今回は個人的にサスペンス・ホラーの最高峰とも思える映画『エスター』について、ネタバレなしの見どころや感想、ネタバレありの評価・考察などを徹底レビューしていきます。
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映画『エスター2 ファーストキル』。2009年の第1作に引き続き、イザベル・ファーマンがエスターを演じます。 シネマグ 私にトラウマを植え付けた伝説のエスターはどこへ!? 2作目はかなり微妙な作品に仕上がりました…。 […]
『エスター』ネタバレなし感想・あらすじ・見どころ
映画『エスター』は王道ではない新感覚のサスペンスホラーです。
斬新な恐怖体験をしたい人にはうってつけでしょう。
不思議で可憐な雰囲気を持つ少女エスターを養子にもらった家庭の周囲で、さまざまな不審な事件が引き起こされるストーリー。
オーメンの少女版という感じで進んでいくのですが、ストーリーが進むに連れてそのオーメンっぽさ自体がミスリードだとわかっていきます。
騙された!というカタルシスを味わいたい人にはピッタリの映画。
※以下の項目からネタバレありなので注意してください。
『エスター』ネタバレあり感想・評価・考察
映画『エスター』は個人的に超大好きなホラーサスペンスではあるのですが、実は1回しか視聴できていません。
理由は、怖いからです(笑)。トラウマです。
霊とか超常現象だとか、ゾンビだとか、グロいだとかそういった恐怖ではなく、『エスター』はひたすら人間の怖さを描いた作品だと思います。
ラストで主人公のエスターが純粋な少女から、心が醜い大人に変貌する展開は圧巻のひとこと。
ストーリーの序盤から中盤まで、エスターを純粋な子供と捉えてしまっていたので、このオチには精神的にやられました。
映画『エスター』が名作と呼ばれる所以はここでしょう。
ここにさらに、エスターが以前ロシアで大量殺人を犯していたというエピソードまで加わります。
少女エスターのピュアネスが打ち砕かれ、それどころか大量殺人鬼のサイコパスだと判明する右から左に一気に振り切れるようなカタルシスがたまりません。
映画『エスター』キャスト・作品情報
公開・制作国:2009年 アメリカ
原題:『Orphan』
監督:ジャウム・コレット=セラ
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン
原案:アレックス・メイス
撮影:ジェフ・カッター
主演:イザベル・ファーマン/エスター役
出演:ヴァラ・ファーミガ/ケイト・コールマン役
出演:ピーター・サースガード/ジョン・コールマン役
ジャウム・コレット=セラ監督は映画『ジャングル・クルーズ』、サメ映画『ロストバケーション』やリーアム・ニーソン主演のアクション『アンノウン』『トレインミッション』などで有名な人物。
続編『エスター2』も!
エスター役のイザベル・ファーマンが続投で、シリーズ続編『エスター2』(原題Orphan: First Kill)が2023年に公開されました。
エスターがエストニアの精神病院から抜け出してアメリカに渡り、ある少女になりすまして最初の殺人を犯すというストーリーで、第1作目の前日譚になります。
『ザ・ボーイ人形少年の館』などで有名なウィリアム・ブレント・ベルが監督(B級ホラーを多く制作)を務めるので、期待できるかと言われれば微妙です。
なぜジャウム・コレット=セラ監督が続投しなかったのか?個人的にはディズニーの『ジャングル・クルーズ』とかより、『エスター2』を優先して欲しいです。
それを差し引いても楽しみですね!
最後にまとめ
サスペンスホラー映画史上に間違いなく残るであろう名作『エスター』。
本作のような斬新かつ見応え抜群な作品がどんどん作られるといいですね!
もう1度シリーズ第1作を見直したいところですが、まだトラウマが残っている…。