Netflix配信『アーケイン/Arcane』は世界で1億人以上のプレイヤー数を誇る大人気オンラインゲーム「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)」を初めてフルCGアニメ化した傑作SFアクション!
もはやアニメではなく、ハイクオリティな海外ドラマを見ている感覚近いです。映像の迫力だけでなくストーリー性も優れたすごい作品でした。
記事ではキャラ相関図・声優、アニメ感想・評価レビュー、ストーリー考察、1話〜最終回9話ネタバレあらすじ解説をまとめています!
アニメ『アーケイン: リーグ・オブ・レジェンド』キャスト・作品情報
原題:『Arcane: League of Legends』
監督:アッシュ・ブラノン(『トイストーリー2』)
原作:「リーグ・オブ・レジェンド(LOL)」オンラインPCゲーム(Riot Games)
制作会社:Fortiche Production
キャラクター相関図
ジンクス妹|ミア・シンクレア・ジェネス/上坂すみれ
ジンクスは本作の主人公でヴァイの妹。本名はパウダーで、戦争で両親を失い地下都市ゾウンでヴァンダーに育てられる。
小さいころにドジばかり踏んでいたので、仲間のマイロからジンクス(不吉)と呼ばれていた。
射撃や爆弾作りが得意だったが、それがきっかけで姉ヴァイと決別することに。
その後はシルコの腹心の部下となり、マイロの亡霊と会話するサイコちゃんに変貌。
・日本語吹き替えは声優・上坂すみれ(『スター☆トゥインクルプリキュア』、『鬼灯の冷徹』ピーチマキ役、)。
ヴァイ姉|ヘイリー・スタインフェルド/小林ゆう
ヴァイは本作のもう1人の主人公で、ジンクス(パウダー)の姉。本名はヴァイオレット。
戦争で両親が死に、ヴァンダーに引き取られて地下都市・ゾウンに住んでいた。ボクシングが得意で、鉄のグローブをはめて戦う。
ジンクス(パウダー)と離れてから数年間は刑務所に入れられていた。
声を務めたのは女優ヘイリー・スタインフェルド(映画『トゥルー・グリッド』『ピッチ・パーフェクト』)
日本語吹き替えは声優・小林ゆう(『東京喰種トーキョーグール:re』カナエ役、『ブラッククローバー』シャーロット役)。
シルコ|ジェイソン・スピサック/佐藤せつじ
シルコは地下都市ゾウンの権力者。超人的な力を発揮できる液体ドラッグ・シマーの開発・密売をしている。
ジンクスとヴァイの育ての親・ヴァンダーと兄弟のように育ってきたが、危険思想を見やぶられて殺されかけ、恨んでいた。
ヴァイに見捨てられたジンクスを引き取り、娘のように可愛がっている。
・日本語吹き替え声優は佐藤せつじ(『焼きたてジャぱん』『アリータバトルエンジェル』)。
ケイトリン|ケイティ・リューング/甲斐田裕子
ケイトリン・キラマンは地上都市・ピルトーヴァーの議員の娘。
学生時代は発明家のジェイスの手伝いをしていた。
射撃が得意で、貴族にもかかわらず執行官(街を守る特殊部隊)になる。
・日本語吹き替えは声優・甲斐田裕子(『約束のネバーランド』『とある科学の一方通行』)。
ジェイス|ケヴィン・アレハンドロ/宮崎遊
ジェイスは、クリスタル(青い石)を使ってワープ技術を生み出した、ピルトーヴァーの若き科学者。
ケイトリンと仲が良い。議員になってメル(メダルダ)と恋愛関係に。
・吹き替え声優は宮崎遊(『ハイキュー!!』)
その他の登場キャラ・声優
ヴァンダー(ジンクスたちの育ての親・元戦士)|声優:JBブランク/藤井隼
ビクター(障害を抱える研究者)|声優:ハリー・ロイド/下川涼
メル(ピルトーヴァーの議員)|声優:トクス・オラガンドアイ/松井暁波
ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ
アーケインあらすじ:内戦で両親を失った姉妹、ヴァイとジンクスは地下都市ゾウンでオヤジ代わりのヴァンダーら仲間と一緒に暮らしていました。ある日ヴァイたちは地上で盗みを働いた際に爆破事故を起こし、これが姉妹の運命を別つキッカケとなる大事件に発展するのでした…。
本作を視聴して、アニメが子供向けだという時代は完全に終わったと感じました。
『アーケイン/Arcane』は、大人がストーリー性のあるSFアクションエンタメとして楽しむべき傑作3DCGアニメで、普段アニメを見ない実写映画や海外ドラマ好きにもおすすめです!
