システムの中からしか選び取れないことにあるのです。

最後のまとめ

Netflixオリジナル映画『Fair Play/フェアプレー』は、ヘッジファンドで働く男女の愛憎劇を通じて、資本主義に生きる人間の問題点を鋭く突きつけた意欲作でした。

個人的にはストーリーがもう少し面白ければ良かったと思いますが、まあクロエ・ドモント監督は物語性よりメッセージ性を強めたかったのでしょう。

ここまで読んでいただきありがとうございます。『Fair Play/フェアプレー』レビュー終わり!

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