おすすめ度 | 90% |
ディストピアの世界観・映像 | 94% |
ストーリー | 87% |
IMDb(海外レビューサイト) | 9.4(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト | 98%(100%中) |
※以下、アニメ『アーケイン リーグ・オブ・レジェンド』のストーリーネタバレありなので注意してください!
Netflix『アーケイン』ネタバレ感想・評価
ファンタジーから始めない英断
アニメ『アーケイン』では、サイバー・スチームパンク風の地下都市ゾウンが最初の舞台です。
オンラインゲーム/リーグ・オブ・レジェンドのような魔法バリバリのファンタジーな世界ではなく、リアリティのあるディストピアから描くことで、視聴者をより引き込むような構成にしたのでしょう。
SFファンタジーに馴染みのない人々も違和感なく視聴できる英断だと思います。
ストーリー面では、地上の富裕層と地下の貧困層が結局は戦争になり、平和を願う科学者ジェイスが未知のヘクステックの力で子供を殺してしまうなど、倫理観に訴える問題提起のシーンも心に刺さりました。
ほんの少し運命の歯車が狂って争いが起こる。そんな普遍的なテーマをうまく表現していたと思います。
シーズン1の最終回時点では狂気に染まってヴィラン化した妹のジンクスが街を破壊して終わりました。
評判も高いのでシーズン2も制作されるでしょう。シーズン2からジンクスとヴァイの本格的な姉妹対決になると思います。
アーケイン考察:2つの兄弟姉妹
兄弟姉妹の対比構造
『アーケイン』は姉妹のヴァイとジンクスが運命をわかち、その後壮絶な戦いを繰り広げる物語です。
その根底には、兄弟のようだったヴァンダーとシルコの戦いがあります。
シルコは、姉に殴られたジンクスに自分を重ね合わせ、これからも戦い続けることを誓いました。
ただ単に悲劇なだけでなく、社会性も反映されているのでストーリーに深みが出ているとも感じました。
実際に世界の内戦、ギャングやマフィアの抗争など、元は同じ民族・仲間だったという背景も多いです。アフリカの民族紛争や朝鮮戦争なんかがそうですよね。
革新的とまではいきませんが、『アーケイン』では現実の社会問題である、ファミリー・民族同士での争いをデフォルメしたようなストーリーだからこそ感情移入できるのだと思います。
悲劇の元凶はジンクス!
『アーケイン』の悲劇の元凶はなんでしょうか?
ジンクス(パウダー)の運の悪さ・タイミングの悪さですよね。
ジンクスに悪意は全くありません。
しかし彼女がクリスタル(青い石)で建物を爆破させてしまったせいで、地下ゾウンの仲間たちはみんな追われることになり、さらに良かれと思ってシルコのアジトでまたクリスタルで大爆発を起こし、ヴァイ以外の仲間を全員死亡させてしまいます。
ジンクスには全く悪意がないにも関わらず、姉ヴァイと対立関係に発展してしまうのが興味深いですね。
(ちなみにジンクス(Jinx)は英語だと不吉・不運など悪い意味でしか使いません)
ヘクステック=核融合
青い石ジェムストーンを使ったヘクステック(科学と魔法の融合)に対しての科学者たちの見解は、まるで核融合に対する現代人の反応のようです。
無尽蔵のエネルギーを生み出し人類に恩恵を与える一方で、扱いを間違えると超危険!
現実の社会問題と通底し、深く考えさせられました。
↓アニメ『アーケイン』全9話あらすじネタバレ・ラスト結末解説は2ページ目へ↓
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